アーカイブ - 2011年 11月 22日

子どもにはやっぱり紙の本?(記事紹介)

New York Times紙とWall Street Journal紙に、子どもの読書は紙か電子か、に関する記事が掲載されています。New York Times紙の記事では、親は自身が電子書籍のヘビーユーザーであっても子どもには紙の本の経験をしてほしいと思っていること、親は子どもと一緒に本を読む時に電子機器に子どもの注意が行ってしまうのは嫌だと思っていること、形や大きさも読書経験の一部であるという意見があること等が紹介されています。Wall Street Journal紙の記事では、記者が自分の子どもに子ども向けの電子書籍を読ませたところテレビを見ている時のような表情になったことや、子どもに本を読む際にページめくりでペースを作るということが電子書籍では難しいこと等が書かれています。

For Their Children, Many E-Book Fans Insist on Paper(New York Times 2011/11/20付けの記事)
http://www.nytimes.com/2011/11/21/business/for-their-children-many-e-book-readers-insist-on-paper.html

ポランカ氏による「電子書籍購入ガイド」(記事紹介)

電子書籍と図書館についての書籍“No Shelf Required”の編者であり、同名のブログを運営している大学図書館職員ポランカ(Sue Polanka)氏による「電子書籍購入ガイド」という記事が、American Libraries誌に掲載されています。以下のような点が含まれています。
・電子書籍は紙の資料とは価格設定方式が異なる。
・永続アクセスかリースかなど、様々なビジネスモデルがある。
・購入先は、出版社・アグリゲーター・卸売業者等がある。出版社から直接購入の場合が値引きの余地が一番大きいが、交渉やその後の管理に手間がかかる。
・コンソーシアムでの購入にはスケールメリットや共有等のメリットがあるが、コンソーシアム内での調整が難しいというデメリットもある。
・契約にあたってはベンダーをしっかり評価する必要がある。評価基準は、オンラインで得られるものもあるし、既にそのサービスを導入している館からアドバイスを求めるのもよい。
・日々変わり続ける環境の中で大切なことは、電子書籍購入の目的をしっかりと定めることである。

A Guide to Ebook Purchasing(American Libraries 2011/11/15付けの記事)

第13回図書館総合展ポスターセッションの最優秀賞は、本と人をつなげるしおり“kumori”に

2011年11月9~11日に開催された第13回図書館総合展で行われたポスターセッションの最優秀賞は渡辺ゆきのさんの「kumori~コラボレーションとデザイン~」に決定したそうです。kumoriは、本と人をつなげる参加型の「しおり」のことで、現在、千葉大学附属図書館など各地の図書館に置かれています。

第13回 図書館総合展ポスターセッション最優秀賞受賞(kumori 2011/11/22付けお知らせ)
http://kumori.info/kojo/2011/11/libraryfair-poster-award/

ポスターセッション2011、L-1グランプリ2011、Library of the Year 2011の結果発表(図書館総合展2011 2011/11/22付けニュース)
http://2011.libraryfair.jp/node/284

kumori
http://kumori.info/

渡辺ゆきの:参加型のしおり「kumori」-本との出会いを提供する試み
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008440896

参考:
2011年の“Library of the Year”は小布施町立図書館に
http://current.ndl.go.jp/node/19502

OverDrive社の電子書籍サービスを導入した公共図書館の悩み(記事紹介)

2011/11/18付けのDeseret Newsに、米ユタ州のソルトレイクシティ公共図書館の電子書籍サービスの話が紹介されています。同館ではOverDrive社のサービスを通じて、利用者に5,253冊の電子書籍を提供しているそうです。2010年12月以降の貸出回数は16,000回を数え、電子書籍の提供は成功していると言えるものの、コスト面で問題があるとされています。同館では、OverDriveのサービスに年間1.2万ドルを支払っており、更に、契約タイトルごとに費用がかかるそうですが、その価格は紙の書籍よりも平均で8ドル高額だそうです。記事では、電子コンテンツの契約に詳しい人物による「このモデルが変わらないと、図書館は困ったことになるだろう」という言葉が紹介されています。

S.L. library pays more for e-books than for print (Deseret News 2011/11/18付け記事)
http://www.deseretnews.com/article/705394575/SL-library-pays-more-for-e-books-than-for-print.html

ソルトレイクシティ公共図書館(Salt Lake Public Library)
http://www.slcpl.lib.ut.us/

総務省、ICTを活用した先導的な教育の実証研究に関する協議会(第一回)の配布資料を公開

2011年11月14日に総務省で開催された、「ICTを活用した先導的な教育の実証研究に関する協議会(第一回)」の配布資料が、11月22日に同省のウェブサイトで公開されています。

ICTを活用した先導的な教育の実証研究に関する協議会(第一回) (総務省のウェブサイト)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/futureschool/02ryutsu05_03000026.html

総務省 (2011/11/22付けの新着情報に「ICTを活用した先導的な教育の実証研究に関する協議会(第一回)」とあります。)
http://www.soumu.go.jp/index.html

文化遺産のデジタル化に積極的なGoogle、そのねらいは(記事紹介)

2011年11月20日付けのNew York Timesに“Quietly, Google Puts History Online”と題する記事が掲載されています。記事では、イスラエル博物館と共同で行なった死海文書のデジタル化等、Google Cultural Instituteが文化機関と協力して積極的に展開している資料デジタル化プロジェクトについて取り上げています。Google Cultural Instituteの所長であるSteve Crossan氏のインタビューを交えながら、記事では、Googleとしてはユーザーが文化をオンラインで利用したり保存できたりするようなツールやサービスを構築し、小規模な文化機関が所蔵資料を自前でデジタル化してオンラインで公開できるような標準ツールの開発も行っていること、また、Googleはエンジニアであり技術者であるため、大量の資料のデータをユーザーに届けるためには、それに精通した文化機関の職員や歴史研究者等との協同が欠かせないという話を紹介しています。

英国研究情報ネットワーク(RIN)、企業などとの共同研究における研究者の情報利用行動を調査した報告書を公開

2011年11月18日、英国の研究情報ネットワーク(RIN)が、英国図書館(BL)と共に行った研究の報告書“Information handling in collaborative research: an exploration of five case studies”を公表しました。これは、高等教育機関と企業・公的セクターなどとの共同研究プロジェクトにおいて、研究者がどのように情報を利用しているかを調査したもので、Intelligent Care、UK Reactics、PRISMA、Structural Genomics Consortium、Locating Communications Heritageの5プロジェクトのケーススタディが行われているようです。報告書には、研究パートナーのタイプが情報行動やニーズにもたらす違いの比較や、より効率的な情報利用を妨げるものの特定とそれへの対処法なども盛り込まれているそうです。

Information handling in collaborative research:
an exploration of five case studies (PDF文書:60ページ)

世界のオキュパイ運動で設置されている「図書館」の写真

写真共有サイトFlickrに“Occupy libraries”というグループが登録されており、そこに世界中のオキュパイ運動で設置されている「図書館」の写真が公開されているようです。2011年11月21日付けの英国Guardian紙が、それらの写真の中から8枚を紹介しています。

"Occupy" libraries (Flickrに掲載されている写真一覧)
http://www.flickr.com/groups/1754828@N25/pool/

Occupy libraries around the world - in pictures (Guardian 2011/11/21付けの記事)
http://www.guardian.co.uk/books/gallery/2011/nov/21/occupy-libraries-protests-pictures-world#/

2011年CrossRef年次大会の発表資料29本

2011年11月14日と15日に米マサチューセッツ州で開催された“2011 CrossRef Workshops”と“2011 Annual Member Meeting”の資料が公開されています。CrossCheck、ORCID、CrossMark、COUNTER、TRANSFERなどの最新動向や、電子書籍・電子ジャーナルへのDOI付与ワークフローなどに関する発表が行われたようです。

2011 CrossRef Annual Meeting (SlideShare)
http://www.slideshare.net/event/2011-crossref-annual-meeting/slideshows

宮崎県日向市、「広報ひゅうがデジタルアーカイブ」を公開

2011年11月18日、宮崎県日向市が、日向市制施行60周年記念事業の一つとして、市報である「広報ひゅうが」のデジタルアーカイブを公開したようです。公開されたのは、現存している「広報ひゅうが」約660号のようで、ポータルサイトで発行年や出来事、キーワード等で検索できるようです。今後も日向市では、2006年2月に閉町した旧東郷町で発行していた「町報とうごう」(全658号)も順次デジタル化して、提供していく予定のようです。

広報ひゅうがデジタルアーカイブ
http://hyuga.digital-archives.jp/

日向市60年のあゆみ 「広報ひゅうがデジタルアーカイブ」を公開しました (日向市 2011/11/18付けの記事)
http://hpm.city.hyuga.miyazaki.jp/display.php?cont=111118155127