アーカイブ - 2011年 11月 2日

米国著作権局、書籍の大規模デジタル化における法的課題に関するレポートを公表

米国議会図書館(LC)内に置かれている米国著作権局が、2011年10月31日付けで、書籍の大規模デジタル化における法的課題についてのレポート“Legal Issues in Mass Digitization”を公表しています。「予備的分析と討議資料」という位置づけとなっており、GoogleブックスやHathiTrustのプロジェクトをめぐる訴訟をふまえ、米国での大規模デジタル化事業の状況や著作権法との関係等を整理したもののようです。

Legal Issues in Mass Digitization: A Preliminary Analysis and Discussion Document(米国著作権局のページ)
http://www.copyright.gov/docs/massdigitization/

メガジャーナルがやってくる!(文献紹介)

オープンアクセスジャーナル“sciecominfo”の7巻3号に、「オープンアクセスメガジャーナル」をテーマとした“The Mega-journals are coming!”という2ページの論文が掲載されています。同論文などによると、オープンアクセスメガジャーナルとは、STM分野の様々な領域を対象とし、年間発行論文数が数千にもなるほど巨大なオープンアクセスジャーナルのことで、例えば、PLoS ONE(1日当たり70本の論文を掲載)やScientific Reportsなどが該当するそうです。論文ではこれらオープンアクセスメガジャーナルが他のジャーナルの今後やインパクトファクター(IF)に対して与える影響についても述べられています。

The Mega-journals are coming! (sciecominfo Vol 7, No 3 (2011))
http://www.sciecom.org/ojs/index.php/sciecominfo/article/view/5278

"PLoS ONE and the Rise of the Open Access Mega Journal" (Slideshare)
http://www.slideshare.net/PBinfield/ssp-presentation4

学生の情報リテラシーと指導教員の役割についての調査リポート(英国)

英国の研究情報ネットワーク(RIN)が、学生の情報リテラシーについて、研究を指導する側の教員の役割等に関する調査リポートを公表しています。研究者としての情報リテラシーを身につける過程において指導教員の役割が重要であるという観点から、博士課程の学生とその指導教員を対象に調査を行ったもので、判明した点として、以下のようなことが示されています。
・学生は、指導教員から情報やガイダンスを得られると考えている。
・学生への情報リテラシーの指導を行っていない指導教員もいた。
・多くの指導教員は情報リテラシーについての指導に自信を持っているが、情報リテラシーの分野により自信の程度が異なる。
・学生に学術論文を書ける能力を身につけるさせることが、指導教員の重要な役割である。
・指導教員は、大学や学部で行われている学生向けの研修やサポートを知らないこともある。
・指導教員自身は、必ずしも情報リテラシーの最新の技術や情報を熟知しているわけではない。

Elsevier、SciVerse用アプリケーションのプログラミングコンテスト“Apps for Science”の結果を発表

Elsevier社が2011年4月から7月にかけて開催していたプログラミングコンテスト“Apps for Science”の結果発表が行われました。これは同社の電子リソースプラットフォームSciVerse上で動作するアプリケーションを募集するもので、期間中に27本の作品が投稿されたそうです。その結果、一等は、論文に対するソーシャルメディアやニュースサイト上での反応をSciVerse上に表示する“Altmetric”、二等は、コラボレーションツールの“Refinder”、三等は、自国語での論文検索を可能にする“iHelp”に決定したそうです。

Apps for Science
http://appsforscience.com/

Elsevier Announces Winners of "Apps for Science" Challenge (PR Newswire 2011/11/1付けプレスリリース)
http://www.prnewswire.com/news-releases/elsevier-announces-winners-of-apps-for-science-challenge-132995468.html

参考:

複数のクラウドサービスを利用して安全にデジタルコンテンツを保存する“DuraCloud”がリリース

2011年11月1日、米国の非営利団体DuraSpaceが、デジタルコンテンツの保存・管理などを行うクラウドサービス“DuraCloud”をリリースしました。同システムは課金制のサービスですが、そのシステムはオープンソースとなっています。DuraCloudの特徴は、Amazon Web Services、Windows Azure、Rackspaceなど複数のクラウドサービスにコンテンツを保存して消失のリスクを減らすという点で、定期的にファイルの破損をチェックする機能も備えているようです。既に米国のMITやコロンビア大学などが導入を決めているそうです。

DuraSpace Launches Open-Source Cloud Service (DuraSpace 2011/11/1付けプレスリリース)
http://duraspace.org/duraspace-launches-open-source-cloud-service

DuraCloud
http://duracloud.org/

参考:
DuraSpace、デジタルコンテンツをクラウド化するサービス“DuraCloud”の新サイトを公開
http://current.ndl.go.jp/node/18128

ケンブリッジ大学出版局、学術電子書籍の提供プラットフォームの運用を開始

2011年10月31日に、英国のケンブリッジ大学出版局が、学術書の電子書籍等を提供するプラットフォーム“University Publishing Online”の運用を開始したと発表しています。世界の学術出版社による電子書籍やデータベース等を提供するもので、現時点では、ケンブリッジ大学出版局のほかリバプール大学出版局等による出版物が含まれているようです。

University Publishing Online
http://ebooks.cambridge.org/upo/

Cambridge University Press launches University Publishing Online(ケンブリッジ大学 2011/10/31付けのプレスリリース)
http://www.cambridge.org/home/press_releases/display/item6686064/

参考:
ケンブリッジ大学出版局、他の学術出版社の電子書籍等も提供可能なプラットフォーム“University Publishing Online”を発表
http://current.ndl.go.jp/node/18684

オックスフォード大学出版局、他大学出版局の書籍もオンラインで提供するプラットフォームを公開

デジタルガレージ社、米Memolane社と提携してソーシャルメディアへの投稿を蓄積する「自分史」サービスを国内展開へ

株式会社デジタルガレージが、ユーザが様々なソーシャルメディアに投稿したコンテンツを一元的に蓄積するサービス“Memolane”を提供している米Memolane社と提携し、同サービスの日本展開を開始すると発表しました。Memolaneは、2011年3月にベータ版が公開されたサービスで、ユーザがTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアに投稿してきたテキスト、写真、動画、位置情報などのコンテンツを時系列に並べた「自分史」を作成し、視覚的なアルバムとして表示できるサービスだそうです。発表文では、「リアルタイムな情報の共有に注目が集まりがちだったソーシャルメディアに『ストック』という概念を持ち込み、新たな付加価値を提供」するとされています。

デジタルガレージ、米Memolane社と資本・業務提携~ソーシャルメディアへの投稿を蓄積する「自分史」サービスを展開へ~(デジタルガレージ 2011/11/2付けプレスリリース)
http://www.garage.co.jp/pr/pressreleases/111102_dg_memolane.html

SNSと連携し「自分史」構築-デジタルガレージ、米メモレーンと資本・業務提携(シブヤ経済新聞 2011/11/2付けニュース)
http://www.shibukei.com/headline/8088/

北米研究図書館協会(ARL)がオープンアクセスに関するベルリン宣言に署名

北米研究図書館協会(ARL)が、2011年11月1日付けで、オープンアクセスに関するベルリン宣言に署名したと発表しています。

ARL Endorses the Berlin Declaration on Open Access to Knowledge in the Sciences and Humanities(ARL 2011/11/1付けのニュース)
http://www.arl.org/news/pr/Berlin-1nov11.shtml

参考:
米国の大学・研究図書館協会(ACRL)がオープンアクセスに関するベルリン宣言に署名
http://current.ndl.go.jp/node/19269

E144 - オープンアクセスをめぐる動き ベルリン宣言採択
http://current.ndl.go.jp/e144

オーストラリア・アーキビスト協会刊“Keeping Archives”から視聴覚メディア部分の翻訳が公開

オーストラリア・アーキビスト協会が2008年に刊行した“Keeping Archives”第3版の翻訳(一部)が勉誠出版のウェブサイトに掲載されています。このたび、映画保存協会の有志が同書の第17章「音声記録」と第18章「動的映像」を翻訳したもので、現在、第17章が公開されています。

『キーピング・アーカイブズ Keeping Archives』連載第1回(勉誠出版 2011/10/30付け)
http://bensei.jp/?main_page=wordpress&p=1311

キーピング・アーカイブズ 第17章・第18章(映画保存協会 2011/11/1付け情報)
http://www.filmpres.org/archives/4312

Keeping Archives
http://www.keepingarchives.com.au/

米国著作権局、2013年までの優先的取り組み事項等をまとめた文書を公表

米国議会図書館(LC)内に置かれている米国著作権局が、2011年10月25日付けで、2011年10月から2013年10月までの期間における著作権政策の優先的取り組み事項等をまとめた文書を発表しています。17の優先的取り組み事項と10のプロジェクトがあげられており、図書館に関連することとしては、図書館での著作権制限規定、大規模デジタル化、孤児著作物、等のテーマが含まれています。

Priorities and Special Projects of the united states copyright office(PDF文書)
http://www.copyright.gov/docs/priorities.pdf

Director of U.S. Copyright Office Announces Priorities, Special Projects for Next Two Years(LC 2011/10/25付けのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2011/11-204.html

Copyright Office Announces 17 Policy Priorities(Library Journal 2011/10/25付けの記事)

イタリア行政機関のオープンデータポータルサイト“dati.gov.it”が公開

2011年10月18日に、イタリアの行政機関・イノベーション省(Ministero per la pubblica amministrazione e l'innovazione)は、同国の行政機関が作成したデータセット等を提供するポータルサイト“dati.gov.it”を公開したようです。現在のところ“dati.gov.it”には、31の行政機関から提供された156のデータセットが登録されているとのことで、それらのデータの多くはクリエイティブコモンズライセンスの下で公開されているようです。なお、“dati.gov.it”の公開にあわせて、公共の情報リソースを用いたアプリ開発コンテスト“Apps4Italy”も開催されるようです。

dati.gov.it
http://www.dati.gov.it/

Dati.gov.it, il Portale dei dati aperti della PA (dati.gov.it 2011/10/7付けの記事)
http://www.dati.gov.it/content/datigovit-il-portale-dei-dati-aperti-della-pa

カナダでも電子書籍提供サービス“Google eBookstore”がスタート

2011年11月1日に、Googleが電子書籍提供サービス“Google eBookstore”を、米英に続き、カナダでも開始したと発表しました。Inside Google Booksの記事によると、Random House社やMcClelland & Stewart社等の国際的な大手出版社やカナダの出版社と提携したとのことです。

Google eBookstore (Canada)
http://books.google.ca/ebooks

Google eBooks opens a new chapter for Candian readers (Inside Google Books 2011/11/1付けの記事)
http://booksearch.blogspot.com/2011/11/google-ebooks-opens-new-chapter-for.html

米国ジョージメイソン大学、Occupy Wall Street等に関するデジタルアーカイブ“Occupy Archive”を開始

2011年11月1日に、米国ジョージメイソン大学のロイ・ローゼンツヴァイク・歴史・ニューメディアセンター(Roy Rosenzweig Center for History and New Media:CHNM)が、Occupy Wall Streetおよび世界中で行なわれている同様の活動に関するボーンデジタル資料等の収集保存と提供を行うデジタルアーカイブ“Occupy Archive”を開始したようです。“Occupy Archive”では、利用者がオキュパイ活動に関する考えや意見を共有したり、印刷資料、画像、動画、録音記録等を投稿できるようです。なお、これまでにCHNMでは、9.11に関するデジタルアーカイブ“September 11 Digital Archive”や、ハリケーン「カトリーナ」と「リタ」に関するデジタルアーカイブ“Hurricane Digital Memory Bank”等を開設しています。

Occupy Archive
http://occupyarchive.org/

Announcing OccupyArchive.org (Roy Rosenzweig Center for History and New Media 2011/11/1付けの記事)