アーカイブ - 2011年 12月 12日

これからのライブラリースクールに求められるものは(記事紹介)

Library Journal誌に、「図書館なしの図書館学」(Library Science Without the Library)という記事が掲載されています。ライブラリースクール(図書館情報学大学院)の授業内容や卒業後の就職先についてのもので、執筆者は、ウェブ関連の仕事をしながらライブラリースクールに在籍しているGreenstein氏です。同氏は、自身は図書館員になるつもりはないことや卒業生に情報関連企業への就職が増えていることを挙げ、自己の選択にせよ環境によりそうせざるを得ないにせよ、学生の就職先が多様化しているとしています。そして、ライブラリースクールはこうした状況に対応するために自らの位置付けやブランディングを見直す必要があるとし、従来の授業に加えて、図書館関連職種での急速な変化に対応できるようなカリキュラムとすべきであるとしています。

Library Science Without the Library(Library Journal 2011/12/9付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/893005-264/library_science_without_the_library.html.csp

参考:

国立国語研究所、寺村秀夫『外国人学習者の日本語誤用例集』のPDF版とデータベース版を公開

2011年12月9日、国立国語研究所が、寺村秀夫氏の『外国人学習者の日本語誤用例集』(大阪大学、1990年)のPDF版と、そのデータベース版である「寺村誤用例集データベース」を公開しました。同用例集は、諸外国からの留学生が書いた作文に見られる日本語の誤用を収集・分類したもので、1985~1989年度の科学研究費補助金特別推進研究「日本語の普遍性と個別性に関する理論的及び実証的研究」の一環として行われた「外国人学習者の日本語誤用例の収集・整理と分析」の資料をまとめた報告書とのことです。

寺村誤用例集データベース
http://teramuradb.ninjal.ac.jp/db/

外国人学習者の日本語誤用例集(PDF文書:23.6MB)
http://teramuradb.ninjal.ac.jp/pdf/teramura.goyoureishu.pdf

米国政府がインドと協力して“DATA.gov”のオープンソース化を進行中

米国政府が、インドの国立情報学センターと協力して、米国の政府機関データ公開ポータルサイト“DATA.gov”と、インドの政府文書公開ポータルサイト“India.gov.in”で使われているシステムのオープンソース版を開発しているそうです。このプロジェクトは2011年夏から開始され、2012年にはオープンソースソフトウェアをリリースする予定とのことです。現在、GitHubでその一部である“Dataset Management System”のバージョン1.0-alphaが公開されています。

Data.gov Goes Global (The White House 2011/12/5付け発表)
http://www.whitehouse.gov/blog/2011/12/05/datagov-goes-global

Welcome to the Open Government Platform (DATA.gov)
http://www.data.gov/opengovplatform

Data.gov to be Open Sourced for World-Wide Deployment (Read Write Web 2011/12/5付け記事)

ドイツの図書館ネットワークBVBとKOBVが2,300万件の書誌データをLinked Data形式で公開

ドイツの図書館ネットワーク“BVB”(バイエルン図書館連盟:BibliotheksVerbund Bayern)と“KOBV”(ベルリン・ブランデンブルク協力図書館連盟:Kooperativer Bibliotheksverbund Berlin-Brandenburg)が、それらの総合目録に含まれる2,300万件の書誌レコードを、MARC XML形式とLinked Data形式で公開したそうです。書誌データは、クリエイティブコモンズのCC0(パブリックドメイン)ライセンスとされています。

lod.b3kat.de
http://lod.b3kat.de/

Linked Data形式の書誌データのダウンロード(lod.b3kat.de)
http://lod.b3kat.de/download

SPARQLエンドポイント(lod.b3kat.de)
http://lod.b3kat.de/sparql

German Library Networks BVB and KOBV release 23 Million Records (Open bibliography and Open Bibliographic Data 2011/12/8付け記事)

米博物館・図書館サービス機構(IMLS)、2012~2016年の戦略計画“Creating a Nation of Learners”を発表

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が2012年から2016年にかけての5か年の戦略計画を発表しました。この計画は“Creating a Nation of Learners”と題されており、IMLSの「広く開かれた知、文化遺産、生涯学習を活用してひとりひとりがより良く生きる民主的な社会を」というビジョンの下に、5つの戦略計画についてまとめています。

Creating a Nation of Learners: Strategic Plan 2012–2016 (IMLS)
http://www.imls.gov/assets/1/AssetManager/StrategicPlan2012-16.pdf

Strategic Plan (IMLS)
http://www.imls.gov/about/strategic_plan.aspx

IMLS Releases New Five Year Strategic Plan (IMLS 2011/12/2付けプレスリリース)
http://www.imls.gov/news/default.aspx?ArticleId=1072

参考:
図書館や博物館での青少年向け「ラーニングラボ」の企画募集での優秀12館が決定(米国)

「ハッカースペース」を提供する公共図書館(米国)

米国のラジオ局WBURのウェブサイトで、米国の公共図書館には、Do-It-Yourselfを行う利用者ための「ハッカースペース」(hackerspace)を提供するところが登場してきているとして、インディアナ州のAllen County Public Libraryやニューヨーク州のFayetteville Free Libraryの状況について紹介されています。Allen County Public Libraryでは、TekVentureの協力を得て、駐車場に50フィート(約15メートル)のトレーラー“Maker Station”を設置し、その中で、3Dプリンタ、CNCルーター、旋盤、糸のこぎり・帯のこぎり、電子工作の作業台、射出成形機等の器具を提供しているそうです。TekVentureのサイトによると、使用料金は1回につき20ドル(大人)のようです。同館の館長は「Maker Stationは当館のミッションに沿った取組みだ。我々は、図書館を、学び、探究、発想を広げるための場所として考えている。」と語っているようです。

Maker Station (TekVenture)
http://tekventure.org/maker-station/

米オハイオ州の図書館コンソーシアム“OhioLINK”と“SearchOhio”が蔵書の相互貸借で協力

2011年10月12日付けで、米国オハイオ州の大学図書館等89館から成るコンソーシアム“OhioLINK”と、19の公共図書館システムで構成される“SearchOhio”が、蔵書の相互貸借に関して協力を開始したと発表されています。これによって、OhioLINK参加館の利用者は950万点の一般書・DVD・CD等が利用できるようになり、SearchOhio参加館の利用者は5,000万点の学術資料を利用できるようになるとのことです。オハイオ州には北東部の10郡にまたがる“CLEVNET”というコンソーシアムもあるそうですが、この協力体制にはまだ参加していないとされています。

OhioLINK, SearchOhio Expand Borrowing Privileges (OhioLINK 2011/10/12付けニュース)
http://olc7.ohiolink.edu/whatsnew/archives/000416.html

Academic and public library networks join forces in Ohio (Library Journal 2011/12/9付け記事)

国立情報学研究所、日本語の古典作品についての統一書名典拠作成に関してのコーディングマニュアルの改訂及び特殊文字・特殊言語資料の取扱いに関する資料等を公開

2011年12月9日に、国立情報学研究所(NII)は、日本語の古典作品についての統一書名典拠作成に関するコーディングマニュアル14章を改訂し、関連資料を公開したようです。また、特殊文字・特殊言語資料に関する取扱い及び解説、コーディングマニュアル抜粋集も併せて公開したようです。

日本語の古典作品についての統一書名典拠作成について(コーディングマニュアル14章改訂)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/catmanual.html#4

特殊文字・特殊言語資料に関する取扱い
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/catmanual.html#3

フランス政府機関のオープンデータポータルサイト“data.gouv.fr”(ベータ版)が公開

2011年12月5日、フランス政府機関のオープンデータポータルサイトとして“data.gouv.fr”(ベータ版)が公開されたようです。現在のところ、“data.gouv.fr”では、350,000件を超すデータセット等が提供されているようです。

data.gouv.fr
http://www.data.gouv.fr/

"La politique numérique de Nicolas Sarkozy plombe l'innovation française" (Le Monde.fr 2011/12/6付けの記事)
http://www.lemonde.fr/idees/article/2011/12/06/la-politique-numerique-de-nicolas-sarkozy-plombe-l-innovation-francaise_1614004_3232.html

Data.gouv.fr : quand l'Etat joue le jeu du «tout» en ligne (Le Parisien 2011/12/6付けの記事)

米国国立公文書館(NARA)、真珠湾攻撃当時の航海記録を基にした調査記事とその紹介動画を公開

米国国立公文書館(NARA)は、真珠湾攻撃70周年記念として、1941年12月7日当時に真珠湾に駐留していた艦船カミングス(Cummings)等の航海記録を史料とした調査記事を、同館の刊行物である“Prologue Magazine”の43巻3号に掲載しています。2011年12月7日には、これを執筆した同館職員による紹介動画をYouTubeでも公開したようです。

Lopez Matthews et al. Remembering Pearl Harbor ... 70 years later. Prologue Magazine. 2011, 43(4).
http://www.archives.gov/publications/prologue/2011/winter/ph-decklogs.html

Pearl Harbor: In Their Own Words (YouTube上のNARA公式ページ)
http://www.youtube.com/watch?v=WuQ-zb1PpUI

New National Archives Video Short Gives Fresh Look at Pearl Harbor Attack (NARA 2011/12/7付けの記事)

アジア歴史資料センター、設立10周年記念シンポジウム報告資料を公開

アジア歴史資料センターは、2011年11月18日に開催した同センター設立10周年記念シンポジウムの開催報告を、11月29日に公開しています。

アジ歴設立10周年記念シンポジウム概要 (PDF)
http://www.jacar.go.jp/pdf/sympo_10th.pdf

11月18日 アジ歴10周年記念シンポジウムを開催いたしました。 (アジア歴史資料センター 2011/11/29付けの記事)
http://www.jacar.go.jp/center/katsudou.html#20111129

参考:
【イベント】アジア歴史資料センター設立10周年記念シンポジウム~アジ歴10周年の回顧と展望~(11/18・東京)
http://current.ndl.go.jp/node/19289

「東日本大震災アーカイブ」のiPhone・iPad用ARアプリ“eARthquake 311”公開

首都大学東京の渡邉英徳准教授の研究グループが、Google Earthを利用した東日本大震災の被害状況を可視化する「東日本大震災アーカイブ」のiPhone・iPad用ARアプリとして、「eARthquake 311」を公開したようです。

iPhone,iPad版「東日本大震災アーカイブ」ARアプリ公開 (wtnv.studio 2011/12/11付けの記事)
http://labo.wtnv.jp/2011/12/iphonear.html

東日本大震災アーカイブ
http://nagasaki.mapping.jp/p/japan-earthquake.html

参考:
ヒロシマ・アーカイブ、iPhone版のARアプリ“HiroshimARchive”を公開
http://current.ndl.go.jp/node/19388