アーカイブ - 2011年 11月

11月 18日

英国の自治体の公共図書館の閉鎖計画に対し、高等法院が違法との判決

英国では全国的な財政難により、多くの公共図書館の閉鎖計画がもちあがっていますが、グロスターシャーとサマセットにある公共図書館21館を閉鎖するという自治体の方針に対し、2011年11月16日に、高等法院(High Court)が、閉鎖は違法であるとの判決を出したとのことです。高齢者や障害者など不利な立場にある人々への影響が問題とされたようです。

Library closures were unlawful, says High Court judge(BBC 2011/11/16付けの記事)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-15752432

Court rules library closures unlawful(Guardian 2011/11/16付けの記事)
http://www.guardian.co.uk/society/2011/nov/16/court-challenges-against-library-closures

Campaign against library closures has scored a vital victory(Guardian 2011/11/17付けの記事)

ソーシャルメディアを通じて寄せられたコメントへの対処法のフローチャート

図書館とマーケティングに関する情報を掲載しているThe 'M' Wordというブログで、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアを通じて寄せられたコメントへの対応のフローチャートが紹介されています。SMI(Social Media Influence)という機関が、米国空軍で使用されているフローチャートを基に作成したもので、コメントの内容によりどのように対応すべきかがまとめられているものです。また、ブログ記事では、図書館でソーシャルメディアを使用するには、効果的な使い方を知っている人が担当する必要があることや、開始前に方針を定めておくこと等が指摘されています。

Should You Respond to Comments on Your Social Media Sites?(The 'M' Word 2011/11/9付けの記事)
http://themwordblog.blogspot.com/2011/11/should-you-respond-to-comments-on-your.html

Infographic: The social media crisis communications decision tree(SMI 2011/10/27付けの記事)

シンガポール国立図書館委員会(NLB)、コスプレならぬ「コスリード」コンペを開催

2011年11月10日、シンガポール国立図書館委員会(National Library Board:NLB)の主催で、小説等の登場人物の衣装を着てその人物になりきる「コスリード」のコンペが開催されたたようです。「コスリード」(CosREAD)とは、“Costume”と“Read”を一語にしたもののようです。このコンペは、同国の読書推進キャンペーン“READ! Singapore 2011”の一環として行なわれたもので、コスプレを通じて参加者に読書の楽しさを再発見してもらおうという狙いがあるようです。なお、コスプレする対象は、過去の“READ! Singapore”のキャンペーンのために編まれた104編の小説等の中から選ばれたようです。6月23日に始まった“READ! Singapore 2011”は、この日、496の全てのプログラムを終え、6万人の参加者を記録して閉幕したようです。

Stories Come Alive at NLB's Read! Singapore Carnival Re-Discovering the Joy of Reading (National Library Board 2011/11/10付けの記事)

スウェーデン王立図書館、同国の新聞デジタル化プロジェクトの進捗等を紹介するブログを開設

2011年11月9日、スウェーデン王立図書館が、同国における新聞デジタル化プロジェクトの進捗や、プロジェクトの課題とそれへの対策等について紹介するブログ“Digidaily”を公開したようです。2010年から2013年までの予定で進められているプロジェクトでは、1830年から2010年までのAftonbladet紙や1884年から2010年までのSvenska dagbladet紙等の200万ページ以上がデジタル化される予定のようです。

Digidaily
http://digidaily.kb.se/

Yesterdays news (Kungliga biblioteket 2011/11/9付けの記事)
http://www.kb.se/aktuellt/nyheter/2011/Yesterdays-news/

Knowledge Exchange、加盟各国における研究データの現状と行動計画をまとめたレポートを公表

2011年11月15日に、デンマークの電子研究図書館(DEFF)やドイツ研究財団(DFG)等の4機関が共同で運営しているKnowledge Exchange(KE)が“A Surfboard for Riding the Wave - Towards a four country action programme on research data”と題するレポートを公開しています。このレポートは、KEの参加機関のあるデンマーク、ドイツ、オランダ、英国における研究データ領域に関する現状や課題、および共同データインフラの構築に向けた4か国における行動計画のアウトラインをまとめたものとのことです。そしてそれらを踏まえKEは、(1) データ共有が学術文化の一部となること、(2) データロジスティクスが研究職につくものにとって必須のものとなること、(3) データインフラが操作性と財政基盤の双方の点で安定したものとなること、の3点を長期戦略の目標に掲げているようです。

A Surfboard for Riding the Wave: Towards a four country action programme on research data (レポートダウンロードページ)

沖縄県立図書館がリニューアルオープン

沖縄県立図書館が、40日間の休館を経て2011年11月11日にリニューアルオープンしたようです。同館ではリニューアルに伴い、ICタグを用いた蔵書管理システムを導入して自動貸出機・返却機を設置したほか、子育て支援コーナーやシニアサポートコーナーを開設したようです。

新装開館!リニューアルオープン!! (沖縄県立図書館 2011/11/17付けの記事)
http://www.library.pref.okinawa.jp/okilib/oshirase/2311renewal/index.html

ExLibris社が2012年にリリース予定のクラウド型図書館システム“Alma”の開発の現状

イスラエルのEx Libris社が2011年1月に発表し、現在開発中のクラウド型次世代図書館システム“Alma”は、5月に第3弾、9月に第4弾のパートナー向けリリースがアナウンスされ、2012年初期のリリースが予定されています。米国のボストン・カレッジ、プリンストン大学、パーデュー大学、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学をはじめとして、Almaの開発に関わっている図書館の数も増加しているようです。11月17日付けの発表では、初期導入館プログラム(early adopter programme)に英国のヨーク大学やランカスター大学など欧州の9機関が参加し、これで、3大陸にわたる計60以上の機関が協力に加わっていることになったとされています。

Nine European Institutions Join the Ex Libris Alma Early Adopter Programme (2011/11/17)

国立国会図書館(NDL)、電子展示「本の万華鏡」の第8回「津波―記録と文学―」を公開

2011年11月16日、国立国会図書館(NDL)は、2009年よりウェブサイト上で提供している電子展示「本の万華鏡」の第8回として、「津波―記録と文学―」を公開しました。1896(明治29)年の三陸地震津波と1933(昭和8)年の三陸沖地震の被災地で、災害の実態を後世に伝えるために作成された記録資料を、津波を題材とした文学作品とともに所蔵資料から紹介しています。

第8回本の万華鏡 津波―記録と文学―
http://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/post-135.php

本の万華鏡
http://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/

出版デジタル機構(仮称)準備会の賛同出版社、当初の20社から55社へ増加

2011年9月15日に国内における電子出版ビジネスの公共的インフラの整備などを目指して設立された「出版デジタル機構(仮称)」準備会への賛同出版社が55社になったそうです。

賛同出版社、55社になりました(出版デジタル機構(仮称)準備会 2011/11/17付けプレスリリース)
http://www.shuppan-d.info/2011/11/00378.html

参考:
出版社20社による「出版デジタル機構(仮称)」設立準備連絡会が設立
http://current.ndl.go.jp/node/19106

愛知県図書館、貴重和本デジタルライブラリーを公開

愛知県図書館が、所蔵する近世及び近代初期の貴重和本を提供する「貴重和本デジタルライブラリー」を公開しました。「随筆」「神道」など15のジャンルに分類された、約50タイトルの和本がPDF形式で公開されているようです。また、公開を記念して、展示「貴重和本をみてみよう」、体験イベント「電子書籍端末でデジタルライブラリーを体験しよう」、図書館講座「愛知県図書館『貴重和本デジタルライブラリー』のご紹介」が開催されるようです。

貴重和本デジタルライブラリー(愛知県図書館)
http://www.aichi-pref-library.jp/wahon/index.html

体験してみよう貴重和本デジタルライブラリー(PDF:2ページ)
http://www.aichi-pref-library.jp/event/chirashi/wahon.pdf

11月 17日

メンテナンス作業のお知らせ(11月18日14~16時ごろ)

2011年11月18日の14~16時ごろ、メンテナンス作業を実施するため、一時的に「カレントアウェアネス・ポータル」に接続できないことがあります。ご迷惑をおかけしますが、どうぞご了承ください。

総務省、2020年頃のICTサービス・システム等に関する意見募集を開始

2011年11月17日、総務省が、「知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方」に係る2020年頃のICTサービス・システム等に関する意見募集を開始しました。募集期間は12月16日までです。ICTの進展を含む2020年頃までの社会像や、今後取り組むべき課題及びICTサービス・システム等について意見が求められています。

「知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方」に係る2020年頃のICTサービス・システム等に関する意見募集(総務省 2011/11/17付け報道資料)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin01_02000023.html

意見募集要項(Wordファイル)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000135738.doc

オーストラリア国立図書館の情報探索システムTroveの機能拡張作業についての記事

オーストラリア国立図書館の情報探索システムTroveの機能拡張作業についての記事が、D-Lib Magazineの2011年11/12月号に掲載されています。2011年5月に実施されたバージョン4.0へのバージョンアップについてのもので、この時に、1億2千万件の電子ジャーナルの記事等が検索対象として追加されたのことです。なお、2011年11月15日にTroveはバージョン4.4になり、ロゴも新しくなったとのことです。

Extending the Scope of Trove: Addition of E-resources Subscribed to By Australian Libraries(D-Lib Magazine Volume 17, Number 11/12)
http://www.dlib.org/dlib/november11/holley/11holley.html

Trove
http://trove.nla.gov.au/

Site news(バージョンアップについての情報)
http://trove.nla.gov.au/general/completedlist

参考:
オーストラリア国立図書館の情報探索サービス“Trove”が政府のICT優秀賞を受賞

Google Scholar、“Citations”機能を一般公開

2011年7月にGoogle Scholarに追加された新機能“Citations”は、当初は一部の研究者のみに限定されていましたが、2011年11月16日に一般公開されたようです。利用申請をすることで、自身のプロフィールページが与えられ、被引用数などの各種指標を確認できるようになるようです。

Google Scholar Citations Open To All (Google Scholar Blog 2011/11/16付け記事)
http://googlescholar.blogspot.com/2011/11/google-scholar-citations-open-to-all.html

利用登録ページ
http://scholar.google.com/citations?view_op=new_profile&hl=en

Googleがデジタル化した「5百万冊の本から学んだこと」

TED(Technology Entertainment Design)のウェブサイトで、2011年7月に行われた「5百万冊の本から学んだこと」(What we learned from 5 million books)という講演の動画が公開されています。TEDは、TEDカンファレンスと呼ばれるイベントを主催し、そこで多様な分野の専門家が行った講演の動画をウェブ上で公開しています。ここで、「5百万冊の本」は、Googleがデジタル化した図書の一部を指しています。講演では、5百万冊の図書のなかで特定の単語や文章がどのように登場するかを調べられる“Google Books Ngram Viewer”というツールを使って分かった様々なことが紹介されています。

5百万冊の本から学んだこと(日本語字幕付き)
http://www.ted.com/talks/lang/ja/what_we_learned_from_5_million_books.html

Salem Press社、米国の図書館関係の助成金情報を提供するウェブサイト“The Library Grants Center”を公開

Salem Press社が、米国の図書館関係の助成金情報を提供するウェブサイト“The Library Grants Center”を公開しました。助成の種類や対象となる館種を限定しているものが多い既存の情報源とは異なり、汎用的なツールを作ることを目的としているようです。このウェブサイトでは、国レベルの助成をまとめた“National Library Grants”、州レベルの助成をまとめた“State Library Grants”、助成に関する情報源をまとめた“Library Grants: How-To”という3種類のコンテンツが掲載されているようです。

The Library Grants Center
http://salempress.com/store/grants/grants.htm

米ロチェスター大学、オープンソースのディスカバリインタフェース“eXtensible Catalog”に関する書籍のPDF版を公開

米ロチェスター大学の機関リポジトリで、オープンソースのディスカバリインタフェース“eXtensible Catalog”(XC)に関する書籍“Scholarly Practice, Participatory Design and the eXtensible Catalog”のPDF版が公開されているようです。同書は、同大学がXCを開発する過程で実施した研究者の行動調査の結果などをまとめたものです。

Scholarly Practice, Participatory Design and the eXtensible Catalog (UR Research)
http://hdl.handle.net/1802/12375

参考:
研究者はいかに学術情報を利用しているか? “eXtensible Catalog”プロジェクトに関する書籍が出版
http://current.ndl.go.jp/node/18168

オープンソースの図書館システム“Kuali OLE”のバージョン0.3がリリース

2011年11月16日、Kuali財団が、オープンソース次世代図書館システム“Kuali OLE”(Open Library Environment)バージョン0.3のリリースを発表しました。デモサイトも公開されています。開発のロードマップによると、バージョン0.3ではコア技術部分の実装が終わったという段階のようで、今後バージョンアップを重ねていき、2012年12月にバージョン1.0がリリースされる予定のようです。

Kuali Announces Release of Kuali OLE 0.3 (Kuali Foundation 2011/11/16付けプレスリリース)
http://kuali.org/news/kuali-announces-release-kuali-ole-03

Kuali-OLE開発ロードマップ
http://kuali.org/OLE/Timeline

Test Drive (デモサイト)
http://demo.ole.kuali.org/ole-demo/portal.jsp

OLE 0.3 Drivers Manual (マニュアル)

米国議会図書館(LC)が電子書籍の探し方についてまとめたウェブページ“Finding E-books: A Guide”

米国議会図書館(LC)のデジタルレファレンス担当部署が、電子書籍に関する情報をまとめた“Finding E-books: A Guide”というウェブページを公開しているようです。LC内外の電子書籍の探し方、電子書籍リーダーやフォーマットの一覧、著作権の問題、(視覚障害者向け)オーディオブックの入手先などの情報が紹介されています。

Finding E-books: A Guide (LC)
http://www.loc.gov/rr/program/bib/ebooks/

Virtual Programs and Services, Digital Reference Section (LC)
http://www.loc.gov/rr/program/

11月 16日

米国大学図書館のFacebookページに寄せられたコメントや「いいね!」の分析(文献紹介)

D-Lib Magazineの2011年11-12月号に、Michalis Gerolimos氏の“Academic Libraries on Facebook: An Analysis of Users' Comments”という論文が掲載されています。同論文では、米国の20の大学図書館のFacebookページにユーザが書きこんだコメントや「いいね!」の件数などが分析されているそうです。図書館によるFacebookページへの3,513件の投稿に対してユーザから477件のコメントが寄せられたそうです。アブストラクトでは、91%の投稿はコメントが得られず、ユーザのFacebookページへの関わり合いは82%以上が「いいね!」によるもので、また、コメントのほとんどは学生や教員などの利用者ではなく図書館・大学の職員や卒業生によるものだったとされています。

Academic Libraries on Facebook: An Analysis of Users' Comments (D-Lib Magazine)
http://www.dlib.org/dlib/november11/gerolimos/11gerolimos.html

D-Lib Magazine, Volume 17, Number 11/12

ページ