アーカイブ - 2011年 6月 16日

日本学術会議、提言「東日本大震災被災地域の復興に向けて-復興の目標と7つの原則-」を公表

日本学術会議が、2011年6月10日付けで、提言「東日本大震災被災地域の復興に向けて-復興の目標と7つの原則-」を公表しています。復興の目標を「いのちと希望をはぐくむ復興」とし、復興に向けての7つの原則として、「原発問題に対する国民への責任及び速やかな国際的対応推進」「日本国憲法の保障する生存権確立」「市町村と住民を主体とする計画策定」「いのちを守ることのできる安全な沿岸域再生」「産業基盤回復と再生可能エネルギー開発」「流域自然共生都市」「国民の連帯と公平な負担に基づく財源調達」が提言されています。

提言「東日本大震災被地域の復興に向けて―復興の目標と7つの原則 ―」
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/shinsai/pdf/110610t-2.pdf

東京工芸大学、電子書籍に関する意識調査の結果を発表

2011年6月15日に東京工芸大学が、5月18日-23日に全国の15歳から59歳の電子書籍利用者を対象に実施した、「電子書籍に関する意識調査」の結果を公表しています。調査結果の一部は以下のとおりです。
・電子書籍利用のきっかけについて、「無料の本が読めるから」と回答したのは54.7%、「インターネット広告を見て」と回答したのが41%であった
・利用経験のある電子書籍ストアについて複数回答形式で質問したところ、「電子書店パピレス」が23.9%、「LISMO!」が20.9%、「ドコモマーケットBOOKストア」が17.1%であった
・「電子書籍化されたコンテンツに期待するもの」を複数回答形式で質問したところ、「絶版本や貴重な資料の販売」との回答が最も多く65.9%、次いで「利用履歴を記録して自分の好みに合った内容が配信される機能」が33.7%、「選択肢で物語が分岐する機能」29.3%、「場面ごとに最適な効果音やBGMの再生」26.5%、「場面ごとに最適な動画の再生」が21.9%であった

東京工芸大学、電子書籍に関する意識調査 (東京工芸大学 2011/6/15付けのニュースリリース)
http://www.t-kougei.ac.jp/guide/images/pr110615.pdf

ウェブがどのように作られているかを記録・保存する“HTTP Archive”プロジェクトがInternet Archiveの傘下へ

2011年6月15日、ウェブがどのように作られているか(“how the Web is built”)を記録・保存するプロジェクト“HTTP Archive”が、“Internet Archive”のサブプロジェクトになったと発表されました。HTTP ArchiveはGoogle社でウェブパフォーマンスに関する仕事をしているサウダーズ(Steve Souders)氏が2010年10月にスタートしたプロジェクトで、ウェブページの容量や、そこで使用されている技術などを記録し、ウェブのトレンドを蓄積していくというものだそうです。同プロジェクトにはGoogle社、Mozilla、O'Reilly Media社などが資金援助しています。現在、HTTP Archiveは18,000件のサイトを対象としていますが、Internet Archiveはこれを100万件にまで増やしたいとしています。

HTTP Archive joins with Internet Archive (Internet Archiveのブログ 2011/6/15付け記事)
http://blog.archive.org/2011/06/15/http-archive-joins-with-internet-archive/

無料のオンラインカンファレンス“Library 2.011”の参加者が募集中

2011年11月2日から3日にかけて参加費無料のオンラインカンファレンス“Library 2.011”が開催されるそうで、現在参加者を募集しているとのことです。扱われるトピックは、図書館・図書館員の役割の変化、増加するデジタルメディアの影響や電子書籍革命、デジタルリテラシー、マルチメディアとゲーム、デジタル世代の利用者の理解、ネットワークでつながる世界におけるリーダーシップと情報専門職のキャリア、などだそうです。

2.011 Conference (Library 2.0)
http://www.library20.com/page/2011-conference

島根県の萩・石見空港に空港図書館がオープン

2011年6月1日に、島根県の萩・石見空港に空港図書館がオープンしたようです。この空港図書館を主催する「青空図書館をつくる会」の説明によると、この空港図書館は、メトロ文庫(東京の地下鉄「東京メトロ」のサービス)を参考に、空港内に本棚を設置し、空港利用者や地域住民が持ち寄った書籍をだれでも自由に読んだり借りたりできる場所を提供することを目的としているとのことです。

萩・石見空港2階、空港図書館本日オープン (青空図書館をつくる会 2011/6/1付けの記事)
http://openairlib.org/2011/06/01/1829/

萩・石見空港
http://www.iwami.or.jp/airport/

参考:
E1094 - オランダ・アムステルダムに開館した世界初の「空港図書館」
http://current.ndl.go.jp/e1094

「あなたにとって、図書館情報学修士号(MLIS)は価値あるものですか?」、第2回目の調査結果が公表

2011年6月14日に、米国コロラド州立図書館等による調査グループLibrary Research Service(LRS)が、図書館情報学修士号(MLIS)の価値をテーマに実施した簡易調査(60-Second Survey)の結果を発表しています。調査には、米国全土および15か国から約2,500名が参加したとのことです。調査結果の概要は以下のとおりです。
・「MLISの学位を取得するのにお金と時間を懸ける価値はありますか/ありましたか?」という質問に対して、回答者の76%が「ある」もしくは「間違いなくある」と回答。
・MLISを取得した時期で上記の回答を分類すると、16年以上前に取得した回答者は、92%の人が「(価値が)ある」「間違いなく(価値が)ある」と回答していたのに対して、1-5年前に取得した回答者のうち、「(価値が)ある」「間違いなく(価値が)ある」と回答したのは合わせて65%となる。また、1年以内に取得した人は、「(価値が)ある」「間違いなく(価値が)ある」と回答したのは合わせて68%である。
・「今、MLISを取得することを勧めますか?」という問いに対しては、「強く勧める」「勧める」と回答した人の割合は63%であり、「勧めない」「止めるように説得する」という回答は合わせて24%である。

OverDrive社、図書館向けにデジタル著作権管理(DRM)フリーの電子書籍の提供等の計画を発表

2011年6月15日に、米国のOverDrive社が、電子書籍の需要に対応するため、図書館向けにデジタル著作権管理(DRM)フリーの電子書籍の提供等の計画を発表しています。OverDriveのプレスリリースによると、“OverDrive WIN”と名付けられたこの計画において、以下に挙げた事柄等について推進していくようです。
・電子書籍のファイルフォーマットによって引き起こされている図書館員や読者の混乱を解消すること
・図書館員が蔵書構築やヘルプテスク業務にかける時間を短縮できるようにすること
・2011年後半にKindleとの連携を行うこと
・DRMフリーの電子書籍を提供すること

出版研究コンソーシアム(PRC)、学術雑誌のテキストマイニングの現状等をまとめた研究レポートを公開

出版研究コンソーシアム(Publishing Research Consortium;PRC)が、2011年5月付けで“Journal Article Mining: a research study into Practices, Policies,Plans,...and Promises”と題する研究レポートを公開しています。レポートでは、学術雑誌を対象としたテキストマイニングとコンテンツのデータマイニングにおいて、現在行われている実践、そのプレイヤー、ポリシー、計画等を概観しているようです。

Journal Article Mining: a research study into Practices, Policies,Plans,...and Promises (PDF)
http://www.publishingresearch.org.uk/documents/PRCSmitJAMreport2.30June13.pdf

Journal Article Mining: A Research Study into Practices, Policies, Plans. . . and Promises (DigitalKoans 2011/6/15付けの記事)

Y世代の研究者の典型像は? BL・JISCが“Researchers of Tomorrow”プロジェクトの2年目の年次報告を公開

英国図書館(BL)と情報システム合同委員会(JISC)が協同で実施している、1982年から1994年に生まれた「Y世代」と呼ばれる世代の博士課程の学生の情報探索行動や研究行動を調査する3年間のプロジェクト“Researchers of Tomorrow”の、2年目の年次報告が公開されています。

博士課程に在籍するY世代の学生は、研究において無料のウェブサービスを用いることが多くなっているもののその使用は受動的なものでコンテンツの作成には消極的なことが多い、それらの使用においては指導教員や図書館職員よりも友人のアドバイスを参考にすることが多い、といった結果が紹介されています。また、JISCの担当者によれば「1年目の中間報告では仮説の構築に取り組んだが、2年目の中間報告ではY世代の学生の典型像を明確にするために深く研究した。前世代以上の研究者と比較すると、彼らはテーラーメイドのアドバイスやガイダンスを好み、未熟な段階で自身の研究をシェアすることを嫌い、自宅よりも大学等で仕事をすることを好み、研究の進捗に対しておおらかである」だそうです。2012年、プロジェクトの最終報告が発表される予定だそうです。

1993年から2009年までの期間のオープンアクセス誌出版の動向(文献紹介)

2011年6月13日刊行のオープンアクセス誌PLoS ONE(6巻6号)に、1993年から2009年の期間のオープンアクセス(OA)誌出版の動向等をまとめた“The Development of Open Access Journal Publishing from 1993 to 2009”という記事が掲載されています。Directory of Open Access Journals (DOAJ)のデータからサンプル調査をしたもので、要約部分には、2009年には19万1000点のOA論文が4769のOA誌で発表されたと推定されること、2000年以降の毎年平均でOA誌の数は18%、OA論文数は30%ずつ増加していること、2009年において全ての査読付き雑誌の論文数でOA誌の論文数の占める割合は7.7%であること、等が記載されています。

The Development of Open Access Journal Publishing from 1993 to 2009
http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0020961

DataCite等が研究データのリポジトリ一覧サイトを作成中

研究データへのアクセスや再利用等に関する取組みを行っている国際コンソーシアムDataCiteと、BioMed Central、そしてDigital Curation Centreが共同で、研究データリポジトリの国際的な動向を把握するための情報サイトを作成中のようです。一覧には、リポジトリ名やURLの他、主題領域、支援組織、利用における制約事項等も記載されているようです。なお、DataCiteは、リストアップされたリポジトリの質等を保証するものではないとしています。

DataCite - Repositories
http://datacite.org/repolist

An international list of data repositories (Digital Curation Centre 2011/6/15付けの記事)
http://www.dcc.ac.uk/node/9206

機関リポジトリに関する英文文献集“Institutional Repository Bibliography”第4版

2011年6月15日、機関リポジトリに関する英文文献集“Institutional Repository Bibliography”の第4版が公開されました。この文献集は、500点以上の論文、図書、テクニカルレポートなどが含まれており、全て英語のものだそうです。文献集は12の節と2つの付録から成っており、第4版では第3節(“Multiple-Institution Repositories”)以外のすべての部分が改訂されているとのことです。

Institutional Repository Bibliography (第4版 2011/6/15付け)
http://digital-scholarship.org/irb/irb.html

Institutional Repository Bibliography, Version 4 Announcement
http://digital-scholarship.org/announce/irb_en_4.htm

リソースシェアリングにおける優れた取組を表彰する“Rethinking Resource Sharing Innovation Awards”

グローバルなインターネット時代における図書館資源共有の在り方を再考する団体“Rethinking Resource Sharing”が主催する、“Rethinking Resource Sharing Innovation Awards”が自薦・他薦によるノミネートを募集中だそうです。同賞は、図書館などにおけるリソースシェアリング(資源共有)を通じてユーザの情報アクセスを改善した個人・機関を表彰するもので、2011年で4年目になるとのことです。評価においては、ユーザへ与えた影響力、拡張性、持続可能性、他機関で応用できるかどうか、イニシアティブとリスクへの挑戦、などの点が考慮されるそうです。締切は2011年7月31日で、受賞者は9月に行われるInterlending and Document Supply Conferenceで発表されるそうです。

Rethinking Resource Sharing Innovation Awards 2011
http://rethinkingresourcesharing.org/innovation.html

過去の受賞者一覧
http://rethinkingresourcesharing.org/innovation_awards.html

Rethinking Resource Sharing

過去20年間の名ウェブサイトを集めた展示「デジタル考古学」(米国)

2011年6月6日から13日にかけて実施された、米国ニューヨークでのインターネット・ウィーク(Internet Week)において、過去20年間の名ウェブサイトを集めた展示「デジタル考古学」(Digital Archaeology)が開催されたとのことです。ティム・バーナーズ・リー氏による最初のウェブサイト“The Project”など28のウェブサイトが、当時のハードウェアとソフトウェアを用いて展示された模様です。ウェブサイト保存についての意識を高めることを狙いとしているとのことで、2010年の欧州でのインターネット・ウィークでも開催されていたとのことです。

Digital Archaeology(プロジェクトのページ)
http://www.storyworldwide.com/digital-archaeology/

Digital Archaeology(JISC Beginner's Guide to Digital Preservation 2011/6/13付けの記事)
http://blogs.ukoln.ac.uk/jisc-bgdp/2011/06/13/digital-archaeology/

Internet Week New YorkのスケジュールページのDigital Archaeology関連部分

大学図書館問題研究会、大学図書館のTwitter利用に関するアンケートを実施中

大学図書館問題研究会(大図研)が「大学図書館Twitter簡易調査」というアンケートを実施中のようです。このアンケートは、2011年7月9日に開催される大図研オープンカレッジ「大学図書館ツイッター担当者オープン会議」に先だって行われているそうで、設問には、Twitterを始めた理由、運用の方針、反響、フォロワーへの対応の仕方、担当者数、などが含まれています。ブログの記事によると回答締切は6月30日だそうです。

大学図書館Twitter簡易調査
http://www.daitoken.com/doc/20/enq.html

第20回大図研オープンカレッジはアンケート受付中です(大図研オープンカレッジ (DOC) 2011/6/14付け記事)
http://d.hatena.ne.jp/dtk-doc/20110614/1308065636