北米研究図書館協会(ARL)が、大学・研究図書館の活動におけるフェアユースの適用に関する実務規範を示した文書“Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries”(2012年1月付け)を公表しました。これは、Andrew W. Mellon財団の支援を受け、アメリカン大学のソーシャルメディアセンター等と共同作成されたものです。同文書の本文では、大学・研究図書館において広く行われている資料(著作権保護期間内)の利用方法でフェアユースが適用可能なものが合計8点挙げられており、そのそれぞれに対して、どうやって、なぜフェアユースが適用できるのかについて一般的な原則が示されているようです。その他、プレゼン資料、FAQ、動画等が合わせて公開されています(ARLのページの右側にある“More on This Topic”にリンクがまとめられています)。
ポルトガル国立図書館(Biblioteca Nacional de Portugal)が電子書籍の出版事業を開始したようです。電子書籍は、2010年8月に公開された同館のオンライン書店と連携させた新たなプラットフォーム上で提供され、PCもしくはiPad、iPhoneやアンドロイド端末で利用できるようです。販売の他に貸出にも対応しており、貸出の際は一律1ユーロとなっているようです。なお、利用の際には、Adobe Digital Editions等のソフトウェアのインストールが必要とのことです。