アーカイブ - 2012年 12月 14日

ハーバードのデザイン系学生の実験する図書館の未来

ハーバード大学で“Labrary”と題した“実験”が行われているそうです。これは、ハーバード大学デザイン大学院の“Library Test Kitchen”という授業を受講している学生らによるもので、デザインの領域におけるイノベーションが図書館をいかに進化させるのか、様々な作品を作成し、展示するという内容です。展示スペースは、2012年11月15日から12月21日まで設置されるということです。

Labrary
http://www.librarytestkitchen.org/labrary/

Library Test Kitchen
http://www.librarytestkitchen.org/about.html

The pop-up, over-the-top library(Harvard Gazette 2012/12/12付け記事)
http://news.harvard.edu/gazette/story/2012/12/the-pop-up-over-the-top-library/

The Harvard Labrary: A Design Experiment in Library Futures(Library Journal 2012/12/13付け記事)

ソウル大学校図書館が卒業アルバムの体系的な収集を実施中

韓国のソウル大学校図書館が2012年4月から卒業アルバムの積極的な収集を開始しました。それまでは体系的な収集が行われてなかったということです。現在、発行された約570冊のアルバムのうち421本が集まったとし、未所蔵のものを表にまとめています。

[일반공지]서울대학교 졸업앨범 수집안내(ソウル大学校中央図書館 2012/12/12付けニュース)
http://library.snu.ac.kr/bbs/Detail.ax?bbsID=1&articleID=1122

参考:
米ノースカロライナ大、19世紀末から20世紀半ばごろまでの学生の卒業アルバム等をデジタル化
http://current.ndl.go.jp/node/15824

“ウィルキン・グラフ”―他のX館が所蔵している資料をうちは何冊所蔵しているか?

米ジョージメイソン大学の歴史研究者コーエン(Daniel Cohen)氏のブログに、“Visualizing the Uniqueness, and Conformity, of Libraries”という記事が掲載されています。

この記事では、ある図書館が「(何かのグループに属する図書館のうち)X館が所蔵している資料を、Y冊所蔵している」というデータを、Xを横軸、Yを縦軸にとって可視化したグラフに注目しています。

ここではグループとしてHathiTrust(参加館41)を例に挙げ、各館のグラフが基本的にはおおむね3つのタイプに分かれたとしています。すなわち、(1)右下がり、(2)山型、(3)右上がり、です。例えば(1)は、その図書館が所蔵数の少ない貴重な資料を多く持っていることを意味します。

コーエン氏は、HathiTrustのグラフを作成したHathiTrust事務局長のウィルキン(John Wilkin)氏にちなみ、この類のグラフを“Wilkin graph”と呼んでいます(その後、他のひとから“Wilkin profile”という名も提案されています)。

文末では、OCLCが、Worldcat Collection Analysis serviceというサービスで同様のグラフを提供しているという情報が掲載されています。

欧州研究大学連合(LERU)、オープンアクセスおよびオープンデータに関する声明を発表

2012年12月13日、欧州研究大学連合(League of European Research Universities:LERU)が“Open Access to Research Publications”および“Open Research Data”という2本の声明を公開しました。それぞれ、出版された研究成果および研究データのオープンアクセス化について基本的な事項を整理しつつ、最後に“LERU and the EU”という節において、これらに対するLERUの姿勢は欧州委員会(EC)のそれと同一であることを示しています。LERUには欧州の21大学が加盟しています。

Open Access to Research Publications(PDF:2ページ)
http://www.leru.org/files/general/Open%20Access%20to%20Research%20Publications-FINAL.pdf

Open Research Data(PDF:2ページ)
http://www.leru.org/files/general/Open%20Access%20to%20Research%20Data-FINALdocx.pdf

英米独の研究助成機関による生命科学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊

2012年12月13日、生命科学および生命医学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊しました。先行公開されていたものも含めて19本の研究論文が公開されています。同誌は、英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会という3つの研究助成機関によって創刊されるものとして注目されていました。

Website for new open-access journal, eLife, introduced today(eLife 2012/12/13付けニュース)
http://www.elifesciences.org/website-for-new-open-access-journal-elife-introduced-today/

eLife
http://elife.elifesciences.org/

大阪府立中之島図書館、小展示「府域図書館キャラクター展」を開催

2012年12月15日から22日にかけて、大阪府立中之島図書館で、小展示「府域図書館キャラクター展」が開催されます。大阪府内の図書館キャラクター(一部、自治体のキャラクター)を取り上げ、その画像や写真、ちらし等が展示されます。国立国会図書館関西館からも、「れはっち」(レファレンス協同データベース事業のイメージキャラクター)および関西館シンボルマークが登場します。

小展示「府域図書館キャラクター展」(大阪府立中之島図書館)
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/event/tenji_20121215.html

参考:
大阪府立中之島図書館、図書館職員スキルアップ研修「府域図書館を学ぼう!」を開催、一般利用者も参加可能(12/18・大阪)
http://current.ndl.go.jp/node/22361

平成24年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰が発表

内閣府主催の「平成24年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰(第11回)」が発表され、その最高賞である「内閣総理大臣表彰」を、DAISY図書に対応したデジタル録音図書読書機を開発・販売しているシナノケンシ株式会社と、社会福祉法人全国手話研修センターが受賞しました。また、内閣府特命担当大臣表彰優良賞を、愛知県の日進市立図書館等が受賞しています。

この表彰は、高齢者、障害者、妊婦や子ども連れの人を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する観点から、その推進について顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰し、もって、バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する優れた取組を広く普及させることを目的とするものです。

平成24年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰式(第11回) (バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進 2012/12/5付けの記事)
http://www8.cao.go.jp/souki/barrier-free/h24hyoushou/index.html

シナノケンシ「内閣総理大臣表彰」を受賞 (シナノケンシ株式会社 2012/12/6付けの記事)

カンザス州立図書館、2012カンザス公共図書館基準を公開

カンザス州立図書館が、カンザス州内の複数の公共図書館と協力し、同州内の図書館の基準を示す“2012 Kansas Public Library Standards”を公表しています。規模別に7つに分類し、それぞれの果たすべき主な役割について端的に示すとともに、組織構造・ガバナンス、計画・マーケティング・アウトリーチ、資金・予算、図書館サービス・資源、機械化・技術、人事、ファシリティの分野にわたって50項目を設定し、Yes/Noで判断できるようになっています。

なお、この基準は、2006年版の改定であるとのことです。

2012 Kansas Public Library Standards released
http://statelibrary.mykansaslibrary.org/?p=11559

2012 Public Library Standards
http://systems.mykansaslibrary.org/about/2012-public-library-standards/

2012 STANDARDS FOR KANSAS PUBLIC LIBRARIES

ロンドン大空襲の爆撃地点はどこだったのか? マップとARアプリで伝えるプロジェクトサイト“Bomb Sight”公開

英国JISCやポーツマス大学の研究者らが、第二次世界大戦期のドイツによるロンドン大空襲(The Blitz)での爆撃地点をマッピングしたプロジェクトサイト“Bomb Sight”を公開しました。

“Bomb Sight”は、英国国立公文書館が所蔵する空襲に関する資料を用いて作成されたもので、その期間は1940年10月7日から1941年6月6日までとなっています。ウェブサイトでは、ロンドンの地図上に赤い点で爆撃地点がマッピングされており、点をクリックすると関連情報や写真資料が表示されます。また、アンドロイド用アプリも公開されており、これを利用することで現実空間に爆撃地点を重ね合わせて表示できるようです。

Bomb Sight
http://www.bombsight.org/#15/51.5050/-0.0900

Interactive map shows where Blitz bombs hit London (The National Archives 2012/12/7付けの記事)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/792.htm

London Blitz: Bomb Sight interactive map created (BBC 2012/12/7付けの記事)

北米研究図書館協会(ARL)の報告書シリーズ“SPEC Kit”第332号は学術コミュニケーションサービス運営をテーマに

北米研究図書館協会(ARL)が、2012年11月付けで、報告書シリーズ“SPEC Kit”の332号として“Organization of Scholarly Communication Services”を刊行しました。この報告書では、学術コミュニケーションを支援するスタッフを研究機関はどのように組織しているのか、2007年のARL加盟館の調査以降、加盟館の組織構造はどのように変化しているのか等を論じたものとのことです。本文は有料ですが、目次・要約部分は無料公開されています。

Organization of Scholarly Communication Services, SPEC Kit 332, Published by ARL (ARL 2012/12/13付けの記事)
http://www.arl.org/news/pr/spec332-13dec12.shtml

SPEC Kit 332: Organization of Scholarly Communication Services (November 2012) (ARL)
http://publications.arl.org/Organization-of-Scholarly-Communication-Services-SPEC-Kit-332/

参考:

富山大学附属図書館、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による明治三陸地震に関する資料をデジタル化公開

富山大学附属図書館が、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による明治三陸地震に関する英文リーフレット“The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896”をデジタル化公開しました。

この資料は、明治当時に横浜で発行され、ハーンをはじめ日本に関心のある外国人にとって大切な情報源の一つだった『ジャパン・ガゼット』紙の記者が、明治三陸地震の津波被災地を巡り、生存者の証言や、外国人記者から見た被災の状況などをまとめたものとのことです。

同大学では既に2012年8月23日に、この資料の部分翻訳を公開していましたが、今回原資料をデジタル化したとのことです。

明治三陸地震に関する英文リーフレット"The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896" (ヘルン文庫所蔵)をデジタル化公開 (Let's enjoy Library Life! 2012/12/13付けの記事)
http://u-toyamalib.blogspot.jp/2012/12/the-great-disaster-in-japan-15th-june.html

参考:
防災研究者としての小泉八雲に新たな光を当てる新発見資料 富山大リポジトリToRepoで翻訳公開

ニューサウスウェールズ州、OpenGov NSWを公開(オーストラリア)

オーストラリアのニューサウスウェールズ州(NSW)が、2009年政府情報(一般アクセス)法に従い、OpenGov NSWを公開しています。州政府の刊行したレポート等が利用できるものとなっています。このサイト上のコンテンツはクリエイティブコモンズのCC BYとなっています。

なお、このサイトで同州の政府情報の公開が完結するものではなく、同州では、このサイトの他、data.nsw、the NSW Government Gazetteなどを通じて情報を公開しています。

NSW first to expose its archives(Government News 2012/12/13)
http://www.governmentnews.com.au/2012/12/13/article/NSW-first-to-expose-its-archives/INJWPCMOEC

ニューサウスウェールズ州OICによる政府情報(一般アクセス)法パンフレット「政府の情報に対するあなたの権利は変わります」(日本語)
http://www.ipc.nsw.gov.au/agdbasev7wr/privacy/documents/pdf/oic_dl_brochure_translated_version_japanese_low.pdf

OpenGov NSW