アーカイブ - 2011年 5月 13日

英国データアーカイブ、研究データの管理と共有についてのガイドの新版を公開

社会科学・人文科学分野の研究データを扱う英国データアーカイブ(UK Data Archive)が、研究データの管理と共有についてのガイド“MANAGING AND SHARING DATA”の第3版を公開しています。主な内容は、「研究データ共有の理由と方法」「データ管理のプランニング」「データのドキュメンテーション」「データのフォーマット」「データの保存」「倫理と同意の問題」「著作権」「データ管理戦略」となっています。

MANAGING AND SHARING DATA
http://www.data-archive.ac.uk/media/2894/managingsharing.pdf

英国政府の新しいポータルサイトのプロトタイプ“alpha.gov.uk”が公開

英国の政府関連の新しいポータルサイトのプロトタイプ“alpha.gov.uk”が公開されています。政府のオンラインサービスを利用しやすくするため開発されているもので、大きな検索ボックスが設置されるなど、「シンプル」が設計のキーワードとなっているようです。「検索ボックスから情報を探し始める」「政府のサイトでの滞在時間は短く」「政府の組織のことは何も知らない」という利用者を想定して設計されているとのことです。利用者からのフィードバックを得るために、あえて「アルファ版」の段階で公開したとのことです。

Alpha.gov.uk
http://alpha.gov.uk/

Internet Archive、紙の書籍などを保存する物理的なアーカイブを開設へ

ウェブサイトやデジタル資料等を収集・保存しているInternet Archiveが、物理的なアーカイブ(Physical Archive)を2011年6月5日に開設するとブログで発表しています。温度管理のされた集密型の収蔵施設で、書籍やレコードや映画を保存するとのことです。最初は30万冊の書籍から開始し、今後その規模を拡大していくとのことです。

Physical Archive Launch(Internet Archive Blog 2011/5/12付けの記事)
http://blog.archive.org/2011/05/12/physical-archive-launch/

「ライブラリーマネジメント・ゼミナール/2011」が開催

2011年7月から8月にかけて、WEプロデュースによるセミナー「ライブラリーマネジメント・ゼミナール/2011」が大阪府豊中市で開催されます。テーマはカウンターサービスのマネジメントで、対象は図書館及び公的施設のカウンター業務担当スタッフ、カウンター業務統括者とのことです。

セミナー情報:ライブラリーマネジメント・ゼミナール/2011
http://www.weproduce.net/info.html#2011detail

米国議会図書館(LC)、ジャンル/形式用語をLCSHから正式に分離するためのデータ処理を実施

米国議会図書館(LC)は、ジャンル/形式用語(genre/form terms)を示す典拠レコードを米国議会図書館件名標目表(LCSH)から正式に分離し、LCジャンル/形式用語シソーラス(Library of Congress Genre/Form Terms for Library and Archival Materials:LCGFT)とするためのデータ処理を、2011年5月24日に実施するとのことです。LCGFTに収録される用語は、資料が「何についてであるか」ではなく、「何であるか」を表すものです。今回のデータ処理では、新たなプリフィクスを付したLCCNの付番など、LCSHからの分離を明確化する措置が行われるようです。5月24日に、MARCの修正典拠レコードの一括再配布が行われるとのことです。

Library of Congress to Reissue Genre/Form Authority Records (Revised May 9, 2011) (LC 2011/5/9付けの情報)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/gf_lccn.html

日本写真学会、「水害被災写真の救済に関するガイドライン」を公開

社団法人日本写真学会が、「水害被災写真の救済に関するガイドライン」(初版、2011/04/28付け)をウェブサイトで公開しています。

水害被災写真の救済に関するガイドライン
http://www.spstj.org/item/pdf/1305114142_event_pdf1.pdf

日本写真学会が発行する「ガイドライン」を掲載し,あわせて関連情報を提供します(日本写真学会 インフォメーション)
http://www.spstj.org/info/info_3.html

EDUCAUSE、「ラーニングマネジメントシステム(LMS)の評価について知っておくべき7つの事柄」を公開

米国のNPO・EDUCAUSEが、「ラーニングマネジメントシステム(LMS)の評価について知っておくべき7つの事柄」と題したレポートを公開しました。多くの機関でLMSを導入して5年程度が経過し、LMSを見直す時期に差し掛かっているとして、レポートではLMSの評価に関して7項目に分けて説明しています。

7 Things You Should Know About LMS Evaluation (PDF版)
http://net.educause.edu/ir/library/pdf/ELI7072.pdf

7 Things You Should Know About LMS Evaluation (EPUB版)
http://www.educause.edu/ir/library/epub/ELI7072.epub

ガラス張りのドーム型閲覧室と地下自動書庫からなるシカゴ大学新図書館が2011年5月16日にオープン

2008年に建設が始まった米国シカゴ大学の新図書館が2011年5月16日にオープンします。新図書館は2,500万ドルを寄付した卒業生のマンスエト夫妻にちなんで「ジョー&リカ・マンスエト図書館」(Joe and Rika Mansueto Library)と名付けられました。同館のサイトには多くの資料が掲載されており、ドーム状のガラスで覆われた閲覧室の地下に位置している自動書庫の映像がYouTubeで公開されていました。

The Joe and Rika Mansueto Library (University of Chicago)
http://mansueto.lib.uchicago.edu/

The Joe and Rika Mansueto Library: How It Works (YouTube 自動書庫の映像)
http://www.youtube.com/watch?v=ESCxYchCaWI

Automated Storage and Retrieval System (図書館の断面図)
http://mansueto.lib.uchicago.edu/shelving.html

Joe and Rika Mansueto (マンスエト夫妻の紹介)

ハーバード大学ロースクールの図書館ラボがポッドキャストを開始

米国のハーバード大学ロースクールの図書館ラボ“The Harvard Library Innovation Laboratory at Harvard Law School”がポッドキャストを開始したそうです。第1回目は、“The Iraq War: A History of Wikipedia Changelogs”(Wikipediaのイラク戦争の項目の編集履歴を書籍にしたもので、全12巻・7,000ページにもなる)の著者ジェームズ・ブライドル(James Bridle)氏と、同ラボのデイビッド・ワインバーガー氏との対談になっています。ポッドキャストはiTunesでも公開される予定とのことです。

Library Lab/The Podcast 001: Concrete Digital (The Harvard Library Innovation Laboratory at Harvard Law Schoolのブログ 2011/5/11付け記事)
http://librarylab.law.harvard.edu/blog/2011/05/11/concrete-digital/

"The Iraq War: A History of Wikipedia Changelogs" (James Bridle氏のサイトでの著書紹介)

米国のデジタル教科書関連企業6社(記事紹介)

2011年5月10日付けのMashableの記事で米国のデジタル教科書関連企業として、CourseSmart、CafeScribe、VitalSource、enTourage Systems、Inkling、Barnes & Noble (Nook Study)が紹介されています。記事中では2010年にOnCampus Researchが行った調査についても触れられており、それによると、大学生の74%が紙媒体の教科書を好む、53%がデジタル教科書を買うかどうか分からないもしくは買おうとは思わない、という結果が出たそうです。

6 Companies Aiming to Digitize the Textbook Industry (Mashable 2011/5/10付け記事)
http://mashable.com/2011/05/10/digital-textbook-companies/

参考:
教科書に関する大学生の意識調査、電子版より紙を好むという回答が多数(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/17467

IT・出版など70社が参加する「デジタル教科書教材協議会」が設立
http://current.ndl.go.jp/node/16565

文部科学省、「教育の情報化ビジョン」を公表

サンフランシスコの鉄道の駅に図書の自動貸出機が設置される(米国)

米国サンフランシスコ・ベイエリアの鉄道BART(Bay Area Rapid Transit)のMillbrae駅に、地元の図書館コンソーシアム(ペニンシュラ図書館システム)により、“Free2Read & Ride”と名付けられた図書の自動貸出機が設置されたとのことです。ATMのようなタッチスクリーン式で、数百冊の本が利用可能とのことです。利用には図書館カードが必要で、この機械で借りた本は、この機械でも図書館でも返却できるとのことです。BARTでの同様の取組みとしては、コントラ・コスタ郡図書館による“Library-a-Go-Go”が2008年から行われています。

Library book lending machine opens at Millbrae BART Station(BART 2011/5/5付けのニュース)
http://www.bart.gov/news/articles/2011/news20110429a.aspx

Free2 Read and Ride(ペニンシュラ図書館システム)
http://www.plsinfo.org/libdispenser

BART's New "Robotic Book Lending Machine"(KQED News 2011/5/6付けの記事。写真あり)

研究者はいかに学術情報を利用しているか? “eXtensible Catalog”プロジェクトに関する書籍が出版

米国のロチェスター大学を中心として開発されているオープンソースのディスカバリ・インタフェースソフトウェア“eXtensible Catalog”(XC)に関する書籍“Scholarly Practice, Participatory Design and the eXtensible Catalog”が出版されたようです。XCの開発の過程では、研究者たちがどのように学術情報を知り、入手し、利用しているかを理解するために、コーネル大学、オハイオ州立大学、ロチェスター大学、イェール大学といった研究機関で多数の研究者インタビューやワークショップが行われたそうです。同書では、これらのユーザ調査の主要な結果について紹介されているとのことです。

Scholarly Practice, Participatory Design and the eXtensible Catalog (ALA Store)
http://www.alastore.ala.org/detail.aspx?ID=3408

eXtensible Catalog
http://www.extensiblecatalog.org/

Cute.Catalog (九州大学附属図書館が導入しているXC)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/

参考:

3万冊の本による「バベルの塔」(アルゼンチン)

ユネスコや国際図書館連盟(IFLA)等が選ぶ、2011年の“World Book Capital(本の首都)”である、アルゼンチン・ブエノスアイレスに、3万冊の本で作られた「バベルの塔」が完成したようです。この「バベルの塔」は、アルゼンチンの芸術家ミヌヒン(Marta Minujin)氏による作品で、図書館や50か国以上の大使館等から寄贈された本を用いてつくられ、高さ25メートルほどとのことです。塔は5月末まで一般公開され、その後、塔の建設に使われた本はアルゼンチン初のマルチリンガル図書館の蔵書として活用されるようです。

Buenos Aires Capital Munidal del Libro 2011
http://www.capitaldellibro2011.gob.ar/

3万冊の本でできた「バベルの塔」、ブエノスアイレスに登場 (Reuters 2011/5/12付けの記事)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-21059220110512

天に届きそう?本で作った「バベルの塔」 (AFPBB News 2011/5/9付けの記事)

名古屋大学附属図書館、webアンケートで利用者が必要とする電子ジャーナルを調査

名古屋大学附属図書館が学内利用者が必要とする電子ジャーナルを調査するためのwebアンケートを実施しています。今後の電子ジャーナル購読の参考資料にするとのことです。投票は学内からのみ可能です。

電子ジャーナル利用希望アンケート(名古屋大学附属図書館 2011/5/9付けニュース)
http://info.nul.nagoya-u.ac.jp/news/mainte/2011/110509

英国図書館・情報専門家協会(CILIP)、継続教育の支援を行う図書館のための文献リストを公開

2011年5月11日に英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)は、継続教育(futher education)部門で働く図書館員や情報専門家が、自身の提供するサービスの価値や影響を示すのに役立つ資料等をまとめて、文献リストとして公開しました。この文献リストは、「継続教育のガイドライン」、「継続教育への図書館情報サービスの影響」、「教育と学習へのサポート」、「継続教育への図書館情報サービスの評価」等の11項目に分け、それぞれに関連するレポート等へのリンクを提供するもののようです。なお、これまでにもCILIPは、専門図書館等を対象とした同様の文献リストを公開しています。

Further education library and information resources
http://www.cilip.org.uk/get-involved/advocacy/learning/pages/further-education.aspx

New resources to demonstrate value of further education libraries (CILIP 2011/5/11付けのニュース)
http://www.cilip.org.uk/news-media/Pages/news110511.aspx