英国のハダースフィールド大学など8大学が、2011年2月1日から7月31日まで、図書館の利用と学生の業績との間の相関関係を統計的に実証することを目的として行っていた“Library Impact Data Project”の発表資料が公開されていました。同プロジェクトでは、学生の成績を4種類(First-class = 1、Upper second class = 2:1、Lower second class = 2:2、Third-class = 3)に分け、2005年度~2009年度の5年間における貸出冊数、電子リソースログイン数、入館数などについて調査したようで、PowerPoint資料のp.13やp.17にグラフが掲載されています。
The Library Impact Data Project. In: Internet Librarian International 2011, 27-28 October 2011 http://eprints.hud.ac.uk/11659/
「研究インフラなくして,人文学の重要な一部の研究を行うことは不可能であろう。」冒頭そのように説く報告書を,欧州科学財団(European Science Foundation)が2011年9月付けで公表した。報告書のタイトルは「デジタル人文学における研究インフラ」(Research Infrastructures in the Digital Humanities)という。報告書は,人文学の研究インフラに関する欧州レベルでの共通戦略に向けて,優先事項と今後の研究の指針を示すものであり,研究者や情報専門家(図書館員・アーキビスト等),研究助成機関等向けに作成された。2009年以来2年間の検討を経てまとめられたこの報告書では,人文学における研究インフラのケーススタディを多数収録しており,研究インフラが人文学の抱える問題の探求の方法と,人文学に対し新たな問いを投げかける手段を研究者に提供するものであるとしている。...
英国情報システム合同委員会(JISC)傘下のJISC Collectionsは,2009年から2011年にかけて学術ジャーナル出版の新たなビジネスモデルとしてのオープンアクセス(OA)出版をテーマに据えた,3フェーズから成る研究プロジェクトを実施した。2011年3月に開始されたフェーズ3では「ハイブリッドOA」モデルに焦点を当て,高等教育機関の図書館員や機関リポジトリ担当者,助成機関や出版社の関係者へのインタビュー等を行った。その結果が2011年9月付けで発表された報告書“JISC Collections Open Access Fees Project: Final Report”にまとめられている。...