アーカイブ - 2011年 9月

9月 16日

国立情報学研究所(NII)、平成23年度学術ポータル担当者研修の講義資料を公開

国立情報学研究所(NII)が、2011年8月3日~5日に名古屋で、8月24日~26日に東京で開催された「平成23年度学術ポータル担当者研修」の講義資料を公開しています。同研修は、2010年度まで機関リポジトリをテーマとしたものでしたが、2011年度は内容を変え、学術情報流通の現状や課題などに関する講義を受けた後、実際にウェブサービスを企画・設計・提案するグループワークが行われたとのことです。その様子はTwitterや一部USTREAMで中継されたようです。

学術ポータル担当者研修 - カリキュラム及び講義資料/成果物 - 平成23年度
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/portal/h23/curritxt.html

Code4Lib JAPANコアメンバーを講師として派遣します。(Code4Lib JAPANのブログ 2011/7/31付け記事)
http://d.hatena.ne.jp/josei002-10/20110731/1312129624

#NIIportal 1日目 @名大 20110803(Togetter)
http://togetter.com/li/169936

#NIIportal 2日目 @名大 20110804(Togetter)
http://togetter.com/li/170330

Googleブックス訴訟、和解についての協議は進展中だが結論はまだ出ず

2011年9月15日に、Googleブックス訴訟の和解についての協議状況を確認するためのヒアリングがニューヨークで開催されました。2011年3月に和解案が裁判所に却下されて以来、関係者間の協議が続いているものですが、今回も明確な結論は出なかった模様です。報道によると、訴訟当事者側からは和解に向けて進捗があったとの報告があったとのことですが、一方で、訴訟プロセス再開に向けた公判前手続きのスケジュールが決定され、和解が成立しない場合は訴訟が再開されることになるようです。

Google, publishers near settlement in books case(AFP 2011/9/15付けの記事)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5i8e333v9D-NKP8pDIlOYIk-orKPQ?docId=CNG.bd52ba8ffae71e0859d1fbbcebf08d3e.661

Google, lawyers get more time for digital library(AP 2011/9/15付けの記事)

9月 15日

米国議会図書館(LC)のビリントン館長、就任25年目に

1987年9月14日に就任した米国議会図書館(LC)のビリントン(James Billington)館長が就任25年目に入るのに合わせて、The Hill誌にインタビュー記事が掲載されています。「我々は増加する情報や知識をそれぞれ孤立したサイロに入れてしまい、その情報を統合したり評価したりすることを十分にしないことが多い」「私の仕事は、米国にとって価値のある重要なものがこの困難な経済状況の中でなるべく多く後世まで残るようにすること、そしてそれが知識を基盤とする民主主義に貢献するようにすることである」などと語っています。なお、ビリントン館長は現在82歳ですが、退任の予定は当面ないとのことです。

Librarian of Congress has no plans to retire(The Hill 2011/9/14付けの記事)
http://thehill.com/homenews/house/181365-librarian-of-congress-has-no-plans-to-retire

OCLCのWorldCatが、Ex Libris社のPrimoとMetaLibから検索可能に

2011年9月12日、米国のOCLCとEx Libris社が提携し、同社のディスカバリインタフェースPrimoと横断検索システムMetaLibから、OCLCのWorldCatのコンテンツが検索できるようになると発表されました。この機能は、OCLCが参加館限定で提供しているWorldCat Search APIを使用しており、各館が取得したAPIキーをPrimoやMetaLibに設定することで利用可能になるようです。

OCLC, Ex Libris announce new partnership to expose WorldCat content via Ex Libris discovery and delivery solutions (OCLC 2011/9/12付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2011/201151.htm

WorldCat Search API (OCLC)
http://www.oclc.org/worldcatapi/default.htm

参考:
OCLC、WorldCat検索APIを限定提供開始
http://current.ndl.go.jp/node/8531

OCLC、誰でも利用できるAPI“WorldCat Basic API”を公開

出版社20社による「出版デジタル機構(仮称)」設立準備連絡会が設立

2011年9月15日に、インプレスホールディングス・勁草書房・講談社・光文社・集英社・小学館・新潮社・筑摩書房・東京大学出版会・東京電機大学出版局・版元ドットコム(代表:ポット出版・ほか6社)・文藝春秋・平凡社・有斐閣の出版社20社により、「出版デジタル機構(仮称)」設立準備連絡会が設立されたようです。プレスリリースによると、「出版デジタル機構(仮称)」の目的および目標として以下が挙げられています。

・国内における電子出版ビジネスの公共的インフラを整備することで、市場拡大を図る。
・日本の電子出版物の国際競争力を強化する。
・研究・教育・教養分野における電子出版物利用環境を整備する。
・現在または将来の利益逸失を防ぎ、出版界全体の成長に貢献する。
・国内で出版されたあらゆる出版物の全文検索を可能にする。
・本機構は各出版社等からの出資を受け、収益化を目指す。

また、基本業務内容としては以下が挙げられています。

・「出版デジタル機構」参加各社の出版物デジタルデータの保管業務を行う。
・対図書館ビジネス(BtoP)を各社に代わって本機構が代行する。
・国立国会図書館が電子化をおこなった雑誌・書籍の民間活用の担い手となる。
・各電子書店・プラットフォーマーに向けての配信業務(BtoB)を支援する。
・各社の希望に応じて出版物の電子化を行う。

放送大学附属図書館、電子ジャーナル等リモートアクセスサービスを試行導入

2011年9月7日から、放送大学附属図書館では、同大学が契約・提供している電子ジャーナルやデータベース等へのアクセスを自宅や外出先から行なえる、リモートアクセスサービスを試行的に導入したようです。なお、サービスの利用は、放送大学に所属する学生・教職員に限定されています。

電子ジャーナル等リモートアクセスサービスの試行について (放送大学附属図書館 2011/9/7付けの記事)
http://lib.ouj.ac.jp/information/2011/110907.html

九州地区大学図書館等によるLibrary Lovers'キャンペーン、2011年は「読書の木」を育てる取り組み

九州地区の国公私立大学・高専図書館が共同で行なっているLibrary Lovers'キャンペーンが、2011年のキャンペーンとして「読書の木」イベントを開催するようです。このイベントでは、葉っぱの形をした応募用紙に読んだ本についてのコメントを書き込み、各館に展示した木の幹に貼り付けていくことで、皆で「読書の木」を成長させていこうというもののようです。募集は10月12日から開始されるようです。

図書館が森になる!? ~育てよう、読書の木~ (Library Lovers' キャンペーンHP 2011/9/14付けの情報)
http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/blog-entry-77.html

参考:
九州地区の大学図書館による、図書館を身近に感じてもらうための取組み“Library Lovers'”
http://current.ndl.go.jp/node/16680

自然災害の発生時におけるGoogle検索の傾向に関する記事

2011年8月31日付けで、The Official Google.org blogが、自然災害の発生時におけるGoogle検索の傾向に関する記事を掲載しています。ここでは、2011年の米ジョプリン・トルネード、2005年の米ハリケーン・カトリーナ、2011年3月の東日本大震災、2010年のチリ地震、2010年のハイチ地震の5つが取り上げられており、それぞれについて概要が記されています。東日本大震災には、地震の情報や影響を知るための停電(outage)、東京電力(tokyo electic power)、計画停電(rolling blackouts)といったキーワードがよく使われた、とあります。

Search data reveals people turn to the Internet in crises (The Official Google.org blog 2011/8/31付け記事)
http://blog.google.org/2011/08/search-data-reveals-people-turn-to.html

(2011年3月のGoogleウェブ人気検索クエリ)
http://www.google.com/insights/search/#geo=JP&date=3%2F2011%201m&cmpt=q

参考:

各務原市が地域住民に学校図書館を開放 市立中央図書館の本の予約・受け取りも

2011年9月1日から、岐阜県各務原市が地域市民に学校図書館を開放して、本の貸出サービスを始めたようです。また、学校図書館で各務原市立中央図書館にある本の予約、受け取りもできるようです。なお、開放時間は、各学校によって異なるものの、概ね1日2時間程度のようです。

学校図書館を地域の皆さんに開放します!【学校教育課】 (各務原市 2011/9/2付けの情報)
http://www.city.kakamigahara.lg.jp/cgi-bin/new_topics/viewor.cgi?command=item&dats=201109&id=20110901141611

本の街 かかみがはら
http://www.city.kakamigahara.lg.jp/honnomachi/index.html

図書館における映像・音声資料をテーマとした調査報告書“Library Use of Video & Audio”

米国の調査会社Primary Research Groupが学j通・公共・専門図書館における映像・音声資料をテーマとした調査報告書“Library Use of Video & Audio”を発表しています。本体は有料ですが、目次や抜粋部分は無料でダウンロード可能です。同レポートでは、購入価格の割引、目録、予算、電子化、新フォーマットへの乗り換え、ライセンスや上映権、YouTubeなどの動画共有サイトによる影響、といったトピックについて触れられているようです。主な調査結果の一部には以下のものがあるようです。

・調査対象の図書館では、映像資料の10.64%がオンラインかストリーミングによるものである。
・調査対象の図書館の34.69%は、映像資料の電子版を機関内の利用者に対して合法的に提供するために、ベンダと交渉している。
・調査対象の図書館の約1/4は、映像の視聴や編集などが可能なマルチメディアスタジオを備えている。
・公共図書館は15.56%のベンダが価格交渉に応じてくれると回答したが、大学図書館は約30%だと感じている。

Library Use of Video & Audio (Primary Research Group)
http://www.primaryresearch.com/view_product.php?report_id=312

9/15のカレントアウェアネス・ポータルのメンテナンス作業は終了しました。

2011年9月15日(木)の午前10時から実施していた、カレントアウェアネス・ポータルのメンテナンス作業は終了いたしました。

全史料協関東部会例会での講演資料「東京文書救援隊の考え方と技術」が公開

2011年9月13日に、東京文書救援隊が、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)関東部会第263回定例研究会において、「被災資料を復旧する: 東京文書救援隊の考え方と技術」として講演と実演を行ったとのことで、その際の配布資料が9月15日に東京文書救援隊のウェブサイトで公開されています。

被災文書を復旧する: 東京文書救援隊の考え方と技術 (PDF)
http://hozon.co.jp/110913%20kantoubukai%20haihusiryou.pdf

全史料協関東部会例会で「東京文書救援隊の考え方と技術」の講演会と実演を行いました (東京文書救援隊 2011/9/15付けの記事)
http://toubunq.blogspot.com/2011/09/913263.html

電子リソース管理業務の6つの段階に関するブログ“TERMS”

米ポートランド州立大学のエメリー(Jill Emery)氏と英ハダーズフィールド大学のストーン(Graham Stone)氏が、電子リソース管理業務に関するブログ“TERMS”(Techniques for electronic resource management)を立ち上げました。電子リソース管理業務における以下の6つの段階について今後記事を書いていくようです。現在は1つ目の段階についての記事や、両大学のワークフローなどに関する文書が公開されています。これらの記事に対して広くコメントをもらい、2012年初めにはドラフトを作成する予定とのことです。

1. 新しいコンテンツを調査する
2. 新しいコンテンツを契約する
3. 導入
4. 評価・アクセス促進
5. 年次レビュー
6. 契約キャンセル・乗り換え

TERMS: Techniques for ER Management
http://6terms.tumblr.com/

Terms #1 (TERMS 2011/9/9付け記事)
http://6terms.tumblr.com/post/9998195897/terms-1

What is TERMS? (TERMS 2011/9/9付け記事)

OCLC、書誌レコードの重複調整などWorldCatの品質管理に関するレポートを刊行

米OCLCが、総合目録WorldCatの品質に関するレポート“WorldCat Quality”を発表しました。WorldCatには世界各国の国立図書館や総合目録のメタデータが収録されるようになったために2008年以降書誌レコード数が急増し、その重複調整が問題になっているそうです。2010年には新しいレコード重複検出・解消システムを導入したものの、今後さらに品質の向上に努める必要があるとされており、レポートの後半では、2012年に実施予定の品質向上プロジェクトのうち“GLIMIR”(Global Library Manifestation Identifier)についてページが割かれています。

WorldCat Quality (PDF文書:24ページ)
http://www.oclc.org/reports/worldcatquality/214660usb_WorldCat_Quality.pdf

WorldCat Quality
http://www.oclc.org/reports/worldcatquality/default.htm

New report points the way for improved WorldCat quality (The OCLC Cooperative Blog 2011/9/14付け記事)

Library Copyright Alliance、HathiTrust等への著作権侵害訴訟問題に対して声明を発表

2011年9月14日に、米国図書館協会(ALA)・北米研究図書館協会(ARL)・米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の各団体からなる“Library Copyright Alliance”(LCA)は、HathiTrust及び米国の5大学に対してAuthors Guild等が著作権侵害を訴えた問題について声明を発表しています。声明では、訴えが、特にフェアユースに関して法の下での図書館及びその利用者の権利を軽視するものであると批判し、HathiTrust等の集めているデジタルリソースの大部分が現在入手困難なものであり図書館の管理がなくてはいずれ失われてしまうと指摘した上で、HathiTrust等への支持を表明しているようです。

LCA Statement on Authors Guild, Inc. et al. v. HathiTrust et al. (PDF)
http://www.arl.org/bm~doc/announce_lca-agvhathitrust_14sept11.pdf

LCA Statement on Authors Guild, Inc., et al. v. HathiTrust et al. (Association of Research Librariesのウェブサイト掲載のLCAの声明文)

文部科学省、「平成23年度社会教育調査の手引」を公開

2011年9月14日に、文部科学省が、「平成23年度社会教育調査の手引」を公開しています。社会教育調査は、社会教育行政に必要な社会教育に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、文部科学省が3年ごとに実施している調査です。2011年度は、「通常版」と「岩手県、宮城県及び福島県」の二種が作成・公開されているようです。

平成23年度社会教育調査の手引<通常版>について (文部科学省のウェブサイト)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa02/shakai/h23/1310998.htm

平成23年度社会教育調査の手引<岩手県、宮城県及び福島県>について (文部科学省のウェブサイト)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa02/shakai/h23/1311041.htm

9月 14日

米国Saylor Foundation、大学学部レベルの教科書の無料提供者に賞金を提供するキャンペーンを実施

米国の非営利財団であるSaylor Foundationが、“Open Textbook Challenge”という取り組みを行っているようです。2011年9月7日付けのINTERNET Watchのニュースによると、これは、大学学部レベルの教科書を無料提供するために、著作権者に対して2万ドルの賞金を提供するキャンペーンとのことで、教科書の著作権者が同財団に対して提供し、同財団の審査を通過して講義資料として受理された場合に、賞金を提供するというものとのことです。なおその際には、Creative Commons Attribution 3.0のライセンスで提供することに合意しなければならない等の条件があるようです。

Open Textbook Challenge (Saylor Foundationのウェブサイト)
http://www.saylor.org/otc/

版元ドットコム、近刊情報を検索できる「近刊検索β」をリリース

版元ドットコムがJPO近刊情報センターの近刊情報を検索できる「近刊検索β」を公開しています。「明日から14日以内に発売予定の本を検索する」や「明日から60日以内に発売予定の本を検索する」といった機能が公開されており、APIの提供も予定されているようです。

近刊検索β
http://www.hanmoto.com/jpokinkan/

近刊検索β(版元ドットコム)への情報提供について(JPO近刊情報センター 2011/9/14付けニュース)
http://www.kinkan.info/news/%E8%BF%91%E5%88%8A%E6%A4%9C%E7%B4%A2%CE%B2%EF%BC%88%E7%89%88%E5%85%83%E3%83%89%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%A0%EF%BC%89%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%8F%90%E4%BE%9B%E3%81%AB%E3%81%A4.html

参考:
CA1747 - 動向レビュー:ONIX:書籍流通における出版社のメタデータ標準化 / 吉野知義
http://current.ndl.go.jp/ca1747

日本出版インフラセンター(JPO)がJPO近刊情報センターを正式稼働

慶應義塾大学メディアセンター、「『中期計画2006-2010』の行動計画ver.1.1に対する最終評価」を発表

2011年9月14日、慶應義塾大学メディアセンターが「『中期計画2006-2010』の行動計画ver.1.1に対する最終評価」という文書を発表しました。2007年6月に策定された「行動計画」では、「環境変化に対応した図書館サービスの実現」「メディアセンター職員の資質向上と組織の再編」「施設の整備」「メディアセンターの経営面における改革」という4つの行動計画と、14の目標が示されています。今回発表された最終評価では、これらの目標の達成状況や今後の課題などについてまとめられています。

『中期計画2006-2010』の行動計画ver.1.1に対する最終評価(PDF文書:8ページ)
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/headquarter/pdf/final-evaluation.pdf

奈良県立図書情報館、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセル等の特別展示を開催

奈良県立図書情報館で、2011年9月21日から25日の間、小惑星探査機「はやぶさ」の再突入カプセルや搭載電子機器部などを関係パネルとともに展示する特別展示が開催されるとのことです。それにあわせ、9月1日から29日まで、「はやぶさ」関連の図書をはじめとする宇宙に関する図書の展示も行われているようです。

企画展示 帰還カプセル「はやぶさ」特別展示 in NARA 平成23年9月21日(水)~25日(日)(奈良県立図書情報館イベント情報 2011/8/23付けの情報)
http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-670.html

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