2011年8月5日に、英国での厳しい財政状況下での今後の図書館のあり方を探る「将来の図書館プログラム」(Future Libraries Programme)の第1フェイズのレポートが公表されました。このプログラムは、2010年8月から英国政府の地方政府グループ(Local Government Group)と博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)により行われているもので、今回のレポートは、英国各地の実例調査等を踏まえてまとめられています。レポートで示されている「改革と変化のモデル」の図では、「効率」と「効果」が中心におかれ、その実現手段として「立地」「新しいサービス提供者」「境界を越えた共同サービス」「コミュニティへの権限付与」の4つが示され、さらに、変化のための方策として10のテーマが示されています。このレポートに対し、図書館関係者からは、「図書館員をボランティアで置き換えようとするものだ」などの批判が出ているようです。
2011年6月にFlickr Commonsに参加したアイルランド国立図書館が、“A year in the life”と題した、過去の「今日」に撮影された古写真を1日1枚ずつアップロードしたアルバムを作成しているようです。例えば8月のアルバムには「1915年8月1日」「1933年8月2日」「1912年8月3日」……といった写真がアップロードされています。この試みは2012年4月末まで続けられるようです。Flickr Commonsは、米国議会図書館(LC)と写真共有サイト“Flickr”が開始した歴史的写真の共有・情報収集プロジェクトです。