アーカイブ - 2011年 8月

8月 29日

Internet Archiveに「青空文庫」の4,000作品が収録

Internet Archiveのテキストコンテンツとして、日本の「青空文庫」の4,000作品が収録され、公開されています。オンラインで読むほか、PDF版がダウンロードできるようです。

Aozora Bunko 青空文庫(Internet Archiveのサイト)
http://www.archive.org/details/aozorabunko

青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/

参考:
青空文庫に収録されている著作権切れの作品数が1万点に
http://current.ndl.go.jp/node/18389

※記事修正(2011-11-29)
当初は「PDF版、EPUB版、Kindle版、Daisy版の各ファイルがダウンロードできるようです。」としておりましたが、上記のように修正しました。

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が公式ブログ“UpNext!”を開設

2011年8月25日に、米国の博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)が“UpNext!”と題した公式ブログを開設したようです。IMLSは、このブログについて、図書館や博物館等の関係者がアイデアや疑問、経験等を持ちよって共有する場にしたいと語っているようです。

UpNext: The IMLS Blog
http://blog.imls.gov/

UpNext! IMLS Launches New Blog (IMLS 2011/8/25付けの記事)
http://www.imls.gov/upnext_imls_launches_new_blog.aspx

参考:
米国IMLS、博物館と図書館がディスカッションをするためのwikiサイトを開設
http://current.ndl.go.jp/node/15873

文部科学省、「第3次国立大学法人等施設整備5か年計画」を策定

2011年8月26日に、文部科学省は、「第3次国立大学法人等施設整備5か年計画」を策定・公開しました。なお、本計画の策定に当たっては、「今後の国立大学法人等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議」の調査研究報告「知の拠点-我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実について」において基本的な方針が示されたようです。

「第3次国立大学法人等施設整備5か年計画」の策定について (文部科学省 2011/8/26付けの記事)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/08/1310229.htm

「知の拠点―我が国の未来を拓く国立大学法人等施設の整備充実」の取りまとめについて (文部科学省 2011/8/25付けの情報)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/011/gaiyou/1310220.htm

欧州のデジタル戦略と公共図書館との連携を議論する欧州大会“ECEI2011” 9月6日から開催

2011年9月6-7日に、第3回目となるe-Inclusion欧州大会2011(European Congress on E-Inclusion 2011:ECEI2011)が、ベルギーのブリュッセルで開催されるようです。e-Inclusionとは、欧州委員会のホームページの定義によると、ICTの利益を享受する際に「何者も取り残されない」こと、すなわち、全ての個人とコミュニティが情報社会のあらゆる局面に加わることを意味するようです。このECEI2011では、“Transforming Access to Digital Europe in Public Libraries”をテーマに掲げ、公共図書館がEUの政策や戦略等にどこでどのように貢献しうるのかを焦点に、EUのe-Inclusionに関する戦略と公共図書館との間の連携について議論されるようです。

European Congress on E-Inclusion 2011: ECEI11: Transforming Access to Digital Europe in Public Libraries
http://www.ecei11.eu/

e-Inclusion (欧州委員会のウェブサイト)

OCLCのWorldCatが40周年

OCLCのWorldCatが、2011年8月26日で40周年を迎えたとのことです。1971年に“OCLC Online Union Catalog and Shared Cataloging system”として開始した最初の日には、オンラインで133点の書籍の目録がとられたとのことです。現在では、17億以上の資料の2億4000万以上のレコードが登録されており、また、ネットワークの通信速度は、当初の41万6千倍(ワイヤレスでも2500倍)の速度となっているとのことです。

WorldCat turns 40(OCLC 2011/8/26付けのニュースリリース)
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/2011/201149.htm

東京都立図書館のウェブ展示「都市・東京の記憶-Tokyo Archive」に関東大震災からの東京の復興記録写真等が追加掲載

2011年8月26日、東京都立中央図書館所蔵資料のウェブ展示である「都市・東京の記憶-Tokyo Archive」に、関東大震災から復興した東京の姿を集めた資料が追加されたようです。「都市・東京の記憶-Tokyo Archive」の第2章に、「震災からの復興」と題して、震災直後の各地域の様子、復興事業によって整備された町や施設、復興を記念して行われた復興祭の様子を写した写真資料等が掲載されたようです。

震災からの復興 (「都市・東京の記憶-Tokyo Archive」のウェブサイト)
http://www.library.metro.tokyo.jp/tokyo/chapter2/disaster.html

8月 26日

国立情報学研究所(NII)、「NII研究用テレビジョン放送アーカイブを用いた東日本大震災の社会的影響の学術的分析」をテーマにした研究公募を発表

国立情報学研究所(NII)が、「NII研究用テレビジョン放送アーカイブを用いた東日本大震災の社会的影響の学術的分析」をテーマとした研究公募を発表しました。同公募では、NIIが実験システムとして構築しているテレビ放送の映像アーカイブシステム(NII TV-RECS)を利用して、東日本大震災の社会的影響を学術的な観点から分析する研究を募集しているそうです。このシステムでは震災発生前後の東京地区7チャンネルの全放送の内容を分析することが可能とのことです

平成23年度 共同研究(追加募集)について(NII 2011/8/26付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/kenkyou/b_1234_2koubo_h23_tuika.html

人間文化研究機構の「統合検索システム」の名称が「nihuINT」に変更

人間文化研究機構が提供している、6機関の100以上のデータベースを横断検索できる「統合検索システム」が、「nihuINT」という名称に変更されたようです。

【nihuINT】 名称変更のお知らせ(旧・統合検索システム) (人間文化研究機構 2011/8/22付けの記事)
http://www.nihu.jp/latestnews/2011/08/22/nihuint/

参考:
人間文化研究機構、5機関の100を超すDBの統合検索システムを公開
http://current.ndl.go.jp/node/7962

国立国会図書館PORTAと人間文化研究機構統合検索システムとの相互検索が可能に
http://current.ndl.go.jp/node/16506

国内11大学からなる学術研究懇談会(RU11)、世界大学ランキング評価方法の改訂を求める声明を発表

学術研究懇談会(RU11)が、トムソン・ロイター社とタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社に対して大学ランキング評価方法の改訂を求める声明を発表しました。RU11は、北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学から成る連合体です。

声明では、2010年度の大学ランキングが各国の大学の特性と国・文化・分野により異なる研究ニーズと社会からの要請に対する配慮が不十分であると指摘し、以下の3点について改訂を要望しています。また、これらについて改訂を行った結果、どうランキングが変動するかを試算した資料も添えられています。

(1)Citation の評価を、Citations/Authorの指標で評価するか、Citations/Paperの指標で評価するかは、組織を研究者の集合体と見るか、論文の集合体と見るかという、根本的な思想の違いによる。我々は従来から使われていた著者あたりのスコア(Citations/Authorもしくは Citations/Facultyの指標)を根拠とすることが妥当と考える。 

(2)地域による補正(Regional Modification)のあり方の再考を求める。 

フィンランド国立図書館、2011年度の年報を公開

2011年8月11日に、フィンランド国立図書館が2011年度の年報を公開しています。フィンランドのコミックに関する話題の他、印刷資料の長期保存に関するプロジェクトや同館のデジタル化プロジェクトに関する記事が掲載されているようです。

The National Library of Finland Bulletin 2011
http://www.kansalliskirjasto.fi/extra/bulletin/index.html

The National Library of Finland Bulletin 2011 (National Library of Finland 2011/8/11付けの記事)
http://www.nationallibrary.fi/ajankohtaista/P_64.html

フランス国立図書館、2010年の活動内容の報告をウェブで公開

フランス国立図書館(BnF)が2010年の活動報告をウェブサイトで公開しました。報告書は、コレクションやデジタル化などについて報告する6つの章と、10個の注目すべき事柄(Focus)の紹介から成っています。

RAPPORT D'ACTIVITÉ 2010 (PDF文書:77ページ)
http://webapp.bnf.fr/rapport/pdf/rapport_2010.pdf

Consultez en ligne le rapport d’activité 2010 de la BnF (BnFのブログ 2011/8/25付け記事)
http://blog.bnf.fr/lecteurs/index.php/2011/08/25/consultez-en-ligne-le-rapport-dactivite-2010-de-la-bnf/

永続識別子とLinked Open Dataをつなぐための「ハーグ宣言」

2011年6月14日、15日にオランダ・ハーグで英国Knowledge Exchange等が主催したセミナーの場で、永続識別子(Persistent Identifier)とLinked Open Data(LOD)のコミュニティをつなぐ議論が行われ、この結果が「ハーグ宣言」“Den Haag manigesto”としてまとめられ、8月25日に公開されたようです。この「ハーグ宣言」は、永続識別子とLODという二つのコミュニティをまたがる問題を特定するためのベースとなるものとして作られたもので、永続識別子とLODのアプローチが互いから学びうることを示す意図があるようです。

Den Haag Persistent Object Identifier - Linked Open Data Manifesto (PDF)
http://www.knowledge-exchange.info/Admin/Public/DWSDownload.aspx?File=%2fFiles%2fFiler%2fdownloads%2fPersID%2fWorkshop+POID%2fDen+Haag+Manifesto+20110825_2.pdf

オープンソースのeXtensible Catalogを用いた国内総合目録開発プロジェクト(スペイン)

スペインで、オープンソースのeXtensible Catalog(XC)を採用した総合目録開発プロジェクトが進行中で、その報告書の英語版“Common Access Point for the General State Authority Libraries”が公開されています。

このプロジェクトを進めているのは、2009年9月22日に立ち上がった、スペイン国立図書館や文化庁などの省庁が参加する“BAGE Union Catalog Working Group”というWGだそうです。同WGでは図書館システムと総合目録“Punto de Consulta Único”(PCU。英語では“Common Access Point”)の開発を目的としており、前者についてはオープンソースのKohaを用いた“Kobli”という図書館システムの開発が進められているようです。

アイルランド国立図書館と同国の大学図書館2館が資料共同管理で協力

2011年8月22日、アイルランド国立図書館とユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの図書館、そしてトリニティ・カレッジ(ダブリン大学)の図書館の3館が、資料共同管理に関する協力協定を結んだようです。これは、3館の資料の収蔵能力が限界に達し、資料保存環境の悪化のリスクが高まってきたことが背景にあるようです。今後、3館はコレクションの管理と両立したサービス提供に関する連携のあり方について、コンサルティング会社による調査を受けるようです。

Collaborative Storage Facility Proposal (National Library of Ireland 2011/8/24付けの記事)
http://www.nli.ie/en/list/latest-news.aspx?article=b17d3034-8b5e-473d-8b19-eec3fd1afc31

New Collaborative Storage Facility in Bid to Conserve Ireland’s Library Collections (Trinity College Library Dublin 2011/8/23付けの記事)

Google、Google earthやGoogleマップに3Dモデルを作るための情報とツールをまとめたウェブサイトを公開

2011年8月25日、Googleは、Google earthやGoogleマップの中で3Dモデルを作る「ジオモデリング」に必要な情報とツール等を集めたウェブサイト「3Dの世界へようこそ!」を公開したようです。「3Dの世界へようこそ!」では、世界中のモデラー達が作成した各都市の3Dモデルのギャラリーがあり、世界中のモデラーコミュニティーへアクセスする情報もまとめられているようです。

3D の世界へようこそ! (Googleのウェブサイト)
http://sketchup.google.co.jp/yourworldin3d/index.html

8月 25日

デジタル関連業務に取り組む図書館において重要な、組織と人の問題

米国議会図書館(LC)のデジタル保存に関するブログ “Signal”で、図書館においてデジタル関連業務を行うにあたっては技術よりも組織や人の問題がより重要である、という記事が掲載されています。記事で紹介されている、フランス国立図書館(BnF)での経験をまとめた論考では、こうあってほしい点(wishes)として、「組織の方針を明確にする」「優先順位を決める」「デジタルコレクションとは何かを決める」「組織横断的なワークフローを促進する」「職員全体のスキルを向上させる」「職務に必要な能力の変化の分析」の6点が示されています。論考によると、BnFでは、1998年に設立された電子図書館部の業務を既存の部に移行していき、2008年には電子図書館部の組織がなくなった(図書館全体がデジタルになった)とのことですが、そのプロセスにおいて、従来業務とデジタル関連業務を一体化させるために、様々な研修等が実施されたとのことです。

6 Wishes for the Human Face of Digital Preservation(Signal 2011/8/17付けの記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2011/08/6-wishes-for-the-human-face-of-digital-preservation/

世界の美しい図書館13館、WebUrbanistが紹介

2011年8月22日付けのWebUrbanistで世界の美しい図書館として13館が紹介されています。記事では、18世紀から20世紀初頭に建てられた図書館を取り上げており、オランダ・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)の図書閲覧室、アイルランドのトリニティ・カレッジ(ダブリン大学)の図書館(Trinity College Library)等が紹介されています。

Bountiful Books: 13 Incredibly Intricate Historic Libraries (WebUrbanist 2011/8/22付けの記事)
http://weburbanist.com/2011/08/22/bountiful-books-13-incredibly-intricate-historic-libraries/

日本教育情報学会による、「災害デジタル・アーカイブ記録に関するガイドライン」の案

日本教育情報学会のウェブサイトに、「災害デジタル・アーカイブ記録に関するガイドライン」の案が掲載されています。2011年8月20日・21日に開催された同学会の年会でも、このガイドライン案に関する発表が行われたようです。日本デジタル・アーキビスト資格認定機構のサイトにも、ほぼ同内容の「第一次案」(2011年4月付け)が掲載されています。

日本教育情報学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsei/

災害を次世代に伝えるデジタル・アーカイブの記録と構成~広く教材・実践・経営等の教育情報活用を目的として~(2011/5/2付け会員配布送付状)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsei/annai%20201105%20.doc

資料デジタル化に関する英国図書館とGoogleの契約内容についての記事

デジタル時代の権利に関する活動を行っている団体Open Rights Group(ORG)のブログに、2011年6月に発表された、英国図書館とGoogleとの間の著作権切れ資料のデジタル化に関する提携についての記事が掲載されています。ORGは提携の契約文書の写しを入手したとのことで、文書へのリンクも貼られています。記事の内容は、民間企業との提携により利用に制限が発生する恐れがあることなどを懸念するトーンのものです。

Access to the Agreement between Google Books and the British Library(Open Rights Group 2011/8/24付けの記事)
http://www.openrightsgroup.org/blog/2011/access-to-the-agreement-between-google-books-and-the-british-library

米国コーネル大学等5校がミシガン大学等によるHathiTrustの孤児作品特定プロジェクトに参加、デジタル化された孤児作品の利用拡大へ

2011年8月24日付けの米国コーネル大学図書館のニュースによると、コーネル大学、デューク大学、エモリー大学、ジョンズ・ホプキンス大学が、また同日付のカリフォルニア大学のニュースによると同大学も、共同デジタルリポジトリHathiTrustの孤児作品プロジェクト(Orphan Works Project)に参加したようです。ミシガン大学等が中心となって進めているこの孤児作品プロジェクトは、HathiTrustに含まれている孤児作品を特定するものです。コーネル大学等は、このプロジェクトに参加することで、デジタル化された孤児作品を所属研究者や学生等に対して、利用提供できるようになるようです。

UC Libraries expand access to orphan works (University of California 2011/8/24付けの記事)
http://www.universityofcalifornia.edu/news/article/26172

Universities Band Together To Join Orphan Works Project (Cornell University Library News 2011/8/24付けの記事)

ページ