アーカイブ - 2011年 10月

10月 26日

米国情報標準化機構(NISO)、ディスカバリーサービスに関する標準の開発などを目的とした新しいイニシアティブを発表

2011年10月25日、米国情報標準化機構(NISO)が、図書館のディスカバリーサービスに関する規格・標準の開発や優良事例の推奨などを目的とした新しいイニシアティブ“Open Discovery Initiative”を発表しました。同イニシアティブに関するメーリングリストも開設されているとのことです。立ち上げには図書館システムに関する情報提供サイト“Library Technology Guides”で知られるブリーディング(Marshall Breeding)氏らが関わっているようです。

NISO Launches New Open Discovery Initiative to Develop Standards and Recommended Practices for Library Discovery Services Based on Indexed Search (NISO 2011/10/25付けニュース)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=21d5364c586575fd5d4dd408f17c5dc062b1ef5f

Open Discovery Mailing List Home
http://www.niso.org/lists/opendscovery/

それはまるで本の巣箱、“Little Free Library”がシラキュース大学にも(米国)

巣箱のような本の貸出ポストをつくって地域住民への読書推進活動を行っている“Little Free Library”が、米国のシラキュース大学にも登場するようです。ウィスコンシンで始まったLittle Free Librayは、地域住民に本を無料で貸し出して読書活動を推進し、地域コミュニティのアイデンティティ形成を促すとともに、アンドリュー・カーネギーを超える2,510館以上の「図書館」建設を目標としたプロジェクトのようです。現在、シラキュース大学の情報学部(Shool of Information Studies)等を中心に、同大学の図書館員やデザイナー等のグループが、学内の設置場所や蔵書のテーマについて検討を続けているようです。

Syracuse Little Free Libraries Project Launches (Information Space 2011/10/14付けの記事)
http://infospace.ischool.syr.edu/2011/10/14/syracuse-little-free-libraries-project-launches/

The Little Free Libraries Project Comes to Syracuse (Information Space 2011/10/20付けの記事)

Elsevier主催“Apps for Library Idea Challenge”コンテスト、エントリーされた10本のアイディアへの投票を受付中

Elsevier社が開催中のコンテスト“Apps for Library Idea Challenge”にエントリーされた以下の10本のアイディアが公開され、2011年10月28日まで投票が受け付けられています。投票するにはコンテストのサイト上でユーザ登録をする必要があります。

・Determining the number of authors per article
・Journal Abbreviation Translator
・Journals/Conferences @ Your Fingertips
・JTOCs 2 Go
・SciVerse Live Chat
・SciVerse Search with Support
・Search Aid
・Visualization of facets
・Vocabulary Mapping
・Yumetrics or Scimetrics

エントリー作品一覧(Apps for Library Idea Challenge)
http://www.appsforlibrary.com/entries/

Let the voting begin! (Apps for Library Idea Challengeのブログ 2011/10/17付け記事)

毎日新聞社、第65回読書世論調査の結果概要を発表

毎日新聞社が第65回「読書世論調査」の結果概要を発表しています。同調査は「読書週間」に合わせて年1回行っているものです。概要では、東日本大震災に関連する書籍を回答者の3割が読んだ、本の購入先は5割が「大型書店」である、などの結果が紹介されています。同調査と「第57回学校読書調査」の結果をまとめた報告書「読書世論調査2012年版」が2012年春に発行される予定とのことです。

第65回読書世論調査:震災体験、読書に影響 解説本に高まる関心(その1)
http://mainichi.jp/enta/book/news/20111026ddm010040005000c.html

第65回読書世論調査:震災体験、読書に影響 解説本に高まる関心(その2止)
http://mainichi.jp/enta/book/news/20111026ddm010040006000c.html

英国情報システム合同委員会(JISC)による2つのオープンアクセス関係の研究レポート

英国情報システム合同委員会(JISC)の英国オープンアクセス実行グループ(UK Open Access Implementation Group:OAIG)が、オープンアクセス(OA)に関する2つの調査レポートを公開したようです。1つ目の“Benefits to the Private Sector of Open Access to Higher Education and Scholarly Research”は、企業が大学等の研究成果をOAで利用することで、コストと時間の削減につながり、開発サイクルを短縮することができる等の効果があることについて検証したもののようです。2つ目の“Open Access Fees Report”は、OA出版に係る出版費用について調査したもののようです。なお、OAIGはこれらのレポートとともに、大学等の研究機関向けに、OAポリシーの採択やOAの取り組みに役立つような情報をまとめたリソースパックも公開しています。

Benefits to the Private Sector of Open Access to Higher Education and Scholarly Research (PDF)

東京大学附属図書館、新図書館構想について利用者からの意見を募集中

東京大学附属図書館が新図書館構想の骨子とFAQを公開し、構想について広く利用者からの意見を募集しています。募集期間は2011年10月25日から12月26日までとされています。

東京大学新図書館構想に関する意見募集について
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/ac/iken.html

東京大学新図書館構想の骨子
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/ac/detail.html

東京大学新図書館構想 FAQ(よくある質問)
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/ac/faq.html

W3Cの“Library Linked Data Incubator Group”が最終報告書を公開

2011年10月25日、World Wide Web Consortium(W3C)の“Library Linked Data Incubator Group”が執筆した報告書最終版が公開されました。7月にドラフト版に対するパブリックコメントが募集されていたものです。報告書本体に加え、書誌データなどを公開する際にセマンティックウェブの標準やLinked Dataを採用することの利点などを述べた“Use Cases”と、Linked Data形式の図書館データを作成するための情報源をまとめた“Datasets, Value Vocabularies, and Metadata Element Sets”が含まれているようです。

Library Linked Data Incubator Group Final Report
http://www.w3.org/2005/Incubator/lld/XGR-lld-20111025/

Library Linked Data Incubator Group: Datasets, Value Vocabularies, and Metadata Element Sets
http://www.w3.org/2005/Incubator/lld/XGR-lld-vocabdataset-20111025/

10月 25日

Serials Solutions社、開発中のウェブスケール図書館業務管理システムに関するオンラインセミナーの動画を公開

米Serials Solutions社が2011年10月18日から22日にかけて開催した、以下のオンラインセミナーの動画が公開されています。テーマは同社が現在開発中のウェブスケール図書館業務管理システムなどです。

・Using Linked Data to Create Efficiencies in the Library
・How System Interoperability Streamlines and Improves Library Management
・Uncover Cost Savings with Web-Scale Management
・What's New and Upcoming with the Summon Service

Serials Solutions at upcoming events in London and Charleston; recent webinar recordings available (LIS-E-RESOURCES 2011/10/25付け) ("Recent Webinar Recordings"以下に4本の動画へのリンクがあります)
https://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A2=LIS-E-RESOURCES;8f717141.1110

10月27日は世界視聴覚遺産の日

毎年10月27日は、ユネスコの定める「世界視聴覚遺産の日」(World Day for Audiovisual Heritage)とされており、2011年のテーマには“Audivisual Heritage: See, Hear, and Learn”が掲げられています。この日にちなんで世界各国ではイベントが予定されており、日本では10月27日に東京の求道会館で、11月5日には東京国立近代美術館フィルムセンター等でイベントが開催されるようです。

World Day for Audiovisual Heritage 2011
http://www.pia.gov.ph/wdavh2011/?m=1

World Day for Audiovisual Heritage 2011 (UNESCOのウェブサイト)
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/access-to-knowledge/archives/world-day-for-audiovisual-heritage/world-day-for-audiovisual-heritage-2011/

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」 (東京国立近代美術館フィルムセンターのウェブサイト)

国立国会図書館、ISIL(図書館及び関連組織のための国際標準識別子)のページを開設

国立国会図書館は、2011年10月20日付けで、「図書館及び関連組織のための国際標準識別子」(ISIL)のページを開設しました。ISILは、図書館をはじめ博物館、美術館、文書館などの類縁機関に付与される国際的なIDで、国立国会図書館が、日本の国内登録機関として日本国内のISIL付与及び管理を行います。ISILのページでは、ISILを持つ機関の基本的な情報を登録したファイル(ISIL管理台帳)を公開しています。

図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/isil/index.html

参考:
CA1715 - 図書館及び関連組織のための国際標準識別子ISIL / 宮澤 彰
http://current.ndl.go.jp/ca1715

米カリフォルニア大学、大学出版局の共同オンラインプラットフォーム“University Press Scholarship Online”に参加へ

2012年3月、米カリフォルニア大学が、英オックスフォード大学出版局の運営している他大学出版局の書籍もオンラインで提供するプラットフォーム“University Press Scholarship Online”(UPSO)に参加すると発表されました。UPSOには現在6大学が参加しており、21分野の7,000タイトル以上の図書が利用可能とされています。UPSOは、OpenURLやDOIをサポートし、コンテンツはPorticoでアーカイブされているそうです。

University of California Press joins UPSO (UPSO 2011/10/24付けプレスリリース)
http://www.universitypressscholarship.com/newsitem/44/university-of-california-press-joins-upso

米国計算機学会(ACM)、研究者が自著論文の出版社版を無料公開できる新サービス“ACM Author-Izer”を開始

米国計算機学会(ACM)が、ACMのジャーナルに論文を掲載した研究者を対象とした新サービス“ACM Author-Izer”を開始しました。このサービスを使うと、著者は自著論文の出版社版を自身のウェブページなどで無料公開できるようです。ACMはオープンアクセスポリシーとして著者に論文のセルフアーカイブを許可(Green road)しており、ACM Author-Izerはそれを拡充するものだとされています。ACM Author-Izerを利用するためには、ACM Digital Libraryにログインし、論文を公開するウェブページのURLなどを入力して、ウェブページに埋め込むためのHTMLコード(論文ダウンロード用URL、このURLからダウンロードされた論文の統計含む)を取得するという流れになるようです。

ACM AUTHOR-IZER SERVICE
http://www.acm.org/publications/acm-author-izer-service

ACM Author-Izer Service (サービスを解説したPowerPointファイル)
http://www.acm.org/publications/Author-Izer-2011-update.pptx

デジタルキュレーションセンター(DCC)、データセットの引用方法を解説したガイドブックを公開

2011年10月21日に、英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)は、研究者等がデータセットを引用して出版物にリンクさせる方法を解説したガイドブック“How to Cite Datasets and Link to Publications”を公開したようです。DCCの説明によるとこのガイドブックは、研究者の他に、リポジトリ管理者やデータアーキビスト等が自組織で保存しているデータをより引用しやすくするのにも役立つとのことです。

How to Cite Datasets and Link to Publications (PDF)
http://www.dcc.ac.uk/webfm_send/525

How to Cite Datasets and Link to Publications (HTML)
http://www.dcc.ac.uk/resources/how-guides/cite-datasets

フランス・ボルドー市に期間限定で船上図書館“Biblio.Bato”が登場

2011年10月25日、フランスのボルドー市に、フェリーを改造して作られた期間限定の船上図書館“Biblio.Bato”が登場したようです。これは同国の文化省との協力で実現したもので、Biblio.Batoはレストランやクラブ、コンサートホール等を備えたI-Boatと呼ばれるフェリーの一部に設置されているようです。図書館では、貸出やレファレンス等の通常の図書館サービスを提供しているほか、ボルドー市の公共図書館としては初めてテレビゲームを備えているようです。

Biblio.bato (bordeaux.frのウェブサイト)
http://www.bordeaux.fr/ebx/portals/ebx.portal?_nfpb=true&_pageLabel=pgFicheOrga&classofcontent=organisme&id=42718

Bordeaux lance ≪Biblio.bato≫ (Bibliofrance.org 2011/10/24付けの記事)

〈大震災〉出版対策本部らが岩手県陸前高田市に建設した子ども向け図書館が11月にオープン

大手出版社等から成る〈大震災〉出版対策本部が、「あしたの本プロジェクト」や三井物産らと協力して岩手県陸前高田市に建設を進めてきた子ども向け図書館が11月にオープンするとのことです。また、〈大震災〉出版対策本部の10月までに実施した図書や図書カード寄贈等の活動をまとめたPDF文書が公開されています。

「一本杉」のもとに子どもたちを…図書館開設へ(Yahoo!ニュース 2011/10/24付けニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111024-00000804-yom-soci

対策本部活動概要(3月~10月)(〈大震災〉出版対策本部 2011/10/24付けPDF文書)
http://www.shuppan-taisaku.jp/wp-content/uploads/2011/10/document20111024.pdf

参考:
〈大震災〉出版対策本部、岩手県陸前高田市に子ども向け図書館を建設
http://current.ndl.go.jp/node/19090

子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト、セブン&アイの協力を受けて移動図書館の定期巡回を開始
http://current.ndl.go.jp/node/19340

10月 24日

【イベント】「ディジタルキュレーションシンポジウム ―時を越え、違いを越えて、知をつなぐ―」(12/9・東京)

2011年12月9日に、東京の印刷博物館で、「ディジタルキュレーションシンポジウム ― 時を越え、違いを越えて、知をつなぐ ―」と題したシンポジウムが開催されます。博物館・美術館、図書館、文書館(MLA)のリーダーを中心に、情報の発信・出版から利用、保存にいたるライフサイクルの各過程にかかわる有識者を招き、社会のネットワーク化、ディジタル化が進む中で、知の資源を収集蓄積し、途切れることなく保存継承してゆくことの重要性と様々な可能性について議論するとのことです。参加費は無料、募集人数は80名(先着順)となっています。

ディジタルキュレーションシンポジウム―時を越え、違いを越えて、知をつなぐ―
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/dcs2011/

プログラム
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/dcs2011/program.html

米国国立医学図書館(NLM)等、生物医学研究開発者向けのソフトウェア等の情報共有プロジェクトを開始

2011年10月21日に、米国国立医学図書館(NLM)は、退役軍人省の研究開発部門等と共同で、“Online Registry of Biomedical Informatics Tools”(ORBIT)というプロジェクトを開始したようです。これは、利用者である生物医学関係の研究開発者自身が、医療記録データに関するソフトウェアやナレッジベース、データセット等のリソース情報を登録して共有するためのもののようです。

Online Registry of Biomedical Informatics Tools
http://orbit.nlm.nih.gov/

NLM and Department of Veterans Affairs Launch Online Registry of Biomedical Informatics Tools (ORBIT) (NLM 2011/10/21付けの記事)
http://www.nlm.nih.gov/news/nlm_va_launch_orbit.html

第5回「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」が発表

全国出版協会が、第5回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の受賞者を発表しています。「朝の読書大賞」は、大阪府富田林市立寺池台小学校、長崎県平戸市立平戸小学校、青森市立浪打中学校、徳島県立板野高等学校に、「文字・活字文化推進大賞」は鹿児島県出水市に決定したそうです。

第5回髙橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」 受賞者決定のお知らせ(全国出版協会 2011/9/26付け)
http://www.ajpea.or.jp/takahashi/05/index01.html

平戸小が「朝の読書大賞」 県内初、貸出数は3年で5万冊増(長崎新聞 2011/9/30付けニュース)
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110930/07.shtml

新潟県中越地震の記憶を未来に伝える、長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」が開館

2011年10月22日、新潟県長岡市に長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」が開館したそうです。これは、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の被災地である中越地域をそのまま情報の保管庫にする「中越メモリアル回廊」という試みの一部で、合わせて、23日には「おぢや震災ミュージアムそなえ館」と「川口きずな館」も開館したとのことです。

きおくみらい 長岡震災アーカイブセンター(中越メモリアル回廊)
http://c-marugoto.jp/facility/nagaoka.html

中越メモリアル回廊の3施設・3メモリアルパークが地域と共に、いよいよスタートします!10/22(土)・23(日)オープニングセレモニーのご案内(中越メモリアル回廊 2011/10/19付けプレスリリース)
http://c-marugoto.jp/news/2011/10/19/post_23.html

中越地震7周年 22、23日にメモリアル回廊6施設オープン 新潟(MSN産経ニュース 2011/10/21付けニュース)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111021/ngt11102122080002-n1.htm

参考:
長岡市立中央図書館、中越地震等の「災害アーカイブス」を公開

「米国デジタル公共図書館」、欧州のEuropeanaと協力関係構築で合意

2011年10月21日付けで、米国ハーバード大学バークマンセンターを中心に設立に向けた検討が進められている「米国デジタル公共図書館」(Digital Public Library of America:DPLA)が、欧州のデジタル文化資源ポータルEuropeanaと協力関係を構築することでEuropeana側と合意したと発表しています。DPLAのシステムやデータを、Europeanaとの相互運用可能性の高いものとすることなどが合意されたようです。また、これにあわせて、両者の協力により、欧州から米国への移民に関するバーチャル展示を行う予定とのことです。

Digital Public Library of America and Europeana Announce Collaboration(DPLA 2011/10/21付けの情報)
http://dp.la/2011/10/21/digital-public-library-of-america-and-europeana-announce-collaboration/

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