2011年6月27日付けの米国議会図書館(LC)のブログ“The Signal: Digital Presearvation”に“The First Decade of Web Archiving at the Library of Congress”と題する記事が掲載されています。これは、同館のウェブアーカイブチームのAbbie Grotke氏が執筆した記事で、同館のウェブアーカイブ事業の10年間を振り返りまとめたもののようです。記事では、「米国のウェブサイト」というものの特定が不可能であるために、選択的なアーカイブという手法を取らざるを得ないこと、現在収集しているコンテンツは240テラバイト以上であること、事業の体制としてLCの他の部署と連携していること等が紹介されているようです。なお、次回のブログ記事では、他の図書館や文書館と、共同で行っているウェブアーカイブについて紹介する予定のようです。
The First Decade of Web Archiving at the Library of Congress (The Signal: Digital Presearvation 2011/6/27付けの記事)
2011年6月29日、米国のTwitter社が、東日本大震災発生時のツイート(つぶやき)の流れを可視化する動画を2本公開しました。動画“Personal messages”は返信(@付きのツイート)の流れを可視化したもので、ピンク色の線が国外から日本のユーザ宛ての返信を、黄色の線は日本のユーザから国外への返信を表しています。動画は日本時間14時30分からスタートし、震災発生の14時46分以降に流れが急速になっていることが分かります。もう一方の動画“Spread of information”は地震発生後1時間のリツイート(RT)の流れを可視化したもので、赤色の線は送信者のオリジナルのツイートを、緑色はそれらがフォロワーによってリツイートされて広まっていく様子を表しています。震災発生後のツイート数は5度にわたって5,000ツイート/秒を超えたそうです。
記録管理学会、日本アーカイブズ学会、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、ARMA International 東京支部の各団体によって、2010年4月から2011年1月まで結成されていた「地方公共団体公文書管理条例研究会」が、14回に及ぶ研究会の成果をまとめ、2011年6月17日付けで「公文書管理条例の制定に向けて~より良い公文書等の管理を目指して~」と題する報告書を刊行しています。