アーカイブ - 2012年 10月 29日

NPG、Nature等の20タイトルのジャーナルで“article level metric”を導入

Nature Publishing Groupが、Nature.comのジャーナルに新しい指標を導入しました。このような指標は一般的に“article level metric”と呼ばれています。

具体的には、Nature、Nature Communications、Scientific Reports等の20タイトルで2011年以降に掲載された論文を対象として、次のデータが表示されるようになっています。

(1)Web of Science、CrossRef、Scopusにおける被引用数
(2)論文のページビュー
(3)TwitterやFacebook等のソーシャルメディアでの言及数、ニュースサイト・ブログ・Google+でのコメント

なお、このうち(3)についてはaltmetric.orgのAPIによって取得されているものです。2011年創立のaltmetric.orgは、“altmetrics”に関するサービスを提供しており、Macmillan Publishers傘下のDigital Scienceから支援を受けています(Nature Publishing Groupも同じくMacmillan Publishers傘下です)。

研究者がオープンアクセス誌に求めるものは? Wileyが論文著者を対象にした調査の結果を公表

Wiley社が2012年5月に論文著者に対して行ったオープンアクセス(OA)に関するアンケート調査の結果を発表しました。この調査は、2011年に同社のジャーナルに論文が掲載された104,000人の著者を対象として行い、10,673人から回答を得たもので、15人には個別インタビューも実施しています。

結果をまとめたスライドによると、回答者の32%がOAジャーナルに論文を掲載した経験があり、79%が自身の研究分野でOAが広がっていると回答しています。一方で、OAジャーナルへ投稿しない理由として、既存のOAジャーナルの地位の低さ、助成金の不足、質への懸念などがあるということです。また、OA誌への投稿を促す要因には、高いインパクトファクター、当該分野での高い評価、厳しい査読などが挙げられています。

What Authors Want From Open Access Publishing(Wiley 2012/10/26付けプレスリリース)
http://www.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-105859.html

Wiley Author Survery on Open Access 2012

オープンソースの単行書出版プラットフォームOpen Monograph Pressの初期導入機関が発表

Public Knowledge Projectによって2012年9月にリリースされた、オープンソースの単行書出版プラットフォーム“Open Monograph Press(OMP)”の初期導入機関(early adopter)が発表されました。カナダ・アサバスカ大学出版局、Open Humanities Press、スペイン・ムルシア大学出版局、米国ピッツバーグ大学図書館システム、カナダ・ウィンザー大学哲学部および図書館の5つです。これらの機関はOMPを使用し、フィードバックを提供していくことになります。なお、ムルシア大学出版局はOMPのインタフェースのスペイン語翻訳を行なったということです。

Early Adopters of the Open Monograph Press – An introduction(Public Knowledge Project 2012/10/24付け情報)
http://pkp.sfu.ca/node/5702

ボストン公共図書館が11月に史上最大の延滞料免除キャンペーンを実施、その理由は……

米国で最も歴史のある公立図書館であるボストン公共図書館が、2012年11月1日から3週間にわたり、同館史上もっとも大規模な延滞料免除キャンペーンを開始します。期間中、利用者は延滞してしまった書籍やCD・DVDを延滞料なしで返却することが可能になります。

こういったキャンペーンには、資料が返却されることや、延滞料を支払うのが嫌で図書館から遠ざかっていた利用者が戻ってくるといったメリットがあります。ただ、ボストン公共図書館がこのタイミングでキャンペーンを実施するのには考えがありました。同館ではキャンペーン翌月の12月に図書館システムの更新を予定しており、資料が返却されることによって正確なデータとともに新システムに移行できるという理由だそうです。

Boston Public Library to waive overdue fines for 3 weeks in November(Boston.com 2012/10/26付け記事)
https://www.boston.com/yourtown/news/allston_brighton/2012/10/boston_public_library_to_waive.html

Fines and Fees(Boston Public Library)

【イベント】福岡共同公文書館開館記念講演会「公文書管理と公文書館の役割について」(11/17・福岡)

2012年11月18日に、福岡県および県内58市町村で共同設置・運営する「福岡共同公文書館」が、同県筑紫野市にオープンします。このように県と市町村が共同で公文書館を設置するのは全国で初の取組ということです。前日の17日には、国立公文書館長・髙山正也氏による記念講演会「公文書管理と公文書館の役割について」および施設見学会が開催されます。対象者は一般県民(先着100名)、参加申込締切は11月9日とされています。

福岡県電子申請「福岡共同公文書館開館記念講演会」参加申込
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/f13/kyodokobunsyokankihonkeikaku.html

福岡県共同公文書館基本計画
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/f13/kyodokobunsyokankihonkeikaku.html

出版デジタル機構、電子書籍の配信・販売について紀伊國屋書店と合意

2012年10月26日、株式会社出版デジタル機構が、同社の提供する電子コンテンツを紀伊國屋書店を通じて配信・販売することについて同書店と合意に至ったと発表しました。出版デジタル機構が電子書籍ストアと契約を結ぶのはこれが初めてとなります。

また、ビットウェイと協働構築中の電子書籍配信システムについては、現在最終調整中の段階で、テストが完了しだい稼働開始するということです。

出版デジタル機構が紀伊國屋書店と契約締結 Kinoppyでの電子書籍提供が決定(PDF:1ページ)
http://www.pubridge.jp/wp/wp-content/uploads/2012/10/topic00101_20121026.pdf

出版デジタル機構が紀伊國屋書店と契約締結 Kinoppyでの電子書籍提供が決定(出版デジタル機構)
http://www.pubridge.jp/topics001/

スペイン語圏国立図書館によるデジタル化資料ポータルサイトにポルトガル国立図書館が参加

2012年9月17日に公開された、スペインおよびイベロアメリカ諸国の国立図書館によるデジタル化資料ポータルサイト“Biblioteca Digital del Patrimonio Iberoamericano”に、10月14日、ポルトガル国立図書館が加わりました。ポルトガル国立図書館から、4,398点の図像資料、4,305点の論文、1,659点の地図資料、292点の手稿資料等が登録されたとのことです。

Biblioteca Digital del Patrimonio Iberoamericano (Biblioteca Nacional de Espana 2012/10/24付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias/BDPIPortugal.html

文部科学省、「大型研究計画に関する評価について(報告)『日本語の歴史的典籍のデータベースの構築計画』」を公表

2012年10月24日、文部科学省は、「大型研究計画に関する評価について(報告)『日本語の歴史的典籍のデータベースの構築計画』」を公表しました。これは、2012年度(平成24年度)に文部科学省が創設した「大規模学術フロンティア促進事業」の一つとして位置づけられる「日本語の歴史的典籍のデータベースの構築計画」について、事前評価を行ったものです。

この研究計画は、国文学研究資料館が中心となって、20の大学と連携し、歴史的典籍(奈良時代以降、江戸時代末までに日本人によって著述された書物)の書誌情報データベースである「日本古典籍総合目録データベース」に掲載されている約50万点のうち、現時点で可能な約30万点を画像データ化し、これを上記データベースと統合することで、新たに「日本語の歴史的典籍データベース」を構築するものです。事業期間は、2013年度(平成25年度)から平成34年度(2022年度)の10年間を予定し、このデータベースは、歴史的典籍の学術研究に関する日本で最大唯一のデータベースとなるとのことです。

公表された文書では、計画の内容や体制、スケジュールとともに、計画の評価等がまとめられています。

大型研究計画に関する評価について(報告)「日本語の歴史的典籍のデータベースの構築計画」 (文部科学省 2012/10/24付けの記事)

一橋大学附属図書館、iPad向けに電子書籍化した利用案内等およびモバイル対応したウェブサイトを試験公開

2012年10月29日、一橋大学附属図書館が、利用案内や展示解説等のコンテンツをiPad用の電子書籍として作成し、公開を開始しました。EPUB、iBooks、.mobi形式が用意されています。また、同日、図書館ウェブサイトの一部のコンテンツがスマートフォンやタブレット端末での表示に対応しました。これらはいずれも試験公開と位置付けられており、それぞれアンケートが行われています。

図書館ラボ
http://www.lib.hit-u.ac.jp/about/labo/

iPad向けコンテンツの試験公開を開始しました(一橋大学附属図書館 2012/10/29付けお知らせ)
http://www.lib.hit-u.ac.jp/blog/20121029_1/

トロント公共図書館のビンテージ物のハロウィン絵葉書コレクション(記事紹介)

2012年10月28日、カナダのトロント公共図書館が、同館のブログで、所蔵しているハロウィンの絵葉書コレクションの一部を公開しています。紹介されているコレクションの多くは、1910年頃にドイツで作成されたものとのことです。

Vintage Halloween Postcards at Toronto Public Library (Tronto Public Library 2012/10/28付けの記事)
http://torontopubliclibrary.typepad.com/arts_culture/2012/10/vintage-halloween-postcards-at-toronto-public-library-.html

弘前大学資料館が開設される

2012年10月26日、弘前大学に弘前大学資料館がオープンしました。同大学の説明によると、資料館は、「弘前大学 過去から未来へ」をテーマに前身各校の歴史をはじめ新制大学となってからの約60年間のあゆみ、各学部・研究科毎にコーナーを設けての歴史や研究成果の紹介、海外の大学との交流の歴史、世界的な業績を挙げられた方の紹介や歴代の弘前大学ねぷた絵を写真と3D映像で紹介するコーナーなどを設けているとのことです。

弘前大学資料館がオープンしました (弘前大学 2012/10/26付けの記事)
http://www.hirosaki-u.ac.jp/event/event_2012_10.html#10262