アーカイブ - 2011年 10月 19日

フランスとポーランドの両国立図書館が18世紀末の画家ノルブランの作品のデジタル化で協定を結ぶ

2011年10月7日に、フランス国立図書館(BnF)とポーランド国立図書館との間で、18世紀末から19世紀にかけて活躍した画家のジャン-ピエール・ノルブラン・ド・ラ・グルデーヌ(フランス語名Jean-Pierre Norblin de La Gourdaine/ポーランド語名 Jan Piotr Norblin)の作品をデジタル化することで協力協定が結ばれたようです。これは、フランス生まれのノルブランが、1774年以後30年にわたってポーランドのワルシャワに滞在して作品を生み出し続けていたためで、デジタル化された作品は今後ポータルサイトで提供されることになるようです。

Jean Pierre Norblin
http://norblin.bn.org.pl/

La BnF signe une convention de coopération avec la Pologne autour de l’oeuvre du peintre Norblin (PDF)(BnF 2011/10/7付けのプレスリリース)
http://www.bnf.fr/documents/cp_pologne_norblin.pdf

eサイエンスと大学図書館に関する英語文献リスト第1版が公開

Digital Scholarshipのウェブサイトで、「eサイエンスと大学図書館に関する文献リスト」(E-science and Academic Libraries Bibliography)の第1版が公開されています。この文献リストは、eサイエンスにおける大学図書館の幅広い役割を理解するのに役立つとされる、主として2007年から2011年10月18日までに出版された英語の論文や書籍等のリストのようです。リスト作成者は、ウェブサイトを運営しているベイリー(Charles W. Bailey)氏です。なお、リストでは、一般の図書館におけるデータキュレーションや研究データマネジメントの問題はカバーしていないとのことです。

E-science and Academic Libraries Bibliography
http://digital-scholarship.org/ealb/ealb.htm

The E-science and Academic Libraries Bibliography (Library Intelligencer 2011/10/19付けの記事)

子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト、セブン&アイの協力を受けて移動図書館の定期巡回を開始

「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」が、セブン&アイ・ホールディングスの協力を受けて、2011年10月22日から、宮城県内で移動図書館の定期巡回を開始すると発表しました。移動図書館が立ち寄るのは、同県内のセブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、計4か所としています。これまで個別の訪問依頼には応えてきましたが、複数の施設を定期的に巡回するのは初めてとのことです。同プロジェクトは、社団法人日本国際児童図書評議会、社団法人日本ペンクラブ子どもの本委員会、財団法人日本出版クラブ、財団法人出版文化産業振興財団によるものです。

<あしたの本>プロジェクト移動図書館車 <あしたの本>プロジェクト移動図書館車初の巡回運行スタート(セブン&アイ・ホールディングス 2011/10/18付けプレスリリース)
http://www.7andi.com/news/pdf/2007/2011-1018-1558.pdf

セブン&アイ/宮城県で移動図書館を定期巡回(流通ニュース 2011/10/18付けニュース)
http://www.ryutsuu.biz/topix/d101820.html

参考:
日本国際児童図書評議会・日本ペンクラブらによる「子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト」、2011年7月から移動図書館で被災地訪問

Google、らせん状の無限本棚をウェブで公開

2011年10月18日付けのGoogleのブログ記事で、Googleブックスに登録されている1万タイトル以上の電子書籍の表紙画像を用いた、らせん状の無限本棚が公開されています。28ある主題のなかから希望するテーマを選択すると、そのテーマの本棚の位置までカメラが動き、その後は本棚を回転させながら希望する本を選択するようになっているようです。なお、実際の利用に際しては、Google Chromeの利用が望ましいとされているようです。

WebGL Bookcase
http://workshop.chromeexperiments.com/bookcase

島根県松江市立図書館、情報システム構築の提案依頼書の中でRubyの使用を義務づける

島根県の松江市立図書館が、情報システム構築・運用支援・保守業務の委託事業者を募集していますが、その提案依頼書の中で、システム構築にあたってプログラミング言語“Ruby”を活用することが盛り込まれています。具体的には、提案依頼書の2.9.1節で、「本システムの構築にあたり、必要となる「Ruby」言語により開発されたシステムを導入し、必要に応じてカスタマイズ(ソフトウェア等を含む)を行うこと。また、本委託業務のために「Ruby」言語により新たに開発したシステムは、ソースコードを公開する場合がある。」としています。Rubyはまつもとゆきひろ(松本行弘)氏が開発した日本発のプログラミング言語で、同氏が松江市に在住していることから、島根県はRubyを軸としたIT産業の振興に力を入れているようです。Rubyを使用した図書館システムにはProject Next-L Enjuや、まちづくり三鷹のものなどがあります。

松江市立図書館情報システム構築・運用支援・保守業務委託事業者の募集について
http://www1.city.matsue.shimane.jp/bosyu/proposal/toshokan_system.html

提案依頼書(PDF文書:54ページ)

東日本大震災被災地の文化遺産が2012年版ワールド・モニュメント・ウォッチに選ばれる

ワールド・モニュメント財団(WMF)が、修復・保全が求められる文化遺産に対する支援を世界的に呼び掛けることを目的として1996年から隔年で実施している「ワールド・モニュメント・ウォッチ」の2012年版が発表されました。今回は41の国・地域にある67の文化遺産が選ばれており、その中に東日本大震災被災地の文化遺産も含まれているようです。日本からは他に京都の町屋群、平櫛田中の住居兼アトリエも選ばれています。

EAST JAPAN EARTHQUAKE HERITAGE SITES (WMF)
http://www.wmf.org/project/east-japan-earthquake-heritage-sites

WORLD MONUMENTS FUND ANNOUNCES 2012 WATCH, ENCOMPASSING 67 THREATENED CULTURAL-HERITAGE SITES ACROSS THE GLOBE (PDF:7ページ)
http://cdn.wmf.org/downloads/Watch-PR.pdf

about the World Monuments watch (日本語PDF:2ページ)
http://cdn.wmf.org/downloads/Map-Brochure-JAP.pdf

Google Refineを活用してメタデータをLinked Data形式に変換する“Free Your Metadata”

Google社が提供するデータクリーニングツール“Google Refine”を活用して、メタデータのクリーニングやリンキングを行い、Linked Data形式のデータを作成するというプロジェクト“Free Your Metadata”が行われているようです。これはベルギーのゲント大学とブリュッセル自由大学の合同プロジェクトとのことです。プロジェクトのウェブサイト及びそこで公開されている論文では、サンプルデータを用いて、空白の除去や重複の解消といったクリーニング作業(cleaning)と、メタデータ中に含まれる語をウェブ上の統制語(ここではLCSH)とリンクさせる作業(reconciliation)を行う方法が具体的に紹介されています。

Free Your Metadata
http://freeyourmetadata.org/

Free your metadata: Integrating cultural heritage collections through Google Refine reconciliation (PDF:16ページ)
http://freeyourmetadata.org/publications/freeyourmetadata.pdf

Google Refine

米オラクル社、企業向け検索エンジンや次世代OPACを提供するEndeca Technology社を買収

2011年10月18日、米国のOracle社が、企業向け検索エンジン(エンタープライズサーチ)やビジネスインテリジェンス(BI)ツール等の開発・販売を行っているEndeca Technology社の買収を発表しました。Endeca社の技術を用いた次世代OPACを導入している図書館に、米ノースカロライナ州立大学図書館やカナダのトロント大学図書館などがあります。発表資料によると、Oracle社は、構造化・非構造化データ管理プラットフォームの中に、Endeca社の検索エンジン“MDEX Engine”を位置づけていくようです。

Oracle Buys Endeca (Oracle 2011/10/18付けプレスリリース)
http://www.oracle.com/us/corporate/press/517791

買収に関する発表資料 (Oracle)
http://www.oracle.com/us/corporate/acquisitions/endeca/general-presentation-517133.pdf

Endeca for Libraries and OPAC (Endeca)