2011年5月19日に英国知的財産局(UK-IPO)が、“Intellectual Asset Management for Universities”と題するレポートを公開しました。大学関係者向けのこのレポートでは、大学が自組織の生み出した知的財産を効果的に活用する方法について解説されているようです。
2011年5月12日に、スペイン下院において「科学・技術・イノベーション法」(Ley de la Ciencia, la Tecnología y la Innovación)が賛成多数で可決したようです。(上院は5月4日に通過。)スペイン科学・イノベーション省の説明によると、この法律は、民間企業におけるイノベーション活動の促進、若手研究者の安定した雇用の整備等を目的としたもののようです。また、国家イノベーション機構(Agencia Estatal de Investigación)の創設や、公的資金を基に行われた研究成果はOAとして利活用すること等も条文には盛り込まれているようです。また、スペイン文化省の5月14日付けのプレスリリースによると、この法律によってスペイン文化遺産機構やスペイン国立図書館のほか、18の博物館と9つの文書館が、科学・技術研究の支援を行う「遂行機関」(agentes de ejecución)として登録されるとのことです。それらの「遂行機関」は、科学活動の促進を目的とした予算に基づく調査プロジェクトへの参加等が可能となり、また、「公共のための科学コミュニケーション」活動も担うこととなったようです。