2011年6月8日に、米国のデューク大学図書館が、同大学構成員による査読付き学術雑誌のオープンアクセス(OA)化を支援するサービスを発表しています。この学術雑誌OA化サービスでは、カナダと米国の大学によって構成される“Public Knowledge Project”が開発した“Open Journal Systems”という無料のオープンソースプラットフォームを活用しているようです。このプラットフォームを利用することで、編集担当が投稿論文の受付から査読、編集、レイアウト調整、発行までの一連の編集作業を容易に行うことができるようです。既に、同大学の古典学部発行の“Greek, Roman, and Byzantine Studies”と、ドイツ語学部等による“andererseits: Yearbook of Transatlantic German Studies”の2誌で、この学術雑誌OA化サービスを導入済みあるいは導入が決定しているとのことです。
2011年5月,米国カリフォルニア大学の全学図書館・学術情報諮問委員会(Systemwide Library and Scholarly Information Advisory Committee)が,図書館計画タスクフォース(Library Planning Task Force)による中間報告を発表した。このタスクフォースは,カリフォルニア大学の執行副総長兼学事長であるピッツ氏の要請によって2010年8月に組織されたもので,同大学の教員や図書館長,学外有識者等から構成されている。...
19世紀以来の伝統を持つ米国のニューヨーク公共図書館(NYPL)は,現在,90館以上の研究図書館や分館からなる図書館ネットワークを形成するまでに成長している。このネットワークの中央館である「スティーブン・A・シュワルツマン図書館」(Stephen A. Schwarzman Building)が,2011年5月23日に開館100周年を迎えたのにあわせ,同館では5月21日から5月22日にかけて記念イベントが開催された。以下では,中央館の100年の歴史の一部と記念イベントについて紹介する。...
2011年6月初旬、米国コロラド州のパウダーリバー公共図書館、フロントレンジコミュニティカレッジ、コロラド州立大学図書館は合同で、電子書籍と電子書籍リーダーに関する調査報告書“eBooks and eReaders in Public and Academic Libraries”を公開しました。同調査の目的は、急速に変化していく電子書籍の世界を理解し、図書館利用者へのサービスに対して提案を行うことだそうで、公共図書館と大学図書館のそれぞれの事情、DRM、機器、フォーマット・標準、アクセシビリティなどの課題について述べられているようです。要約によれば、以下の4点について提案されているようです。