アーカイブ - 2012年 10月 15日

HathiTrust、米国連邦政府文書の網羅的なレジストリを開発するプロジェクトを開始

HathiTrustが、2012年9月の活動報告(10月12日付け公開)のなかで、米国連邦政府文書の網羅的なレジストリ“Registry of US Federal Government Documents”を開発するプロジェクトを開始したとしています。プロジェクト期間は当面2年間と想定されています。

Creating a Registry of US Federal Government Documents
http://www.hathitrust.org/usgovdocs_registry

Update on September 2012 Activities
http://www.hathitrust.org/updates_september2012

HathiTrust Begins Project to Build Comprehensive U.S. Government Documents Registry & Other HT News(LJ INFOdocket 2012/10/12付け記事)

2000年と2010年で米国大学図書館のウェブサイトの内容はどう変わったか?(文献紹介)

Electronic Library誌の30巻6号に、イスラエルのバル=イラン大学のNoa Aharony氏による“An Analysis of American Academic Libraries Websites: 2000-2010”という論文が掲載されています(現在はプレプリント)。この研究は、米国の31の大学図書館を対象に、2000年(Internet Archiveに保存されたもの)と2010年時点でのウェブサイトの内容を分析したものです。その結果、この10年のあいだで、電子ジャーナルやWeb 2.0系アプリケーションの利用増加や、図書館利用者へのフォーカス、画像の多用などの変化が見られたとしています。

An Analysis of American Academic Libraries Websites: 2000-2010
http://www.emeraldinsight.com/journals.htm?articleid=17053619

コロンビアの公共図書館の農業支援活動

EIFL-PLIP(EIFLの公共図書館イノベーションプログラム) では、フェーズ2として、フェーズ1の成功事例の他地域への応用が取り組まれています。このフェーズ2に参加するコロンビアの公共図書館Laboratorio del Espirituが地域開発に関する賞を受賞したことが、EIFLにより報じられています。

同図書館の事業の概要を伝える記事(計画段階のもの)によると、この地域では、現代農法、環境保全、農業に関する法律、市場や価格、政府支援等に関する情報ニーズがあるものの、情報源は地域のラジオやテレビに限られ、インターネットの検索スキルがなかったとのことです。この状況に対して、図書館は新しいサービスとして、農業関係のトピックについてのインターネット検索を学ぶ機会を提供し、ラジオやテレビでの番組に協力し、また農業関係の視聴覚資料や書籍・雑誌を増やすことに取り組む、との計画が示されています。

なお、この事例は、フェーズ1のPanguipulli公共図書館(チリ南部にある公共図書館)の成功事例を応用したものとのことです。

Colombian library wins major rural development award(2012/10/9)

米国デジタル公共図書館(DPLA)、ナイト財団から100万ドルの資金提供を受けて7州におけるパイロットプロジェクトを開始

2012年10月12日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、ナイト財団(John S. and James L. Knight Foundation)から100万ドルの資金提供を得て、7つの州におけるパイロットプロジェクトを開始すると発表しました。ジョージア、ケンタッキー、マサチューセッツ、ミネソタ、オレゴン、サウスカロライナ、ユタの7州における州立図書館及び電子図書館に係る協力体制がパイロットプロジェクトに参加し、各州でのサービスハブとなるとともに、地域のコレクションの電子化などを行うということです。DPLAは2013年4月にプロトタイプが公開される予定です。

Seven pilot sites join national digital library project with Knight Foundation funding(Digital Public Library of America 2012/10/12付けブログ記事)
http://dp.la/2012/10/12/knight-grant/

Making local history digital, searchable and accessible(Knight Foundation 2012/10/12付けブログ記事)

マサチューセッツ州、電子書籍サービスの拡充に向けて州レベルでの取組みを開始

マサチューセッツ州では、電子書籍の貸出が1年間で3倍に膨らんでいる状況を受け、マサチューセッツ州図書館コミッショナーズ理事会(the Massachusetts Board of Library Commissioners)が、2012年10月4日、州内の図書館における電子書籍サービスの充実に向けて"Statewide Resource Sharing Plan"を承認したとのことです。

利用者は電子書籍以外の資料であれば州内の4000万点に及ぶ資料を利用できるのに対し、電子書籍については、そのような形にはなっていないこと等を課題として、計画では、“ダグラス郡モデル”と呼ばれるコロラド州ダグラス郡の取組みベースにパイロット事業を行うようです。2013年春までの第一フェーズでは、公共図書館25館、大学図書館10館、学校図書館10館、専門図書館5館の計50館が参加するパイロット事業を行い、成功すれば他の図書館も参加するようにする計画となっています。

Board endorses Statewide Resource Sharing Plan(2012/10/12)
http://mblc.state.ma.us/mblc/news/releases/past-releases/2012/nr121011.php

Internet Archiveの保存するデータ容量が10ペタバイトを突破

2012年10月10日に、Internet Archiveに保存されているデータ容量が10ペタバイト(約100万ギガバイト)を突破したと発表されました。なお、Internet Archiveで使用されているストレージには“Petabox”という名前がつけられており、ひとつのPetaboxには、3テラバイトのハードディスクを38個積んだラックが10台収められているそうです。その写真が9月5日付けのブログで紹介されています。

Our Ten Petabyte Party! Oct 25th 6-7:30(Internet Archive Blogs 2012/10/10付け記事)
http://blog.archive.org/2012/10/10/the-ten-petabyte-party/

アリゾナ大学、先住民族の統治に関する資料のデータベースを公開

アリゾナ大学のNative Nations Institute for Leadership, Management and Policyが、先住民族の統治やリーダーシップ等に関するケーススタディや視聴覚資料等のデータベースを公開しています。

New Online Database Showcases Tribal Governance Resources (2012/10/12)
http://uanews.org/story/new-online-database-showcases-tribal-governance-resources

Indigenous Governance Database
http://nnidatabase.org/db/

米インディアナ大学の図書館情報学大学院が情報学大学院と統合へ

米国インディアナ大学で、情報学大学院(School of Informatics)と図書館情報学大学院(School of Library and Information Science)が統合され、新組織“School of Informatics and Computing”となることが理事会によって承認されたと発表されました。McRobbie学長は「情報学と計算機科学はこれまで以上に結びつきを深めている」「ライブラリアンや情報専門職に求められるものが、デジタル情報のキュレーションやその保存、eサイエンス、ユーザとシステムのインタラクションに関するスキルにシフトしている」などと述べています。なお、同大学の図書館情報学大学院はU.S. News and World Reportのランキングで常にトップ10に入る存在ということです。

IU trustees approve merger of schools of informatics, library science(Indiana University 2012/10/12付けニュース)
http://newsinfo.iu.edu/news/page/normal/23284.html

SLIS and Informatics Merger Approved

フレキシブルな職場環境を表彰する賞、OCLCが2年連続で受賞

米国のOCLCが、アルフレッド・P・スローン財団より、フレキシブルな職場環境を表彰する“Excellence in Workplace Effectiveness and Flexibility”賞を2年連続で受賞したと発表しています。発表文によると、OCLCでは長年、在宅勤務やcompressed work week(1日の労働時間を長くすることで勤務日数を減らすこと)などを推進してきているということです。同賞は、家族・労働研究所および米国人材マネジメント協会によって進められている国家的なプロジェクト“When Work Works”の取組みで、雇用者側の実施しているプログラムに対する評価と被雇用者側に対するアンケート調査という両面から決定されるものです。When Work Worksのウェブサイトでは2012年の受賞者一覧は発表されてないようですが、2011年は450の企業・機関が受賞しています(図書館関係ではOCLCのほか、ロチェスター公共図書館や、ヒューストン医学アカデミーテキサス医療センター図書館も)。

OCLC recognized for exemplary workplace practices(OCLC 2012/10/10付けニュース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/201266.htm

【イベント】ビブリオバトル首都決戦2012(10/21・東京)

おすすめ本の魅力を5分間で紹介し、それを聞いた観客の投票によって一番読みたくなった「チャンプ本」を決めるというビブリオバトルが広まっています。その第3回目となる全国大会「ビブリオバトル首都決戦2012」が、2012年10月21日に東京都のベルサール秋葉原で開催されます。全国30ブロックで開催された地区予選には、みちのく図書館員連合(MULU)や東北芸術工科大学図書館、堺市立中央図書館など、全国の図書館(員)も関わっているようです。

ビブリオバトルはLibrary of the Year 2012の優秀賞にも選ばれています。

ビブリオバトル首都決戦2012
http://shuto12.bibliobattle.jp/

全国の地区決戦ブロック(ビブリオバトル首都決戦2012)
http://shuto12.bibliobattle.jp/yosen_japan/kessen_block

参考:
Library of the Year 2012の大賞候補(優秀賞)に選ばれた4つの機関・活動が発表
http://current.ndl.go.jp/node/21951

ビブリオバトル首都決戦2011が開催
http://current.ndl.go.jp/node/19417

【イベント】ビブリオバトル首都決戦2011(10/30・東京)