アーカイブ - 2011年 3月 1日

授業の情報コンシェルジュとして仕える、Twitter上の“Embedded Librarian”(記事紹介)

2011年2月25日付けのChronicle of Higher Educationに、「授業の情報コンシェルジュとして仕える、Twitter上の“Embedded Librarian”」(‘Embedded Librarian’ on Twitter Served as Information Concierge for Class)と題された記事が掲載されています。これは、授業に参加して情報リテラシー支援を行うEmbedded LibrarianがTwitterを利用して、授業のディスカッションをサポートするという、米国のBaylor Universityで行われた試みを紹介したもののようです。授業では、開始直後に教員が学生に対してPC端末でTwitterを開くよう指示し、授業中に担当のライブラリアンは生徒からTwitterに投稿された質問やコメントを見ながら、参考になるリンクや資料等を教えたり、足りない資料があれば教室に持っていったりもしたようです。Embedded LibrarianのFilgo氏は、もう一度やってみたいけれど、受け持つクラスを増やすのは難しい、とコメントしているようです。

図書館振興財団、2011年度の助成事業の募集要項を公開

財団法人図書館振興財団のウェブサイトで、同財団による2011年度(平成23年度)の助成事業の募集要項および申請書類、申請ガイドライン等が公開されています。

助成事業の応募要項 (図書館振興財団のウェブサイト)
http://www.toshokanshinko.or.jp/jigyou/yoko.htm

助成事業募集要項・申請書類 (図書館振興財団のウェブサイト)
http://www.toshokanshinko.or.jp/jigyou/download.htm

参考:
図書館振興財団、2010年度の助成対象事業を発表
http://current.ndl.go.jp/node/16311

東北大学附属図書館、同館創立百周年記念に漱石自筆の漢詩掛け軸を購入

2011年2月24日に東北大学は、同大学附属図書館が2011年に同館創立百周年を迎えるにあたり、「夏目漱石詩平福百穂画幅」という作品を購入したと発表しました。この作品は、秋田出身の画家である平福百穂が作成した秋田蕗摺の大紙(178cm×96cm)に、漱石が大窪詩仏の詩を書き、百穂が燕の絵を配したものとのことです。大正4-5年頃の揮毫と推測され、漱石最晩年の筆跡のひとつとのことです。なおこの作品は、2011年10月開催予定の東北大学附属図書館創立百周年記念展示で一般公開されるとのことです。

附属図書館『漱石文庫』への新収資料のお知らせ (東北大学 2011/2/24付けのプレスリリース)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2011/02/press20110223-4.html

国際教養大学地域環境研究センター、「秋田民俗芸能アーカイブス」を公開

2011年2月22日に、国際教養大学地域環境研究センターは、秋田県の民俗芸能の映像を閲覧できるウェブサイト「秋田民俗芸能アーカイブス」を公開したようです。これは、国際教養大学地域環境研究センターが、文化庁から採択・支援を受けて実施している地域伝統文化総合活性化事業によるもので、秋田県内の民俗芸能の映像約300件が閲覧できるようです。

秋田民俗芸能アーカイブス
http://www.akita-minzoku-geino.jp/

情報処理推進機構、「セキュリティ担当者のための脆弱性対応ガイド」等を公開

情報処理推進機構が2010年5月から開催してきた「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の成果を、2011年2月28日に公開しました。この成果には、組織内で脆弱性対策の知識を必要とするセキュリティ担当者を対象とした「セキュリティ担当者のための脆弱性対応ガイド」や、同研究会の報告書などが含まれているようです。特に「脆弱性対応ガイド」では、脆弱性に起因するトラブルや影響の事例、事業者に委託する際の考え方などを含めた、全般的な脆弱性対策を解説しているとのことです。

「セキュリティ担当者のための脆弱性対応ガイド」などを公開~「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」2010年度報告書を公開~
http://www.ipa.go.jp/security/fy22/reports/vuln_handling/index.html

科学技術政策研究所の『科学技術動向』2011年2月号に、レポート「研究基盤としての電子ジャーナル」等が掲載

科学技術政策研究所が発行している『科学技術動向』の2011年2月号に、「研究基盤としての電子ジャーナル―電子ジャーナルへのアクセスの維持を目指して―」というレポートが掲載されています。執筆者は総括主任研究官の古西真氏とのことです。同研究所の紹介によると、レポートでは「ビッグディール契約と呼ばれるパッケージによる電子ジャーナルの購買の限界に、研究者が目を向けて、必要なアクセスの確保についてどうあるべきかを論じる必要が生じてきていることについて述べています」とのことです。なお、同雑誌にはこのほかにも、古川貴雄氏と白川展之氏による「ICT利用で世界的にオープン化が進む高等教育」というレポートも掲載されています。

研究基盤としての電子ジャーナル─電子ジャーナルへのアクセスの維持を目指して─
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt119j/report2.pdf

ICT 利用で世界的にオープン化が進む高等教育─先進的なe ラーニングとオープンエデュケーショナルリソース─
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt119j/report1.pdf

『科学技術動向』2011年2月号

HarperCollins社、電子書籍の貸出に関する新たな条件をOverDrive社に対して提示

米国の出版社HarperCollins社が、電子書籍ベンダーのOverDrive社に対して、電子書籍の貸出に関する新たな条件を提示したと報じられています。HarperCollins社の条件は、紙の資料の耐用期間を基に、電子書籍1冊につき貸出回数を26回までにするというものです。この件を報じたLibrary Journal誌では、貸出期間を2週間に設定した場合、人気のある資料であれば1年で上限回数である26回に達してしまうとの試算を示しています。

HarperCollins Puts 26 Loan Cap on Ebook Circulations(Library Journal 2011/2/25付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/889452-264/harpercollins_caps_loans_on_ebook.html.csp

米Harper Collinsが公共図書館の電子書籍貸し出しサービスに対して新条件、期限2週間・1点26回までに制限(hon.jp 2011/2/28付けの記事)
http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2169

(2011/3/2追記)

インペリアル・カレッジ・ロンドン図書館、2010-2014年の戦略計画をウェブで公開

英国のインペリアル・カレッジ・ロンドン図書館が、2010-2014年の戦略計画を同館のウェブサイトで公開しています。この計画では、「研究支援」「学習・教育支援」「学生の経験値向上への寄与」等、6つの項目について、どのような活動をしていくのかがまとめられています。

New Library Strategy 2010 – 2014(インペリアル・カレッジ・ロンドン図書館 2011/2/28付けのニュースリリース)
http://www3.imperial.ac.uk/library/news/strategy

Library Strategic Plan 2010 – 2014
http://workspace.imperial.ac.uk/library/Public/Strategic_Plan_2010-2014.pdf

神奈川県立図書館と県立川崎図書館が資料の有料宅配貸出サービスを開始

2011年3月1日から神奈川県の県立図書館と県立川崎図書館の2館が、有料の宅配貸出サービスを開始するようです。往復分の送料がかかりますが、神奈川県内在住者であれば、各館の所蔵資料(ただし、CDやカセット、ビデオ等の視聴覚資料は除く)を利用できるようです。貸出冊数は窓口で借りている資料を含めて各館10冊までで、貸出期間は配送期間を含め貸出日から21日間とのことです。

宅配貸出サービスのご案内
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/common/takuhaia.htm

宅配貸出サービス開始のお知らせ (神奈川県立の図書館のお知らせ)
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/osirase1008.htm

Wikimedia財団、初の戦略計画を発表

2011年2月25日に、Wikimedia財団が2015年までの戦略計画“Wikimedia Strategic Plan: A collaborative vision for the movement through 2015”を発表しました。Wikimedia財団がこの種の戦略計画を発表するのは、今回が初めてとのことです。この活動計画では、「Wikimediaの技術的・財政的・組織的インフラを安定させること」(Stabilize infrastructure)、「参加を増加させること」(Increase participation)、「質を向上させること」(Improve quality)、「Wikimediaを広げること」(Increase reach)、そして「イノベーションを促すこと」(Encourage innovation)、以上の5項目が今後5年間の戦略的重要課題として位置づけられ、それぞれについて解説されているようです。

Wikimedia Movement Strategic Plan Summary
http://wikimediafoundation.org/wiki/Wikimedia_Movement_Strategic_Plan_Summary

Wikimedia Movement Strategic Plan Summary