2012年12月17日付けのThe Digital Shift誌に“EBL Touts Its Versatility”という記事が掲載されています。オーストラリアのEbooks Corporation社の電子書籍サービス“Ebook Library(EBL)”が世界中に広まっているとして、その概要といくつかの導入事例をまとめているものです。2004年開始のEBLは、現在600以上の機関(数千館の図書館)で導入され、そのうち81%が学術図書館、15%が専門・政府・企業図書館ということです。事例では、ウェルズリーカレッジ、フェアフィールド大学、テキサス大学オースティン校という米国の3大学が紹介されています。また、EBLの提供している、PDA(Patron-Driven Acquisition)や短期貸出(short time loan)といったオプションの利用状況についても数字を挙げつつ示されています。
米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2012年分の映画25作品を発表しています。新たに保存される作品は「ボーン・イエスタデイ」(1950年)、「ティファニーで朝食を」(1961年)、「ダーティハリー」(1971年)、「ハーヴェイ・ミルク」(1984年)、「プリティ・リーグ」(1992年)、「マトリックス」(1999年)などの25作品です。今回もっとも古いものは1897年の“The Corbett-Fitzsimmons Title Fight”でした。毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は600作品になりました。