2011年9月5日、オランダ王立図書館(KB)とアムステルダム大学図書館、ライデン大学図書館が共同で、“Eerste Hulp Bij e-Onderzoek”(First Aid for e-research)というガイドブックを刊行したようです。執筆したのは、歴史研究者でジャーナリストでもあるEwoud Sanders氏で、三館の依頼で実現したようです。このガイドブックは、数多くあるデジタルリソースの「ジャングル」の中で学生が迷わないように、学生の情報検索スキルの向上に役立つものとして作成されたようです。ガイドブックは、ライデン大学とアムステルダム大学の人文学専攻の1年生に配布されたものですが、KBやライデン大学図書館のウェブサイトでもPDF形式で公開されています。
デンマークの電子研究図書館(DEFF)やドイツ研究財団(DFG)等の4機関が共同で運営しているKnowledge Exchange(KE)が、“Legal Status of Research Data in the four partner countries”と題するレポートを、2011年8月4日付けで公開しています。このレポートは、KEに参加している4か国、すなわち、英国、オランダ、ドイツ、デンマークにおける、研究データの法的な位置付けについてその現状をまとめたもので、研究データへのアクセスの阻害する原因を特定し、オープンに利用できるデータとするための前提条件を明らかにすることを目的としたもののようです。なお、9月9日にベルギーのブリュッセルで、このレポートをテーマにしたセミナーが開催されるようです。