アーカイブ - 2012年 10月 12日

月額定額制で読み放題の電子書籍サービスを目指すベンチャー企業“Oyster”

音楽聞き放題サービスの“Spotify”やオンラインDVDレンタルサービスの“Netflix”のような、月額定額制で読み放題の電子書籍サービスの提供を目指すベンチャー企業“Oyster”がこの夏設立されたそうです。このたびFounders Fundから300万ドルの資金提供を受けたと報じられています。

Oyster
http://www.readoyster.com/

Oyster gets $3M to become the Spotify of books(GigaOM 2012/10/10付け記事)
http://gigaom.com/2012/10/10/can-oyster-be-the-spotify-of-books-3m-investment-says-yes/

島根あさひ社会復帰促進センターの受刑者が週刊紙『点字毎日』のデータ化作業を実施中

毎日新聞が、2012年10月11日付けの記事で、官民共同運営による刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」の受刑者が、毎日新聞社の発行する週刊点字新聞『点字毎日』のデータ化作業を行っていると紹介しています。

このデータ化作業は、『点字毎日』が全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)と共同で実施しているもので、全視情協の島根あさひ事業所が同センター点訳を教えていたという経緯からここで作業を行うことになったそうです。データ化された記事は、今後、全視情協の運営する「サピエ」で利用可能になる予定です。

『点字毎日』は1922年に創刊され、今年で90周年となります。

罪を生まない:「点字毎日」次世代へ 「償いを届けたい」 データ化に挑む受刑者(毎日jp 2012/10/11付け記事)
http://mainichi.jp/area/news/20121011ddp041040021000c.html

点字毎日(毎日新聞社)
http://www.mainichi.co.jp/corporate/tenji.html

島根あさひ社会復帰促進センター
http://www.shimaneasahi-rpc.go.jp/

全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)
http://www.naiiv.net/

サピエ

CrossRef Metadata Search、UIを刷新してファセット検索やAPI提供などの新機能を追加

CrossRefが検索サービス“CrossRef Metadata Search”の新機能追加を発表しました。ユーザーインタフェースを刷新し、ファセット検索、幾つかの参考文献フォーマットでの書誌情報のコピー、COinS(ContextObjects in Spans)対応、APIの利用、OpenSearch対応などが可能になっています。CrossRef Metadata Searchは現在CrossRef Labsのプロジェクトとして提供されています。

CrossRef Metadata Search
http://search.labs.crossref.org/

CrossRef Metadata Search++(CrossTech 2012/10/11付け記事)
http://www.crossref.org/CrossTech/2012/10/crossref_metadata_search.html

米CLIR等が、全米規模のデジタルプロジェクトの高等教育における可能性を検討する委員会を設立

米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)とヴァンダービルト大学が、全米規模のデジタルプロジェクトとその高等教育における可能性について検討する委員会を立ち上げると発表されました。この委員会は、“Committee on Coherence at Scale for Higher Education”と名付けられており、大学の総長、学長、学部長、大学図書館長などがメンバーとなって、これらのデジタルプロジェクトがより広いデジタル環境全体の要素として設計・発展されるように必要なリーダーシップを発揮していくということです。初の会合が2013年1月に開催される予定です。

CLIR and Vanderbilt University Form Committee to Examine National-scale Digital Projects in Higher Education(CLIR 2012/10/11付けプレスリリース)
http://www.clir.org/about/news/pressrelease/2012clir-vanderbilt

Question Point、Qwiget等の機能向上を公表

共同デジタルレファレンスであるQuesitonPointから、チャットウィジェット"Qwidget"の機能向上等について、リリースノートが公表されています。10月14日から利用可能となるようです。

Qwidgetとは、OCLCが提供するQuestionPointに質問をするためのチャットウィジェットであり、図書館のウェブページやFacebookページなど利用者が支援を必要とすると思われるサイトに、手軽にチャットの窓口を設置できるものです。

今回のリリースされるバージョンでは、利用者がメールアドレスを打ち込んだか、あるいは匿名のままでいるかについて、図書館員側にお知らせが届く機能が追加されたほか、同じウェブページに複数のウィジェットを配置することもできるようになるようです。

Release Notes for October 14, 2012 install
New Features/Improvements

“出る”と噂の10の図書館(記事紹介)

ハロウィーンにちなみ。ということで、ブログiLibrarianが“幽霊の出る”米国の図書館を10館紹介しています。例えば1つ目のウィラード図書館は、1885年にサービスを開始したインディアナ州で最も歴史のある公共図書館で、そのヴィクトリア朝ゴシック様式の建物には、“The Grey Lady”という名前の幽霊が出没すると言われています。同館には幽霊の姿を捉えるためのカメラが設置されており、その映像はウェブサイトから見ることができるようになっています。

・The Willard Library
・The Saline County Library
・Peoria Public Library
・Scottsdale Public Library
・Ramona Convent Secondary School
・Houston Public Library
・Edgehill House Library
・Murry and Leonie Guggenheim Memorial Library
・Parmly Billings Library
・The Phoenixville Public Library

10 Haunted Libraries of the US(iLibrarian 2012/10/10付け記事)

米国学校図書館協会、“絵本月間”に協力

AASL(米国学校図書館協会)が、主催今年の11月に第2回“絵本月間”(Picutre Book Month)のパートナーとなるとのことです。

この“絵本月間”は、絵本の大切さを伝えるイニシアティブであり、作家でありストーリーテラーでもあるDianne de Las Casas氏が設立者となっています。米国を中心とする活動ですが、他の国にも広がりつつあり、国際的な企画となりつつあるようです。

11月中には、“絵本月間”のウェブサイトにおいて、絵本月間支援者(Picture Book Month Champion)に指名された作家やイラストレーターによる、絵本の大切さを伝えるエッセイが掲載され、また様々な企画を催されるようです。

AASLは、絵本月間のパートナーとして、学校図書館員に企画に参加するように呼び掛けています。

AASL becomes Picture Book Month partner(ALA 2012/10/9プレスリリース)
http://www.ala.org/news/pr?id=11612

絵本月間について(エッセイ公開など)
http://picturebookmonth.com/about-us/

"Picture Book Month Champion"について

スペイン国立図書館、ILL登録利用者に対しソーシャルメディアのアカウントを利用可能に

2012年10月10日、スペイン国立図書館は、国内外の図書館に対するILL利用において、ソーシャルメディアのアカウントを利用できるようにしたと発表しました。これは、同館の利用者がILLの初回利用の時にはウェブフォーマットもしくは対面で利用申請する必要がありますが、2度目以降は、FacebookやTwitter、Google、LinkedInのアカウントを持っている場合そのアカウントだけで、ILLの申請やデータの修正、職員への依頼、依頼手続の状況の確認等が行うことができるというものです。これにより、アカウントをもつ利用者は新たなアクセスキーを記憶しておく必要がないとのことです。

Préstamo interbibliotecario y redes sociales (BNE 2012/10/10付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias/PrestamoInterbibliotecario.html

Amazonの有料会員向け電子書籍サービス“Kindle Owner's Lending Library”が10月中に英・独・仏でも開始

2012年10月11日、Amazon.comが有料会員向けの電子書籍貸出サービス“Kindle Owner's Lending Library”を、今月中に英国・ドイツ・フランスでも展開すると発表しました。米国では2011年11月に開始された、Kindle用電子書籍を1か月に1冊まで無料で借りられるというサービスで、現在は20万点以上のタイトルが利用可能となっています。

Kindle Owners’ Lending Library Coming to the UK, Germany and France(Amazon.com 2012/10/11付けプレスリリース)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=irol-newsArticle&ID=1744328

参考:
米Amazon、Kindle専用電子書籍の購入・貸出回数が合計1億回を突破と発表
http://current.ndl.go.jp/node/21708

米Amazonの有料会員向け電子書籍貸出サービス“Kindle Owner's Lending Library”に「ハリーポッター」全7作が追加
http://current.ndl.go.jp/node/20823

「類似の記事」機能の表示位置を変更しました

カレントアウェアネス・ポータルでは、これまでテスト版として、「類似の記事」を右カラムに表示するようにしていました。この機能について、モバイル端末においても利用しやすいよう表示位置を見直し、各記事の下に表示する変更しました。関連する記事を手軽に読むツールとして、本文中に記載している参考資料(「Ref」や「参考」に示された資料)とともにご活用ください。

なお、この機能では、記事のタイトル、国・地域、館種、テーマ、組織・機関、ならびに本文の内容から、類似の記事を機械的に判定して表示しています。

参考:
カレントアウェアネス・ポータルがスマートフォン等のモバイル端末での表示に対応しました Posted 2012年10月9日
http://current.ndl.go.jp/node/22010

Googleブックス関連訴訟の流れを一枚にまとめた図(資料紹介)

米Library Copyright Allianceが2012年10月11日付けでGoogleブックス関連訴訟に関する流れをコンパクトにまとめた一枚ものの資料を公開しました。2004年のGoogleブックスプロジェクト発表から、先日のGoogle社と米国出版社協会(AAP)との和解や、HathiTrustのデジタル化に対するフェアユース判断まで含まれています。

Google Books Litigation Family Tree(PDF:1ページ)
http://www.librarycopyrightalliance.org/bm~doc/googlebookslitigation-familytree.pdf

Library Copyright Alliance(2012/10/11付けニュースで“Google Books Litigation Family Tree by Jonathan Band”とあります)
http://www.librarycopyrightalliance.org/

参考:
「HathiTrustのデジタル化はフェアユース」 米著作者団体らによる著作権侵害訴訟問題で連邦区裁判所判事が意見書提出
http://current.ndl.go.jp/node/22052

英国物理学会出版局(IOP Publishing)、電子書籍刊行プログラムを開始へ

2012年10月11日、英国物理学会(IOP)の出版部門(IOP Publishing)が、電子書籍市場へ参入すると発表しました。これは、新たにIOP電子書籍プログラムを開始するもので、物理学分野のトピックをカバーし、学際領域の他の分野の研究者に対しても支援を行いたいとしています。またこれに関連して、Morgan and Claypool Publishersとの間で戦略的パートナーシップを締結したとのことです。

IOP Publishing announces the launch of its ebook programme and a new partnership (IOP 2012/10/11付けの記事)
http://ioppublishing.org/newsDetails/ebooks-launch

Beyond Access、イノベーションと社会成長を支援する図書館活動企画コンテスト優秀者を発表

2012年10月3日、米国ワシントンD.C.で開催されたBeyond Accessの2012年カンファレンスにおいて、“Libraries for Development Innovation Fair and Contest”という、イノベーション創出と社会成長を支援する図書館活動の企画コンテストが開かれ、Beyond Accessのウェブサイトでその結果が公表されています。コンテストは、カンファレンス参加者の一般投票によるPeople's Choice等5分野でそれぞれ優秀者が選ばれており、ウェブサイトではネパールやブータン、セルビア、ウガンダ等の図書館関係者の企画ポスターが公開されています。また、今後、各企画の詳細がウェブサイトで公開されるようです。

京都大学図書館機構、山中教授のノーベル賞受賞のもととなった論文を機関リポジトリで公開 附属図書館内では関連展示も

2012年10月11日、京都大学図書館機構は、山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞受賞のもととなった論文“Induction of pluripotent stem cells from mouse embryonic and adult fibroblast cultures by defined factors.”を、京都大学学術情報リポジトリ“KURENAI”で公開しました。また、同大学附属図書館では、ノーベル賞受賞を記念し、同館の蔵書の中からiPS細胞関連図書・論文をピックアップした展示も開催しています。

Takahashi, Kazutoshi, Yamanaka, Shinya. Induction of pluripotent stem cells from mouse embryonic and adult fibroblast cultures by defined factors. Cell, 126(4), p. 663-676.
http://hdl.handle.net/2433/159777

山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞受賞関連論文(Key Publication)を公開しました (京都大学図書館機構 2012/10/11付けの記事)

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、CLOCKSSに関する情報をまとめたページを公開

2012年10月11日、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が、参加機関向けに、検討用資料としてCLOCKSSに関する情報をまとめたウェブページを公開しました。

CLOCKSS(クロックス): デジタルコンテンツ・アーカイブプロジェクト
http://www.nii.ac.jp/content/justice/project/clockss.html

CLOCKSSへのご案内 (JUSTICE 2012/10/11付けの記事)
http://www.nii.ac.jp/content/justice/news/2012/1011183121.php

参考:
E1117 - CLOCKSSへ日本の大学図書館が参加
http://current.ndl.go.jp/e1117