巣箱のような本の貸出ポストをつくって地域住民への読書推進活動を行っている“Little Free Library”が、米国のシラキュース大学にも登場するようです。ウィスコンシンで始まったLittle Free Librayは、地域住民に本を無料で貸し出して読書活動を推進し、地域コミュニティのアイデンティティ形成を促すとともに、アンドリュー・カーネギーを超える2,510館以上の「図書館」建設を目標としたプロジェクトのようです。現在、シラキュース大学の情報学部(Shool of Information Studies)等を中心に、同大学の図書館員やデザイナー等のグループが、学内の設置場所や蔵書のテーマについて検討を続けているようです。
Elsevier社が開催中のコンテスト“Apps for Library Idea Challenge”にエントリーされた以下の10本のアイディアが公開され、2011年10月28日まで投票が受け付けられています。投票するにはコンテストのサイト上でユーザ登録をする必要があります。
・Determining the number of authors per article
・Journal Abbreviation Translator
・Journals/Conferences @ Your Fingertips
・JTOCs 2 Go
・SciVerse Live Chat
・SciVerse Search with Support
・Search Aid
・Visualization of facets
・Vocabulary Mapping
・Yumetrics or Scimetrics
英国情報システム合同委員会(JISC)の英国オープンアクセス実行グループ(UK Open Access Implementation Group:OAIG)が、オープンアクセス(OA)に関する2つの調査レポートを公開したようです。1つ目の“Benefits to the Private Sector of Open Access to Higher Education and Scholarly Research”は、企業が大学等の研究成果をOAで利用することで、コストと時間の削減につながり、開発サイクルを短縮することができる等の効果があることについて検証したもののようです。2つ目の“Open Access Fees Report”は、OA出版に係る出版費用について調査したもののようです。なお、OAIGはこれらのレポートとともに、大学等の研究機関向けに、OAポリシーの採択やOAの取り組みに役立つような情報をまとめたリソースパックも公開しています。
Benefits to the Private Sector of Open Access to Higher Education and Scholarly Research (PDF)
2011年10月25日、World Wide Web Consortium(W3C)の“Library Linked Data Incubator Group”が執筆した報告書最終版が公開されました。7月にドラフト版に対するパブリックコメントが募集されていたものです。報告書本体に加え、書誌データなどを公開する際にセマンティックウェブの標準やLinked Dataを採用することの利点などを述べた“Use Cases”と、Linked Data形式の図書館データを作成するための情報源をまとめた“Datasets, Value Vocabularies, and Metadata Element Sets”が含まれているようです。