中国の浙江大学が発行しているJournal of Zhejiang University SCIENCE誌が、CrossRefが提供する剽窃行為発見サービス“CrossCheck”のユーザらを対象にして、学術雑誌投稿論文の剽窃行為に関する調査を実施しています。“CrossCheck Guidance: An Analysis of Typical Cases of Plagiarism in Different Disciplines”と題されたこの調査は、The Committee on Publication Ethics(COPE)の助成を受けて行われており、その目的は、CrossCheckの判定結果を編集者がどのように使用しているかを調べること、分野による剽窃行為の違いを比較すること、編集者・著者のためのガイドラインを提案すること、のようです。
2011年5月30日に、ユネスコが2011年の『直指賞』(UNESCO/Jikji Memory of the World Prize)の受賞者をオーストラリア国立公文書館とすると発表したようです。その受賞理由として、ユネスコは、オーストラリア国立公文書館がデジタル資料の保存においてイニシアティブを果たしていることを挙げているようです。なお『直指賞』とは、韓国に現存する世界最古の金属活字本『直指心體要節』に因みユネスコが2004年に創設した賞で、記録資料遺産の保存とアクセシビリティに対し貢献を果たした個人または団体に贈られるもののようです。授賞式は、9月2日に韓国の清州市で行われるとのことです。
欧州の大学出版会等によって形成され、特に人文・社会科学系の学術出版物のオープンアクセスを推進するコンソーシアム“Open Access Publishing in European Networks”(OAPEN)が、欧州委員会(EC)による助成期間の満了を迎えるにあたり最終報告書を刊行しています。なお、“OAPEN”は参加機関の代表らによって、今後も独立した組織として活動を続けていくようです。
INTERNET Watchの記事で、東日本大震災の避難所等にインターネット接続のための通信インフラを設置する「震災復興インターネット」プロジェクトが紹介されています。同プロジェクトは、「避難所や被災地の診療所などへのインターネット接続性が通常の方法では困難な場合、それを無線インターネットやPCなど工夫して利用することによりインターネットの利用を開始し、インターネットを用いた被災復興の活動が適切に開始されることを現場・現地の方と協力して確立し、それがその地で継続すること」を目的として活動を行っているものです。