図書館長の会(Society of Chief Librarians)や、英国の王立盲人擁護協会(RNIB)等の共同イニシアティブである英国のReading Sightが、2011年8月26日に“RNIB National Library Service: A survey of ebook services in public libraries”と題する調査レポートを公開しました。レポートをまとめたのはRNIBのようです。調査は、英国の公共図書館における電子書籍サービスの状況と、それらのサービスのアクセシビリティに関するものです。調査の結果、電子書籍サービスを利用できない図書館では、その理由として、サービスの導入及び維持にコストがかかりすぎることを挙げたようです。反対にサービスを導入している図書館の場合では、電子書籍サービスのウェブサイトへのログインが困難なケースがあること、電子書籍の検索が分かりにくいこと、電子書籍を図書館の利用者用端末で利用できない場合があり、利用者は図書館員のサポートを受けられない自宅で利用せざるを得ないこと、電子書籍サービスを初めて利用する場合には図書館員のサポートは重要であること等の問題点が明らかになったようです。
オープンソースの図書館システム“Evergreen”が5周年を迎えました。ファーストユーザである米ジョージア州の公共図書館コンソーシアムPINESがEvergreenを導入したのが2006年9月6日だったそうです。現在の導入館は1,006を数えています。Evergreenのサイトやブログによると、これまでに、米国、カナダ、オーストラリア、グルジア共和国(“United Georgian Catalog”)で採用されており、2012年には欧州の少なくとも3か国で導入される予定とのことです。