アーカイブ - 2011年 8月 12日

米インディアナ大学、HathiTrustのコンテンツを利用した非消費的研究のためのプロジェクトを開始

2011年8月9日、米国インディアナ大学のData To Insight(D2I)センターが、米国等の大学による共同デジタルリポジトリ“HathiTrust”のコンテンツを利用した非消費的研究(non-consumptive research)に関する研究プロジェクトを開始するそうです。同プロジェクトはアルフレッド・スローン財団から60万ドルの助成を得ており、パートナーとして、HathiTrust Research Centerとミシガン大学電気工学・計算機科学部が加わっています。

非消費的研究とは、人間がデジタルコンテンツを読んだり(消費)するのではなく、コンピュータプログラムによってテキストマイニングや画像分析などを行うといった研究のことを意味しているそうです。こういった非消費的研究を安全に行うことができる計算機環境を構築することが同プロジェクトの目的のようです。

なお、現在HathiTrustに収録されている860万点のデジタルコンテンツのうち、220万点(26%)がパブリックドメインになっており、非消費的研究に利用することが可能だそうです。

図書館ウェブサイトの寄付フォームを悪用したクレジットカード詐欺事件(米国)

米国ミシガン州のブライトン地区図書館で、同館のウェブサイトに設置されているオンライン寄付フォームを利用してクレジットカード番号を割り出すという事件が発生したそうです。様々な組み合わせの名前とクレジットカードによって寄付フォームから少額の寄付を試み、その成功をもって組み合わせの正しさを確認するという手法だと見られています。同館が攻撃に気付いたのは7月末で、ログによると3月から攻撃が始まっており、10ドルの寄付が7回成功していたそうです。対策として、同館は、同一のIPアドレスから1時間に3回アクセスがあった場合はブロックする、アクセス元と見られるパキスタンを含むアジアとオーストラリアのIPアドレスからのアクセスを遮断するよう設定したとのことです。

電子ジャーナルの利用統計を一元的に取得できるポータルサイト“Journal Usage Statistics Portal”(英国)

電子ジャーナルの利用統計を一元的に取得することができるポータルサイト“Journal Usage Statistics Portal”(JUSP)の参加館が100を超えたそうです。JUSPは、英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと、JISC Collections、マンチェスター大学のMimas、バーミンガム・シティ大学とく欄フィールド大学のEvidence Baseから成るコンソーシアムによって運営されているサービスです。通常、電子ジャーナルの利用統計を取得するには、図書館員が各出版社のサイトを訪問してデータをダウンロードする必要がありますが、JUSPはその負担を減らしてくれるものだそうです。

Journal Usage Statistics Portal (JUSP)
http://jusp.mimas.ac.uk/

JUSP参加図書館・出版社のリスト
http://jusp.mimas.ac.uk/participants.html

JUSP紹介動画
http://jusp.mimas.ac.uk/about.html

100 universities making use of new journal evaluation service – are you signed up? (JISC 2011/8/11付けニュース)

パブリックドメインの豊かな世界を紹介するサイト“The Public Domain Review”

非営利団体Open Knowledge Foundationが、パブリックドメイン(著作権切れ)になった著作物を紹介する“The Public Domain Review”というサイトを立ち上げたそうです。このサイトは、パブリックドメインになったフィルム・写真・文章・音声などについて研究者・作家・芸術家・図書館員などが執筆した紹介記事を掲載するもので、コンテンツは毎週更新されるそうです。同サイトでは、あまり知られていない作品に光を当てたり、有名な作品に対して新たな見方を提供するなどして、読者にパブリックドメインの豊かな世界を紹介したいとしています。

The Public Domain Review
http://publicdomainreview.org/resources/

地図作製者の言語から中世地図資料を読み解く試み 英国オックスフォード大学ボードリアン図書館の“Gough Map”デジタル化プロジェクト

2011年8月2日、英国オックスフォード大学ボードリアン図書館が、“Gough Map ”という英国中世の地図資料をデジタル化して行う研究プロジェクトについて紹介しています。“Linguistic Geographies”と呼ばれるこのプロジェクトは、中世に作成された“Gough Map ”で使用されている言語に着目して、これまでほとんど知られることのなかった、この資料の起源や目的を明らかにしようというもののようです。その成果として、これまで1360年ごろの作成と考えられていた“Gough Map”が1375年頃のものであること等が明らかになったようです。プロジェクトのウェブサイトでは、“Gough Map ”が高精細画像で提供されており、現代の地名・中世の地名等で検索できるようです。

Linguistic Geographies: The Gough Map of Great Britain
http://www.goughmap.org/

saveMLAKプロジェクト、ハーバード大学「2011東日本大震災デジタルアーカイブ」プロジェクトと提携を発表

東日本大震災の発生以降、博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の被災・救援情報の収集・発信等を実施しているsaveMLAKプロジェクトが、2011年8月11日付で、ハーバード大学の「2011東日本大震災デジタルアーカイブ」プロジェクトとパートナーシップを締結したと発表しています。

文化施設支援を行うsaveMLAKプロジェクトとハーバード大学「2011東日本大震災デジタルアーカイブ」プロジェクトがパートナーシップを締結(saveMLAK 2011/8/11付けのプレスリリース)
http://savemlak.jp/wiki/saveMLAK:%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9/20110811

2011年東日本大震災デジタルアーカイブ(ハーバード大学ライシャワー日本研究所)
http://www.jdarchive.org/partners/