アーカイブ - 2011年 9月 27日

スペイン国立図書館、電子図書館コンテンツの浮世絵をオンデマンド印刷サービスで提供

2011年9月19日に、スペイン国立図書館は、2009年以来行っている同館の電子図書館コンテンツオンデマンド印刷サービスの対象を、浮世絵にも拡大すると発表しています。対象となっている浮世絵は、1963年に同館が購入した152点の資料の一部のようです。

La colección de estampas japonesas de la BNE, en Bubok (Biblioteca Nacional de España 2011/9/19付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2011/EstampasBubok.html

参考:
スペイン国立図書館、電子図書館コンテンツのオンデマンド印刷サービスの対象を地図資料にも拡大
http://current.ndl.go.jp/node/18474

オーストラリア国立図書館、写真共有サイトFlickrのCommonsに参加

写真共有サイトFlickrで公的機関所蔵の写真を公開するための取組みCommonsに、オーストラリア国立図書館が参加したようです。

Welcome The National Library of Australia to The Commons!(flickr blog 2011/9/26付けの記事)
http://blog.flickr.net/en/2011/09/26/welcome-the-national-library-of-australia-to-the-commons/

National Library of Australia Commons' photostream
http://blog.flickr.net/en/2011/09/26/welcome-the-national-library-of-australia-to-the-commons/

Flickr: The Commons
http://www.flickr.com/commons

参考:
デンマーク王立図書館、FlickrのCommonsで写真を公開
http://current.ndl.go.jp/node/18656

過去の「今日」に何があった? 古写真を1日1枚Flickrにアップロードする試み(アイルランド)

『カレントアウェアネス』309号掲載

CA1755 - 研究文献レビュー:学校図書館をめぐる連携と支援:その現状と意義 / 岩崎 れい

本稿は、学校図書館と公共図書館の連携および公共図書館による学校図書館への支援についての文献レビューを目的とするものであり、初めに、行政施策の流れを概観することによって、文献の動向が整理できるものと考えている。本来は、連携と支援の両者について十分なレビューを行いたいところであるが、実際には連携に関する研究や事例報告は非常に少なく、支援に重点を置く結果となったことをおことわりしておく。...

CA1754 - 動向レビュー:英国における公貸権制度の最新動向―「デジタル経済法2010」との関連で / カオリ・リチャーズ

近年、英国の図書館界では、公共図書館における電子書籍の提供について、盛んに議論が行われている。これは主に、大手のオンライン書店アマゾン社によるキンドル(Kindle)を始めとして様々な読書端末が市場に出回るようになった結果、電子書籍が急激に人々の間に浸透しつつあるためである(1)。最近の同国の調査では、約650万人(成人人口の約13%)が読書端末を所持していると推定されている(2)。...

CA1753 - 動向レビュー:大学キャンパスの中のオープンアクセス / 森 いづみ

大学キャンパスの中で、オープンアクセス(Open Access:OA)はどれくらい浸透しているのだろうか。どのような実践があり、いかなる成果が上がっているのだろうか。本稿では、研究者や大学の戦略、学術情報流通の新しいビジネスモデル構築に大学図書館がどう貢献していくかという観点から、大学キャンパスの中で取り組まれている代表的なOA活動を紹介し、今後の展望を考える。...

CA1752 - 動向レビュー:学校・学校図書館を取り巻く新しい読書活動-集団的・戦略的読書の視点から- / 桑田てるみ

近年の学校教育における読書活動を考えるためには、新学習指導要領(1)を押さえておく必要がある。新学習指導要領には、「思考力・判断力・表現力等」を育むことを目的とした言語活動の充実が盛り込まれ、それを支える条件として、読書活動の推進、学校図書館の活用や学校における言語環境の整備の必要性が示された(2)。言語活動の充実が設定された理由の一つには、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)によって、日本の子どもたちには「思考力・判断力・表現力等」を問う読解力問題に課題があると判明したことが挙げられる。いわゆるPISA型読解力(3)CA1671CA1703CA1722参照)に課題があったことの影響は大きい。そのため、学校現場ではPISA型読解力の育成への関心が高い。...

CA1751 - 動向レビュー:「エンベディッド・ライブラリアン」:図書館サービスモデルの米国における動向 / 鎌田 均

あるものをなにかに埋め込む、という意味を持つ“embed”という語を用いた、エンベディッド・ライブラリアン(embedded librarians)と呼ばれる図書館司書、またはエンベディッド・ライブラリーサービスというサービス提供の形態が、近年米国の図書館界で一つの潮流となっている。このテーマについては論文に加え、米国カトリック大学(Catholic University of America)図書館情報学准教授のシュメイカー(David Shumaker)氏といった人物がブログでも積極的に発信している(1)。この呼称は、2003年のイラク戦争で広く知られるようになった、エンベディッド・ジャーナリスト(embedded journalists)に由来している(2)。これらのジャーナリストは、戦闘部隊と行動をともにし、進行中の事件の内部から取材活動を行い、自らをこのように呼ぶようになったとされている(3)。彼らは自らを部隊に「埋め込んだ」ことによって、事件のストーリーに直接アクセスできることができた(4)。このことから、エンベディッド・ライブラリアンとは、日常の業務において、図書館を離れ、利用者が活動している場から、利用者と活動をともにしつつ情報サービスを提供している図書館司書を指す。...

CA1750 - 英国とオランダの国立図書館にみる新聞資料デジタル化プロジェクト / 佐々木美穂

新聞は発行当時の情報を調査するのに有効なツールであるが、新聞紙は劣化しやすく、長期保存が難しい。また、記事を探すにも掲載日等の詳細な情報が無い場合、情報へのアクセスが難しい資料である。しかし近年、古い時代の新聞資料についてもデジタル化が進み、キーワードによる記事の検索や、該当部分の紙面画像閲覧も可能となり始めている。新聞記事へのアクセスを容易にするツールとして利用者のニーズは高まっており、新聞資料のデジタル化を進める国が増えてきている(CA1577参照)。...

フランスがSpringer社の電子リソースバックファイルをナショナルサイトライセンスで導入

2011年7月11日、フランス高等教育研究省が、Springer社と、STM分野の電子リソースに関するナショナルサイトライセンスを結んだそうです。対象となっているのは、1,000タイトル以上の電子ジャーナルの1996年以前の号(合計35,000号、2,230万ページ)と、2004年以前に出版された電子ブック8,500タイトル以上(合計294万ページ)とのことです。

Springer and the French Ministry of Higher Education and Research sign license agreement (Springer 2011/9/20付け記事)
http://www.springer.com/about+springer/media/pressreleases?SGWID=0-11002-6-1254821-0

参考:
CA1524 - 電子資料の共同購入―ニュージーランドのナショナルサイトライセンスEPIC― / 柴田容子
http://current.ndl.go.jp/ca1524

CA1516 - インドにおけるナショナルサイトライセンスの実践−国家的プロジェクトINDESTコンソーシアム− / 松井祐次郎
http://current.ndl.go.jp/ca1516

米国国立公文書館(NARA)、“iTunes U”で文書・ポッドキャストなどを提供開始

米国国立公文書館(NARA)が、アップル社の提供する大学の講義などを無料でダウンロードできるサービス“iTunes U”に参加したそうです。現在は、アーカイブ文書、教案資料、大統領図書館のポッドキャスト、“Inside the Vaults”シリーズなどの映像、などのコンテンツが提供されているようです。なお、日本では、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、関西大学などがiTunes Uに参加しています。

iTunes UのNARAのページ
http://itunes.apple.com/us/institution/national-archives-and-records/id438983411

Connect with Us on iTunes U (NARA 2011/9/26付け記事)
http://blogs.archives.gov/online-public-access/?p=6012

参考:
LC、“iTunes U”で映像・音楽資料を無料提供
http://current.ndl.go.jp/node/13462

ハーバード大学、“iTunes U”での講義資料等の提供開始
http://current.ndl.go.jp/node/16002

あまりコストのかからない図書館の内装の見直しのヒント(記事紹介)

Library Journalに、あまりコストのかからない図書館の内装の見直しのヒントについての記事が掲載されています。以下の10のポイントが、写真付きの実例とともに紹介されています。

1.利用者の目線で見てみる
2.利用の邪魔になるものをどける
3.インパクトを強めるため、色や素材等の種類を少なくする
4.散らかさない(案内表示等を出しすぎない)
5.全体を考え、統一感をもたせる
6.自然光や眺めや囲まれた感じなど、人間の空間利用方法にそったものとする
7.音の発生源を考慮し、目的別にゾーンを区切る
8.一人からグループまで、利用者が人との関わり方を選択できるようにする
9.光を適切に使う
10.スペースの区切りや行動の仕方を暗示できるよう、色を戦略的に使う

イスラエル博物館とGoogle、デジタル化死海文書を公開

2011年9月26日、かねてよりGoogleとイスラエル博物館とが共同で進めてきた死海文書のデジタル化プロジェクトが完成し、“Digital Dead Sea Scrolls”としてインターネット公開されたようです。デジタル化されたのは、イザヤ全書(Great Isaiah Scroll)等の5つの写本とのことで、ウェブサイトでは写本の内容を検索できるほか、英文対訳を参照することも可能となっているようです。

Digital Dead Sea Scrolls
http://dss.collections.imj.org.il/

From the desert to the web: bringing the Dead Sea Scrolls online (The Official Google Blog2011/9/26付けの記事)
http://googleblog.blogspot.com/2011/09/from-desert-to-web-bringing-dead-sea.html

死海文書5巻をネットに公開、拡大も可能 (AFPBB News 2011/9/27付けの記事)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2830879/7837217