アーカイブ - 2012年 10月

10月 23日

JISC Collectionsの契約データがSerials Solutions社の電子情報資源管理システムに投入、ONIX-PLを交換フォーマットとして活用

英国のJISC Collectionsによる電子リソースの契約データが、Serials Solutions社の電子情報資源管理システム(ERMS)である360 Resource Managerに投入されたと発表されました。こういった取組はJISC Collectionsでは初とされています。対象となっているのは、NESLi2というコンソーシアム契約のデータで、投入の際にはONIX-PLが交換フォーマットとして使用されました。今回の投入により、360 Resource Managerの導入館では、図書館員がこれらのデータを手動で作成する必要がなくなるということです。

なお、JISC Collectionsでは、契約データをONIX-PL形式に変換し、elcatやKnowledge Base+などで使用しています(ONIX-PL形式の契約データを1件作成するのに最大で2時間半かかるとされています)。

JISC CollectionsのCEOであるLorraine Estelle氏は、「これはONIX-PLに関する我々の活動にとって重要なマイルストーンとなる。Serials Solutions社の取組が他のシステムベンダや出版社に波及することを願っている」などと語っています。

早稲田システム開発、無料レポート「博物館におけるIT活用の最新事情」を発行

博物館・美術館向けシステムを開発している早稲田システム開発株式会社が、レポートブック「博物館におけるIT活用の最新事情」を発行しました。48ページで、巻頭特集「ITに目覚め始めた博物館」と「博物館システム一問一答」の2部構成になっています。博物館・自治体・関連機関に対しては無料で提供可能ということです。なお、2010年には「学芸現場におけるシステム活用の現状と課題」、2011年には「クラウド時代のミュージアム情報力」が発行されています。

「博物館におけるIT活用の最新事情」発行のお知らせ(早稲田システム開発株式会社 2012/10/22付けニュースリリース)
http://www.waseda.co.jp/news/detail/display/98

「クラウド時代のミュージアム情報力」発行のお知らせ(早稲田システム開発株式会社 2011/10/18付けニュースリリース)
http://www.waseda.co.jp/news/detail/display/69

「学芸現場におけるシステム活用の現状と課題」のお知らせ(早稲田システム開発株式会社 2010/5/27付けニュースリリース)
http://www.waseda.co.jp/news/detail/display/27

早稲田システム開発株式会社

BioMed Central、南アフリカ共和国・ケープタウン大学で“Open Access Africa 2012”を開催

2012年11月4日及び5日に、BioMed Central主催のイベント“Open Access Africa 2012”が、南アフリカ共和国のケープタウン大学で開催されます。アフリカにおけるオープンアクセスの現状、それに係る人材育成、アドヴォカシー、持続可能性をテーマに関するセッションが行われます。このイベントは今回で3年目で、2010年はケニアのケニヤッタ大学(Kenyatta University)で、2011年はガーナのクワメエンクルマ科学技術大学(Kwame Nkrumah University of Science and Technology)で開催されました。

Open Access Africa(BioMed Central)
http://www.biomedcentral.com/developingcountries/events/openaccessafrica

Open Access Africa 2010(BioMed Central)
http://www.biomedcentral.com/developingcountries/events/openaccessafrica/program2012

オープンアクセスや学術コミュニケーションを対象としたニュースサイト“Open Access Now”が誕生

2012年10月22日に、オープンアクセスや学術コミュニケーションに関するニュースや情報を紹介するウェブサイト“Open Access Now”の開設が発表されました。北米のCoalition of Open Access Policy Institutions(COAPI)のメンバーが運営しています。Open Access Nowでは、デジタル人文学に関する“Digital Humanities Now”や、米国の歴史に関する“American History Now”と同様に、ジョージメイソン大学の開発した“PressForward”というプラットフォームが用いられているということです。

Open Access Now
http://oanow.org/

Announcing Open Access Now(Open Access Now 2012/10/22付け記事)
http://oanow.org/2012/10/oanow-announcement/

参考:
オープンアクセス方針を持つ北米の22大学による連合組織COAPIが結成
http://current.ndl.go.jp/node/18855

米ジョージ・メイソン大学、学術コミュニケーションの刷新を目指した新プロジェクト“PressForward”を発表

10月 22日

研究図書館での新サービス開発における推奨事項を提示する、CLIR及びDLF助成を受けた報告書が公開

2012年10月18日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)及び電子図書館連合(DLF)の助成を受けて作成された報告書“Fit for Purpose: Developing Business Cases for New Services in Research Libraries”が公開されました。この報告書は、研究図書館において新しいサービスを開発する際の推奨事項を提示するもので、具体的なサービスの例として、図書館による研究データ管理支援や出版活動に注目しています。

DLFのディレクターであるRachel Frick氏は「今日のネットワーク環境は学問の世界に変化をもたらすとともに、なにが“図書館”サービスなのかについての我々の認識に対しても挑戦を突き付けている。この報告書は、図書館の持つ力のなかでコミュニティのニーズを十分に満たすような新しいサービスを見出し、実施し、成功させていくために役に立つ。」と話しています。

Fit for Purpose: Developing Business Cases for New Services in Research Libraries
http://mediacommons.futureofthebook.org/mcpress/businesscases/

IFLA2012サテライトミーティング「ホームレスと図書館」 プレゼン資料が公開

2012年8月10日にエストニアのタリン中央図書館において、国際図書館連盟(IFLA)の“特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会”(Library Services to People with Special Needs)が、「ホームレスと図書館:すべての人のための情報と知識の権利」をテーマとしたサテライトミーティングを開催していました。このほど、そのプレゼンテーション資料が公開されたようです。

"The Homeless and the Libraries - The Right to Information and Knowledge For All": Satellite Program Presentations
http://www.ifla.org/node/6939

Presentations From: The Homeless and the Libraries -- The Right to Information and Knowledge For All (INFOdocket 2012/10/19付けの記事)

PLOSとSPARC、OASPAがオープンアクセスの程度が分かるガイドブックを公開

2012年10月19日に、PLOS、SPARC、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)がオープンアクセスウィークに備え共同で、オープンアクセス(OA)を構成する重要な要素(例えば、読者の権利、再利用の権利、著作権等)を解説したガイドブック“How Open Is It?”を公開しました。このガイドは、論文著者に対して、ジャーナルポリシーに従いながらどのように論文を公開すればよいのか考える助けとなるものとして、財団等の組織にとっては、ポリシー等においてOAのレベルを設定する際の参考になるものとして作成されたものとのことです。

How Open Is It? (PDF)
www.plos.org/wp-content/uploads/2012/10/OAS_English_web.pdf

Open Access Spectrum (OAS)
https://www.plos.org/about/open-access/howopenisit/

HowOpenIsIt? New Guide Released (SPARC 2012/10/19付けの記事)
http://www.arl.org/sparc/media/HowOpenIsIt_Final_Guide_Released.shtml

英語圏の教育関係のTwitterハッシュタグをまとめたインフォグラフィックス

2012年10月17日に、Online Coursesのブログサイトで、英語圏の教育関係のTwitterハッシュタグをまとめたインフォグラフィックスが公開されています。これを紹介しているSchool Library Journalは、教員や管理職者に対しフォローやTwitterへの参加を提案するのに便利だとしています。

Popular Educational Twitter Hashtags (Online Courses 2012/10/17付けの記事)
http://www.onlinecollegecourses.com/2012/10/17/popular-educational-twitter-hashtags/

米国図書館協会(ALA)、図書館の電子書籍導入に関する経済的視点からの分析報告書を公表

米国図書館協会(ALA)が、2012年9月付けで、“E-Books And Libraries: An Economic Perspective”と題した報告書を公開しています。この報告書は、図書館における電子書籍の購入の現状について経済的な視点からの分析を試みたものです。本文では、紙書籍と電子書籍の違いや電子書籍の出版コストの分析、図書館側の事情についての解説などが行われています。また、15ページに掲載された表2では、図書館が電子書籍の購入意欲を促進/抑制する要因などについてまとめられています。

E-BOOKS AND LIBRARIES: AN ECONOMIC PERSPECTIVE(PDF:26ページ)
http://www.ala.org/offices/sites/ala.org.offices/files/content/oitp/publications/booksstudies/ebooks_libraries_economic_perspective.pdf

OITP Books & Studies | American Library Association
http://www.ala.org/offices/oitp/publications/booksstudies

ドイツ図書館協会、図書館の現況に関するレポート2012年版を公表

ドイツ図書館協会(Deutscher Bibliotheksverband)が、ドイツ国内の図書館の現況に関するレポート“Bericht zur Lage der Bibliotheken 2012”を2012年10月19日に公開しました。レポートは今回が3回目の発行で、公共図書館における電子書籍についての、同協会のポジションペーパーとして提示されたものです。レポートでは、地域の公共図書館財政が依然として不十分であるが、電子書籍の貸出のようなデジタル環境は投資なしには整備しえないことなどが書かれています。そのほかに、既存のモバイルサービス(バス方式の移動図書館)、新しく開発されたモバイルサービス(モバイル端末でアクセスできるマルチメディアのコンテンツ)、図書館利用の減少、図書館が他機関と多様な協力関係を結ぶ可能性などがトピックになっています。

Bericht zur Lage der Bibliotheken(Deutsche Bibliotheksverband 2012/10/19付けの記事)
http://www.bibliotheksverband.de/dbv/themen/bericht-zur-lage-der-bibliotheken.html

京都大学学術情報リポジトリ、収録論文数が10万件に到達

2012年10月19日、京都大学図書館機構が、京都大学学術情報リポジトリ“KURENAI”の収録論文数が10万件を達成したと発表しました。同リポジトリの収録論文数は、2009年3月に3万件、同年7月に4万件、2010年2月に5万件に到達していました。

京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)収録論文数が10万件を達成しました(京都大学図書館機構 2012/10/19付けお知らせ)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=1096

参考:
学術機関リポジトリポータル“JAIRO”の本文ありコンテンツが100万件を突破
http://current.ndl.go.jp/node/21043

2012年のオープンアクセスウィークは10月22日~28日

2012年10月22日から28日にかけて、「オープンアクセスウィーク(Open Access Week)」として、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントが予定されています。オープンアクセスウィークは2007年に開始され、今年で6回目となります。今年のテーマは“Set the Default to Open Access(既定値をオープンアクセスにしよう)”です。デジタルリポジトリ連合(DRF)のウェブサイトには特設ページが用意され、各機関が作成したグッズや国内で開催されるイベントがまとめられています。

OAWeek_2012(DRF wiki)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?OAWeek_2012

Open Access Week
http://openaccessweek.org/

10/22-28はOpen Access Week:研究成果をより多くの人へ(鹿児島大学附属図書館)
http://www.lib.kagoshima-u.ac.jp/news/2012/10/1022-28open-access-week.html

【10/22-28】2012国際オープンアクセスウィークです(神戸大学附属図書館)

マンガ『ギャラリーフェイク』特別編で宮城歴史資料保全ネットワークの復興支援活動が取り上げられる

歴史資料ネットワーク(史料ネット)の2012年10月21日付けブログ記事によると、細野不二彦さん作のマンガ『ギャラリーフェイク』特別編で、東日本大震災における歴史資料保全活動が取り上げられることになり、宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城ネット)も登場するということです。

美術界をテーマにした『ギャラリーフェイク』は、2005年に連載が終了していますが、『ビッグコミック・スピリッツ』の47号(10月22日発売)及び48号(29日発売)に特別編が掲載されます。これは、細野さんの提案による震災復興支援プロジェクト「ヒーローズ・カムバック」の一環で、その他にもゆうきまさみさんら7名のマンガ家が各誌に作品を発表することになっているそうです。

「ギャラリーフェイク」特別編に宮城ネット登場(歴史資料ネットワーク 2012/10/21付けブログ記事)

九州地区大学図書館等によるLibrary Lovers'キャンペーンが「九州地区大学図書館貸出ランキング」を公開

九州地区の国公私立大学図書館等による“Library Lovers'”キャンペーンが、2012年の活動のひとつとして、「九州地区大学図書館貸出ランキング」を作成し、公開しました。同キャンペーン参加大学のうち19大学の図書館の、2011年9月1日~2012年8月31日における図書貸出ランキング上位100位を集計したもので、総合ランキング及び12の分野別ランキングが作成されています。Library Lovers'キャンペーンは2010年に開始されたもので、3年目となる今年は、同ランキングの他に「本で、旅する。 -九州文学地図-」という企画も実施しています。

ランキング結果の発表!!!(LibraryLovers'キャンペーンHP)
http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

「九州地区大学図書館貸出ランキング」を公開しました!(LibraryLovers'キャンペーンHP 2012/10/22付け記事)
http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/blog-entry-259.html

九州地区大学図書館貸出ランキングの結果についての感想・分析1(LibraryLovers'キャンペーンHP 2012/10/22付け記事)

メンテナンス作業のお知らせ(2012年10月23日19時半~21時頃)

2012年10月23日(火)19時半~21時頃、「カレントアウェアネス・ポータル」のメンテナンス作業を実施するため、サイトに接続できなくなります。メンテナンス作業が終了次第お知らせいたします。ご迷惑をおかけしますがどうぞご了承ください。

10月 19日

米国国立医学図書館、ClinicalTrials.govのインターフェース改善をアナウンス

米国国立医学図書館(NLM)が、その臨床試験の登録サイトClinicalTrials.govのインターフェース改善を公表しています。

ClinicalTrials.govは、2000年に開始された臨床試験に関するコンテンツを利用することのできるデータベースであり、現在、全米及び世界179カ国の13万3000件以上の臨床試験の情報が登録されており、月間9500万アクセス(ページビュー)の利用があるサイトとなっています。

今回のデザイン修正は、患者、臨床医、研究者、メディアなど様々なユーザーのニーズに応えるために行われたものとのことです。

National Library of Medicine Announces Update of ClinicalTrials.gov (2012/10/4公表)
http://www.nlm.nih.gov/news/ct_refresh.html

New Style and New Content for ClinicalTrials.gov
http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ja12/ja12_clinicaltrials.html

参考
図書館研究シリーズNo.40 米国の図書館事情2007 第1章米国の図書館の概況

2回目となる有色人種の図書館員の合同カンファレンス、カンザスシティで開催される(米国)

米国で、2012年9月19日から23日にかけて開催された白人以外の図書館員のカンファレンス“2012 Joint Conference of Librarians of Color ”(JCLC)がミズーリ州カンザスシティで開催されましたが、これについての記事が掲載されています。このカンファレンスはthe American Indian Library Association (AILA)、the Asian/Pacific American Librarians Association (APALA)、the Black Caucus of the American Library Association (BCALA)、the Chinese American Librarians Association (CALA)、the National Association to Promote Library and Information Services to Latinos and the Spanish Speaking (REFORMA)の共催によるものであり、この5団体が集まってカンファレンスを開催するのは2006年以来2度目であるとのことです。会場には、800人の図書館員が集まったとのことです。

日本電子出版協会、「公共図書館における電子図書館推進のための留意点」を公開

2012年10月18日、日本電子出版協会が、公共図書館における電子図書館推進のための諸要件を検討し、留意点としてまとめて公開しました。

公共図書館における電子図書館推進のための留意点 (日本電子出版協会 2012/10/18付けの記事)
https://sites.google.com/site/jepasite/whatsnew/10yue18ri%E3%80%8Cgonggongtushuguanniokerudianzitushuguantuijinnotamenoliuyidian%E3%80%8D

人と防災未来センター、開設10周年記念「災害ミュージアム研究塾2012」全6回を毎月開催

兵庫県神戸市にある人と防災未来センターが、2012年10月から2013年3月にかけて、開設10周年記念「災害ミュージアム研究塾2012」を開催します。以下の全6回が予定されており、いずれも参加費は無料ということです。

・2012年10月20日:第1回「阪神・淡路大震災 震災資料の17年」
・2012年11月18日:第2回「被災地経験継承のために―複数の展示拠点とネットワークづくり―」
・2012年12月16日:第3回「東日本大震災の文化財レスキューと展示活動」
・2013年1月:第4回「地域を拠点とした被災経験の継承―阪神・淡路大震災と東日本大震災―」
・2013年2月:第5回「長田区役所職員による阪神・淡路大震災の記憶継承の取り組み」
・2013年3月:第6回「地域の歴史・自然そして災害の記憶を語り継ぐ―雲仙岳災害記念館・ジオパークの挑戦―」

人と防災未来センター・災害ミュージアム研究塾2012
http://www.hitobou.com/kenkyu/

災害ミュージアム研究塾2012のチラシ(PDF:2ページ)
http://www.hitobou.com/kenkyu/flyer/kenkyu201210.pdf

参考:
人と防災未来センター、震災資料の分類・保存・公開に関する3篇の研究会報告書をPDF公開

国際博物館会議(ICOM)、シリアの危機的状況にある文化財リストを作成へ

2012年10月18日、国際博物館会議(ICOM)がシリアの危機的状況にある文化財リスト“Emergency Red List of Syrian Cultural Objects at Risk”の作成を開始したと発表しています。ICOMはこれまで同様のレッドリストを11点作成しており、2013年には、このシリア版に加え、現在作成中の西アフリカ版、ドミニカ共和国版が公開されるとのことです。ICOM代表のJulien Anfruns氏は、このレッドリストがシリアの文化遺産保護活動のレファレンスツールとなるだろうとしています。

ICOM to launch a Red List for Syria (ICOM 2012/10/18付けの記事)
http://icom.museum/press-releases/press-release/article/icom-to-launch-a-red-list-for-syria/

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