アーカイブ - 2011年 8月 9日

厳しい財政状況での今後の図書館のあり方についてのレポート(英国)

2011年8月5日に、英国での厳しい財政状況下での今後の図書館のあり方を探る「将来の図書館プログラム」(Future Libraries Programme)の第1フェイズのレポートが公表されました。このプログラムは、2010年8月から英国政府の地方政府グループ(Local Government Group)と博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)により行われているもので、今回のレポートは、英国各地の実例調査等を踏まえてまとめられています。レポートで示されている「改革と変化のモデル」の図では、「効率」と「効果」が中心におかれ、その実現手段として「立地」「新しいサービス提供者」「境界を越えた共同サービス」「コミュニティへの権限付与」の4つが示され、さらに、変化のための方策として10のテーマが示されています。このレポートに対し、図書館関係者からは、「図書館員をボランティアで置き換えようとするものだ」などの批判が出ているようです。

Learning from the Future Libraries Programme: Phase one(地方政府グループのサイト)
http://www.local.gov.uk/web/10161/publications/-/journal_content/56/10161/88908/PUBLICATION-TEMPLATE

長崎原爆資料館、各地で自由に開催できる「ミニミニ原爆展」用の展示資料を公開

2011年8月5日に、長崎原爆資料館が、大がかりな準備をする必要なく、省スペースでヒロシマ・ナガサキ原爆展の開催が可能な、「ミニミニ原爆展」用の展示資料を公開したようです。同館のホームページによると、資料は自治体の方に限らず、誰でも自由に利用可能のようです。公開されている資料は、原爆被害の概要1点と、広島・長崎の被災資料写真、被爆後の惨状写真、被爆者の写真など20点で、それぞれに日本語版と英語版の2種類が用意されているようです。

ミニミニ原爆展 (長崎原爆資料館のウェブサイト)
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/peace/japanese/minimini/index.html

日本科学未来館が初のiPadアプリ「地球マテリアルブック デザイン×科学のダイアローグ」を公開

日本科学未来館が、同館では初となるiPadアプリ「地球マテリアルブック デザイン×科学のダイアローグ」を公開したようです。これは、2010年に実施された科学者とデザイナーの対話プロジェクト「デザイン×科学 地球マテリアル会議」の内容をもとに、東京藝術大学美術学部デザイン科とのコラボレーションによって開発された電子書籍のようです。なお、このiPadアプリは無料とのことです。

未来館初のiPadアプリ「地球マテリアルブック デザイン×科学のダイアローグ」がリリース! (日本科学未来館 2011/8/5付けの情報)
http://www.miraikan.jst.go.jp/info/110805186453.html

未来館初のiPadアプリ「地球マテリアルブック」 (リセマム 2011/8/8付けの記事)
http://resemom.jp/article/2011/08/08/3677.html

過去の「今日」に何があった? 古写真を1日1枚Flickrにアップロードする試み(アイルランド)

2011年6月にFlickr Commonsに参加したアイルランド国立図書館が、“A year in the life”と題した、過去の「今日」に撮影された古写真を1日1枚ずつアップロードしたアルバムを作成しているようです。例えば8月のアルバムには「1915年8月1日」「1933年8月2日」「1912年8月3日」……といった写真がアップロードされています。この試みは2012年4月末まで続けられるようです。Flickr Commonsは、米国議会図書館(LC)と写真共有サイト“Flickr”が開始した歴史的写真の共有・情報収集プロジェクトです。

Collection: A year in the life (Flickr)
http://www.flickr.com/photos/nlireland/collections/72157626612128423/

Flickr Commons (National Library of Ireland)
http://www.nli.ie/en/flickr-commons.aspx

参考:
ニューヨーク公共図書館、Flickr Commonsで明治期の日本関係彩色写真を公開
http://current.ndl.go.jp/node/9817

全国学校図書館協議会、学校図書館用品の寄贈を募集中

全国学校図書館協議会は、今後、図書を寄贈した学校での寄贈図書の整備(組織化)を行うボランティアを予定しているため、学校図書館用品の寄贈を募集すると2011年8月8日に発表しています。募集は9月15日まで行われるようです。

学校図書館用品の寄贈を募集します (全国学校図書館協議会 2011/8/8付けの記事)
http://www.j-sla.or.jp/shinsai/toshokanyouhin-kizou.html

筑波大学附属図書館、蔵書検索システムに検索語ログを利用した「キーワード候補表示機能」を追加

筑波大学附属図書館の蔵書検索システムに「キーワード候補表示機能」が追加されたそうです。例えば検索ボックスに「図書館」と入力すると、「図書館 歴史」「図書館 建築」などのキーワードが候補として表示されるようです。この機能は現時点では過去に検索されたキーワードを表示するもので、検索結果が表示されないキーワードや組み合わせも候補として挙げられるとのことです。

筑波大学附属図書館
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mytulips/

キーワード候補表示機能!(筑波大学附属図書館 2011/8/8付け記事)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/w5lib/?p=1602

リコー、被災者の写真のデジタル化を通じた復興支援プロジェクト「セーブ・ザ・メモリープロジェクト」を開始

2011年8月8日、株式会社リコーが、東日本大震災における被災地の復興支援の一環として、各地方自治体と連携して、地震や津波によって被災した写真やアルバムを洗浄しデジタル化をして写真原本とともに被災者に渡す「セーブ・ザ・メモリープロジェクト」を開始したと発表しました。このプロジェクトは、地方自治体が回収・洗浄した写真を複合機でデジタル化し、さらに、デジタル化した写真データを同社が提供するオンラインストレージサービスで保管した上で、各自治体を通して写真とそのデータを被災者に渡すもののようです。このプロジェクトは、まずは宮城県南三陸町と岩手県陸前高田市で活動を開始し、今後さらに他の地域でも展開していく予定とのことです。

セーブ・ザ・メモリープロジェクト
http://savethememory.jp/