アーカイブ - 2011年 11月

11月 25日

E1239 - オープンアクセスに関するIFLAの取り組み

E1239 - オープンアクセスに関するIFLAの取り組み

IFLA(国際図書館連盟)は,2011年10月11日に,オープンアクセス(OA)に関するタスクフォースを設立することを発表した。IFLAは2010年11月にOAに関するベルリン宣言(E144参照)に署名し,2011年4月にはOAに関する声明を発表している。声明は,IFLAの立場と戦略を明確にするためのもので,以下のような内容を含むものである。...

E1238 - 第13回図書館総合展が開催される

E1238 - 第13回図書館総合展が開催される

2011年11月9日から11日にかけて,神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で第13回図書館総合展/学術情報オープンサミット2011が開催された。来場者は3日間合計で25,631人であった。公式Twitterアカウント(@libraryfair)によるツイートが行われ,1・2日目にはウェブサイトに速報記事も掲載された。...

スペイン文化省、スマートフォンのARアプリ“Layar”で同国の公共図書館8,215館の位置情報等を提供

スペイン文化省が、スマートフォン用の無料のAR(拡張現実)アプリ“Layar”を使って、同国の公共図書館8,215館の位置情報等の提供を開始したようです。スマートフォンのカメラをかざすことで現在地の近くの図書館が画面上に表示され、その図書館へのルートも地図で確認できるようです。

Aplicación de realidad aumentada: 8215 bibliotecas españolas en el móvil (Ministerio de Cultura 2011/11付けの情報)
http://www.mcu.es/bibliotecas/novedades/2011/novedades02.html

研究データと出版物を結びつけるには EU第7次研究枠組み計画助成研究プロジェクトによるレポート

2011年10月24日に、EUの第7次研究枠組み計画(FP7)の資金提供を受けて行なわれているOpportunities for Data Exchange(ODE)プロジェクトが、“Report on Integration of Data and Publications”というレポートを公開しています。このレポートでは、データセットと出版とを結びつけることについて、研究者、出版社、図書館・データセンターの3つの立場から、利便性、再利用、保存等の7つの基準で検討を行なったもののようです。レポートでは、それぞれの立場からの競合する利害がそれぞれのニーズや期待を混乱させている複雑な現状を示すとともに、すべてのステークホルダーが学術成果の記録を統合させ活性化させることができるようになる機会についても示しているとのことです。

Report on Integration of Data and Publications (PDF)
http://www.alliancepermanentaccess.org/wp-content/plugins/download-monitor/download.php?id=ODE+Report+on+Integration+of+Data+and+Publications

11月 24日

「『デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する事項』に係るまとめ」に対するパブリックコメントの結果が公表

2011年11月16日に開催された「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」(第13回)の資料として、2011年9月から10月にかけて募集されていた、「『デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する事項』に係るまとめ」に対する意見募集(パブリックコメント)の結果概要が公表されています。また、電子政府の総合窓口(e-Gov)では、結果の全文が公表されています。

電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議(第13回)(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/denshishoseki/13/index.html

「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する事項」に係るまとめ(平成23年9月)に対する意見募集の結果概要(PDF12ページ)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/denshishoseki/13/pdf/sanko_1.pdf

電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する事項」に係るまとめに対する意見募集の結果について(PDF40ページ)

韓国国立中央図書館で図書館とWikipediaの協力についてのイベントが開催される

2011年11月19日に、韓国国立中央図書館で、Wikipediaと図書館の協力についてのイベント「Wikipedia学校」が開催されたようです。イベントは「Wikipediaと知識共有運動」「図書館とWikipediaとの協力ワークショップ」等から構成され、Wikimedia財団の関係者、韓国国立中央図書館の研究員、Wikipediaの記事執筆者(ウィキペディアン)等による発表等が行われたようです。

위키백과:위키백과 학교(イベントについてのWikipediaのページ)
http://ko.wikipedia.org/wiki/%EC%9C%84%ED%82%A4%EB%B0%B1%EA%B3%BC:%EC%9C%84%ED%82%A4%EB%B0%B1%EA%B3%BC_%ED%95%99%EA%B5%90

第13回図書館総合展のフォーラム資料などを公開しました

2011年11月9日~11日に横浜で開催された第13回図書館総合展において、国立国会図書館(NDL)が行った、フォーラム「デジタルアーカイブを繋げる―PORTAによる『これまで』とNDLサーチによる『これから』―」、ブース・プレゼンテーション、ポスターセッションの資料をウェブサイトで公開しました。

第13回図書館総合展が終了しました(NDL 2011年11月22日付け)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/1192508_1670.html

北京大学図書館、中国で初めてSerials Solutions社のディスカバリインタフェース“Summon”を導入

北京大学図書館が、中国で初めてSerials Solutions社のディスカバリインタフェース“Summon”を導入したそうです。同館の副館長は、複数のディスカバリサービスの中からSummonを選択した理由として、Summonが同館の資料を網羅的にカバーしていることと、Serials Solutions社が中国語検索に力を入れていることなどを挙げています。

北京大学図書館のSummon
http://pku.summon.serialssolutions.com/

Peking University Launches Serials Solutions Summon Discovery Service (Serials Solutions 2011/11/21付けプレスリリース)
http://www.serialssolutions.com/news/peking-university-launches-serials-solutions-summon-discovery-service/

欢迎使用“未名学术搜索”系统(北京大学図書館 2011/11/7付けニュース)

メキシコ国立自治大学、刊行物・データベース・授業資料等の全てをオンラインで一般公開へ

2011年11月13日付けのChronicle of Higher Educationの記事によると、メキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México:UNAM)が、今後数年以内に、同大学の刊行物・データベース・授業資料のすべてをインターネット上で無料公開にするようです。記事では、“Toda la UNAM en línea”(All of UNAM online)というポータルサイトで提供することで、ラテンアメリカでは最大規模のものとして同大学関係者の2倍から3倍の利用が見込まれるとする、UNAMの担当者の話を紹介しています。また、出版社との調整がうまくいけば、UNAM所属の研究者が発表した雑誌・定期刊行物についても公開する予定のようです。

Mexico's Largest University to Post Online Nearly All Publications and Course Materials (Chronicle of Higher Education 2011/11/13付けの記事)
http://chronicle.com/article/Mexicos-Largest-University-to/129772/

英国図書館(BL)、「障害者の歴史月間」を記念し障害者のインタビュー記録等を集めたオーラルヒストリーコンテンツを公開

2011年11月22日、英国図書館(BL)が、同国の「障害者の歴史月間」(UK Disability History Month)を記念して、障害者の経験談等を集めたオーラルヒストリーのコンテンツ“Disability Voices”を公開したようです。このコンテンツには、脳性麻痺を患う障害者の生活記録やインタビューを収録した“Speaking for Ourselves: An Oral History of People with Cerebral Palsy”や重度の難聴である人、あるいはその家族のインタビューを記録した“Unheard Voices: Interviews With Deafened People”等があるようです。

Disability Voices (Archival Sound Recordingsのウェブサイト)
http://sounds.bl.uk/TextPage.aspx?page=backgroundDisability-Voices

British Library gives voice to Disability History Month (British Library 2011/11/22付けの記事)

グーグルが東日本大震災発生から72時間で行ったこと インプレスジャパンが書籍の一部を無料公開

インプレスジャパン社が、書籍『IT時代の震災と核被害』の巻頭ドキュメント「グーグルの72時間」のPDFを無料で公開しているようです。東日本大震災発生から72時間以内に開始した「パーソンファインダ―」や「グーグル・クライシスレスポンス」などのサービスがいかにして開発・提供されたのか等が紹介されています。

グーグルの72時間(PDF文書:27ページ)
https://www.impressjapan.jp/pr/monitor/1111_3114/3114_intro.pdf

IT時代の震災と核被害(Impress Japan)
http://www.impressjapan.jp/books/3114

日本電子出版協会(JEPA)、2011年「JEPA電子出版アワード」の一般投票を開始

日本電子出版協会(JEPA)が2011年「JEPA電子出版アワード」の一般投票を開始しました。同賞は2007年にスタートしたもので、日本での電子書籍の普及を目的としたものです。投票は2011年12月6日まで受け付けられており、12月21日に結果が発表されるそうです。例年の、「ネットワーク・コンテンツ賞」「オンライン・サービス賞」「ベンチャー・マインド賞」「デジタル・インフラ賞」「アドバンス・デバイス賞」「ロングセラー賞」の6賞に加えて、多くの電子書籍ストアが登場した2011年は「ベスト・ショップ賞」が新設されています。ノミネート作品には、カーリルや、国立情報学研究所(NII)のWebcat Plusやe読書ラボも挙げられているようです。

2011年JEPA電子出版アワード投票サイト
http://www.jepa.or.jp/award/award_vote.cgi

JEPA電子出版アワード
http://www.jepa.or.jp/award/

宮城県の東松島市図書館、市内の仮設住宅など9か所に「小さな図書館」を設置

宮城県の東松島市図書館が、同市内の仮設住宅など9か所に「小さな図書館」を設置し、2011年11月末までに順次開館するそうです。同館に全国から寄せられた寄贈図書11,000冊を用いて各図書館に600~1500冊程度の図書を配本し、職員は配置せず、利用者は貸出ノート方式でセルフ貸出を行うとのことです。報道では、宮城県内の自治体の図書館が複数の仮設住宅団地に臨時図書館を開設するのは初めてとされています。

東松島市「小さな図書館」開設 仮設住宅団地など9カ所に順次配本(石巻かほく 2011/11/24付けニュース)
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2011_11/i/111124i-dokusyo.html

参考:
宮城県の東松島市図書館、ポスター「子どもたちに笑顔をありがとう!」を作成
http://current.ndl.go.jp/node/19419

文部科学省、「地域コミュニティとの協働による学校防災機能の強化」に関する取組推進のためのタスクフォースを設置

2011年11月22日、文部科学省は、東日本大震災を契機として、学校と地域コミュニティとの協働により今後効果的に「学校の防災機能」の強化・充実に資する取組を推進するため、同省内にタスクフォースを設置したようです。

「地域コミュニティとの協働による学校防災機能の強化」に関する取組の推進及びタスクフォースの設置について (文部科学省 2011/11/22付けの記事)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/11/1313443.htm

ニューヨーク市立大学、研究者ネットワークを構築できるオープンソースソフトウェア“Commons in a Box”を開発へ

2011年11月22日に、ニューヨーク市立大学のCUNY Academic Commonsが、Alfred P. Sloan財団の支援を受け、“Commons in a Box”というオープンソースソフトウェアの開発プロジェクトを行なうと発表しています。“Commons in a Box”は、研究機関や研究者メンバー自身が運営できる研究者ネットワークのフレームワークを提供するものであり、オープンアクセスでの利用、ユーザーのプライバシーへの配慮、研究成果の非営利での共有等を特徴としているようです。また、CUNY Academic Commonsは、そのパイロットプロジェクトとして、Modern Language Association(MLA)とともに、MLAの3万人以上の会員に提供する“MLA Commons”の構築を行うとも発表しています。

The CUNY Academic Commons Announces The Commons in a Box Project (Academic Commons News 2011/11/22付けの記事)
http://news.commons.gc.cuny.edu/2011/11/22/the-cuny-academic-commons-announces-the-commons-in-a-box-project/

米国の大手出版社Penguinグループ、図書館への電子書籍提供を見直し

米国の大手電子書籍ベンダーOverDrive社は、2011年11月21日に、大手出版社Penguinグループの電子書籍について、新刊タイトルの提供中断と、2011年9月から開始されたAmazon社の電子書籍リーダーKindleへの貸出(全タイトル)を中断すると発表しました。これは、PenguinグループからOverDrive社に対し、セキュリティ上の懸念を理由として、利用条件等の見直しを行うとの連絡があったためのようです。11月22日には、米国図書館協会(ALA)が、Penguinグループは直ちに提供を再開すべきであるとの声明を発表しました。11月23日付けのOverDrive社のプレスリリースによると、同日からKindleへの貸出が再開されたようですが、新しいタイトルについては利用できないようです。Library Journal誌のブログThe digital shiftの記事では、Penguinグル―プによる発表も引用されています。

Penguin Group USA to No Longer Allow Library Lending of New Ebook Titles(The digital shift 2011/11/21付けの記事)

県民と学校・図書館の間で寄贈ニーズのマッチングを行う、大分県立図書館寄贈本取扱システム「みんなの本ネット」がオープン

2011年11月22日、大分県立図書館が、大分県立図書館寄贈本取扱システム「みんなの本ネット」を公開しました。これは、県民から県内の学校・図書館へ本を寄贈してもらう際のニーズのマッチングを行うシステムのようです。みんなの本ネットの主な機能は、(1)県民が寄贈したい本の情報を登録し、その情報を学校・図書館が閲覧する機能、(2)学校・図書館が寄贈を希望している本の情報を登録し、一般公開する機能、の2つとのことです。実際の寄贈においては、県立図書館は仲介を行うわけではなく、寄贈者と学校・図書館と間で直接連絡(電話・FAX・メール)や受渡を行うようです。

みんなの本ネット
https://www.minnanohon.net/

寄贈本システム「みんなの本ネット」がオープンしました!(同館トップページに2011/11/22付けとあり)
http://library.pref.oita.jp/kento/guide/service-guide/minnanohon.html

11月 22日

子どもにはやっぱり紙の本?(記事紹介)

New York Times紙とWall Street Journal紙に、子どもの読書は紙か電子か、に関する記事が掲載されています。New York Times紙の記事では、親は自身が電子書籍のヘビーユーザーであっても子どもには紙の本の経験をしてほしいと思っていること、親は子どもと一緒に本を読む時に電子機器に子どもの注意が行ってしまうのは嫌だと思っていること、形や大きさも読書経験の一部であるという意見があること等が紹介されています。Wall Street Journal紙の記事では、記者が自分の子どもに子ども向けの電子書籍を読ませたところテレビを見ている時のような表情になったことや、子どもに本を読む際にページめくりでペースを作るということが電子書籍では難しいこと等が書かれています。

For Their Children, Many E-Book Fans Insist on Paper(New York Times 2011/11/20付けの記事)
http://www.nytimes.com/2011/11/21/business/for-their-children-many-e-book-readers-insist-on-paper.html

ポランカ氏による「電子書籍購入ガイド」(記事紹介)

電子書籍と図書館についての書籍“No Shelf Required”の編者であり、同名のブログを運営している大学図書館職員ポランカ(Sue Polanka)氏による「電子書籍購入ガイド」という記事が、American Libraries誌に掲載されています。以下のような点が含まれています。
・電子書籍は紙の資料とは価格設定方式が異なる。
・永続アクセスかリースかなど、様々なビジネスモデルがある。
・購入先は、出版社・アグリゲーター・卸売業者等がある。出版社から直接購入の場合が値引きの余地が一番大きいが、交渉やその後の管理に手間がかかる。
・コンソーシアムでの購入にはスケールメリットや共有等のメリットがあるが、コンソーシアム内での調整が難しいというデメリットもある。
・契約にあたってはベンダーをしっかり評価する必要がある。評価基準は、オンラインで得られるものもあるし、既にそのサービスを導入している館からアドバイスを求めるのもよい。
・日々変わり続ける環境の中で大切なことは、電子書籍購入の目的をしっかりと定めることである。

A Guide to Ebook Purchasing(American Libraries 2011/11/15付けの記事)

第13回図書館総合展ポスターセッションの最優秀賞は、本と人をつなげるしおり“kumori”に

2011年11月9~11日に開催された第13回図書館総合展で行われたポスターセッションの最優秀賞は渡辺ゆきのさんの「kumori~コラボレーションとデザイン~」に決定したそうです。kumoriは、本と人をつなげる参加型の「しおり」のことで、現在、千葉大学附属図書館など各地の図書館に置かれています。

第13回 図書館総合展ポスターセッション最優秀賞受賞(kumori 2011/11/22付けお知らせ)
http://kumori.info/kojo/2011/11/libraryfair-poster-award/

ポスターセッション2011、L-1グランプリ2011、Library of the Year 2011の結果発表(図書館総合展2011 2011/11/22付けニュース)
http://2011.libraryfair.jp/node/284

kumori
http://kumori.info/

渡辺ゆきの:参加型のしおり「kumori」-本との出会いを提供する試み
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008440896

参考:
2011年の“Library of the Year”は小布施町立図書館に
http://current.ndl.go.jp/node/19502

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