アーカイブ - 2011年 8月 23日

スイスの公共・大学図書館等が所蔵するスイス中近世の貴重書デジタルアーカイブポータル“e-rara.ch”、公開点数5,000点を突破

スイスのジュネーブ図書館やバーゼル大学図書館、チューリヒ中央図書館等が中心となって、特に16世紀にスイスで出版された書籍をデジタル化して公開する“e-rara.ch”というポータルサイトがあるようです。このプロジェクトに参加しているETH-Bibliothekの記事によると、“e-rara.ch”で公開されている資料がこのたび5,000タイトルを突破したようです。

e-rara.ch
http://www.e-rara.ch/

More than 5,000 titles in e-rara.ch (Wissensportal ETH-Bibliothek 2011/8/22付けの記事)
http://www.library.ethz.ch/en/About-us/News/More-than-5-000-titles-in-e-rara.ch

米国議会図書館、オープンソースのデジタルコンテンツ用プラットフォーム“Recollection”を公開

米国議会図書館(LC)は、全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム」(NDIIPP)で開発した、オープンソースのデジタルコンテンツ用プラットフォーム“Recollection”を公開しています。デジタル化された図書館資料等のコンテンツを、地図や年表を使ったナビゲーションで表示することが容易にできるもののようです。

Recollection
http://recollection.zepheira.com/

Full Open Source Release of Recollection Platform(LCのデジタル保存のブログ 2011/8/22付けの記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2011/08/full-open-source-release-of-recollection-platform/

Exploring Cultural Heritage Collections With Recollection(LCのデジタル保存のブログ 2011/7/5付けの記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2011/07/exploring-cultural-heritage-collections-with-recollection/

参考:

株式会社ビープラウド、TwitterやFacebookを利用した完全招待制の書籍共有ソーシャルサイト「liblar」の提供を開始

2011年8月22日に、株式会社ビープラウドは、完全招待制の書籍共有ソーシャルサイト「liblar」(リブラー)の提供を開始したようです。「liblar」は、FacebookやTwitter上で普段つながりのある人たち同士で本を紹介しあったり、自分の読み終わった本を登録したり、感想や引用を書き留めて管理することで、自分が今まで出会えなかった書籍との出会いを支援するサイトとなっているようです。

liblar
http://liblar.com/

今まで出会えなかった素晴らしい本との出会いが可能になる: 書籍共有ソーシャルサイト「liblar.com」、利用料無料で提供開始!~あなたが信頼している知り合いや専門家の感想を見て、本を選べる~ (@Press 2011/8/22付けの株式会社ピープラウドのプレスリリース)
http://www.atpress.ne.jp/view/22160

FacebookやTwitter上の友人と本の情報を共有できる「liblar」 (CNET Japan 2011/8/22付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/service/35006318/

完全招待制の書籍共有ソーシャルサイト「liblar.com」オープン (eBook USER 2011/8/22付けの記事)

電子書籍時代のILLはいずこへ?(記事紹介)

Collaborative Librarianship誌に、同誌の編集者でもある米デンバー大学図書館のクラーク氏による“Whither ILL? Wither ILL: The Changing Nature of Resource Sharing for E-Books”という論説が掲載されています。

論説の中で、クラーク氏は電子書籍の図書館間貸出(ILL)について疑問を呈しているようです。彼は、ILLは図書館間協力における偉大な成果であり、電子書籍のILL利用を認めるよう図書館が出版社に対して要求することは理解できるものの、「利用者にできるだけ安く・早く資料を提供する」という最終的な目標を考えると、電子書籍について紙の書籍と同様のILLサービスを行うのは疑問であるとしています。

その代わりに、図書館で契約していない電子書籍を一時的に借りることのできる「短期間リース」(short-time lease)を可能とするよう出版社に働きかけるべきだと提案しています。電子書籍については、利用者・図書館員の双方に対してコストがかかる従来のILLプロセスを見なおすことができ、実際、図書館員が出版社のサイトから直接借りた電子書籍へのリンクを利用者に知らせるだけ、あるいは、理想的には図書館員を介さず利用者が自ら短期間リースするだけで済む可能性もあるとのことです。

ベルリン中央・地域図書館、ナチスが没収した図書約70点を持ち主に返却へ

2011年8月31日に、ベルリン中央・地域図書館は、ナチス政権下に没収された図書約70点を正当な持ち主に返却するようです。この中には、かつてフリードリヒ・エンゲルスの蔵書であったと考えられている、1883年に出版された英訳版の『共産党宣言』が含まれており、その持ち主であるドイツ社会民主党に返却されるようです。

Restitution von NS-verfolgungsbedingt entzogenem Kulturgut an die Friedrich-Ebert-Stiftung in der Zentral- und Landesbibliothek Berlin (ZLB) (PDF) (Zentral- und Landesbibliothek Berlin 2011/8/22付けの記事)
http://www.zlb.de/presse/pressemitteilungen/restitution_raubgut_friedrich-ebert-stiftung.pdf

Berlin library returning books stolen by Nazis including English copy of Communist Manifesto (Washington Post 2011/8/22付けの記事)

【イベント】米国議会図書館担当官による被災資料救済に関する講演会(東京・仙台)

国立国会図書館では、米国議会図書館資料保存課特別プロジェクト担当官のアンドリュー・ロブ氏を招き、被災資料救済に関する講演会を、東京と仙台で開催します。いずれも逐次通訳が付き、参加費は無料、先着順での受付となっています。それぞれの会場の日時と内容は、以下のとおりです。

■東京会場(国立国会図書館東京本館(関西館にもテレビ中継))
2011年9月13日(火)14時~17時
演題:「米国議会図書館における災害資料救済体制及び米国における復旧活動(仮題)」アンドリュー・ロブ氏

■仙台会場(東北大学附属図書館本館)
2011年9月14日(水)14時~17時
演題1:「宮城資料ネットの資料救済活動(仮題)」佐藤大介氏(宮城歴史資料保全ネットワーク)
演題2:「被災写真の修復(仮題)」アンドリュー・ロブ氏

被災資料の救済に関する講演会の開催について(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data_preserve28.html

「デジタルネイティブ」は現代の神話? 英国Open Universityによる調査結果から(記事紹介)

2011年8月15日付けのMerlin John Onlineに、“Open University research explodes myth of ‘digital native'”と題する記事が掲載されています。記事では、英国のOpen Universityの研究所が実施した、同大学の学生20代から60代までの約4,000名から得られた調査をもとに、世代間でのIT利用の差異は認められるものの、その差異は若い世代から高齢の世代への段階的なものであり、世代間に非連続性が認められるようなものではないとして、「デジタルネイティブ」という世代は存在しないとする結論を紹介しています。なお、この調査結果は、調査を指揮したChetz Colwell氏らによって“Older Students’ use of Digital Technologies in Distance Education”と題する論文にまとめられ、現在査読が行われているようです。

Open University research explodes myth of 'digital native' (Merlin John Online 2011/8/15付けの記事)

OCLC、図書館等の機関における統合検索の実現を目的としたレポート“Single Search: The Quest for the Holy Grail”を刊行

2011年8月22日、米国OCLCの研究部門OCLC Researchが“Single Search: The Quest for the Holy Grail”と題したレポートを刊行しました。同レポートは図書館、文書館、博物館といった各機関において資料を一か所で検索する統合検索(single search)をテーマとしています。そのような統合検索を実現している以下の9機関のメンバーから成るWGにおけるディスカッションの内容が、組織、技術、メタデータ、アクセスという4つの視点からまとめられているようです。

・ヴィクトリア&アルバート博物館
・イェール大学英国美術センター
・ミネソタ歴史協会
・イェール大学デジタル資産・基盤室
・カルガリー大学
・ゲッティ・リサーチ・インスティチュート
・ウェルカム財団
・カリフォルニア大学バークレー校
・スミソニアン学術協会

Single Search: The Quest for the Holy Grail (PDF文書:29ページ)
http://www.oclc.org/research/publications/library/2011/2011-17.pdf

PLoSとMendeleyのアプリ開発コンテスト“Binary Battle”に寄せられた「こんな学術系アプリが欲しい」というアイディアの一覧

Public Library of Science(PLoS)とMendeleyがアプリ開発コンテスト“Binary Battle”のために募集したアイディアの中から、Binary Battle向きのものと、そうではないが面白いアイディアを紹介しています。

What the scientific community wants computers to do for them: The results of the PLoS and Mendeley Call for Apps (Mendeley Blog 2011/8/19付け記事)
http://www.mendeley.com/blog/developer-resources/what-the-scientific-community-wants-computers-to-do-for-them-the-results-of-the-plos-and-mendeley-call-for-apps/

Binary Battle App Ideas
https://docs.google.com/document/pub?id=1caP9axe-8MBX_MNuA5a2aSBg5hPe--ZCFn-UTij0jvM

Other Cool Scientific App Ideas

デジタルコミック協議会、北米向けマンガポータルサイト“JManga”の開設を発表

日本の出版社39社が参加するデジタルコミック協議会が、2011年8月18日付けで、北米向けのマンガポータルサイト“JManga”の開設を発表しています。同協議会が支援・協賛するジェイマンガ株式会社によって運営されるもので、日本のマンガ出版社による公式マンガポータルサイトとして、違法サイトに対抗し海外のユーザーが安心して使えるサイトを目指すとのことです。購入したポイントを使って、英語に翻訳されたマンガをオンラインで読むという仕組みのようです。(日本からはアクセスできないようです。)

デジタルコミック協議会が支援・協賛する、北米向けマンガポータルサイト「JManga ポータル」が2011年8月18日(米国時間8/17)にサービスを開始(デジタルコミック協議会 2011/8/18付けのプレスリリース)
http://www.digital-comic.jp/jmanga.pdf

デジタルコミック協議会
http://www.digital-comic.jp/

JManga portal offers digital manga subscriptions(TeleRead 2011/8/21付けの記事)

マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館、スマートフォン向けの図書館サイトを公開

2011年8月22日、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館が、スマートフォン向けの図書館サイトを公開したようです。公開されたウェブサイトでは、図書の検索やアカウントの管理、MITの各図書館の開館時間等の確認、レファレンス依頼、MIT図書館のニュースサイトの閲覧、モバイル端末用のツールの利用等が可能のようです。ウェブサイトには、MITが提供しているアプリ“MIT Mobile Web”からアクセスするほか、直接“MIT Libraries”のサイトにアクセスすることもできるようです。

MIT Libraries (スマートフォン向けのサイト)
http://m.mit.edu/libraries/

Go mobile with us! (MIT Libraries News 2011/8/22付けの記事)
http://libraries.mit.edu/sites/news/mobile-with-us/6247/

成田国際空港、空港としては世界初のプロデュースとなる電子書籍『TRANSIT SORA』を公開

2011年8月17日付けの成田国際空港の新着情報によると、成田国際空港が空港としては世界で初めてとなる、旅をテーマにした電子書籍を公開したようです。公開された『TRANSIT SORA』は、2011年3月に発売された同名のムック本『TRANSIT SORA』をベースに電子書籍化したもので、音楽やナレーション等を交えたコンテンツが収録されているようです。現在はiPad版のみ提供されているようですが、今後順次iPhone版、Android版等が公開されるようです。

電子書籍「TRANSIT SORA」
http://www.narita-airport.jp/jp/fun/app/sora/index.html

世界を旅したくなる、とっておきの1冊「TRANSIT SORA」が電子書籍化しました! (成田国際空港 2011/8/17付けの新着情報)
http://www.narita-airport.jp/jp/whats_new/110817.html