アーカイブ - 2011年 5月 27日

SURF財団が表彰する「ハイブリッド型」の論文に考古学のOA論文が選ばれる

2011年2月から毎月、オランダSURF財団は「ハイブリッド型」の研究論文への表彰を実施していますが、このほど2011年5月19日に4月期の対象論文を発表したようです。この「ハイブリッド型」の論文“Enhanced Publication”は、本文だけではなく研究データや画像、動画等と結びついた、オンラインで利用できる新しいタイプの刊行物とされているようです。受賞した論文は、OA誌であるJournal of Archaeology in the Low Countriesに掲載された、 Smits氏らの“Mesolithic and Neolithic human remains in the Netherlands: physical anthropological and stable isotope investigations”のようです。論文ではマッピングされた発掘調査地点と出土資料を見ることができ、それが理解しやすいものとなっていること、研究データの完全なデータセットへも容易にアクセスできるとされているようです。

文部科学省、「社会教育施設・社会教育関係団体等における震災後の取組状況について」を公開

2011年5月26日、文部科学省が「社会教育施設・社会教育関係団体等における震災後の取組状況について」という資料を公開しました。これは、東日本大震災被災者に対する、社会教育施設(公民館、図書館、博物館)・社会教育団体による支援の事例の一部をまとめたものだそうです。図書館に関しては、各地の公共図書館による避難者へのサービス、日本図書館協会(JLA)による被災地図書館支援隊の派遣、saveMLAKの活動、などが紹介されています。

社会教育施設・社会教育関係団体等における震災後の取組状況について(文部科学省 2011/5/26付け)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/05/1306136.htm

国立国会図書館、総合目録ネットワーク事業システム統合計画及び事業方針を策定

国立国会図書館は、総合目録ネットワーク事業のシステム統合計画及び事業方針(2011年度~2013年度)を策定し、同事業のホームページに掲載しました。2012年1月に国立国会図書館サーチへシステム統合し、新たな発展に乗り出す同事業について、これからおおむね3年間に目指すべき方向性を示したものです。前半で、策定にいたる背景を述べ、統合に関するシステム面の改善点及びスケジュールを示しています。後半の事業方針では、システム統合後の事業の進め方について、検索対象機関及び資料種の拡大などの方針を提示しています。

国立国会図書館総合目録ネットワーク事業システム統合計画及び事業方針(平成23年度~平成25年度)
http://somoku.ndl.go.jp/plan/unicanet_planH23H25.pdf

総合目録ネットワーク事業 事業方針ページ
http://somoku.ndl.go.jp/plan.html

【イベント】東京大空襲・戦災資料センター主催「日本空襲デジタルアーカイブの可能性: 製作者を招いて」(6/11・東京)

2011年6月11日に、東京大空襲・戦災資料センターで、「東京大空襲証言映像プロジェクト公開研究会 日本空襲デジタルアーカイブの可能性: 制作者を招いて」が開催されるようです。公開研究会では、日本空襲デジタルアーカイブの製作者である、ニューヨーク市立大学のカラカス(Cary Karacas)氏と、日本在住の作家のフィスク(Bret Fisk)氏の報告があるようです。

東京大空襲証言映像プロジェクト公開研究会: 日本空襲デジタルアーカイブの可能性 製作者を招いて (PDF版)
http://www.tokyo-sensai.net/info/info_images/2011/kushuarchive_leaf110611.pdf

東京大空襲証言映像プロジェクト公開研究会のお知らせ (東京大空襲・戦災資料センター 2011/5/23付けのお知らせ)
http://www.tokyo-sensai.net/info/info2011/info2011-11.html

イベント情報: (6月11日、「東京大空襲・戦災資料センター」) (日本空襲デジタルアーカイブ 2011/5/22付けのイベント情報)
http://www.japanairraids.org/?p=1782

参考:
「日本空襲デジタルアーカイブ」が開設

フランス国立図書館(BNF)、ウェブアーカイブ事業に関するニーズ調査をまとめた報告書を公開

フランス国立図書館(BNF)は、実験段階として実施しているウェブアーカイブ事業に関するニーズ調査をまとめた報告書を公開しています。調査対象は、今後ウェブアーカイブの利用が予想される、研究者や教員、そしてフランソワ・ミッテラン図書館の利用者とのことで、報告書ではインタビュー結果とともに、それを踏まえた提言も示されているようです。

Les Archives de l’Internet: Une étude prospective sur les représentations et les attentes des utilisateurs potentielsUne potentiels
http://www.bnf.fr/documents/enquete_archives_web.pdf

Archives de l'Internet : étude prospective sur les représentations et les attentes des utilisateurs potentiels (BNFのウェブサイト)
http://www.bnf.fr/fr/la_bnf/pro_publics_sur_place_et_distance/a.etude_archives_web.html

2011/6/16追記

水俣市立図書館、市中心部のコンビニにブックポストを設置

2011年5月25日、熊本県の水俣市立図書館が市中心部のコンビニや市役所にブックポストを設置し、利用者が同館で借りた図書を返却できるようにしたそうです。民間事業所内への同ポスト設置は全国でも珍しいとのことです。

本をコンビニのブックポストに 水俣市立図書館(47NEWS 2011/5/25付けニュース)
http://www.47news.jp/photo/206726.php

水俣市立図書館
http://www.lib-city-minamata-unet.ocn.ne.jp/

高知市、「新図書館等複合施設整備基本計画(中間とりまとめ(案))」を公開

2011年5月24日に高知市は、「新図書館等複合施設整備基本計画(中間とりまとめ(案))」を公開したようです。高知県と高知市は、2011年3月末に取りまとめられた新図書館基本構想、新点字図書館基本構想、科学館(仮称)基本構想に基づいて、新図書館等複合施設の整備に向けた基本計画の作成作業を、共同で進めているとのことで、今回公開されたのはその中間とりまとめ案のようです。なお、この基本計画の完成は6月末を目途としているとのことです。

新図書館等複合施設整備基本計画(中間とりまとめ(案))
http://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/life/43580_44257_misc.pdf

米HP、プライベートクラウドでのポール・マッカートニー・デジタルライブラリーを完成

2011年5月26日に、米国ヒューレッド・パッカード(HP)社は、これまで進めてきた、ポール・マッカートニー氏の100万点以上の作品のデジタル化が終了し、プライベートクラウドでのデジタルライブラリー“Paul McCartney Digital Library”を開設したと発表しています。なお、ビートルズ時代の作品や資料は、この“Paul McCartney Digital Library”には含まれていないようです。また、一部の写真コレクションについては、“Paul McCartney Digital Library”を通じて公開されているとのことです。

Paul McCartney Digital Library
http://h10124.www1.hp.com/campaigns/enterprise/mccartney/us/en/paul-mccartney-digital-library-experience.html

HP Launches Paul McCartney’s Instant-On Digital Library (HP 2011/5/26付けのプレスリリース)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2011/110526xa.html

クラウドソーシングで「失われた」映画の情報を集めるプロジェクト

2011年5月26日付けのReadWriteWebに“Crowdsourcing Project Will Help Identify and Recover Lost Films”と題した記事が掲載されています。記事では、ドイツのフィルム・テレビ博物館のフィルムアーカイブズを中心に、ドイツの他、フランスやポーランド、ニュージーランド等の各国の映画協会等が参加している、“LOST FILMS”というプロジェクトについて紹介しています。この“LOST FILMS”では、古い映画のスチール写真等をアップロードして、それに対して利用者がタグを付けたり、あるいはコメントを付けたりすることで、「失われた」映画に関する情報を集めているようです。現在、“LOST FILMS”には、約3,500点の映画が登録されており、これまでに56点の映画の存在が新たに発見され、72件の情報については同一映画と確認されているようです。

LOST FILMS
http://www.lost-films.eu/

Crowdsourcing Project Will Help Identify and Recover Lost Films (ReadWriteWeb 2011/5/26付けの記事)

静岡県立中央図書館、同館所蔵の貴重書をまとめた『「しずおか」の貴重書』を無料配布中

静岡県立中央図書館が、同館で所蔵する主要な貴重書をまとめた小冊子『「しずおか」の貴重書』を、同館内で無料配布すると発表しています。なお、送料はかかるものの、郵送でも配布するようです。

『「しずおか」の貴重書』の配布について (静岡県立中央図書館のウェブサイト)
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/library/kityosho1.html