2011年10月27日、スペイン国立図書館(BNE)が2012-2014年の戦略計画を発表しました。戦略計画では、「質」(Calidad)「厳格さ」(Austeridad)「一貫性」(Coherencia)「永続性」(Vocación de permanencia)の4つを計画を規定する価値と定め、現状分析を踏まえた上で、サービスの質向上、コスト削減、業務合理化、BNEの本質的な機能の強化を今後の方針として掲げているようです。
2011年10月27日に、Googleが、IPSOS、モバイルマーケティング協会と共同で、世界30か国、30,000人のスマートフォンユーザを対象に実施した、スマートフォンに関する大規模な行動・意識調査の結果を公表しました。調査は、スマートフォンの普及率、利用状況・シーン、使用用途、オンラインコマース(情報収集と購入活動)、広告への反応の5つに分けられており、“Our Mobile Planet”のウェブサイトで、調査項目や対象国を自由に設定して、インタラクティブに調査結果を閲覧できるようです。
Elsevier and Ex Libris Collaborate to Present bX Recommendations in Scopus and Science Direct (Ex Libris 2011/10/26付けプレスリリース) http://www.exlibrisgroup.com/?catid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88}&itemid={94954577-220F-48EA-A11D-8675FD6659F2}
2011年10月27日に、学術情報のオープンアクセスを求めて活動を行っている、大学生・大学院生による国際的なアドヴォカシー団体“Right to Research Coalition”が、“Optimize Your Publishing, Maximize Your Impact”と題した学生向けのガイドを公開したようです。このガイドは、オープンアクセスで提供する研究論文の読者の獲得とインパクトを高める方法について解説したもののようです。ガイドには、オープンアクセス雑誌やリポジトリ、著者の権利等の説明に加えて、おかれた状況に応じて論文投稿のあり方を検討するための決定木(decision tree)も収録されているようです。
2011年10月27日、OCLC Researchが、ユタ大学、電子図書館連合(DLF)、マウンテンウェスト電子図書館(Mountain West Digital Library)と合同で、“Getting Found: Search Engine Optimization for Digital Repositories”と題した3年間の研究プロジェクトを行うと発表しました。米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)からの助成を受けているそうです。プロジェクトの目的は、図書館のデジタルリポジトリの検索エンジン最適化(Search Engine Optimization:SEO)で、検索エンジンにおける可視性を向上させるための戦略の構築と、優良事例のガイドラインを作ることとしています。
2011年10月24-25日に、英国図書館(BL)において、大規模デジタル化におけるテキスト化処理の改善やノウハウの共有等を目指す欧州のプロジェクト“IMPACT”の最終カンファレンスが開催され、その席で欧州委員会(EC)情報社会・メディア総局(Information Society and Media Directorate General)のKhalil Rouhana氏が、“IMPACT”プロジェクトを引き継いだ、IMPACT Centre of Competenceの設立を発表したようです。IMPACT Centre of Competenceは、欧州の歴史的な印刷資料のデジタル化を、より高品質で、より早く、そしてより安く行なうこと、そしてデジタル化のワークフローに関わるツールやサービス、知識の共有等を目的とするようです。
2011年10月26日に、英国王立協会(Royal Society)が、同協会の刊行誌の論文をデジタル化したアーカイブ“Royal Society Digital Journal Archive”の一部をオープンアクセス(OA)化すると発表したようです。これは同協会が進めている学術出版物のOA化に対応したもので、この度公開されるのは、70年以上前に発行された学術雑誌論文約6万件のようです。この中にはニュートンやダーウィン、ベンジャミン・フランクリン等の論文も含まれているようです。