アーカイブ - 2011年 12月

12月 2日

世界一小さな図書館?(米国)

米国のニューヨーク州ブルックリンに“Corner Library”という「図書館」が設置されているようです。これは、アーティストのColin McMullan氏が行っている取り組みで、「図書館」の利用者登録をすると、配架されている図書をいつでも好きなだけ借りることができ、また他の利用者が借りれるように自分の好きな図書を設置することもできるようです。この「図書館」の蔵書は、“The K.I.D.S. Corner Library”のサイトで見ることができるようです。なお、同じような草の根レベルでの「図書館」の設置活動としては、“Little Free Library”もあります。

The K.I.D.S. Corner Library
http://kidscornerlibrary.tumblr.com/

The Corner Libraries (Emcee C.M., Master of Noneのウェブサイト)
http://www.emceecm.com/libraries.html

Homegrown Libraries (Poets & Writers 2011/10/31付けの記事)
http://www.pw.org/content/homegrown_libraries_0?cmnt_all=1

大阪府立中央図書館、館内に「としょかん本屋さん『ぶっくぅり』」を設置して書籍販売を試行開始

大阪府立中央図書館が、大阪版市場化テスト受託業者である図書館流通センターの自主事業の一環として、同館内での書籍販売を試行実施すると発表しました。試行期間は2011年12月6日から2013年3月31日までとされています。同館の2階カウンター内に「としょかん本屋さん『ぶっくぅり』」が設置され、料金前払いで書籍を申し込み、図書館で受け取るか、あるいは有料で自宅へ配送してもらうというもののようです。

書籍注文販売のお知らせ(大阪府立中央図書館 2011/12/2付けお知らせ)
http://www.library.pref.osaka.jp/central/nwprjct/bookstore.html

としょかん本屋さん「ぶっくぅり」OPEN!
http://www.library.pref.osaka.jp/central/nwprjct/trcguide.pdf

NHKメディアテクノロジー、東北大学の東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」に被災地の3D映像を提供

2011年12月1日、東北大学が60近くの機関・企業と協力して進めている東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」に、NHKメディアテクノロジーが撮影した被災地の3D映像が提供されたと発表されました。今回提供されたのは、同社が岩手県と宮城県で4月上旬に行った取材をもとに制作された「3D東日本大震災~津波の傷跡~」(英語版あり)と、9月上旬の取材に基づく「3D東日本大震災~復興への歩み方」の2本の映像です。ナレーション無しの2D映像がWebで公開されてます。また、同日付けで「東北大学研究者による復興写真マップ」も公開されています。

3D映像記録 東日本大震災(NHKメディアテクノロジー)
http://www.nhk-mt.co.jp/shinsai3d/

東北大学研究者による復興写真マップ
http://www.informatix-inc.com/top/disaster_photomap.html

みちのく震録伝
http://www.dcrc.tohoku.ac.jp/archive/

東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」に、㈱NHKメディアテクノロジーが取材記録した東日本大震災の被災地3D映像が提供されます(東北大学 2011/12/1付けプレスリリース)

米Reprints Desk社、新着学術論文をフォローして共有・管理するウェブアプリケーション“Bibliogo”を発表

ドキュメントデリバリーサービスを提供する米国のReprints Desk社が、学術雑誌論文を効率的に管理するためのウェブアプリケーション“Bibliogo”を発表しました。Bibliogoには、740社の14000タイトルの学術雑誌の新着論文をRSSフィード等を利用してチェックする機能、気に入った論文の情報をグループ内で共有する機能、PDFアップロードを含めた文献管理機能、所属機関で購読していない論文を同社のドキュメントデリバリーサービスで入手する機能等を備えているようです。共有人数など一部機能が限定された無料プランも提供されています。

Bibliogo
http://info.bibliogo.com/

Pricining (料金表・機能一覧)
http://info.bibliogo.com/pricing/

New Journal Article Web App ‘Bibliogo’ Simplifies Scientific Research and Medical Marketing (Reprints Desk 2011/12/1付けプレスリリース)
http://www2.reprintsdesk.com/News/PressReleaseDetail.aspx?prid=96

長岡技術科学大学、全51校の国立高専が共同利用する図書館システムをプライベートクラウドで構築

2011年12月2日、長岡技術科学大学が、全国の51の国立高等専門学校が共同利用する統合図書館システムをプライベートクラウドで構築すると発表されました。NECのSaaS型図書館システム“E-CatsLibrary”を導入し、2012年3月から運用を開始するとのことです。新しいシステムでは、各高専に設置されていたサーバを同大学の6台に集約し、また、同大学と全高専の400万件の蔵書を横断検索するシステムも提供されるそうです。

NEC、長岡技術科学大学の統合図書館システムをプライベートクラウドで構築 ~大学と全国の国立高専55キャンパスによる共同利用が実現~(NEC 2011/12/2付けプレスリリース)
http://www.nec.co.jp/press/ja/1112/0201.html

長岡技術科学大学、高専55キャンパスをつなぐ図書館システムをクラウドで構築(ITmediaエンタープライズ 2011/12/2付けニュース)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1112/02/news044.html

長岡技科大・高専統合図書館システムE-Conan OPAC

GoogleのFusion Tablesを利用した「大阪市史編纂所史料情報目録」が公開

2011年12月1日、大阪市史編纂所がGoogle社のFusion Tablesというサービスを利用した「大阪市史編纂所史料情報目録」を公開しました。Fusion TablesのFilter機能を使って、複数の項目による絞り込みができるようになっています。Fusion Tablesは同社が2009年に発表したサービスで、CSV等の形式でアップロードしたデータを地図・年表・図表といった方法で公開することができるというものです。

大阪市史編纂所史料情報目録
https://www.google.com/fusiontables/DataSource?snapid=S325384bF6v

Google Fusion Tables
http://www.google.com/fusiontables/Home/

日本障害者リハビリテーション協会、「アクセシブルな出版物の制作 出版社のためのベストプラクティスガイドライン」の翻訳を公開

日本障害者リハビリテーション協会が運営するウェブサイト「障害保健福祉研究情報システム」(DINF)で、同協会が翻訳した「アクセシブルな出版物の制作 出版社のためのベストプラクティスガイドライン」が公開されています。原文は、出版業界の標準化団体“EDItEUR”が2011年4月に公表した“Accessible Publishing: Best Practice Guidelines for Publishers”のバージョン1.0とのことです。このガイドラインは他に、フランス語、スペイン語、ドイツ語にも翻訳されているようです。

アクセシブルな出版物の制作出版社のためのベストプラクティスガイドライン(DINF トップページに2011年11月30日付けで公開とあり)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/guideline/Accessible_PublishingBest/Accessible_PublishingBest_Practice_Guidelines_for_Publishers_Japanese.html

Accessible Publishing: Best Practice Guidelines for Publishers (EDItEUR)

国立教育政策研究所、「企画・運営者のための遠隔社会教育研修ハンドブック」を公開

2011年11月30日に、国立教育政策研究所の社会教育実践研究センターが「企画・運営者のための遠隔社会教育研修ハンドブック~インターネットを活用して~」を公開したようです。これは、2009年度から同センターが進めていた「インターネットを活用した遠隔社会教育研修の在り方に関する調査研究」の成果を基に、インターネットを活用した遠隔社会教育研修を効果的に実施する上での基本的な考え方や進め方、留意点などをまとめたものとのことです。

企画・運営者のための遠隔社会教育研修ハンドブック~インターネットを活用して~ (国立教育政策研究所社会教育実践研究センターのウェブサイト)
http://www.nier.go.jp/jissen/chosa/handbook1-23.htm

国立教育政策研究所 (2011/11/30付けの新着情報に上記へのリンクがあります)
http://www.nier.go.jp/

検索エンジン各社の2011年検索キーワードランキング

Yahoo! JAPAN、Google、Bing等の検索エンジン各社が2011年の検索キーワードランキングを発表しています。Yahoo! JAPANは、「東日本大震災のあの日、日本中で何が検索されたのか」というページも公開しています。

2011検索ワードランキング(Yahoo! JAPAN)
http://searchranking.yahoo.co.jp/ranking2011/

東日本大震災のあの日、日本中で何が検索されたのか(Yahoo! JAPAN)
http://searchranking.yahoo.co.jp/ranking2011/trend01.html

Google年間検索ランキング 2011(Google)
http://www.google.co.jp/press/zeitgeist2011/top.html

検索キーワード年間ランキング(Bing)
http://keyword.jp.msn.com/2011/

Yahoo!検索の2011年 年間ワードランキングを公開(Yahoo!検索スタッフブログ 2011/12/1付け記事)
http://searchblog.yahoo.co.jp/2011/12/yahoo2011.html

国立国会図書館調査局、調査リポート「平成23年度第3次補正予算と今後の課題―東日本大震災からの復興予算―」を刊行

国立国会図書館は、調査及び立法考査局による刊行物『調査と情報-ISSUE BRIEF-』シリーズのNo.729として、「平成23年度第3次補正予算と今後の課題―東日本大震災からの復興予算―」を2011年12月1日付けで刊行し、ウェブで公開しました。

平成23年度第3次補正予算と今後の課題―東日本大震災からの復興予算―(PDF:15ページ)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0729.pdf

参考:
国立国会図書館調査局、調査リポート「首都直下地震と首都機能をめぐる課題」を刊行
http://current.ndl.go.jp/node/19238

国立国会図書館調査局が「東日本大震災に伴う税制上の特例措置」を刊行
http://current.ndl.go.jp/node/17995

国立国会図書館調査局、調査リポート「東日本大震災の概況と政策課題」を刊行
http://current.ndl.go.jp/node/18086

国立国会図書館調査局、「被災者生活支援に関する制度」と「被災地における医療・介護」についてのリポートを公開
http://current.ndl.go.jp/node/18396

12月 1日

北米研究図書館協会(ARL)、オンラインコンテンツの契約交渉代行に関する協定をLYRASISと締結

2011年11月29日付けのプレスリリースで、11月18日に北米研究図書館協会(ARL)が図書館ネットワークLYRASISと協定を結び、ARL加盟館のうち希望する館に対してLYRASISがオンラインコンテンツの契約交渉を代行することになったと発表されています。

ARL and LYRASIS Sign Agreement for Licensing Initiative (ARL 2011/11/29付けプレスリリース)
http://www.arl.org/news/pr/LYRASIS-29nov11.shtml

LYRASIS
http://www.lyrasis.org/

参考:
米国の2図書館協力ネットワークが合併
http://current.ndl.go.jp/node/11820

日本科学未来館のTwitter運営に関する担当者インタビュー記事

Web担当者Forumに日本科学未来館のTwitter担当者へのインタビュー記事が掲載されています。同サイトで公的機関のTwitter運営についてインタビューするのは初とのことです。日本科学未来館では、2011年1月に公式アカウント「@miraikan」を開始し、日常的に行っている科学コミュニケーション活動をTwitterで効果的に広めていくため、「科学コミュニケーター」と呼ばれるスタッフら4名がメインの業務と兼務する体制で運営しているそうです。その他、フォローに関するポリシー、東日本大震災後にツイートの事前チェックを廃止したエピソード、Twitterを運営することの意義や今後目指す姿などについて触れられています。

Twitterだからこそできる傾聴とお客様サービス、対話を通じて未来をともに考えていく/日本科学未来館(Web担当者Forum 2011/12/1付け記事)
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/12/01/11628

参考:
日本科学未来館、特設ウェブサイト「科学コミュニケーターとみる東日本大震災」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/18394

日本科学未来館が初のiPadアプリ「地球マテリアルブック デザイン×科学のダイアローグ」を公開

FRBR研究会、人手による著作同定結果を公開する「著作ページ」を暫定公開

日本の図書館目録へのFRBR(「書誌レコードの機能要件」)適用にかかる課題の検討などを行っているFRBR研究会が、FRBRにおける「著作」に基づき人手により同定作業を行った結果を公開するページ「著作ページ」を暫定公開しています。現在は日本の代表的な古典著作について同定作業が行われており、国立国会図書館が作成した書誌レコード(明治期から2009年3月分まで)を対象としているとのことです。またWeb APIも公開されているようです。

著作ページ
http://inforg.slis.tsukuba.ac.jp/jworkpage/

著作ページ(ヘルプページ。著作ページについての説明あり)
http://inforg.slis.tsukuba.ac.jp/jworkpage/workPageHelp.php

芸術活動のインキュベーターとしての図書館を考えるプロジェクト“Library as Incubator Project”(米国)

米国のウィスコンシン大学マディソン校で図書館情報学を専攻する3人の大学院生が、作家やビジュアルアーティスト等が研究や創作活動、作品のプロモーションの場面で図書館をどのように利用するかについて学ぶためのプロジェクトとして“Library as Incubator Project”を立ち上げたようです。このプロジェクトサイトでは、図書館がアート活動を支援する上で役立つ情報や、アーティストが創作やプロモーション活動で図書館を利用するためのアイディア等の提供を行なっており、図書館とアーティストが互いに情報を共有できるような場を目指しているようです。プロジェクトのアドバイザーを務める同大学のSteve Paling准教授は、「私たちは学問や個人のプロジェクトに対するインキュベーターとしての図書館という考えには慣れ親しんでいるが、アートや文学活動に対してはそうではなかった」と述べ、このプロジェクトを新しい観点だと評価しているようです。なお、このプロジェクトは2011年5月に開始し、10月にウェブサイトを公開したようです。

Library as Incubator Project
http://www.libraryasincubatorproject.org/

米国イリノイ大学図書館、1996年以前の“College & Research Libraries”全バックナンバーをデジタル化へ

2011年11月29日、米国イリノイ大学アーバナ・シャンパーン校図書館が、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の機関誌である“College & Research Libraries”のうち、これまでデジタル化されていない1939年から1996年までの全バックナンバーをデジタル化し、オープンアクセスで提供する計画を発表しています。なお、1997年以降の号についてはすでにオープンアクセスで提供されています。

College & Research Libraries
http://crl.acrl.org/

Digitization of C&RL Archive (University Libray, University of Illionois at Urbana-Chmpaign 2011/11/29付けの記事)
http://www.library.illinois.edu/news/CRLarchive.html

Illinois To Digitize C&RL Archive (ACRL 2011/11/29付けの記事)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/4324

「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」(2011年12月版)が公開

2011年12月1日、国立国会図書館は、2010年6月に公開した「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述」(DC-NDL)を改訂した2011年12月版をウェブサイトに掲載しました。主な改訂内容は、新規語彙の追加やRDFによる表現方法の一部改訂等です。

書誌データ作成ツール - メタデータ基準(「DC-NDL2011年12月版」関連文書を掲載)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/meta.html

参考:
改訂された「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」が公開
http://current.ndl.go.jp/node/16441

英国図書館、英国外の非商用目的研究者への文献複写に関してエルゼビアおよびTaylor & Francisとも合意

2011年11月30日、英国図書館(BL)がエルゼビア社およびTaylor & Francis社との間で、英国外の非商用目的研究者への文献複写物の提供に関して合意に達したようです。これは、BLの文献提供サービスにおいて、文献のコピーを英国外の非営利図書館を介し、非商用目的のエンドユーザへ提供することに関するもののようです。なお、すでにBLは同様の枠組みについて、国際STM出版社、出版社協会(PA)、学会・専門協会出版協会(ALPSP)との間でも合意に達しているようです。

The British Library sign agreements with Elsevier and Taylor & Francis for document delivery outside the UK to non-commercial researchers (British Library 2011/11/30付けの記事)

米国国立公文書館(NARA)、写真資料等をGoogleマップ上に位置づける“Historypin”に資料を提供

2011年11月30日、米国国立公文書館(NARA)が、英国の非営利組織We are What We Doが行っているプロジェクト“Historypin”と提携し、NARA所蔵の写真資料等の提供を始めたようです。“Historypin”とは、歴史的な写真資料や録画・音声資料をアップロードしてGoogleマップ上にマッピングするプラットフォームで、利用者はそのアップロードされたコンテンツに情報を追記でき、自分の良く知った場所が時間の変化でどのように変化していったのかについて語るのに役立つようです。NARAからは、1970年代に撮られた環境問題に関する写真コレクション“Documerica”や、ワシントンD.C.の街並みやイベントの写真、過去の写真を現在のその場所の風景に組み合わせる写真コンテスト“History Happens Here!”で利用された写真コレクション等が提供されているようです。

USNatArchives (Historypinのウェブサイト)
http://www.historypin.com/profile/view/USNatArchives

The National Archives Puts Its Holdings on the Map Via Historypin (NARA 2011/11/30付けの記事)

英国研究会議(RCUK)、研究者が研究成果の価値を伝えるのに役立つ「研究成果システム」を公開

英国研究会議(RCUK)は、研究者および研究機関が研究成果に関する情報をRCUKに提供するためのウェブベースのシステムとして「研究成果システム」(Research Outcomes System:ROS)を開発し、2011年11月24日に公開したようです。RCUKは、このROSの利点として、研究成果情報を研究助成期間およびその後においてもいつでも追加することができること、既存のデータを高等研究機関独自の情報システムからアップロードが可能で省力化に繋がること等を挙げており、2006年4月以降に英国の芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council)やバイオテクノロジー・生物学研究会議(Biotechnology and Biological Sciences Research Council)等から研究助成を受けた全研究者を対象にその利用を求めているようです。ROSプロジェクトを担当したSue Smart氏は、ROSはRCUKの助成研究の意義と英国の経済及び社会への貢献を示すのに役立つものであるとコメントしているようです。RCUKは今後も英国情報システム合同委員会(JISC)とともに、大学や研究助成機関、研究者等からの意見を基に、研究成果情報のマネジメントに関する課題に取り組んでいくとしています。

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