アーカイブ - 2011年 10月 18日

国際公文書館会議(ICA)、アーカイブズ関連の情報共有を目的としたプラットフォーム“OKE”を開設

国際公文書館会議(International Council on Archives:ICA)が、アーカイブズに関する専門的な情報や知識の共有の場とすることを目的とした、“Open Knowledge Exchanges”(OKE)というウェブサイトを開設したようです。コメント等を行うには登録メンバーとなる必要があるようですが、そのメンバー登録も広く公開されているようです。OKEを運営するICAからは、最初の議論のテーマとして「気候変動」が提示されており、気候変動がアーカイブズにどのような影響を与えるのか、超長期間に亘る気候の研究にどのようなアーカイブズ資料が役立つのか、といった議論の例が挙げられているようです。

Open Knowledge Exchanges (OKE)
http://oke.ica.org/

OKE is there !!! (Internacional Council on Archivesのウェブサイト)
http://www.ica.org/11154/videos/oke-is-there.html

カリフォルニア州、公共図書館の運営を民営化する際の要件を強化

米国カリフォルニア州で、2011年10月8日に、公共図書館の運営を民営化する際の要件を厳しくする州法が成立したとのことです。2019年1月までの期間、民営化をしようとする自治体にコスト削減となることを明確に示すことや人員の削減をしないこと等を求めるとともに、契約に盛り込むべき内容等が規定されているようです。同州でも図書館運営業務を行っているLSSI社は、これは財政難の自治体の選択肢を奪うものであり、図書館の閉鎖や開館時間短縮等につながるだろう、とコメントしています。

California Governor Signs Bill Imposing Stringent Requirements on Privatizing of Library Services(Library Journal 2011/10/10付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/892350-264/california_governor_signs_bill_imposing.html.csp

GOVERNOR SIGNS LIBRARY “OUTSOURCING” BILL(カリフォルニア図書館協会 2011/10/10付けのニュース)

国立国会図書館、震災直後の『石巻日日新聞』の手書き壁新聞や80年分の『醫學中央雜誌』等を含むデジタル化資料を追加・公開

2011年10月18日、国立国会図書館は、「国立国会図書館のデジタル化資料」として提供しているデジタル資料に、下記のコンテンツを追加・公開しました。

・石巻日日新聞社のご協力により、東日本大震災後に発行された手書きの壁新聞(3/12~3/17分)を借用しデジタル化したものを収録し、インターネットへも公開しました。
・医学中央雑誌刊行会のご協力により、これまで館内限定公開であった『醫學中央雜誌』の創刊号(1903年)~410巻(1983年)をインターネットに公開しました。
・古典籍資料約5万冊を追加しました。うち約3万5千冊はインターネットへも公開しました。
・雑誌約18万冊(約1,800タイトル)を追加しました。国立国会図書館内でのみ閲覧可能ですが、書誌情報、目次情報はインターネットへも公開します。

また、10月25日にも図書資料約10万冊を館内限定公開として追加する予定です。

国立国会図書館で34万点のデジタル化資料を追加提供します(国立国会図書館 2011/10/18付けのお知らせ)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/1192351_1670.html

デジタル化資料の提供数が34 万点増えます(国立国会図書館 2011/10/18付けプレスリリース)

東京都千代田区の「千代田区立日比谷図書文化館」、11月4日にオープン

東京都から千代田区に移管され改修工事が行われていた旧都立日比谷図書館が、「千代田区立日比谷図書文化館」として、2011年11月4日にオープンするとのことです。「図書館機能」「ミュージアム機能」「文化活動・文化交流機能」といった機能を通じ文化情報を発信し、「知識の入り口」として新たな図書館像を全国に向けて発信するとのことです。なお、同区の四番町歴史民俗資料館は11月3日で閉館し、その活動や機能は日比谷図書文化館に引き継がれるとのことです。

平成23年11月4日 「日比谷図書文化館」グランドオープン!(千代田区 2011/10/14付けのお知らせ)
http://www.city.chiyoda.lg.jp/service/00134/d0013481.html

日比谷図書文化館、11月4日開館へ-展示・カフェ機能備えた複合館に(銀座経済新聞 2011/10/17付けの記事)
http://ginza.keizai.biz/headline/1650/

米ワシントン大学、図書館内における大学生の情報機器の利用に関する調査レポートを公開

2011年10月12日、米ワシントン大学情報学部のプロジェクト“Project Information Literacy”が,試験を控えた大学生が図書館内でどのように情報機器を利用しているかを調査したレポート“Balancing Act: How College Students Manage Technology While in the Library during Crunch Time”を公開しました。これは、米国の10大学に在籍する560名の学部生を対象に実施したインタビュー調査の結果をまとめたものです。この調査は2011年春学期の最後数週間(4月7日~5月26日)にかけて行われたもので、試験前のこの期間を同レポートでは“Crunch Time”(「勝負時」のような意味)と表現しているようです。

Balancing Act: How College Students Manage Technology While in the Library during Crunch Time (PDF:72ページ)
http://projectinfolit.org/pdfs/PIL_Fall2011_TechStudy_FullReport1.1.pdf

Project Information Literacy

OCLC、WorldCat Localに資料利用可能状況の表示やローカル所蔵検索などの新機能を追加

2011年10月13付けの情報によると、OCLCが提供しているディスカバリインターフェース“WorldCat Local”にいくつかの新機能が追加されたそうです。

・検索結果一覧画面で各資料の利用可能状況(availability)が分かるようになった。このデータはリアルタイムに各図書館のOPACに問い合わせている。
・各図書館のローカル所蔵のデータ(請求記号など)を検索できるようになった。自館のWorldCat Localにアップロードしたローカルデータは、他館のWorldCat Localでは表示されない。
・モバイル版WorldCat Localで、図書だけではなく、論文やオンラインリンクも表示されるようになった。また、分館の住所情報も表示されるようになった。

英エディンバラ大学、効率的な研究データ管理方法のためのeラーニングサイト“MANTRA”を公開

英国のエディンバラ大学が、ポスドクや若手研究者らが効率的な研究データ管理の方法などをオンラインで学習できる教材を開発し、“MANTRA”というウェブサイトで公開しています。主な対象分野は、社会科学、臨床心理学、地球科学とされています。サイト左側に教材が並んでおり、その他、SPSS、R、ArcGIS、NVivoといったデータ分析ツールのマニュアルも公開されています。MANTRAプロジェクトは英国情報システム合同委員会(JISC)の助成を受けているとのことです。

MANTRA
http://datalib.edina.ac.uk/mantra/

Research Data MANTRA project
http://www.ed.ac.uk/schools-departments/information-services/about/organisation/edl/data-library-projects/mantra

Research Data Mantra project wiki
https://www.wiki.ed.ac.uk/display/mantra/Research+Data+Mantra+project+wiki

鳥取県立図書館、被災地応援フラッグを水戸ホーリーホックに贈呈

2011年10月15日に茨城県の水戸市立内原図書館において、鳥取県立図書館が、プロサッカーリーグ「Jリーグ」のクラブチームである水戸ホーリーホックに対して、東日本大震災の被災地応援フラッグを贈ったようです。応援フラッグは、被災地応援のシンボルとして鳥取県立図書館が発案し、鳥取のクラブチームであるガイナーレ鳥取に依頼して制作されたもので、ガイナーレ鳥取の全選手・スタッフのサインとともに激励のメッセージが記されているとのことです。なお、このフラッグは12月4日まで水戸市立内原図書館に掲示されるようです。

被災地応援のフラッグを水戸ホーリーホックに贈呈!! (鳥取県立図書館 2011/10/17付けの記事)
http://www.library.pref.tottori.jp/hp/menu000001400/hpg000001357.htm

Jリーグと図書館の連携事業 (水戸ホーリーホック沼田社長ブログ 2011/10/15付けの記事)
http://mhhnumata.blog44.fc2.com/blog-entry-177.html

参考:
E1122 - 全国各地の図書館とJリーグのクラブチーム等との連携事業
http://current.ndl.go.jp/e1122

英国図書館(BL)が歴史関係ブログ“Untold Lives”を新設

2011年10月17日に、英国図書館(BL)が歴史関係を扱う新たなブログとして“Untold Lives”を開設したようです。第1回目の記事では、同館が所蔵しているインド省記録“India Office Records”をもとに、19世紀に東インド会社がロンドンに構えていた倉庫で働く労働者について紹介しています。

Untold Lives
http://britishlibrary.typepad.co.uk/untoldlives/

参考:
英国図書館(BL)等が家族史関係資料500万ページをデジタル化へ
http://current.ndl.go.jp/node/17711