アーカイブ - 2011年 1月

1月 19日

国立国会図書館、「NDL新着図書情報」のRSS形式での提供を開始

国立国会図書館(NDL)は,2010年10月に開始した「NDL新着図書情報」サービスに関して、2011年1月17日から、RSS形式での提供を開始しました。

NDL新着図書情報のRSS
http://iss.ndl.go.jp/pbs/news/rss_list/

NDL新着図書情報のRSSについて
http://iss.ndl.go.jp/pbs/news/rss_list/info/

NDL新着図書情報RSSの使い方について
http://iss.ndl.go.jp/pbs/news/rss_list/usage/

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが、欧州における子どものインターネット利用に関する調査報告書を公開

2011年1月13日付で、英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science : LSE)が手がけるプロジェクト“EU Kids Online II”が、総括的な調査報告書として、“Report: Risks and safety on the internet: The perspective of European Children. Full Findings”を公開しています。

EU Kids Online
http://www2.lse.ac.uk/media@lse/research/EUKidsOnline/Home.aspx

Report: Risks and safety on the internet: The perspective of European Children. Full Findings

1月 18日

閉鎖の危機にある図書館への愛着を示すため、町の住民が図書館の本を全部借りてしまう(英国)

図書館予算削減により閉鎖の危機にさらされている、人口6000人の英国の小さな町Stony Stratfordの図書館で、住民が、図書館を支援するための運動の一環として、図書館にある本を全部借りてしまうということがおこったとのことです。2011年1月12日から15日にかけて1人が貸出上限の15冊まで借りて図書館を空にしてしまうようFacebookを使って呼びかけられ、図書館の蔵書(16000冊程度の模様)全てが借り出されたようです。

Library clears its shelves in protest at closure threat(2011/1/14付けGuardianの記事)
http://www.guardian.co.uk/books/2011/jan/14/stony-stratford-library-shelves-protest

Threatened library gets its patrons to clear the shelves(2011/1/14付けBoing Boingの記事。空になった棚の写真あり)
http://www.boingboing.net/2011/01/14/threatened-library-g.html

Save Stony Stratford Library(Facebookのページ)

米国カリフォルニア州での図書館関連予算削減案

米国カリフォルニア州では、2011年1月に就任したブラウン知事が示した2011/12年度の予算案では約125億ドルの支出削減が示されており、図書館関係では、公共図書館プログラムへの約3000万ドルの予算削減が示されているとのことです。予算削減対象には、州内での相互貸借などの協力事業を支援するCalifornia Library Services Act (CLSA)などが含まれているようです。カリフォルニア図書館協会(CLA)の会長は、厳しい財政状況は理解するが図書館は既に応分以上の予算カットをされているとし、州議会議員等に予算案に反対するよう呼びかける声明を出しています。

California Librarians Push Back Against Brown's Zero Budget for Public Libraries(2011/1/14付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/888818-264/california_librarians_push_back_against.html.csp

オックスフォード大学出版局、複数の大学出版局の単行書をオンラインで提供するプラットフォームを立ち上げへ

オックスフォード大学出版局(OUP)は、OUPの単行書をオンラインで提供する“Oxford Scholarship Online”を発展させた、他大学の出版局の単行書をも提供するプラットフォーム“University Press Scholarship Online”(UPSO)の立ち上げを発表しています。2011年3月からFordham大学出版局との試験プログラムが開始される予定で、2011年秋の正式運用に向けて他の大学出版局とも交渉中とのことです。

OXFORD UNIVERSITY PRESS ANNOUNCES MAJOR NEW ONLINE PLATFORM FOR CROSS-UNIVERSITY PRESS MONOGRAPH CONTENT(2011/1/7付けOUPのプレスリリース)
http://www.aboutupso.com/downloads/upso_release.pdf

教科書に関する大学生の意識調査、電子版より紙を好むという回答が多数(米国)

米国のBook Industry Study Group(BISG)の行った、大学の学生を対象とする教科書に関する意識調査の結果の概要が公表されています。それによると、75%の学生は電子版より紙版の教科書を好むと回答しており、その理由としては、見た目や感触に加えて、古本として売れるということも挙げられていたとのことです。一方、電子版を好むと回答した学生は、低価格、利便性、持ち運び可能性などを評価しているとのことです。また、15%の学生は海賊版の教科書をウェブで入手したことがあり、友人の教科書をコピーしたことがある学生も多かったとのことです。

College Students Want Their Textbooks the Old-Fashioned Way: In Print(2011/1/6付けBISGのプレスリリース)
http://www.bisg.org/news-5-603-press-releasecollege-students-want-their-textbooks-the-old-fashioned-way-in-print.php

BISG Survey Finds Students Prefer Print(2011/1/17付けPulishers Weeklyの記事)

デジタルキュレーションと保存に関する英語文献リスト第2版が公開

Digital Scholarshipのサイトに掲載されている、デジタルキュレーションと保存に関する英語文献のリストが第2版として公開されています。文献リストは、「デジタルキュレーションと保存に関する総論」や「デジタル保存における著作権問題」、「フォーマットと資料のデジタル保存」等、11項目に分類されており、主に2000年以降の論文や書籍等の書誌情報が掲載されているようです。

Digital Curation and Preservation Bibliography (Version 2)
http://digital-scholarship.org/dcpb/dcpb.htm

SPARC Japanが報告書「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」を公開

国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)のウェブサイトで、国立情報学研究所(NII)名誉教授で、SPARC Japan運営委員長の根岸正光氏による調査報告書「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」(2010年12月)が公開されています。また、報告書の内容等に関連した講演会が、2011年2月3日に、第8回SPARC Japanセミナー2010「世界における”日本の論文/日本の学術誌”のインパクト」として開催されるようです。講演者は、根岸名誉教授と、「科学研究のベンチマーキング2010-論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況-」を著わした、科学技術政策研究所主任研究官の阪彩香氏とのことです。

日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析 (2010年12月)
http://www.nii.ac.jp/sparc/publications/report/pdf/negishi_report_201012.pdf

「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」の公開について (2011/1/18付け SPARC Japanのニュース)
http://www.nii.ac.jp/sparc/2011/01/post_21.html

Twitterで図書館支援の輪広がる

2011年1月17日付けの英国Guardian紙によると、1月16日にTwitter上で公共図書館を支援する内容のツイートが拡大し、その際に使用されたハッシュタグ(#savelibraries)が、世界のツイートのトレンドに成長したとのことです。このきっかけとなったのが、英国シュロップシャーの一人の女性が洗濯をしている最中に、「図書館は重要です。なぜなら…(あなたの考えを入れ、リツイートしてください)#savelibraries」とツイートしたことにあったようです。その後、5,000人以上がこのツイートに呼応したのことです。これらのツイートの中でも、多くの人からリツイートされたツイートには、「Googleは多くの回答をもたらしてくれる。図書館員は一つの正しい答えをもたらしてくれる。」や、「図書館は重要です。なぜなら、子どものころの親友達は、本のページの中にいたからです。」等があったとのことです。きっかけをつくった女性は、大きな反応が寄せられることは予期していなかったと語っているようです。

Twitter support for libraries snowballs worldwide (2011/1/17付け guardian.co.ukの記事)

フランス国立図書館(BNF)の電子図書館Gallica、1年間でアクセス数が85%アップ

フランス国立図書館(BNF)が、電子図書館Gallicaの2010年におけるアクセス数は740万件で、2009年の400万件に比べて85%アップしたと発表しています。また、2010年における同館のウェブサイト(bnf.fr)のアクセス数も2009年に比べて400万件増加し1,800万件であったとのことです。

La fréquentation de Gallica a augmenté de 85 % en 2010
http://www.bnf.fr/documents/cp_gallica.pdf

米国ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)、ヤングアダルト向けの優秀作品を発表

米国図書館協会(ALA)に属するヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、2011年のヤングアダルト向けの書籍・メディアの優秀作品を発表しています。日本の作品では『土星マンション』(Saturn Apartments)が、「ティーン向けの優れたグラフィック・ノベル」部門でトップ10に入っています。

YALSA names 2011 Great Graphic Novels for Teens(ALAのニュースリリース)
http://ala.org/ala/newspresscenter/news/pr.cfm?id=6094

Great Graphic Novels for Teens(ALA)
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/yalsa/booklistsawards/greatgraphicnovelsforteens/gn.cfm

1月 17日

ジョン・F・ケネディ大統領図書館、デジタル化した資料をオンラインで公開

米国のジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館は、ケネディ大統領の就任から50年となるのを記念して、デジタル化した同館の資料の公開を開始しています。現時点では、20万ページの文書、電話での会話やスピーチ等を含む録音テープ300リール、300点の博物館収蔵品、フィルム72リール、写真1500点等が含まれているとのことです。同館ではケネディ大統領の文書840万点、写真40万点、音声記録9000時間、ビデオ1200時間などの資料を所蔵しており、今後も引き続きデジタル化作業が行われるとのことです。

Caroline Kennedy and David S. Ferriero Unveil Groundbreaking Online Archive of the Collection of President John F. Kennedy(2011/1/13付けJFK図書館博物館のニュースリリース)
http://www.jfklibrary.org/About-Us/News-and-Press/Press-Releases/Caroline-Kennedy-and-David-Ferriero-Unveil-Ground-Breaking-Digital-Archive.aspx

PREMIS『保存メタデータのためのデータ辞書』バージョン2.1が公開

PREMIS(Preservation Metadata: Implementation Strategies)の“Data Dictionary for Preservation Metadata”(保存メタデータのためのデータ辞書)のバージョン2.1が公開されています。

PREMIS Version 2.1 now available
http://www.loc.gov/standards/premis/version-2-1-announcement.html

PREMIS
http://www.loc.gov/standards/premis/

参考:
PREMIS『保存メタデータのためのデータ辞書』第2.0版の日本語版が公開
http://current.ndl.go.jp/node/16200

スペインの公共図書館で電子書籍と電子書籍端末の貸出開始へ

2011年1月12日に、スペイン文化省(Ministerio de Cultura)が、国内の公共図書館に対して、電子書籍及び電子書籍端末の貸出サービスの支援を発表しました。これは、マドリードやバレンシア等にある15の公共図書館に対して、それぞれ約50の電子書籍端末を配布するというもののようです。各館では、この電子書籍端末とともに、その端末にダウンロードされているパブリックドメインの資料を、利用者に対して貸し出すことになるとのことです。

El Ministerio de Cultura pone en marcha un servicio de préstamo de libros electrónicos en las Bibliotecas Públicas del Estado (2011/1/12付け Ministerio de Culturaのプレスリリース)
http://www.mcu.es/gabineteprensa/downloadFile.do?path=/HTTPD/deploy/pedpas/datos/NotasPrensa/notas/24082011//libro.pdf

フランス国立図書館(BNF)、バーレーンの電子図書館構築の支援に合意

フランス国立図書館(BNF)が、同館の館長とバーレーンの教育大臣との間で協定が交わされ、バーレーンの電子図書館の構築を支援することで合意したと発表しています。電子図書館は、研究者及び若者向けのコンテンツを2本柱として提供するほか、バーレーンや中東に関するデータバンクとしての役割もあるようです。

Signature d'une convention pour la réalisation de la Bibliothèque numérique du Royaume de Bahreïn(BNFのプレスリリース)
http://www.bnf.fr/documents/cp_bahrein.pdf

新潟県立図書館と県立文書館が共同で構築した、越後佐渡デジタルライブラリーが公開される

新潟県立図書館と新潟県立文書館がそれぞれ所蔵している、上杉謙信以降400年間の新潟県関係歴史資料をオンライン上で閲覧できる、「越後佐渡デジタルライブラリー」が公開されたようです。これは、両館が共同でシステムを構築したもので、新潟県史の概説版である『新潟県のあゆみ』の記述に沿って、歴史資料の画像を提供するものとのことです。県立図書館からは、江戸時代から明治時代に刊行された和装書や、地図・絵図、書画、錦絵、写真、絵葉書など、約1,500点が、県立文書館からは、上杉謙信の書状をはじめとした、新潟県史に関連した古文書や写真・絵葉書等約500点が提供されているようです。なお、12月15日には県立文書館が、12月26日には県立図書館が、それぞれホームページをリニューアルしており、県立文書館の所蔵資料の検索がインターネット上で可能になったり、県立図書館の電子図書館サービスの各コンテンツを充実させ、サービスの拡充が図られたりしているようです。

越後佐渡デジタルライブラリー
http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/Archives/DigitalLibrary

新潟県立図書館/文書館 越後佐渡デジタルライブラリーの広報チラシ

Europeana、2011-2015年の戦略計画を発表

2011年1月14日に欧州デジタル図書館“Europeana”が、2011-2015年の戦略計画(Strategic Plan 2011-2015)を発表しました。戦略計画は、Europeanaのさらなる発展のための明確なビジョンを示すもので、「集約する」(Aggregate)、「容易にする」(Facilitate)、「分配する」(Distribute)、「巻き込む」(Engage)の4つの戦略トラックで構成されているとのことです。

Europeana's Strategic Plan 2011-2015 (2011/1/14付け Europeanaのニュース)
http://version1.europeana.eu/web/guest/news/-/blogs/europeana-s-strategic-plan-2011-2015

IBM社のスーパーコンピュータ“Watson”がクイズ番組に挑戦

IBM社が製作したスーパーコンピュータ“Watson”が、米国のテレビのクイズ番組に挑戦するとのことです。Watsonは言語を理解でき、インターネットには接続されていないものの、広大な範囲のトピックをカバーするデータベースを備えているとのことです。2011年1月13日に行われた練習ラウンドでは、Watsonが人間のクイズ王に勝ったとのことです。

IBMのコンピュータ、クイズ対決の練習戦で人間に勝つ(2011/1/14付けITmedia Newsの記事(ロイターの記事の翻訳)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/14/news032.html

人間の「クイズ王」と対戦、IBMの『Watson』(動画)(2011/1/14付けWIRED VISIONの記事)
http://wiredvision.jp/news/201101/2011011421.html

IBM製スパコン「Watson」、番組の練習ラウンドでクイズチャンピオンに勝利(2011/1/14付けCNET Japanの記事)
http://japan.cnet.com/news/service/20425004/

Wikipediaが誕生から10周年

オンライン百科事典“Wikipedia”が、2011年1月15日に、誕生から10周年を迎えています。世界各地で記念イベントが開催され、日本でも京都と東京で開催されるようです。

A Decade of Thanks!(2011/1/15付けWikimedia Blogの記事。創設者Jimmy Wales氏による動画あり。)
http://blog.wikimedia.org/blog/2011/01/15/a-decade-of-thanks/

Happy 10th anniversary, Wikipedia!(2011/1/14付けWikimedia Blogの記事)
http://blog.wikimedia.org/blog/2011/01/14/happy-10th-anniversary-wikipedia/

Wikipedia 10 hits the headlines(2011/1/13付けWikimedia Blogの記事。10周年に関する欧米の新聞記事等へのリンクあり)
http://blog.wikimedia.org/blog/2011/01/13/wikipedia-10-hits-the-headlines/

1月 14日

カナダ・カルガリー大学、2億ドルの図書館“Taylor Family Digital Library”を建設

カナダ・カルガリー大学が、4年の歳月と2億ドルをかけて、利用者スペース中心の図書館“Taylor Family Digital Library”を建設したようです。6階建ての建物のうちの2つのフロアを占める、カフェやオーディオルームを備えた大規模なラーニング・コモンズが既に開館しており、金曜を除く平日は24時間利用可能とのことです。数か月のうちに残りのフロアも開館する予定のようです。

U of C's digital library opens(CBC News 2011/1/11付けの記事)
http://www.cbc.ca/canada/calgary/story/2011/01/11/calgary-university-new-library-opens.html

Taylor Family Digital Library(カルガリー大学)
http://tfdl.ucalgary.ca/

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