アーカイブ - 2011年

12月 8日

E1245 - 博士課程の学生の情報リテラシーに関する指導教員の役割とは

E1245 - 博士課程の学生の情報リテラシーに関する指導教員の役割とは

2011年10月に,英国の研究情報ネットワーク(RIN)が,博士課程の学生に研究者として求められる情報リテラシーに関して指導教員が果たす役割等を調査したレポートを公表した。調査は2011年1月から6月にかけて実施され,指導教員と学生を対象にしたオンライン調査,ケーススタディ,インタビュー等の手法が用いられた。オンライン調査には,指導教員382名,学生907名の返答があった。以下に,結果の一部を紹介する。...

E1244 - オープンアクセス活動における世界中のサクセスストーリー

E1244 - オープンアクセス活動における世界中のサクセスストーリー

インターネット上で学術情報をオープンにすることをビジョンとして掲げているKnowledge Exchange(KE)は,2005年に設立された団体で,デンマークの電子研究図書館(DEFF),ドイツ研究協会(DFG),英国情報システム合同委員会(JISC),オランダのSURF財団という欧州の4団体によって共同運営されている。2011年10月,そのKEが世界中のオープンアクセス(OA)活動における成功事例を集めたウェブサイト“Open Access Success Stories”を公開した。以下,その中からいくつかのストーリーを紹介したい。...

E1243 - 格差社会に抗議するオキュパイ運動の中の「図書館」

E1243 - 格差社会に抗議するオキュパイ運動の中の「図書館」

「ウォール街を占拠せよ!」を合言葉に,2011年9月17日から米国で始まった格差社会に対する抗議活動“Occupy Wall Street”において,その活動拠点となっているニューヨークのズコッティ公園に,「人民の図書館」(People's Library)の名で知られる“Occupy Wall Street Library”という野外「図書館」が設置された。...

欧州での電子書籍への付加価値税の税率について(記事紹介)

New York Times紙の記事で、欧州での電子書籍への付加価値税(VAT)の税率に関する記事が掲載されています。紙の本が軽減税率となるのに対し電子書籍のダウンロードには軽減税率が適用されないため、電子書籍普及の妨げの一因となっているのではないかという見解が紹介されています。各国での税率として、ドイツでは電子19%で紙が7%、フランスでは電子が19.6%で紙が5.5%、イタリアでは電子が20%で紙が4%、スペインでは電子が18%で紙が4%、英国では電子が20%で紙は0%、と紹介されています。フランスなどでは電子書籍の税率を紙と同じ率に下げることも検討されているようです。

European E-Book Sales Hampered by Tax Structure(New York Times 2011/12/1付けの記事)
http://www.nytimes.com/2011/12/02/technology/eu-e-book-sales-hampered-by-tax-structure.html

12月 7日

モーツァルトと家族による手紙を画像とテキストで見られる“In Mozart's words”

モーツァルトと家族による手紙について、原資料の画像と、4か国語(英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語)での注釈付きテキストが見られる“In Mozart's words”というサイトが公開されています。全文検索や日付による選択のほか、作品名・人物名・地名を選択するとそれに言及している手紙が表示されるようになっています。現時点で公開されているのは100点余り程度の模様ですが、将来的には1400点が公開予定とされています。

In Mozart's words(英語ページ)
http://letters.mozartways.com/index.php?lang=eng

ライブラリースクールで教わりたかったこと(記事紹介)

米国の図書館員Andy Burkhardt氏が、自身のブログで、「ライブラリースクール(図書館情報学大学院)で教わりたかったこと」という記事を掲載しています。ライブラリースクール時代を振り返って、こんな授業があれば実際の仕事に役立ったのにという点をあげたもので、「図書館の価値を伝える・示すこと」「印刷物やウェブサイトのためのグラフィックデザイン」「起業家精神・イノベーション」の3点があげられています。

Courses I Wish They’d Offered in Library School(Burkhardt氏のブログInformation Tyrannosaur 2011/12/6付けの記事)
http://andyburkhardt.com/2011/12/06/courses-i-wish-theyd-offered-in-library-school/

「録音(DAISY)資料製作に関する全国基準」が公開

日本図書館協会(JLA)障害者サービス委員会のウェブページ等で、録音(DAISY)資料製作全国基準検討委員会が作成した「録音(DAISY)資料製作に関する全国基準」(2011年10月1日版)が公開されています。HTML、PDF、Word、テキスト版の他、同委員会に参加している「公共図書館で働く視覚障害職員の会」のウェブサイトで点字版(BES形式)も公開されているようです。2011年12月20日まで、同基準に対する(最初の)質問が受け付けられています。また、2012年1月24日に、江戸東京博物館で「録音(DAISY)資料製作に関する全国基準発表報告会~よりよい録音図書を製作するために」が開催されるそうです。

録音(DAISY)資料製作に関する全国基準(JLA障害者サービス委員会 2011年11月21日付け情報)
http://www.jla.or.jp/portals/0/html/lsh/zenkokukijyun.html

録音(DAISY)資料製作に関する全国基準(全国音訳ボランティアネットワーク)
http://onyaku.net/national-standard.html

公共図書館で働く視覚障害職員の会(通称「なごや会」)
http://homepage2.nifty.com/at-htri/nag-index.htm

「知のシェア - 学術論文における理論と実践」(記事紹介)

2011年12月6日及び7日付けのWIRED.jpが、「知のシェア -- 学術論文における理論と実践」と題し、文献管理ツール“Mendeley”を提供するMendeley社について取り上げています。現在のところ、記事の「その1」と「その2」が公開されており、「その3」も近日公開予定とのことです。

知のシェア -- 学術論文における理論と実践(その1) from 『WIRED』VOL.2(WIRED.jp 2011/12/6付けの記事)
http://wired.jp/2011/12/06/%E7%9F%A5%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2-%E5%AD%A6%E8%A1%93%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%91/

知のシェア -- 学術論文における理論と実践(その2) from 『WIRED』VOL.2 (WIRED.jp 2011/12/7付けの記事)

米国の書誌ユーティリティSkyRiver社が同社の目録システムのRDA対応について発表

2011年12月6日、米国の書誌ユーティリティのSkyRiver社が、それぞれの図書館の状況に合わせてRDA(Resource Description and Access)へ移行するための方法を発表しました。同社の提供している目録システムで、(1)RDAへ移行準備中か準備済の図書館のための“RDA Mode”、(2)RDAに対応しているがまだRDA以外の書誌データも扱う必要がある図書館のための“Hybrid Mode”、(3)現時点ではRDAに対応していない図書館のための“Non-RDA Mode”、という3種類のモードが利用できるようになったという内容のようです。図書館はRDAへ対応していくにつれて別のモードに変更することも可能とのことです。ユタ州立図書館等がこのRDA Modeを採用すると紹介されています。

SkyRiver Announces Novel Approach to RDA Adoption (SkyRiver 2011/12/6付けプレスリリース)
http://theskyriver.com/2011/12/skyriver-announces-novel-approach-to-rda-adoption

参考:
米国議会図書館(LC)等によるRDA導入は、諸条件が満たされた場合に2013年1月以降に

財政難で閉館中の大学図書館を学生が占拠 試験勉強のためのスペースを求めて(米国)

2011年12月5日付けのSign On San Diegoの記事によると、カリフォルニア大学サンディエゴ校の閉館中の図書館に学生が侵入し占拠する事態が発生したようです。これは、財政難により2011年の夏から閉館していた図書館に侵入したもので、学生の目的はオキュパイ運動等の政治活動ではなく、試験勉強のためのスペースを望むものであったようです。閉館中だった図書館は、通常、試験期間は24時間開館していたとのことで、学生側と大学当局との話し合いにより、試験終了まで開館することになったようです。

CLICS Closure Information (USCD Librariesのウェブサイト)
http://libraries.ucsd.edu/locations/clics/index.html

Students 'reclaim' UCSD library (SignOnSanDiego 2011/12/5付けの記事)
http://www.signonsandiego.com/news/2011/dec/05/students-reclaim-ucsd-library/

College students force UCSD library to open for finals (Public Libraries 2011/12/6付けの記事)

Wiley-Blackwell社、CrossRefが試行中の新サービス“CrossMark”に参加

CrossRefが現在試行中で、2012年にスタート予定の“CrossMark”という取り組みに、学術出版大手のWiley-Blackwell社が参加を発表しました。CrossMarkは、オンラインの論文に特定のロゴマークを付与し、それをクリックすると論文の更新状態が確認できるというサービスです。この背景には、ひとつの論文に対して様々なバージョン(投稿版、受理版、出版社版、等)が流通するようになっており、利用者が手にした論文がどのバージョンのものかを確認するのが困難な場合があるという問題が存在しているそうです。CrossMarkの試行プログラムには、他に、Oxford University Press、Royal Society、Elsevier、Vilnius Gediminus Technical Universityが参加しているそうです。

Wiley-Blackwell Joins CrossMark Service to Ensure Content Integrity (Wiley 2011/11/29付けプレスリリース)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-101757.html

Europeanaのデータ利用のライセンシングの枠組みについての文書“Europeana Licensing Framework”が公開

欧州のデジタル文化資源ポータルEuropeanに関し、データ利用のライセンシングの枠組みについての文書“Europeana Licensing Framework”が公開されています。Europeanaと各図書館・博物館・文書館等との間の新たなデータ交換協定(Data Exchange Agreement)などについてまとめられているようです。

The Europeana Licensing Framework(PDF:20ページ)
https://version1.europeana.eu/c/document_library/get_file?uuid=3f32e3b6-b69b-40b5-92a6-32654571087f&groupId=10602

Europeana Licensing Framework(Europeana)
http://www.europeanaconnect.eu/results-and-resources.php?page=8

Europeana Licensing Framework published(Creative Commons 2011/12/2付けの記事)
http://creativecommons.org/weblog/entry/30609

参考:

EDUCAUSE、高等教育機関におけるモバイルIT利活用状況に関する調査報告書を刊行

米国のNPO組織EDUCAUSEのCenter for Applied Research(ECAR)が、高等教育機関におけるモバイルITの利活用状況に関する調査報告書“Mobile IT in Higer Education”の2011年版を刊行しました。報告書は、209の高等教育機関の回答に基づくもので、モバイル端末へのITサービスの進展がほとんど認められなかったとしています。また、平均的な機関では一部のウェブページへのアクセスを可能にする等のサービスを提供するに留まっている一方で、モバイルITに経費と人的資源を投資している機関では大きな飛躍が認められたようです。なお、この報告書本文はEDUCAUSEにログインしなければ閲覧できないようですが、報告書目次と報告書内容をまとめたインフォグラフィックス等が一般公開されています。

Mobile IT in Higher Education, 2011 Report (EDUCAUSEのウェブサイト)
http://www.educause.edu/Resources/MobileITinHigherEducation2011R/238470

ECAR Releases Report on Mobile IT in Higher Education (EDUCAUSE 2011/12/2付けの記事)

Portico、ケンブリッジ大学出版局と提携拡大し電子書籍を保存

2011年12月6日、電子リソースのアーカイブサービスを提供しているPorticoが、英国のケンブリッジ大学出版局との提携拡大を発表し、同出版局の“Cambridge Books Online”で提供している電子書籍123,000点以上をPorticoにアーカイブすると発表しました。なお、ケンブリッジ大学出版局はすでに2006年にPorticoと提携し、電子ジャーナルのアーカイブを行なっています。

Cambridge University Press to Preserve Cambridge Books Online with Portico (Portico 2011/12/6付けの記事)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/general-news/cambridge-university-press-to-preserve-cambridge-books-online-with-portico/

参考:
ケンブリッジ大学出版局、学術電子書籍の提供プラットフォームの運用を開始
http://current.ndl.go.jp/node/19440

Portico、オックスフォード大学出版部との提携を拡大し電子書籍を保存

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、「学術図書館の動向と統計」の2010年版を刊行

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2010年版「学術図書館の動向と統計」(2010 Academic Library Trends and Statistic)を刊行しました。要約部分のみ無料で公開されています。この統計では、主に、学術図書館のコレクション、予算、スタッフ・サービス等の6項目について、計1,514機関のデータがまとめられているようです。要約部分では、図書や雑誌の予算等に関し、準学士号授与機関(associate degree-granting institutions)、学士号授与機関(baccalaureate institutions)、総合機関(comprehensive institutions)、博士号授与/研究機関(doctoral/research institutions)という4種類に分けて、2009年との比較が紹介されています。

ACRL releases 2010 Academic Library Trends and Statistics (ACRL 2011/12/5付けニュース)
http://ala.org/ala/newspresscenter/news/pr.cfm?id=8731

歴史資料ネットワーク、文献リスト「東日本大震災被災資料レスキュー関係論文等」を公開

歴史資料ネットワーク(史料ネット)が、2011年12月6日現在の東日本大震災被災資料レスキュー関係の論文等についてブログにまとめています。記載漏れ情報等を募集しているようです。

東日本大震災被災資料レスキュー関係論文等(2011年12月6日現在)(歴史資料ネットワーク 2011/12/6付け記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/35782143.html

歴史資料ネットワーク(史料ネット)
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/~macchan/

参考:
歴史資料ネットワーク、文化財レスキュー活動のため被災地へ
http://current.ndl.go.jp/node/18070

北米研究図書館協会(ARL)、協会加盟館におけるデジタル人文学研究支援実施状況をまとめた報告書を刊行

2011年12月6日、北米研究図書館協会(ARL)が、ARL加盟図書館におけるデジタル人文学関係の研究センター設置状況や当該研究に対する支援サービスの実施状況についてまとめた“Digital Humanities, SPEC Kit 326”を刊行したようです。調査結果では、研究図書館によるデジタル人文学へのサポートはその場限りのものにとどまっているものの、サポートへの要望自体は高まりつつあり、そのためにデジタル人文学への一時的なサービス提供等について再評価され始めているとしているようです。なお、この“Digital Humanities, SPEC Kit 326”は有料ですが、ARLのウェブサイトではその目次と要旨が公開されています。

Digital Humanities, SPEC Kit 326(Summery) (PDF)
http://www.arl.org/bm~doc/spec-326-web.pdf

Digital Humanities, SPEC Kit 326, Published by ARL (Association of Research Libraries 2011/12/6付けの記事)
http://www.arl.org/news/pr/spec326-6dec11.shtml

参考:

12月 6日

【イベント】「全国遺跡資料リポジトリ・ワークショップ」が福岡で開催(12月)

島根大学を中心とした、遺跡の発掘調査報告書をデジタル化し公開・発信する「全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト」に関して、「全国遺跡資料リポジトリ・ワークショップ」が2011年12月17日に福岡市の九州大学附属図書館で開催されます。また、11月26日に開催された東京でのワークショップの資料も公開されています。

全国遺跡資料リポジトリ・ワークショップ in 福岡
http://rarcom.lib.shimane-u.ac.jp/general/doc/ws2011fukuoka.html

全国遺跡資料リポジトリ・ワークショップ in 東京
http://rarcom.lib.shimane-u.ac.jp/general/doc/ws2011tokyo.html

全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト
http://rarcom.lib.shimane-u.ac.jp/

参考:
山形大学小白川図書館、山形県遺跡資料リポジトリを公開
http://current.ndl.go.jp/node/18598

信州大学附属図書館、富山大学附属図書館がそれぞれ遺跡資料リポジトリを公開
http://current.ndl.go.jp/node/18293

遺跡資料リポジトリ・セミナー「遺跡調査報告書電子化の新たな試み!」

米コンピューター歴史博物館、元Apple社CEOスティーブ・ジョブズ氏の足跡を辿るオンライン展示を公開

米国のカリフォルニア州のマウンテンビューにある「コンピューター歴史博物館」(The Computer History Museum)が、2011年10月5日に亡くなったApple社の共同創業者・元CEOのジョブズ(Steve Jobs)氏の人生をたどるオンライン展示“Steve Jobs: From Garage to World’s Most Valuable Company”を公開しているそうです。

Steve Jobs: From Garage to World’s Most Valuable Company (Computer History Museum)
http://www.computerhistory.org/highlights/stevejobs/

コンピュータ歴史博物館、S・ジョブズ氏の足跡展をウエブで開始(マイナビニュース 2011/12/6付け記事)
http://news.mynavi.jp/news/2011/12/06/035/

徳島大学がSalesforce社の企業内SNS“Chatter”を導入へ 図書館システムとの連携も予定

徳島大学が、2012年3月から、Salesforce社の提供する企業内ソーシャルネットワークサービス“Chatter”を導入するそうです。同大学では、Chatterを全学のポータルサービスとし、教務システムや図書館システム等との連携も予定されているそうです。具体的な利用シーンとして、学生・教職員が、PCやスマートフォン等からChatterにアクセスして、授業に関する情報や本の返却といった図書館利用に関する情報をフォローできると紹介されています。

徳島大学のソーシャルエンタープライズを推進 全11,000名の学生および教職員のコラボレーション(Salesforce 2011/12/6付けプレスリリース)
http://www.salesforce.com/jp/company/news-press/press-releases/2011/12/111206.jsp

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