アーカイブ - 2011年 9月

9月 29日

Europeana、第一次大戦に関する資料提供を呼びかける短編ドラマのインタラクティブ版を公開

欧州のデジタル文化資源ポータルEuropeana、オックスフォード大学、ドイツ国立図書館による、第一次世界大戦に関するデジタルアーカイブプロジェクトで、一般市民からの資料提供を呼びかけるための短編ドラマのインタラクティブ版“Europeana Remix”が公開されています。ドラマのストーリーは、第一次大戦中のドイツ軍兵士と英国軍兵士の友情の印であるマッチ箱をめぐって現代のドイツ人の若者が英国を訪ねるというもので、ドラマの進展に合わせて関連する写真や動画、地図等が現れるようになっており、ユーザがコメントを付ける機能等もあるようです。HTML5の技術が使われており、視聴できるブラウザのバージョン指定があります。

Europeana Remix(インタラクティブ版の動画)
http://remix.europeana.eu/#

A First World War friendship - an interactive HTML5 video by Europeana(上記の動画の説明)
http://remix.europeana.eu/#about

Europeana Erster Weltkrieg - World War One in pictures, letters and memories(プロジェクトのページ。通常版の動画あり)

ニュージーランド国立図書館、公共図書館向け新サービス“Kōtui”を開始

2011年9月29日に、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、同国内の公共図書館を対象にした新サービス“Kōtui”の運用を開始したようです。“Kōtui”とは現地のマオリ語で「組み合わせる、織り交ぜる」といった意味のようです。図書館利用者は、この“Kōtui”を利用することで、同国の公共図書館が所蔵するコンテンツや資料(紙・電子を問わず)をインターネットを通じて検索できるようです。また公共図書館側にとっては、“Kōtui”を図書館システムとして利用することで、それぞれ自前で図書館システムを管理する必要がなくなるだけでなく、他の“Kōtui”加盟館とのリソースシェアリングが容易となる等の利点があるようです。

Kōtui
http://www.kotui.org.nz/

Kōtui (National Library of New ZealandのKōtuiサービス紹介ページ)
http://www.natlib.govt.nz/services/national-collaborative-services/kotui

New service opens up libraries 24/7 (National Library of New Zealand 2011/9/29付けのプレスリリース)

『カレントアウェアネス-E』201号発行

E1221 - 第22回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

E1221 - 第22回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

2011年9月7日から10日まで,日本資料専門家欧州協会(European Association of Japanese Resource Specialists:EAJRS;CA1463E031参照)第22回年次大会が,英国のニューカッスル大学で開催された。...

E1220 - 英国RLUKの2014年までの戦略計画と学術雑誌価格高騰への対応

E1220 - 英国RLUKの2014年までの戦略計画と学術雑誌価格高騰への対応

2011年8月に,英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は,2011-2014年の戦略計画“The Power of Knowledge, Phase 2”を公開した。“Phase 2”となっているのは,2008-2011年の同名の戦略計画との継続性が意識されているためである。...

E1219 - オープンソースの図書館システムは「魔弾」か,それとも?

E1219 - オープンソースの図書館システムは「魔弾」か,それとも?

初のオープンソース図書館システムKoha(CA1529参照)が2000年にデビューしてから10年以上が経過した。2006年誕生のEvergreenは現在では北米を中心に1,000館以上の導入事例を誇り,2011年にはKohaの大学図書館版パッケージLibLime Academic Kohaも登場した。日本国内でもProject Next-L Enju(CA1629参照)のようなシステムが存在している。...

E1218 – データセンターが研究と社会に与える影響とその意義(英国)

E1218 - データセンターが研究と社会に与える影響とその意義(英国)

2011年8月30日,英国研究情報ネットワーク(Research Information Network:RIN)が,“Data centres: their use, value and impact”と題するレポートを公開した。...

E1217 - 米著作者団体等が共同デジタルリポジトリHathiTrust等を提訴

E1217 - 米著作者団体等が共同デジタルリポジトリHathiTrust等を提訴

2011年9月12日に,米国の著作者団体Authors Guild等が,米国の大学図書館等による共同デジタルリポジトリHathiTrustとその参加館のうちミシガン大学・カリフォルニア大学・ウィスコンシン大学・インディアナ大学・コーネル大学の5大学に対し,著作権侵害の訴えを起こした。原告には,オーストラリアとカナダの著作者団体と,8名の作家も加わっている。...

E1216 - 被災地支援活動紹介(3)思い出サルベージアルバム

E1216 - 被災地支援活動紹介(3)思い出サルベージアルバム

2011年3月11日の東日本大震災の発生以降,日本各地で本や資料を通じた被災者支援が行われている。その中で,津波に襲われた宮城県亘理郡山元町において,被災した写真を洗浄・複写(デジタル化)して持ち主に届ける活動に取り組んでいる「思い出サルベージアルバム・オンライン」の代表を務める,日本社会情報学会の柴田邦臣氏にインタビューを行った。...

9月 28日

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、リポジトリのグローバルな相互運用性に関するペーパーを発表

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が2011年9月21日と22日に発表したニュースによると、COARは、オープンアクセスリポジトリのグローバルな相互運用性(interoperability)に関するペーパー“The Case for Interoperability for Open Access Repositories”を発表し、ウェブサイトで相互運用性の問題などに関する意見を10月22日ごろまで募集しているそうです。その内容は“the COAR Roadmap for Global Open Access Repository Interoperability”へと反映される予定とされています。

The Case for Interoperability for Open Access Repositories (PDF:10ページ)
http://coar.uni-goettingen.de/files/COAR_Interoperability_Briefing.pdf

COAR Interoperability Project
http://coar-repositories.org/interoperability

電子書籍やオーディオブックが無料ダウンロードできる高校生向けの20冊(記事紹介)

2011年9月26日付けのOpen Cultureの記事で、電子書籍やオーディオブックなどが無料でダウンロードできる高校生向けの有名小説など20冊が紹介されています。リストには、ジョージ・オーウェル『1984』、ジェーン・オースティン『高慢と偏見』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』、F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』、などが含まれています。

20 Popular High School Books Available as Free eBooks & Audio Books (Open Culture 2011/9/26付け記事)
http://www.openculture.com/2011/09/popular_high_school_books_available_as_free_ebooks_audiobooks.html

Elsevier社、European Journal of CancerのiPadアプリをリリース

2011年9月26日、Elsevier社が、European Journal of Cancer誌(EJC)に収録された論文を閲覧できるiPadアプリを発表しました。ダウンロードした論文はオフライン環境でも読むことができるようです。

EJC App
http://itunes.apple.com/us/app/ejc-app/id461022524

Elsevier Launches European Journal of Cancer iPad Edition (Elsevier 2011/9/26付けプレスリリース)
http://www.elsevier.com/wps/find/authored_newsitem.cws_home/companynews05_02084

Wiley-Blackwell社、専門職・学術関係者・研究者向けの求職・求人サイトを開始

学術出版社大手のWiley-Blackwell社が、専門職・学術関係者・研究者などを対象とした求職・求人サイト“Wiley Job Network”を立ち上げたそうです。発表文では、同社が持つ専門職・学術関係者・研究者との強いネットワークを活用して、企業などに求人の場を提供できるとしています。

Wiley Job Network
http://www.wileyjobnetwork.com/

Wiley Job Network Launched – The Destination for High Quality Job Opportunities and Talent (Wiley 2011/9/19付けプレスリリース)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-101019.html

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、官報バックナンバーのデジタル化を完了

2011年9月26日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、2008年から進めてきた、1841年から1997年までの官報(Canada Gazette)のバックナンバーのデジタル化を完了したと発表しました。2011年は、官報の発行開始から170周年にあたるようです。なお、1998年以後の官報についてはカナダ官報庁(Canada Gazette Directorate)が提供しているデータベースで利用できるようです。

A Nation's Chronicle: The Canada Gazette
http://www.collectionscanada.gc.ca/canada-gazette/index-e.html

Library and Archives Canada digitizes past issues of the Canada Gazette (1841-1997) (Library and Archives Canada 2011/9/26付けの記事)
http://www.collectionscanada.gc.ca/whats-new/013-541-e.html

Canada Gazette (1998年以後の官報を提供しているウェブサイト)
http://www.gazette.gc.ca/index-eng.html

Knowledge Exchange、研究助成団体・大学関係者向けにオープンアクセスのビジネスモデルを解説した文書を公開

2011年9月16日に、デンマークの電子研究図書館(DEFF)やドイツ研究財団(DFG)等の4機関が共同で運営しているKnowledge Exchange(KE)が、“Open Access Business Models for Research Funders and Universities”と題する文書を公開しています。研究助成を行う団体や大学関係者向けに作成されているこの文書では、機関リポジトリや分野別リポジトリ、オープンアクセスジャーナルや研究データ・研究論文等のオープンアクセスに関して、それぞれのビジネスモデルを解説しているようです。

Briefing paper on Open Access Business Models for research funders and universities (文書のダウンロードページ)
http://www.knowledge-exchange.info/Default.aspx?ID=459

Choosing the best Open Access business model (Knowledge Exchange 2011/9/16付けのプレスリリース)
http://knowledge-exchange.info/Default.aspx?ID=62&M=News&NewsID=127

米国で「禁書週間」始まる

米国で毎年9月の最終週に設定されている「禁書週間」(Banned Books Week)が、2011年9月24日から10月1日まで開催されています。「禁書週間」は、知的自由の重要性や検閲の危険性を訴えるためのイベントで、米国内で実際に閲覧制限になった資料や閲覧制限の申し立てがあった資料の紹介も行われています。YouTubeやFlickr等での情報共有のほかに、「禁書週間」の特設ウェブサイトでは、閲覧制限申し立て事例の分布地図である“Mapping Censorship”も公開されています。

Banned Books Week
http://www.bannedbooksweek.org/

Banned Books Week: Celebrating the Freedom to Read (American Library Associationのウェブサイト)
http://www.ala.org/ala/issuesadvocacy/banned/bannedbooksweek/index.cfm

Books Challenged or Banned in 2010--2011(2010-2011年に閲覧制限になった資料、閲覧制限の申し立てのあった資料紹介のPDF)

津波で建物が流失した南三陸町図書館、10月5日から仮設図書館で業務再開へ

東日本大震災で津波により図書館の建物が流失した宮城県の南三陸町図書館が、2011年10月5日から、仮設図書館として業務を再開するとのことです。全国から寄贈・支援のあった約3,000冊でのスタートとなるとのことです。

南三陸町図書館再開のお知らせ(南三陸町 2011/9/26付けの情報)
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/modules/gyousei/index.php?content_id=413

南三陸町も読書の秋です。(南三陸町観光協会公式みなみな屋のつぶやき 2011/9/27付けの記事。仮設図書館の写真あり)
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/minamina/diary/detail/201109270000/

9月 27日

スペイン国立図書館、電子図書館コンテンツの浮世絵をオンデマンド印刷サービスで提供

2011年9月19日に、スペイン国立図書館は、2009年以来行っている同館の電子図書館コンテンツオンデマンド印刷サービスの対象を、浮世絵にも拡大すると発表しています。対象となっている浮世絵は、1963年に同館が購入した152点の資料の一部のようです。

La colección de estampas japonesas de la BNE, en Bubok (Biblioteca Nacional de España 2011/9/19付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2011/EstampasBubok.html

参考:
スペイン国立図書館、電子図書館コンテンツのオンデマンド印刷サービスの対象を地図資料にも拡大
http://current.ndl.go.jp/node/18474

オーストラリア国立図書館、写真共有サイトFlickrのCommonsに参加

写真共有サイトFlickrで公的機関所蔵の写真を公開するための取組みCommonsに、オーストラリア国立図書館が参加したようです。

Welcome The National Library of Australia to The Commons!(flickr blog 2011/9/26付けの記事)
http://blog.flickr.net/en/2011/09/26/welcome-the-national-library-of-australia-to-the-commons/

National Library of Australia Commons' photostream
http://blog.flickr.net/en/2011/09/26/welcome-the-national-library-of-australia-to-the-commons/

Flickr: The Commons
http://www.flickr.com/commons

参考:
デンマーク王立図書館、FlickrのCommonsで写真を公開
http://current.ndl.go.jp/node/18656

過去の「今日」に何があった? 古写真を1日1枚Flickrにアップロードする試み(アイルランド)

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