欧州委員会(EC)が、2011年12月付けで「欧州フィルム遺産のためのデジタルアジェンダ」(Digital Agenda for European Film Heritage:DAEFH)の最終報告書を公開しました。これは、欧州におけるフィルム遺産を保存する機関が、デジタルフィルム資料の収集や長期保存、Europeanaへの統合、コレクションへのアクセス等の面で直面している課題等について分析したもののようです。そして報告書では、分析に基づき、ECやEU加盟国、フィルム保存機関に対して、過去の映画への幅広いアクセスの保証と将来の映画の保存のために執るべき行動について示しているようです。
ドイツ国立図書館(DNB)が、図書や逐次刊行物の書誌データのLinked Data形式による公開を開始し、合わせて、2010年に公開済みの典拠データも含めてLinked Data形式のデータに適用するライセンスをクリエイティブコモンズのパブリックドメインライセンス(CC0)に変更したそうです。同館のオンラインカタログで書誌を検索すると、書誌詳細ページの右側に“RDF/XML-Repräsentation dieses Datensatzes”というようにRDF/XML形式のデータへリンクが用意されているようです。
北米日本研究図書館資料調整協議会(North American Coordinating Council on Japanese Library Resources;NCC)が公式Facebookページを開設しているようです。NCCは、北米における日本研究を情報や資料の面からサポートすることを目的として1991年に設立された団体で、グローバルILLフレームワーク(日米GIF)の運営やJAC(Japan Art Catalog)プロジェクト等にも関わっています。