アーカイブ - 2011年 4月

4月 7日

E1162 - Googleブックス訴訟,米国連邦地裁は修正和解案を認めず

Googleによる書籍のデジタル化プロジェクト「Googleブックス」をめぐっては,著作権侵害を訴えていた出版社協会・著者団体とGoogleとの間で2008年10月にまとめられた和解案(E857参照)に対し米国内外から多くの意見が寄せられたため,2009年11月に修正和解案(E991参照)が作成され,その修正和解案を裁判所が認めるかどうかが注目されていた(CA1702参照)。2010年2月に開催された修正和解案に関する公聴会から1年以上が経った2011年3月22日に,米国ニューヨーク南地区連邦地方裁判所のチン(Denny Chin)判事は,修正和解案を認めないという判断を示した。...

E1161 - 東日本大震災の被災者・被災図書館等への支援の輪が広がる

東日本大震災によって被害を受けた図書館等への支援の輪が広がっている。3月17日付けの『カレントアウェアネス-E』No.190に掲載した「東北地方太平洋沖地震発生後の図書館等の状況(速報版)」(E1155参照)の続報として,記事を執筆した4月6日までの,被災者や被災図書館等への支援の動きを中心に紹介する。...

教育工学振興会、「学校における著作権教育アンケート調査」報告書(2010年度版)を公開

教育工学振興会が、2011年3月付けで「学校における著作権教育アンケート調査」報告書(2010年度版)を公開しています。これは、学校における著作権教育の取組の実態、教員の意識等を把握するために実施されたもので、調査結果は、各学校における著作権教育に対する意識や取組の現状が把握できるように構成され、また2004年度に実施された同様の調査との比較から、この6年間の推移や変化も見ることができるようにまとめられているとのことです。

「学校における著作権教育アンケート調査」報告書 (2010年度の調査報告書)
http://www2.japet.or.jp/copyright/H22report.pdf

「学校における著作権教育アンケート調査」報告書 (日本教育工学振興会のウェブサイト)
http://www.japet.or.jp/Top/Comissioned/copyright/

「学校における著作権教育アンケート調査」の報告書を公開しました (日本教育工学振興会 2011/4/5付けのお知らせ)

4月 6日

OCLCとオックスフォード大学が提携し、学生のデジタル情報環境との関わり方を調査

OCLCの研究部門であるOCLC Researchとオックスフォード大学が、英国情報システム合同委員会(JISC)の資金援助のもと、高校の最終年度と大学の初年度の学生を対象に、デジタル情報環境との関わり方を調査するとのことです。調査では、必要な時にのみウェブを道具として使用する人を「デジタルビジター(訪問者)」、生活の多くの面でウェブを使用している人を「デジタルレジデンツ(居住者)」とし、これらの学生の行動を調査することで、大学でのサービスやシステムの計画に役立てようという狙いがあるようです。

Visitors and Residents: What Motivates Engagement with the Digital Information Environment?(OCLC 2011/4/1付けの情報)
http://www.oclc.org/research/activities/vandr/default.htm

University of Oxford, OCLC Research collaborate to study digital 'residents' and 'visitors' in transition between high school and university(OCLC 2011/3/31付けのニュース)

欧州の大学図書館等による“Europeana Libraries”プロジェクトのウェブサイトが開設される

欧州の大学図書館・研究図書館19館からなる資料デジタル化プロジェクト“Europeana Libraries”のウェブサイトが開設されています。“Europeana Libraries”は、500万点の資料をデジタル化する2年間のプロジェクトで、同プロジェクトがデジタル化する資料は、“European Library”または“Europeana”を通じて利用できるようになるとのことです。

Europeana Libraries
http://www.europeana-libraries.eu/

Europeana Libraries New Website (Europeana 2011/4/5付けのニュース)
http://version1.europeana.eu/web/guest/news/-/blogs/europeana-libraries-new-website

英国研究情報ネットワーク(RIN)、人文学研究者の情報探索行動・情報利用等を分析したレポートを公表

2011年4月5日に、英国研究情報ネットワーク(RIN)が、“Reinventing research? Information practices in the humanities”と題するレポートを公開しています。これは、人文学研究者が情報リソースをどのように発見し、利用し、あるいは生み出し、取り扱うのかについて、ケーススタディに基づいた分析を行ったものとのことです。RINは2009年9月にライフサイエンス分野の研究者を対象に同様の分析を行っており、今回が2度目とのことです。このプロジェクトの狙いは、複数の学問分野の研究者の情報探索行動やニーズを分析するのにあるようです。人文学研究者はデジタル技術や情報ネットワーク等に疎遠なイメージがあったが、分析の結果、そのようなイメージはすでに時代遅れのもので、積極的に新しいデジタル技術等を利用している実態が明らかになったとのことです。レポートではそれを踏まえ、人文学のこれまでの研究スキル・技術の重要性を損なうことなく、人文学研究者が新しいデジタル技術を活用できるようにするために、それを支援する大学等の課題等を提言しているようです。

Reinventing research? Information practices in the humanities

英国近世・近代史歴史資料ポータル“Connected Histories”が公開される

2011年4月1日付けの英国情報システム合同委員会(JISC)のニュースによると、1500年から1900年までの英国の歴史資料へのアクセスを提供する、“Connected Histories”というポータルサイトが公開されたようです。この“Connected Histories”は、JISCの支援の下、ハートフォードシャー大学、ロンドン大学、そしてシェフィールド大学等が協同で開発したもので、議会資料や地図資料等を検索できるようです。具体的に“Connected Histories”で検索し、アクセスすることができるデジタルリソースは以下のようです。
・British History Online
・British Newspapers 1600-1900
・Charles Booth Online Archive
・Clergy of the Church of England Database 1540--1835
・London Lives, 1690--1800
・Old Bailey Proceedings Online, 1674--1913
・Origins Network
・Parliamentary Papers
・Printed Ephemera from the Bodleian Library

福島県の避難所に図書館コーナーが設置される

福島第1原発の事故で被災者が避難する福島県郡山市の複合施設に、図書館コーナーが設置されるとのことです。福島県立図書館が資料を提供し、ボランティアにより運営されるようです。

読書で心に安らぎを=避難所にミニ図書館-福島(時事ドットコム 2011/4/5付けの記事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011040500789

4月 5日

エコロジー目的の国民参加型蔵書交換イベント“Book Exchange 2011”(シンガポール)

2011年4月1日付けのシンガポール国立図書館委員会(National Library Board:NLB)のプレスリリースによると、参加者が蔵書を交換し合う“Book Exchange 2011”というイベントが4月16日に同国で開催されるようです。2011年で3年連続開催されるこのイベントは、シンガポール公共図書館が組織して行われるもののようです。蔵書を交換したい参加者は、4月2日から15日までの間に、近隣の公共図書館に古本を預け、それと引き換えに古本1冊につき1枚ずつ交換用のクーポンをもらうようです。そして4月16日のイベント当日にシンガポール国立図書館の会場で、それまでに集められた古本の中から、クーポンと引き換えに気に入った本を受け取るとのことです。このイベントは経済的理由からではなく、資源の無駄を最小限にするエコロジー目的で開催されるもののようで、NLBは6,500人、計65,000冊の本の交換が行われると見込んでいるようです。

Recycle your books at the Book Exchange 2011! (National Library Board Singapore 2011/4/1付けのプレスリリース)

図書館の愛を言葉にツイッター(米国)

2011年4月4日付けの、米国図書館協会(ALA)による図書館振興キャンペーンウェブサイトである“@ your library”のブログによると、図書館への愛をTwitterで表現するコンテストが開催されているようです。コンテストは、“twiku”というTwitterによる俳句形式で行われるとのことです。twikuは、3行5-7-5の音節からなり、Twitterへの投稿のため140字以内で記述するようです。また、参加にあたってはハッシュタグ“#nlwtwaiku”の使用が呼び掛けられています。選考は、4月16日の全米図書館週間(National Library Week)最終日に行われるとのことです。

Share Your Library Story in 17 Syllables and 140 Characters (@your Libraryのブログ 2011/4/4付けの記事)
http://atyourlibrary.org/share-your-library-story-17-syllables-and-140-characters

参考:
全米に図書館をアピールするウェブサイト“@ your library”新登場
http://current.ndl.go.jp/node/12547

オーストラリア図書館協会(ALIA)、公共図書館のサービス基準とガイドラインを公開

2011年4月1日に、オーストラリア図書館協会(ALIA)が“Beyond a Quality Service: Strengthening the Social Fabric. Standards and Guidelines for Australian Public Libraries”という文書を公開しています。この文書は、オーストラリアの公共図書館のサービス基準とガイドラインを解説したもののようです。サービス基準では、利用者1人あたりの年間での図書館資料購入費や利用者満足度等の12項目に分け、それぞれで基準値と改善目標値が掲げられているようです。またガイドラインでは、図書館経営や図書館建築等、20項目に分け、各項目でその目標や方針、関連するサービス基準、そして参考資料への紹介等が記されているようです。

Beyond a Quality Service: Strengthening the Social Fabric. Standards and Guidelines for Australian Public Libraries
http://www.alia.org.au/publiclibraries/PLSG_web_110401.pdf

ソーシャルリーディングサイト「ブクペ」(ベータ版)が公開される

利用者が本の要点をまとめて公開する、「ブクペ」というサービスのベータ版が公開されています。「ブクペ」とは「bookpedia」に由来するもので、1冊の本の要点を複数の利用者あるいは1人の利用者がまとめていき、その本の要点を共有するというもののようです。その他、本を共有し「ソーシャルリーディング」を楽しむために、2週間に1回程度集まって読書会を行うとのことです。また今後は、本の要点のまとめから「マイ論文」を作成する機能を提供していく予定のようです。

ソーシャルリーディングサイト ブクペ
http://bukupe.com/

本の要点をまとめて共有する「ブクペ」公開 (CNET Japan 2011/4/1付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/service/35001217/

英国情報システム合同委員会(JISC)、孤児作品への図書館等の対応等を解説した文書を公開

2011年3月28日に英国情報システム合同委員会(JISC)は、図書館や博物館、文書館、そして大学等の公的機関が、著作権者が不明となっているいわゆる孤児作品(Orphan Works)にどのように対処したらよいか、また、今後孤児作品を生み出さないために、どのように対応すべきか等を説いた文書“Briefing Paper on Managing Orphan Works”を公開しています。

Briefing Paper on Managing Orphan Works
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/publications/programme/2011/scaorphanworksbp.pdf

4月 4日

国立国会図書館の「貴重書画像データベース」と「インターネット資料収集保存事業(著作別)」のサービスがリニューアル

2011年4月4日から、これまで国立国会図書館ホームページで提供していた「貴重書画像データベース」と「インターネット資料収集保存事業(著作別)」のサービスが変わりました。
・アドレスが変更になりました。
・トップページのデザインが新しくなりました。
・画像の拡大・縮小、スクロール、フルスクリーン表示等が行えるようになりました。
今後は、大規模デジタル化事業の成果物や、SP盤の音源からデジタル化した資料の追加提供を進めていく予定です。

貴重書画像
http://dl.ndl.go.jp/#classic

インターネット資料(著作別)
http://dl.ndl.go.jp/#internet

デジタル化資料(貴重書等)
http://dl.ndl.go.jp/

アイルランドの文化財等のデジタルアーカイブポータルサイト“DHO: Discovery”が公開される

2011年3月30日に、アイルランドの文化財のデジタルアーカイブポータルサイト“DHO: Discovery”が公開されたようです。Royal Irish Academyのプロジェクトである“Digital Humanities Observatory”等によって開設されたこのポータルサイトでは、アイルランドにある、デジタル化された文化財等6,000点以上を検索することができるものとのことです。デジタル化された文化財の利用に際しては、その検索結果から遷移した各所蔵機関のウェブサイトで行うようで、現在のところ、Chester Beatty Library、Irish Traditional Music Archive、National University of Ireland, Galway、Queen’s University Belfast、Royal Irish Academy等が所蔵する、絵画資料、音楽資料、書簡資料、そして地図資料等が利用可能のようです。

DHO:Discovery
http://discovery.dho.ie/

Launching DHO:Discovery - A Gateway To Irish Cultural Artefacts (Digital Humanities Observatory 2011/3/30付けのニュース)

国際子ども図書館、「東北地方太平洋沖地震と子どもの読書についての情報」のページを開設

国立国会図書館国際子ども図書館は、ウェブサイトに「東北地方太平洋沖地震と子どもの読書についての情報」のページを開設しました。関連情報へのリンクや、「国、図書館関連団体の動き」「本や教材の寄贈、読み聞かせ等」等の情報をまとめた表などを掲載しています。

東北地方太平洋沖地震と子どもの読書についての情報(国際子ども図書館)
http://www.kodomo.go.jp/mediator/news_earthquake.html

【イベント】「図書館総合展フォーラムin京都」(5/28)

2011年5月28日(土)に、京都市のキャンパスプラザ京都で「図書館総合展フォーラム2011in京都」が開催されます。11月に開催される「第13回図書館総合展/学術情報オープンサミット2011」に先立ち開催されるもので、「図書館政策フォーラム2011 図書館で電子書籍を使いこなす-知の拡大再生産に向けて」と題し、長尾真・国立国会図書館長の基調講演や、パネルディスカッションなどが予定されています。

「図書館総合展フォーラム2011 in京都」、開催のお知らせ(図書館総合展2011のサイト 2011/4/1付けの情報)
http://2011.libraryfair.jp/node/6

My Little Loverのakko氏が震災被災地へ図書を寄贈するプロジェクト“贈る図書館”を開始

My Little Loverのakko氏が、東北地方太平洋沖地震の被災地へ図書を寄贈するプロジェクトを開始したようです。“贈る図書館”と名づけられたこのプロジェクトでは、児童書を中心に一般から寄贈を受け付け、それをakko氏と非営利組織APバンクが被災地へ届けるようです。

贈る図書館 (一般社団法人APバンク)
http://www.apbank.jp/fundforjapan/library_gifts/

My Little Lover akkoより、東日本大震災被災地に向けてのお知らせ (My Little Loverのウェブサイト)
http://www.mylittlelover.jp/special/message/toshokan.html

文部科学省がウェブサイト「東北地方太平洋沖地震 子どもの学び支援ポータルサイト」を公開

2011年4月1日に文部科学省が、「東北地方太平洋沖地震 子どもの学び支援ポータルサイト」というウェブサイトを開設したようです。これは、被災児童・生徒等がより必要な支援を受けやすくするために、被災地域で現在どのような支援を必要としているのかを各地方公共団体や教育委員会等を通じて掲載してもらうとともに、支援を検討している地方公共団体・教育委員会・学校・企業・NPO等がどのような支援を提供することができるのかを登録することで、被災地域での支援が円滑に行われることを目指したものとのことです。

東北地方太平洋沖地震 子どもの学び支援ポータルサイト
http://manabishien.mext.go.jp/

Webサイト「東北地方太平洋沖地震 子どもの学び支援ポータルサイト」開設(東北地方太平洋沖地震における被災児童・生徒等支援ポータルサイトについて) (文部科学省 2011/4/1付けの報道発表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1304486.htm

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