アーカイブ - 2011年 6月

6月 20日

米国の公共図書館でのインターネット接続サービスに関する報告書

米国ワシントン大学の調査チームU.S. IMPACTによる、米国の公共図書館でのインターネット接続サービスについて調査をまとめた報告書“Opportunity for All: How Library Policies and Practices Impact Public Internet Access”(2011年6月付け)が公開されています。U.S. IMPACTによるこのテーマに関する報告の第2弾で、4つの公共図書館での事例調査や、約300名の図書館の利用者、職員、資金提供者等へのインタビュー調査を実施し、公共インターネットアクセスの提供を維持・改善するための戦略について提言しているものです。調査は、博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)やビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の資金支援により行われたものです。

Opportunity for All: How Library Policies and Practices Impact Public Internet Access(本文)
http://www.imls.gov/pdf/OppForAll2.pdf

U.S. IMPACT Study Second Report(IMLS 2011/6/17付けのプレスリリース)

欧州委員会、子ども向けのオンラインコンテンツを競う“Best children's online content”の優秀者を発表

2020年までの欧州経済の繁栄を目指す、欧州委員会の戦略“Digital Agenda”において、12歳以下の子ども向けのオンラインコンテンツを競う“Best children's online content”が開催され、欧州委員会は17日にその優秀者を発表したようです。表彰は、ユース部門とアダルト部門に分けられ、それぞれ3位まで挙げられています。

Digital Agenda: "Best children's online content" competition winners (EC 2011/6/17付けのプレスリリース)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/746&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、“Government of Canada Core Subject Thesaurus”をSKOS/RDFフォーマットで公開

2011年6月17日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、カナダ政府の統制語彙集である“Government of Canada Core Subject Thesaurus”について、SKOS/RDFフォーマットでの公開を始めたようです。

Government of Canada Core Subject Thesaurus
http://en.thesaurus.gc.ca/default.asp?lang=En&n=EAEAD1E6-1

Government of Canada Core Subject Thesaurus in SKOS/RDF format (LAC 2011/6/17付けのニュース)
http://www.collectionscanada.gc.ca/whats-new/013-527-e.html

千葉大学アカデミック・リンク・センター主催のセミナー(第1回)の動画等が公開

2011年6月10日に開催された、千葉大学アカデミック・リンク・セミナー(第1回)「アカデミック・リンク,はじまる」の動画が公開されています。セミナーでは、アカデミック・リンクの概要とプロジェクトの説明、及び質疑応答が行われたようです。動画公開ページでは、当日の配付資料とセミナーアンケート結果も掲載されています。

【アカデミック・リンク・セミナー no.1】アカデミック・リンク,はじまる (アカデミック・リンク・センターのウェブサイト)
http://alc.chiba-u.jp/seminar/report001.html

アカデミック・リンク・センター (2011/6/20付けの情報として、上記へのリンクがあります。)
http://alc.chiba-u.jp/

日本国際児童図書評議会・日本ペンクラブらによる「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」、2011年7月から移動図書館で被災地訪問

社団法人日本国際児童図書評議会、社団法人日本ペンクラブ子どもの本委員会、財団法人日本出版クラブ、財団法人出版文化産業振興財団による「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」が、2011年6月17日に記者会見を開き、7月から2台の移動図書館バスを被災地へ巡回させると発表したそうです。同プロジェクトは5月1日に立ち上げられたもので、被災地の子どもたちのために、図書館バスによる被災地訪問、紙芝居・ストーリーテリング・読み聞かせ・人形芝居、作家・画家が被災地を訪問して子どもたちと過ごす、被災地以外でのチャリティー原画展・講演会、などを企画・実行しているそうです。

子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト
http://www.jbby.org/ae/

被災地の子に移動図書館=ペンクラブなど(時事ドットコム 2011/6/17付けニュース)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011061700755

株式会社資料保存器材、紙を安全に洗う「クリーニング・ポケット法」を非営利利用に対して無償提供

株式会社資料保存器材が、同社ウェブサイトで、フィルムと不織布で作ったポケットに資料を封入することによって紙を安全に洗う方法「クリーニング・ポケット法」を紹介しています。この技術は同社が特許を持っているそうですが、非営利目的・クレジット明示という条件を満たせば無償提供する、東日本大震災で被災した資料の救済方法の一つとして有効活用してほしい、とのことです。

紙を安全に洗う―クリーニング・ポケット法(株式会社資料保存器材 2011/6/17付け情報)
http://www.hozon.co.jp/report/kuri/kuri-no006-cleaning_pocket.html

ポスドクの半数は電子書籍を好む カリフォルニア大学、教職員・学生を対象にした電子書籍のユーザ調査報告書を公開

2011年6月17日、米国カリフォルニア大学が、同大学教職員・学生を対象とした電子書籍のユーザ調査報告書“UC Libraries Academic e-Book Usage Survey: Springer e-Book Pilot Project”を発表しました。同調査は2010年に行われたもので、2,569人が回答、その目的は、電子書籍の購入における全学戦略の構築をサポートし、将来のコレクションマネジメントに必要な情報を提示することだそうです。報告書で扱われているトピックには、利用者は紙の書籍と電子書籍のどちらをより好むか、電子書籍の特徴で重要なものは何か、利用者がSpringer社の電子書籍を使用した経験の評価、などだそうです。利用者の好みに関しては、49%が紙の書籍を、34%が電子書籍を好むと回答したそうです。また、回答者の身分別では、電子書籍のほうを好むと回答した人の割合が最も多かったのはポスドク(49%)で、大学院生(35%)、教員・講師(33%)、学部生(27%)の順だったそうです。専攻分野別では、経営学・法学(54%)が最も多く、生命・健康科学(44%)、物理学・工学(32%)、社会科学(31%)、芸術・人文科学(17%)の順だったそうです。

【イベント】人文情報学推進協議会設立記念国際シンポジウム(9/13-14・大阪)

東日本大震災のため延期されていた、人文情報学推進協議会設立記念国際シンポジウム(Inaugural Symposium of Japanese Association for Digital Humanities)が、2011年9月13日と14日に、大阪大学言語文化研究科で開催されるようです。なお、9月12日は、プレ・カンファレンス・ワークショップが開催予定のようです。

Osaka Symposium on Digital Humanities 2011 (Re-scheduled) (Osaka Symposium on Digital Humanities 2011のウェブサイト)
http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~osdh2011/

内田洋行、学校向け教育用コンテンツ配信サービス“EduMall”で小学校指導者用デジタル教科書を配信

2011年6月15日、株式会社内田洋行が、同社の運営する学校向け教育用コンテンツ配信サービス「EduMall(エデュモール)」において、大手教科書会社4社が提供する小学校指導者用デジタル教科書を配信すると発表しました。EduMallは買取りではなく年間契約型のサービスで、毎年発生するようなコンテンツの修正・変更にも対応しやすいとしています。対象となるのは、三省堂、教育出版、帝国書院、新興出版社啓林館の4社で、国語、社会、算数、理科の指導者用デジタル教科書が提供されるそうです。また、教育委員会向けの「デジタル教科書自治体一括導入パック」も提供されるとのことです。

内田洋行、指導者用「デジタル教科書」の配信サービスを開始~教育用コンテンツ配信サービス「EduMall」にて、大手教科書会社4社と協力~(内田洋行 2011/6/15付けプレスリリース)
http://www.uchida.co.jp/company/news/press/110615.html

江戸川区立東部図書館で「東北6県 観光ポスター、パンフレット展」が開催中

2011年6月15日から7月31日まで、東京都の江戸川区立東部図書館で「東北6県 観光ポスター、パンフレット展」が開催中のようです。同館では、関係機関の協力を得てあわせて50種以上の「観光ポスター、パンフレット」を展示しているとのことで、希望のパンフレットは3種まで持ち帰ることができるようです。

※2011-07-28追記
「東北6県 観光ポスター、パンフレット展」は、開催期間を2011年8月31日まで延長するようです。

「みんなと共に がんばろう!東北」東北6県 観光ポスター、パンフレット展 (江戸川区立図書館のウェブサイト)
https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/event_guide/html/toubu.html#tohoku

LibLime社、「大学図書館員による大学図書館員のための」図書館システム“LibLime Academic Koha”を発表

2011年6月16日に、オープンソースの図書館システム“Koha”の商用サービスを手がけるLibLime社が、大学図書館に特化した“LibLime Academic Koha”を発表しています。この“LibLime Academic Koha”の開発には、ウェストチェスター大学図書館長機構(Westchester Academic Library Directors Organization)が協力しており、大学図書館員によってデザインされテストされた、いわゆる「大学図書館員による、大学図書館員のための」システムとのことです。

イタリアもWorld Digital Librayに参加へ

2011年6月14日のCultura Italiaのニュースによると、イタリアの文化遺産・文化活動省(Ministro per i Beni e le Attività Culturali)と米国議会図書館(LC)との間で合意に達したことで、今後イタリア国内の図書館が、LCがユネスコと協同で進めている“World Digital Library”プロジェクトに参加するようです。第一段として参加予定の図書館は、フィレンツェ国立中央図書館、ナポリ大学図書館、パドヴァ大学図書館等の6館のようです。

The World Digital Library and Italy’s contribution to the project (Cultura Italia 2011/6/14付けのニュース)
http://www.culturaitalia.it/pico/modules/event/en/event_2892.html?T=1308034193249

Cultura: anche l'Italia nella World Digital Library (Adnkronos CyberNews 2011/6/15付けの記事)

米国議会図書館(LC)等によるRDA導入テストについての報告書の全文が公開

米国の議会図書館(LC)、国立医学図書館(NLM)、国立農学図書館(NAL)の3つの国立図書館等により実施されていた、目録規則RDA(Resource Description and Access)の導入テストについて、RDAテスト調整委員会による報告・勧告(Report and Recommendations)の全文が、LCのサイトに掲載されています。2011年5月9日に作成され、6月20日付けで公開されたようです。

Report and Recommendations of the U.S. RDA Test Coordinating Committee(報告書、PDF192ページ)
http://www.loc.gov/bibliographic-future/rda/rdatesting-finalreport-20june2011.pdf

Testing Resource Description and Access (RDA)(LCのウェブサイト)
http://www.loc.gov/bibliographic-future/rda/

(※2012-01-16追記)
2012年1月16日現在、上記の報告書のURLではアクセスできないようです。以下のURLでアクセスできるようです。

6月 17日

国立国会図書館、「全文テキスト化実証実験報告書」を公表

国立国会図書館は、2010年10月~2011年3月の期間に実施していた、全文テキスト化実証実験の報告書をホームページに掲載しました。「テキストデータ作成に関する実証実験」「全文テキストデータの検索・表示に関する実証実験」等についてまとめたものです。

全文テキスト化実証実験報告書の掲載について
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_fulltextreport.html

参考:
国立国会図書館、全文テキスト化実証実験を出版社等と共同で実施
http://current.ndl.go.jp/node/16534

国立情報学研究所(NII)、2011年度後半にWebcatの後継サービスとしてCiNii「図書・雑誌検索」をリリース Webcatは2012年度末でサービス終了

国立情報学研究所(NII)が、2011年度後半から、CiNiiに「図書・雑誌検索(Books)」というメニューを追加する予定だと発表しました。これは、2012年度末に終了が予定されているWebcatの後継サービスとして位置づけられるそうです。同サービスでは、NACSIS-CATのデータ(書誌情報・所蔵情報・著者名典拠情報・参加組織情報)を提供するウェブAPIを公開する予定とのことです。また、Webcat Plusは今後も継続提供されるそうです。

Webcat終了予定および後継の検索サービスについて(NII 2011/6/17付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2011/06/webcat_1.html

南北戦争期の日記資料をクラウドソーシングでテキスト化するプロジェクト“Civil War Diaries Transcription Project”

米国・アイオワ大学図書館が、南北戦争期に書かれた日記資料をクラウドソーシングでテキスト化する“Civil War Diaries Transcription Project”というプロジェクトを実施しているようです。2011年6月14日付けのChronicle of Higher Educationによると、このプロジェクトは、デジタル化された同大学文書館所蔵の3,000ページ以上の日記資料をテキストにおこす作業について、広く利用者の協力を得て行おうというもののようです。記事では、同大学の特殊コレクション担当のGreg Prickman氏のコメントとして、「クラウドソーシングの背景にあるのは、少しだけでも手伝ってくれる人がたくさんいれば、作業を大いにすすめられるという考えだ」との言葉を紹介しています。

Civil War Diaries Transcription Project
http://digital.lib.uiowa.edu/cwd/transcripts.html

Civil War Project Shows Pros and Cons of Crowdsourcing (Chronicle of Higher Education 2011/6/14付けの記事)

モバイルマーケティング・ジャパン、「「震災時のメディア利用」に関する意識調査」の結果を発表

株式会社モバイルマーケティング・ジャパンがインターネット上で「「震災時のメディア利用」に関する意識調査」を実施し、2011年6月16日にその結果を発表しました。同調査は2011年4月30~5月2日に実施されたそうです。回答数は278で、年齢層は10代7.2%、20代29.9%、 30代30.9%、40代24.1%、50代以上7.9%、性別は女性68.7%、男性31.3%、だったそうです。調査結果によれば、東日本大震災時にもっとも役立った情報源について、71.9%がテレビ番組、5.0%がSNSと回答し、震災後にTwitterを始めた人は8.6%、Facebookを始めた人は1.5%だったそうです。また、必要と感じた情報については、上位から、震災の実態、被災地の状況、余震情報、交通情報、自分のいる場所への震災の影響、だったそうです。

Wikipedia編集者たちの素顔、その動機 Wikimedia財団が2011年国際アンケート調査の結果を公開開始

Wikimedia財団は、2011年4月に世界中のWikipedia編集者を対象としたアンケート調査を行ったそうです。目的は、Wikipediaの記事を編集しているのはどんな人たちで、どういった動機で行っているのか、そして、編集は彼らにとってどんな経験で、いったい何を求めているのか、について調べることだそうです。5,000人以上の回答が得られたこのアンケート調査の結果がWikimedia財団のブログで公開され始めました。今後2か月かけてこの調査の結果について報告していくとのことです。6月10日付けのブログ記事では、回答者のプロフィールと編集の動機について紹介されています。編集者の年齢層は40歳以上が28%、22-29歳が26%、30-39歳が19%と続き、学歴は学部卒が35%、高卒が30%、修士・博士卒が26%、性別は男性が90%だったそうです。また、Wikipediaを編集する理由の上位5位は、「ボランティアで知の共有に関わるというアイディアが気にいったから」、「情報はあらゆる人に無料で提供されるべきだから」、「自分が専門とする分野で貢献するのが好きだから」、「楽しいから」、「オープンとコラボレーションというWikipediaの哲学が好きだから」、というものだったそうです。

金沢大学附属図書館、館内カフェで「ほん和かライブ」を定期的に開催

金沢大学附属図書館が、2010年4月に中央図書館内にオープンしたカフェ「ほん和かふぇ。」において、「ほん和かライブ」と題したイベントを定期的に開催するそうです。講演・発表、コンサート、サークル発表など、附属図書館の催しとして相応しいものならばジャンルは問わないそうで、出演希望者・グループを募っているそうです。

「ほん和かライブ」出演者募集中!図書館ブックラウンジでイベントを行いませんか?(金沢大学 中央図書館&自然科学系図書館ブログ 2011/6/9付け記事)
http://ku-lib.blogspot.com/2011/06/blog-post_09.html

ブックラウンジ&ほん和かふぇ。 利用案内(金沢大学附属図書館)
http://www.lib.kanazawa-u.ac.jp/kulic/BL_cafe.html

全国学校図書館協議会、学校の震災被害状況と図書寄贈希望調査(中間集計)を公表、結果をもとに図書寄贈等の支援へ

全国学校図書館協議会が、2011年5月18日以降、岩手県・宮城県・福島県の各県の協議会関係者を通じて行ってきた、東日本大震災による学校図書館の被災状況と寄贈図書の希望の有無等の調査結果(中間集計)を公表しています。なお、各学校の状況については、公表を希望しない学校が多数あることから発表を見合わせているようです。また、全国学校図書館協議会は、この調査結果をもとに図書寄贈の支援等を行うと発表しており、図書寄贈に関しては、2011年7月9日に埼玉県で開催される「第59回関東地区大会こだま大会」の事業の一つ、「塙保己一翁・夢プロジェクト」を通じて行われるようです。

岩手県・宮城県・福島県の学校における被災状況と図書寄贈希望調査(中間集計) (2011/6/13付けの情報。PDF)
http://www.j-sla.or.jp/pdfs/news/sn/shinsai-files/hisaikoutyousa-0613.pdf

学校図書館の被災状況と図書寄贈希望調査(中間集計) (全国学校図書館協議会 2011/6/15付けのお知らせ)
http://www.j-sla.or.jp/news/sn/hisaikoutyousa-syuukei0613.html

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