アーカイブ - 2012年 10月

10月 2日

ペルー国立図書館、“未来ための図書館”の実現に向けて各地の調査と図書館員の研修を実施中

Beyond Accessの進めるイニシアティブ“Bibliotecas para el Futuro” (未来ための図書館)の活動を行うペルー国立図書館(Biblioteca Nacional de Perú)の様子が、Beyond Accessのウェブサイトで紹介されています。

記事によると、ペルー国立図書館は、多くの地域で図書館が存在しない状況にあるものの、図書館ネットワークの構築に向けて、アンカシュ(Ancash)、プーノ(Puno)、ウワンカベリカ(Huancavelica)などの各地の状況について調査を行っています。また、図書館員の教育を重視しその取組みを開始するとともに、新しい機関‘Instituto Superior Tecnológico de Bibliotecarios’ (Superior Technological Institute of Librarians)の設立に向けて準備を進めています。この組織は、来年から稼働することが想定されており、図書館に必要な技術的知識を提供することになるとのことです。

Ref.
Biblioteca Nacional de Perú, an example of development and innovation(Beyond Access 2012/9/26)

米国国立公文書館等、FOIAに基づく情報開示要求の提出からアクセスまでの手続きを行える“FOIAonline”を公開

2012年10月1日、米国国立公文書館(NARA)と米国環境保護庁、米国商務省とともに開発した、連邦情報公開法(FOIA)に基づく情報開示請求オンラインシステム“FOIAonkine”を公開しました。開示要求の提出やその後の処理状況の確認、他の開示要求の検索や開示情報へのアクセス等が可能とのことです。

FOIAonline
http://foiaonline.regulations.gov/

National Archives Joins Federal Agencies to Launch New Freedom of Information Act (FOIA) Online System (NARA 2012/10/1付けの記事)
http://www.archives.gov/press/press-releases/2013/nr13-01.html

オランダ王立図書館、オランダ史関係文献目録をリニューアル公開

2012年9月27日、オランダ王立図書館は、同館の提供するオランダ史オンライン文献目録“Online bibliografie van de Nederlandse geschiedenis (DBNG)”をリニューアル公開しました。収録されている資料は、1500年以降現代までのオランダ史に関する文献20万点以上で、それらはタイトル等による検索のほか、地図やタイムラインを使っても調べることが可能になっています。また、フルテキストも提供されるようになり、特にオランダ史学史の初期の重要雑誌5誌がデジタル化され公開されているとのことです。

Digitale Bibliografie Nederlandse Geschiedenis
http://www.dbng.nl/

MLA(米国現代言語協会)、新学術コミュニケーションプラットフォーム“MLA Commons”を作成中 2013年にも公開へ

2012年10月1日、MLA(米国現代言語協会)が、2013年に米国ボストンで開催される年次大会において、新たな学術コミュニケーションプラットフォーム“MLA Commons”を公開すると発表しました。MLA会員間のコミュニケーションを促進すべく設計されているMLA Commonsは、部会やディスカッショングループを支援し、新たなフォーマットで学術成果を刊行するプラットフォームになるとのことです。現在MLA内の委員会でアルファ版のテストが実施されている段階のようです。

MLA Commons to Launch in Boston (Modern Language Association 2012/10/1付けの記事)
http://www.mla.org/news_from_mla/news_topic&topic=671

高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”が正式に始動

2012年10月1日、欧州原子力研究開発機構(CERN)が高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”の正式な立ち上げを発表しました。今後は、先日の入札によって決定した12タイトルが、2014年にオープンアクセスジャーナルとして出版される予定です。

SCOAP3 Open Access Initiative launched at CERN(CERN 2012/10/1付けプレスリリース)
http://press.web.cern.ch/press-releases/2012/10/scoap3-open-access-initiative-launched-cern

参考:
高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”、参加ジャーナルの論文投稿料(APC)を公表
http://current.ndl.go.jp/node/21896

高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”の入札が終了、参加ジャーナル12タイトルが決定
http://current.ndl.go.jp/node/21394

高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”が出版社向け入札説明会を実施
http://current.ndl.go.jp/node/21013

オープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン2.0ベータ版が公開

米国のヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン2.0ベータ版が2012年10月1日に公開されました。このベータ版は実運用での使用を想定したものではなく、バージョン2.0は2013年中に正式リリースされる予定ということです。

VuFind 2.0beta Released(Villanova University 2012/10/1付けプレスリリース)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=17253

VuFind
http://vufind.org/

参考:
オープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン1.3が公開
http://current.ndl.go.jp/node/20053

2012カナダ図書館月間スタート

10月1日よりカナダ図書館月間がスタートしています。今年のテーマは"Libraries Connect/Bibliothèques Branchées"とのことで、我々の生活する相互に関連しあった世界において図書館が不可欠な存在であることを伝えることを目指しているとのことです。プレスリリースでは、図書館がカナダのコミュニティの中心であり、人々が出会い、学び、つながり、成長する公共スペースを提供していること、情報や資料がながるようにしていること等の認識が示されています。

Ref.
カナダ図書館協会プレスリリース(2012/10/1付け)
http://www.cla.ca/AM/Template.cfm?Section=News1&CONTENTID=13401&TEMPLATE=%2FCM%2FContentDisplay.cfm

10月 1日

佐賀県立図書館が県内3町と図書館システムの統合へ

佐賀県と江北、白石、太良の3町が2013年1月以降に図書館システムを統合し、共同利用を開始すると報じられています。共同化によって導入や維持管理に係る費用を削減するとともに、県全体を一つの図書館として利用者が居住地に関係なく図書を借りることができる「ビッグライブラリー構想」を推進するとされています。

図書館システム共同化 全県1館構想へ一歩(佐賀新聞 2012/10/1付け記事)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2299618.article.html

参考:
長岡技術科学大学、全51校の国立高専が共同利用する図書館システムをプライベートクラウドで構築
http://current.ndl.go.jp/node/19644

ドイツ国立図書館が“GND Ontology”を公開

ドイツ国立図書館が、同館の典拠データベースに関するオントロジー“GND Ontology”を公開しました(GNDは“Gemeinsame Normdatei”=統合典拠ファイルの略)。FOAFやRDA Vocabulariesなどの既存の語彙との互換性が意識されているようです。今回公開されたバージョンは未完成であり、今後改善されていくということです。

GND Ontology
http://d-nb.info/standards/elementset/gnd#

メーリングリスト“Gnd-ontology”
http://lists.d-nb.de/mailman/listinfo/gnd-ontology

議会におけるICTグローバルセンター、世界電子議会レポート2012を刊行

列国議会同盟(Inter-Parliamentary Union: IPU)と国際連合事務局経済社会局(United Nations Department of Economic and Social Affairs: UNDESA)により立ち上げられた「議会におけるICT グローバルセンター」(Global Centre for Information and Communication Technologies in Parliament)が、『世界電子議会レポート2012』を公表しています。このレポートは2008年版、2010年版に続くものであり、世界各国の議会のICT利用の状況について、2012年2月から5月にかけて行われた調査の結果に基づきまとめています。

Ref.
World e-Parliament Report 2012
http://www.ictparliament.org/WePReport2012

World e-Parliament Report 2012(IFLA 2012/9/27)
http://www.ifla.org/en/news/world-e-parliament-report-2012

参考
電子議会の国際的動向と米国の事例(レファレンス2010.11)

ニューヨーク公共図書館、MyLibraryNYCプロジェクトの拡大を公表

ニューヨーク公共図書館(NYPL)のMyLibraryNYCプロジェクトが拡大されることがニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長らにより公表されています。このプロジェクトは、ニューヨーク公共図書館が、ブルックリン、クイーンズの公共図書館システムと協力し、所蔵する1700万点の図書やその他の資料を、学校に通う生徒が利用できるようにするものであり、今年中に400の公立学校の25万人の生徒が、また2015年までには110万人の生徒が利用できるようになるようです。子どもたちは、新しい検索システムから、学校に居ながらにして公共図書館の資料を予約し、近くの図書館に取り寄せ借りることができるようになるとのことであり、また教師は、学校にまで直接届けてもらうこともできるとのことです。

なお、この事業は昨年度よりニューヨーク公共図書館が進められてきたプログラムを拡大するものであり、昨年度には83の公立学校が対象となり、10万点以上の資料が貸し出されたとのことです。

Ref.

大阪大学附属図書館、EBSCO社のディスカバリサービス“EBSCO Discovery Service”を導入

2012年10月1日、大阪大学附属図書館がディスカバリサービスの開始を発表しました。EBSCO社のEBSCO Discovery Serviceによるもののようです。

『ディスカバリ・サービス』最先端の学術情報検索サービスがスタート(大阪大学附属図書館 2012/10/1付けニュース)
http://www.library.osaka-u.ac.jp/mu4wc57s1-378/#_378

参考:
共立女子大学・短期大学図書館、Serials Solutions社のディスカバリサービスSummonを10月から導入
http://current.ndl.go.jp/node/21889

東邦大学メディアセンター、ディスカバリサービス“Toho Search”のベータ版を公開
http://current.ndl.go.jp/node/21541

立命館大学図書館、EBSCO社のディスカバリサービス“EBSCO Discovery Service”を日本初導入
http://current.ndl.go.jp/node/21178

お茶の水女子大学附属図書館、ディスカバリインタフェース“Ochanomizu Search”のベータ版を公開
http://current.ndl.go.jp/node/20523

農村図書館プロジェクト目標達成、全ての農村に農村図書館の設置(中国)

中国の新聞出版総署が9月27日に天津で開催された農村図書館プロジェクト(全国农家书屋工程)総括大会で発表したところによると、2012年8月までに農村図書館プロジェクトによって60万館以上の農村図書館が建設され、全ての農村(行政村)への図書館設置が完了したとのことです。

農村図書館プロジェクトは2005年11月に中央政府が発表した「農村文化建設を推進するための提言」に基づいて立ち上げられた事業です。面積は50平方メートル以上、所蔵資料は実用書1200タイトル1500冊以上、雑誌・新聞30タイトル以上、電子音楽媒体100タイトル以上という基準を満たす図書館を2015年までに全ての農村に設置することを目標に、180億元以上の予算を投じて推進されてきました。

このたび、予定より3年早く目標が達成され、8億人に上ると言われる中国の農民が農村内で本や新聞などを読むことができる環境が整いました。今後、農村図書館は農村の文化向上に資するものと期待が寄せられています。
 
Ref.
柳斌杰:开创农家书屋工程建设新局面 (中国新聞出版総署 9/28付ニュース)
http://www.gapp.gov.cn/cms/html/21/367/201209/766838.html

中国农家书屋网

北海道大学附属図書館、公式Facebookページを開設

2012年10月1日、北海道大学附属図書館が公式facebookページを開設したと発表しました。

北海道大学附属図書館
http://www.facebook.com/hokudailibrary

附属図書館公式facebookを開設しました!(北海道大学附属図書館 2012/10/1付けニュース)
http://www.lib.hokudai.ac.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=706

参考:
国内図書館の公式Facebookページをまとめたリスト
http://current.ndl.go.jp/node/21294

国立公文書館、デジタル展示「将軍のアーカイブズ」を公開

国立公文書館が、デジタル展示「将軍のアーカイブズ」を公開しました。これは、同館の所蔵している紅葉山文庫等の江戸幕府旧蔵書を紹介するもので、2005年に行われた同題の特別展示をデジタル展示として再編成したものということです。

将軍のアーカイブズ
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/shogunnoarchives/

米イリノイ大学アーバナシャンペーン校、Dell社製品及びFedora Commonsによる学内デジタルアーカイブシステムを構築

米国のイリノイ大学アーバナシャンペーン校が、デジタル化された貴重書から教員による研究成果や講義資料などの学内で生み出されるデジタル資産を管理するためのデジタルアーカイブシステムを構築しました。Dell社のDXオブジェクトストレージプラットフォームと、DuraSpaceによるオープンソースのリポジトリソフトウェアFedora Commonsを使用し、コストの削減や管理の合理化、スケーラビリティの確保などを行なったそうです。このプラットフォームには自動的にデータバックアップを実行する機能があり、同大学では、中央図書館と工学図書館にそれぞれデータが保管されるほか、将来的にはクラウド上にもデータが置かれる予定ということです。

And the DX Object Storage Platform’s plug and play framework lets Dell and University of Illinois at Urbana-Champaign Create Preservation Archive with Open Source Fedora Repository Software(Dell 2012/9/27付けプレスリリース)

札幌市中央図書館、地元出版社と共同で電子書籍作成講座を実施へ

2012年9月28日に、札幌市中央図書館は、電子書籍への理解を深めることを目的として、札幌の出版社である株式会社柏艪舎とともに「電子書籍作成講座」を開催すると発表しています。講座は2012年11月17日から2013年1月26日まで三回にわたって開催され、作成された電子書籍は図書館内での閲覧およびインターネット上の電子図書館システムで貸出や閲覧に活用されるとのことです。現在、参加者の募集が行われています。

電子書籍作成講座参加者募集のお知らせ(平成24年10月11日~10月30日) (札幌市の図書館 2012/9/28付けの記事)
http://www.city.sapporo.jp/toshokan/elib/kouza_120926.html

シャンティ国際ボランティア会が宮城県山元町での移動図書館運行を開始

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会の実施する「いわてを走る移動図書館プロジェクト」が、2012年9月26日から、宮城県山元町での移動図書館の巡回を開始したと報じられています。約2,000冊を積んだ車両で、2,500人が暮らす仮設住宅9か所を巡回するということです。岩手県外での実施はこれが初となり、10月からは福島県南相馬市での運行も予定されています。

本の癒やし仮設に運ぶ 山元で移動図書館巡回スタート(河北新報 2012/9/30付け記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120930t15001.htm

新しい仲間へ旅立ちます(いわてを走る移動図書館プロジェクト スタッフブログ 2012/9/30付け記事)
http://sva.or.jp/iwate/staff_blog/201209/post-97.html

10月1日、改正著作権法が一部施行

2012年6月に可決された改正著作権法の内容は以下の5つから構成されていますが、そのうち(3)から(5)の規定が10月1日より施行されます。

(1)いわゆる「写り込み」等に係る規定の整備
(2)国立国会図書館(NDL)による図書館資料の自動公衆送信に係る規定の整備
(3)公文書館等の管理に関する法律等に基づく利用に係る規定の整備
(4)著作権等の技術的保護手段に係る規定の整備
(5)いわゆる「違法ダウンロードの刑罰化」

(1)および(2)については2013年1月1日施行です。

今日からDVDリッピング禁止、違法DLに刑罰も~改正著作権法が一部施行(INTERNET Watch 2012/10/1付け記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121001_561966.html

参考:
文化庁、「改正法Q&A」など2012年著作権法改正についての解説ページを公開
http://current.ndl.go.jp/node/21360

E1303 - 2012年著作権法改正:図書館・公文書館の関係規定について
http://current.ndl.go.jp/e1303

国立国会図書館による絶版資料の図書館等への自動公衆送信等を含んだ改正著作権法が成立

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