アーカイブ - 2012年 1月 4日

2011年にアクセスの多かったカレントアウェアネス・ポータルの記事

カレントアウェアネス・ポータルに掲載された『カレントアウェアネス』『カレントアウェアネス-E』「カレントアウェアネス-R」の記事のうち、2011年1月1日から12月31日までの期間でアクセスの多かった記事トップ10をご紹介します。(※【 】内はアクセス数で、ロボット等によるアクセスを除いたものです。)

●カレントアウェアネス

米国著作権局、1972年より前の録音物に関する著作権法の整備についての報告書を公開

米国議会図書館(LC)内に置かれている米国著作権局は、2011年12月28日付けで、1972年より前の録音物に関する著作権法の整備についての報告書を公開しています。米国では、1972年2月15日より前に録音された録音物は連邦政府の著作権法ではなく各州の法が適用される状態となっているため、それらを連邦政府の著作権法の対象に含めることについて、関係者への影響や実現のための方策についてまとめられたもののようです。

Copyright Office Publishes Report on Federal Copyright Protection for Pre-1972 Sound Recordings(米国著作権局newsnet 2011/12/28付けの記事)
http://www.copyright.gov/newsnet/2011/446.html

Federal Copyright Protection for Pre-1972 Sound Recordings(本文、PDF214ページ)
http://www.copyright.gov/docs/sound/pre-72-report.pdf

Federal Copyright Protection for Pre-1972 Sound Recordings(関連情報をまとめたページ)

米Amazonの有料会員向け電子書籍貸出サービス“Kindle Owner's Lending Library”の対象タイトルが約7万点に

米Amazon.comのプライムサービス(有料)会員向けの電子書籍貸出サービス“Kindle Owner's Lending Library”で利用可能なタイトル数が約7万点になったようです。同サービスがスタートした2011年11月時点では貸出可能な電子書籍は約5000点とされていました。

Kindle Owner's Lending Libraryで貸出可能な電子書籍の一覧(Amazon.com)
http://www.amazon.com/gp/search/ref=sr_nr_p_n_feature_browse-b_mrr_2?rh=n:283155,p_85:2470955011,p_n_feature_browse-bin:618073011&bbn=283155&tag=kwab-20&ie=UTF8

Amazon has over 65,000 ebooks in Kindle Owners' Lending Library (Public Libraries 2011/12/27付け記事)
http://www.publiclibraries.com/blog/amazon-has-over-65000-ebooks-in-kindle-owners-lending-library/

公開セミナー「東日本大震災と自治体ICT」(2011/11/24、仙台)の講演資料が公開

2011年11月24日に宮城県仙台市で開催された公開セミナー「東日本大震災と自治体ICT」の資料が公開されています。岩手県山田町、陸前高田市、愛知県名古屋市(陸前高田市を支援)、宮城県石巻市、多賀城市、仙台市、福島県国見町の7自治体のICT担当者が、震災発生時に現場で発生した問題やその解決方法、今後の課題などについて講演したとのことです。

公開セミナー「東日本大震災と自治体ICT」の資料を公開しました(仙台市 2011/12/20付け情報)
http://www.city.sendai.jp/shisei/1201134_1984.html

日本電子出版協会(JEPA)、2011年「JEPA電子出版アワード」の結果を発表

2011年12月21日に選考が行われた、日本電子出版協会(JEPA)の第5回「JEPA電子出版アワード」の結果が発表されました。大賞はインプレスR&D社の「EPUB電子雑誌OnDeck」に決定したそうです。その他の各賞は以下の通りとされています。また、故・前田完治氏(JEPA初代会長)と村田真氏(EPUB日本語拡張仕様策定技術責任者)に個人特別表彰が授与されたそうです。

・ネットワーク・コンテンツ賞:「EPUB電子雑誌OnDeck」(インプレスR&D)
・ベスト・ショップ賞:「BookWeb Plus」(紀伊國屋書店)
・オンライン・サービス賞:「iBookstore」(Apple)
・ベンチャー・マインド賞:「e読書ラボ」(国立情報学研究所(NII))
・デジタル・インフラ 賞:「電子書籍交換フォーマット標準化プロジェクト」(電子書籍交換フォーマット標準化会議)
・アドバンスト・デバイス賞:「Kindle Fire」(Amazon)
・ロングセラー賞:「電子書籍販売サイト“eBookJapan”」(イーブックイニシアティブジャパン)

JEPA電子出版アワード受賞作品発表
http://www.jepa.or.jp/award/2011.html

ニューヨークとトロントの公共図書館での多文化サービスについての記事

ニューヨークタイムズに、ニューヨークの公共図書館での移民等のための英語以外の言語の資料の提供についての記事が掲載されています。ニューヨークのクイーンズ図書館では59か国語の資料を提供しており、英語以外の資料は全資料の12%になるとのことです。同様の数字は、ニューヨーク公共図書館では8%、ブルックリン公共図書館では10%とのことです。また、カナダのCBCニュースのトロント公共図書館についての記事では、財政難の状況での非英語資料購入について市議会議員から疑問が呈されたことについてまとめられており、それによると、同館では40か国語の資料を所蔵しており、英語とフランス語以外の資料は全資料の9%になるとのことです。

Queens Libraries Speak the Mother Tongue(ニューヨークタイムズ 2012/1/2付けの記事)
http://www.nytimes.com/2012/01/03/nyregion/queens-libraries-serve-59-languages.html

Toronto library chair defends multilingual collection(CBCニュース 2011/11/30付けの記事)

W3C、障害者によるウェブ上の音声・映像利用の要件をまとめた“Media Accessibility User Requirements”のドラフトを公開

2012年1月3日、World Wide Web Consortium(W3C)が“Media Accessibility User Requirements”のワーキングドラフトを公開しました。この文書は、W3Cのプロトコル・フォーマットワーキンググループ(PFWG)によって作成されたもので、障害を持った人がウェブ上(特にHTML5環境で)の音声・映像を利用する際に求められるアクセシビリティ要件についてまとめられているとのことです。障害者のニーズ、代替コンテンツ技術の発展、これらの技術のアクセシビリティ全体の中での位置付け等について記されているそうです。

Media Accessibility User Requirements (W3C)
http://www.w3.org/TR/media-accessibility-reqs/

第2回SPARC Japanセミナー2011 「今時の文献管理ツール」ワークショップの講演動画・発表資料が公開

2011年12月6日に国立情報学研究所(NII)で開催された第2回SPARC Japanセミナー2011 「今時の文献管理ツール」ワークショップの講演動画・発表資料が公開されたようです。当日は、Mendeley、EndNote、RefWorks、TogoDocという4種類の文献管理ツールに関する講演及びディスカッションが行われたようです。来日した、Mendeley社のCEO・Victor Henning氏は、合わせて千葉大学でも講演を行ったようです。

第2回 SPARC Japan セミナー2011 「今時の文献管理ツール」ワークショップ(NII 2011/12/28付けで公開とあり)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2011/20111206.html

第2回 SPARC Japanセミナー2011 「今時の文献管理ツール」ワークショップまとめ(Togetter)
http://togetter.com/li/224136

千葉大学 アカデミック・リンク・セミナー (第6回)
http://alc.chiba-u.jp/seminar/006.html

参考:
国立情報学研究所(NII)が“iTunes U”に参加、市民講座やSPARC JAPANセミナー等の動画コンテンツを公開

全史料協、被災資料の救済目的に限り、米国アーキビスト協会の“Preserving archives & manuscripts”を無償提供

2012年1月3日、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)が、米国アーキビスト協会(SAA)の協力によって、東日本大震災によって被災した資料の救済に関係する目的に限って“Preserving archives & manuscripts”(第2版)の本文PDFを無償提供すると発表しました。

アメリカ・アーキビスト協会出版物の条件付き無償提供について(全史料協 2012/1/3付けニュース)
http://www.jsai.jp/info2011/info20120103.html

Preserving Archives and Manuscripts (2nd ed.)
http://saa.archivists.org/4DCGI/store/item.html?Action=StoreItem&Item=1599

2012年から著作がパブリック・ドメインとなった人々

「青空文庫」のサイトで、2012年1月1日付けで、2011年で著者の没後50年を経過し2012年1月1日から著作権切れとなった作品として、小川未明、津田左右吉、古川緑波、柳宗悦などの作品が追加されています。また、パブリック・ドメインに関する活動を行っている欧州の組織COMMUNIAによる“Public Domain Day”のサイトでは、2012年1月1日付けで、2011年で没後70年が経過した人物として、ジェイムズ・ジョイス、ヴァージニア・ウルフ、アンリ・ベルクソンなどの名前が挙げられています。同サイトでは、著作権法制は国によって違うことや翻訳は翻訳者の没後の年数での計算となること等についての注意書きが付されています。

そらもよう(青空文庫のお知らせ。2012/1/1付けの「本を運ぶ者」に新規追加の作品名あり)
http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html

CrossRef、DOI登録数が5000万件を突破

論文のリンキングサービスを提供するCrossRefが、2011年11月に、DOI(Digital Object Identifier)の登録数が5000万件を突破したと発表しました。プレスリリース文に掲載されているグラフを見ると、2010年頃まではおおよそ2年間で1000万件程度の割合で増加してきていましたが、4000万件突破が伝えられた2010年2月から約9か月で1000万件増加したことになります。2012年1月3日付けのCrossRef Blogの記事では最新の登録数は約5165万件とされています。

CrossRef Assigns 50 Millionth DOI (CrossRef 2011/11/15付けプレスリリース)
http://www.crossref.org/01company/pr/news111511.html

5000万件目を飾った論文
http://dx.doi.org/10.3406/lsoc.1985.2030

CrossRef Indicators (CrossRef Blog 2012/1/3付け記事)
http://www.crossref.org/crweblog/2012/01/crossref_indicators_206.html

参考:
CrossRef、DOI登録数が4000万件を突破

米国議会図書館(LC)で永久保存対象に選ばれた25本の映画作品(2011年)

米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2011年分の映画25作品を発表しています。新たに保存される作品は「フォレスト・ガンプ」(1994年)、「バンビ」(1942年)、「羊たちの沈黙」(1991年)などの25作品です。毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は575作品になったとのことです。なお、LCのプレスリリースにある“a Box of Chocolates”という表現は、「フォレスト・ガンプ」で登場する「ママがよく言っていたんだ。『人生はチョコレート箱のようなもの。開けてみるまで何が入っているかわからないのよ』って」という台詞にちなんでいるようです。

2011 National Film Registry More Than a Box of Chocolates (LC 2011/11/28付けプレスリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2011/11-240.html

National Film Registry(保存作品一覧)
http://www.loc.gov/film/registry_titles.php

国立国会図書館、「歴史的音源」の公立図書館への配信試行を開始

国立国会図書館は、2012年1月4日から、歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化した1900年初頭から1950年前後に国内で製造されたSP盤等の音源「歴史的音源」の公立図書館への配信試行を開始しました。これま
で国立国会図書館の施設内でのみ利用可能となっていた音源も、配信試行に参加する公立図書館内でご利用いただけるようになります。

歴史的音源資料の公立図書館への配信試行を開始しました(国立国会図書館 2012/1/4付けのお知らせ)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/1192664_1670.html

歴史的音源の公立図書館への配信試行を開始します(国立国会図書館 2012/1/4付けのプレスリリース)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/__icsFiles/afieldfile/2011/12/28/pr20120104.pdf

公立図書館への歴史的音源の配信試行提供に関するページ(参加館一覧あり)
http://dl.ndl.go.jp/ja/rekion_librarylist.html

歴史的音源
http://dl.ndl.go.jp/#music

参考:
E1186 - 国立国会図書館,「歴史的音源」の提供を開始

2012年もどうぞよろしくお願いいたします。

カレントアウェアネス・ポータルは、本日2012年1月4日より、更新を再開いたします。本年も、コンテンツの充実に努めてまいりますので、引き続きご愛読いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。