アーカイブ - 2012年 12月 12日

『カレントアウェアネス-E』228号発行

E1376 - 予算削減? 統計でみる米国の大学図書館10年<文献紹介>

E1376 - 予算削減? 統計でみる米国の大学図書館10年<文献紹介>

米国の大学図書館員は,ここ数十年「予算が削減されている」と声を上げてきた。シリアルズ・クライシスや米国全体の景気後退によって図書館財政に対する懸念が高まる一方で,多様な電子資料の獲得と所蔵資料の電子化,そしてそれらを有効に活用するための人材確保や環境整備が求められている。...

E1375 - 震災の映像記録の活用に向けて―権利の壁と世論形成<報告>

E1375 - 震災の映像記録の活用に向けて―権利の壁と世論形成<報告>

2012年11月24日,東京大学本郷キャンパスで,公開フォーラム「震災の記録をどう活用するか―膨大な映像記録を中心に」が開催された。筆者を含め,約120名が参加した。...

E1374 - 米国連邦政府の透明性に関する政策の経緯―CRSレポートより

E1374 - 米国連邦政府の透明性に関する政策の経緯―CRSレポートより

米国のオバマ大統領は,就任翌日の2009年1月21日,“透明性と開かれた政府”に関する覚書に署名した。国民の政府への信頼を取り戻すべく,政府の透明性,国民の参加,協同を原則とする開かれた政府を確立することを約束したものである。大統領は政府支出のデータを公開するUSASpending.govやRecovery.gov,政府機関のデータ公開ポータルサイトData.govを整え,積極的な情報公開を推し進めた。そのオバマ氏が大統領選で再選を果たした直後の2012年11月14日,米国議会図書館議会調査局(CRS)が,政府の透明性に関するレポート“Government Transparency and Secrecy: An Examination of Meaning and Its Use in the Executive Branch”を公表した。これは,政府の透明性という全体像をとらえ難い情報政策の領域について,定義や重要な関連法規を整理し,政策の発展の経緯と現在の到達点を確認するものである。...

E1373 - 若手研究者を育成・支援する研究評価システムへの転換

E1373 - 若手研究者を育成・支援する研究評価システムへの転換

日本学術会議が,2012年10月26日付けで,提言「我が国の研究評価システムの在り方~研究者を育成・支援する評価システムへの転換~」を発表した。これは,日本学術会議が同会議会員に対して行ったアンケート調査の結果を踏まえ,現行の研究評価システムにおいて検討すべき課題と,特に若手研究者の育成・支援に資するような研究評価システムへの転換を提言したものである。本稿では特に後者に絞って紹介する。...

E1372 - 人文・社会科学系研究者のオープンアクセスに対する意識とは

E1372 - 人文・社会科学系研究者のオープンアクセスに対する意識とは

人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPEN(E1038参照)の英国における研究プロジェクトOAPEN-UKが,当該分野の研究者の意識調査の結果を公表している。研究者に対して,OA出版,クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの認知度,出版社から受けるサービスに対する意識,自費出版等をテーマに質問が行われた。そこからは,OAを知ってはいるものの,OAで研究成果を発信することに対しては慎重な研究者の姿が透けて見える。...

E1371 - “図書館で電子書籍を借りる人はよく買う人でもある”

E1371 - “図書館で電子書籍を借りる人はよく買う人でもある”

2012年11月15日,図書館向け電子書籍サービスを提供するOverDrive社および米国図書館協会(ALA)情報技術政策局(OITP)によって共同で実施された,図書館利用者と電子書籍に関する調査結果が公表された。...

E1370 - 公共図書館の“ストーリーマップ”―カリフォルニア州の試み

E1370 - 公共図書館の“ストーリーマップ”―カリフォルニア州の試み

「図書館カードを手にした時。それが私の人生の始まり。」...

日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム、「市川森一アーカイブ」を公開

2012年12月10日、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが、故・市川森一氏1周忌にあわせ、「市川森一アーカイブ」を公開しました。このアーカイブは、市川森一氏の脚本や氏の足跡、関係者へのインタビューで構成されています。なお、一部については2013年3月31日までの期間限定公開となっています。

市川森一アーカイブ
http://nkac-ichikawa.jp/

日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
http://www.nkac.jp/

福岡市が政令指定都市として初となる「LINE」公式アカウントを開設、芝浦工業大は「LINE@」を

2012年12月11日、福岡市がNHN Japan株式会社の運営するスマートフォンアプリ「LINE(ライン)」に公式アカウント(@fukuokacity)を開設しました。政令指定都市としては初とのことで、LINEを通じて、市政情報や市の魅力に関する情報の発信を行うようです。

また、同日、芝浦工業大学が「LINE@」のローカルアカウントを取得したと発表しており、今後広報活動に利用していくとしています。

LINE(ライン)への「福岡市」公式アカウント開設について (福岡市 2012/12/11付けのプレスリリース)
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/36314/1/LINE.pdf

芝浦工業大学公式「LINE@」アカウントを取得~話題のサービスLINEでの情報発信を行います~ (芝浦工業大学 2012/12/11付けの記事)
http://www.shibaura-it.ac.jp/press_release/detail/id/2733/year/0/

参考:
首相官邸、行政機関初となるLINE公式アカウントを開設
http://current.ndl.go.jp/node/22011

福岡市がPinterestに公式アカウントを開設、日本の自治体では初

英国の歴史学関係雑誌21誌が政府OA方針に対して異議

2012年12月10日、英国の“Past & Present”や“English Historical Review”等、歴史学関係雑誌21誌が連名で、フィンチレポートに基づく学術論文のオープンアクセス化を進める政府の見解に対し、その一部について異議を唱える声明を発表しました。

声明では、21誌の立場として
(1)投稿料モデルによるオープンアクセス(OA)化、いわゆるゴールドOAを認める。
(2)エンバーゴの経過後にOAとする、いわゆるグリーンOAについても認める。ただし、エンバーゴは36か月とする。
(3)掲載決定の判断は、著者がOAのための費用を支払うことができるか否かに関わらず行われるものとする。すなわち、論文の質だけが掲載基準とする。
(4)グリーンOAにせよゴールドOAにせよ、OA化のライセンスは“CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止)”とする。

このうち特に(4)に関し、政府はパブリックドメイン化(“CC-BY(表示)”)を求めていますが、21誌はその方針が著者の知的財産権の重大な侵害であり、著者に対して権利の放棄を求めることはできない、とコメントしています。

IFLA、TPP交渉に懸念を示すインターネット協会らの共同声明に署名

インターネット協会(Internet Society:ISOC)らが、環太平洋戦略的経済連携(TPP)協定に関する交渉の透明性および包括性に関する懸念を示す共同声明を発表しました。国際図書館連盟(IFLA)を含めた以下の団体等が署名を行っています。なお、IFLAは2012年7月に交渉に参加する各国の図書館関連団体と合同で声明を発表していました。

・The Internet Society (ISOC)
・Electronic Frontier Foundation (EFF)
・InternetNZ
・Knowledge Ecology International (KEI)
・Open Media
・Global Voices Advocacy
・The International Federation of Library Associations and Institutions (IFLA)

To the negotiating nations of the Trans-Pacific Partnership (TPP) Agreement(Internet Society)

欧州地中海諸国のオープンアクセスの現況を知ることのできるウェブサイト“Open Access Tracker”が公開

欧州のオープンアクセス推進プログラムMedOANetが、地中海諸国のオープンアクセスの現況についての情報提供サイト“Open Access Tracker”を立ち上げました。MedOANetは、欧州連合(EU)の第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成を受けた2か年のプログラムです。

このサイトでは、ギリシア、トルコ、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルの6か国における、オープンアクセスジャーナル、リポジトリ、出版社の著作権、研究機関や助成機関のオープンアクセス方針が一覧できるようになっています。そのデータソースには、DOAJ、SHERPA/RoMEO、SHERPA/Juliet、OpenDOAR、ROARMAPなどが挙げられています。

Open Access Tracker Information
http://www.medoanet.eu/open-access-tracker-information

Mediterranean Open Access Network | Medoanet
http://www.medoanet.eu/

Release of the MedOANet Open Access Tracker(LIBER 2012/12/11付けニュース)

BioMed Central社、EPUBフォーマットによる電子ジャーナルに着手

オープンアクセス出版社のBioMed Centralが、EPUBフォーマットによる電子ジャーナルの出版に着手しました。まずは、Journal of Neuroinflammation誌に掲載されたいくつかの論文のEPUBファイルが公開されています。

例)Immunoglobulin G (IgG) attenuates neuroinflammation and improves neurobehavioral recovery after cervical spinal cord injury
http://www.jneuroinflammation.com/content/9/1/224

国立国会図書館関西館10周年記念展示「関西の図書館100年、関西館の10年」の図録が公開

国立国会図書館関西館の開館10周年を記念して2012年10月に開催されていた展示「関西の図書館100年、関西館の10年」の展示図録が公開されました。

展示図録・高解像度版(PDF:11.7MB)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/10years.pdf

展示図録・低解像度版(PDF:1.26MB)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/10years_light.pdf

参考:
E1343 - 記念展示会「関西の図書館100年,関西館の10年」を企画して
http://current.ndl.go.jp/e1343