アーカイブ - 2011年 10月 14日

Bowker社、世界10か国で電子書籍の利用に関する調査を実施へ

出版関連情報を扱うBowker社が、2012年1月から世界10か国で電子書籍の利用に関する調査を行うと発表しています。調査対象国は、英国、米国、ドイツ、フランス、スペイン、インド、オーストラリア、ブラジル、韓国、日本で、購入状況や電子書籍用端末の所有状況などが調査されるとのことです。調査は毎年実施される予定のようです。

BOWKER LAUNCHES INTERNATIONAL E-BOOK MONITOR(Bowker 2011/10/12付けのプレスリリース)
http://bowker.com/index.php/press-releases/638-bowker-launches-international-e-book-monitor-

Project MUSE、2012年から提供開始予定の人文・社会科学の電子書籍の内容を発表

米国のジョンズホプキンス大学が運営を担当している、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが、2012年1月から提供を開始する電子書籍の内容を発表しています。大学出版局によるコンソーシアムUPCCに参加する66の大学出版局による14,000冊で、コレクション単位での購入となるようです。電子ジャーナルと電子書籍の両方に対応する新サイト(ベータ版)でサンプルが公開されています。

Project MUSE Releases Details on New Book Collections(Project Muse 2011/10/3付けの記事)
http://tools.muse.jhu.edu/cgi-bin/announcements.cgi#20111003145744

“OccupyWallStreet”に「人民の図書館」が出現

2011年10月5日付けのLibrary Journalが、米国のウォール街で行なわれているデモ活動“OccupyWallStreet”の現場に出現した、「人民の図書館」(People's Library)を紹介しています。図書館の主催者による、図書整理と記録作成を担当してくれる図書館員の募集に応じたある大学図書館員を中心に、図書館の運営が行なわれているようです。図書館の蔵書は1日30冊から50冊受ける寄贈本をもとにしているとのことで、記事では図書館員が利用者からの様々なレファレンスや図書の貸出の対応に追われている様子を紹介しています。

Occupy Wall Street Library
http://peopleslibrary.wordpress.com/

電子書籍が普及すると脚注はなくなる?(記事紹介)

New York Times紙に、Alexandra Horowitz氏による、「電子書籍は脚注を殺すのか?」(Will the E-Book Kill the Footnote?)というエッセイが掲載されています。様々な情報がつめこまれた脚注を愛するHorowitz氏は、電子書籍によりページの概念がなくなってしまい、脚注が巻末に移されてしまうことを残念がっています。

Will the E-Book Kill the Footnote?(NYTimes.com 2011/10/7付けの記事)
http://www.nytimes.com/2011/10/09/books/review/will-the-e-book-kill-the-footnote.html

文部科学省、放射線等に関する副読本を公開

文部科学省が放射線等に関する副読本を2011年10月14日に公開しました。これは、小学校・中学校・高等学校における放射線等に関する指導の一助となるべく作成されたもので、学校、教育委員会等には、印刷物が出来次第、校種別に送付する予定とのことです。

放射線等に関する副読本
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1311072/index.html

放射線等に関する副読本の作成について (文部科学省 2011/10/14付けの記事)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/10/1309089.htm

米国図書館協会等、リンカーンをテーマに全米200か所で大規模移動展示を実施中

米国図書館協会(ALA)と米国憲法センター(National Constitution Center)、全米人文科学基金(NEH)が共同で、大規模な移動展示を開催するようです。テーマは南北戦争期のリンカーンに焦点を当てた“Lincoln: The Constitution and the Civil War”で、2015年12月までの間、6週間の期間ごとに全米の図書館や博物館等200か所をめぐるようです。

ALA, NEH announce 200 site tour for “Lincoln: The Constitution and the Civil War”traveling exhibition (ALA 2011/10/11付けの記事)
http://ala.org/ala/newspresscenter/news/pr.cfm?id=8279

米国情報標準化機構(NISO)、ブックマークやアノテーション共有に関する規格開発のための新イニシアティブを立ち上げ

2011年10月10日に、米国情報標準化機構(NISO)は、オンライン環境でデジタルテキストにブックマークやノートを付け、それを他の人と共有するための規格開発を目的とした、新たなイニシアティブを立ち上げたようです。

NISO Launches New Initiative to Develop Standards for Digital Bookmarking and Annotation Sharing (NISO 2011/10/10付けの記事)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=0a285a60bd6d60377220f0145c32ea63908c6408

富士通東北システムズ、被災図書館の復旧支援でクラウド型図書館システムを提供

富士通東北システムズは、東日本大震災で大きな被害を受け閉館中の、岩手県の山田町、野田村、大槌町の図書館に対し、復旧支援として、同社のクラウド型図書館システム「WebiLis(ウェブアイリス)」の無償提供と導入、運用支援を行うと発表しています。

被災地の図書館をクラウドで復旧支援(富士通東北システムズ 2011/10/13付けのプレスリリース)
http://jp.fujitsu.com/group/tohoku/release/20111013.html

富士通東北システムズ、3図書館にクラウド 岩手3町村へ(河北新報 2011/10/14付けの記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111014t72034.htm

全国学校図書館協議会、被災地の学校図書館への図書寄贈希望者に呼び掛け

2011年10月12日に、全国学校図書館協議会は、東日本大震災で被災した学校図書館への図書寄贈のマッチングを行うと発表し、学校に図書を寄贈したい方に対して、全国学校図書館協議会への連絡を呼び掛けています。これは、被災地では寄贈を希望していることが公表されると全国から寄贈品が集中し、対応に追われて苦慮するおそれがあることから、寄贈を希望する学校名を公表することは行わないとする考えに基づくもので、寄贈希望者からの申し出を受けて全国学校図書館協議会が学校側に連絡を取り、寄贈先を探して紹介するようです。なお、同協議会のウェブサイトには寄贈図書や寄贈方法の条件等が掲載されています。

被災地学校図書館への図書の寄贈をお考えの方へ (全国学校図書館協議会 2011/10/12付けの記事)
http://www.j-sla.or.jp/shinsai/tosyokizou-matching.html

口頭試問通過後から刊行までの間に博士論文をレビューする“Dissertation Reviews”

博士論文の口頭試問を通過した後から刊行までの間に、その博士論文の内容をレビューするウェブサイトがあるようです。“Dissertation Reviews”というそのウェブサイトは、米国スタンフォード大学歴史学部のThomas S. Mullaney助教が中心となって運営されているもので、刊行までのその期間に焦点をあてることで、読者に対し専門分野の最新動向を紹介することを目的としているようです。“Dissertation Reviews”では、博士論文そのものをオンラインで公開するのではなくレビューだけを掲載しており、各レビューでは博士論文の著者のメインの主張や、著者が扱っている史学史的な流れ、そして研究で使われている中心資料の概要を紹介しているようです。レビュー対象の研究分野は、現在のところ中国史・日本研究・韓国研究と東アジア研究がメインとなっているようですが、今後他の専門領域にも拡大する予定であるとされています。

Dissertation Reviews
http://dissertationreviews.org/