アーカイブ - 2011年 1月 5日

島嶼地域の住民に図書館の本を届けるブックボート(フィンランド)

Scandinavian Public Library Quarterly誌(vol.43, no.4)に、フィンランドの島嶼地域の住民に図書館の本を届けるブックボートのサービスを紹介した記事が掲載されています。フィンランド西部の町Pargasで30年以上にわたり実施されているもので、人命救助用の船を兼用して、5月から9月までの間、4週間ごとに、11の場所を巡回しているとのことです。船のスペースが限られているため、資料は、島の住民が必要としそうなものを図書館員が考えながら、600冊程度が選ばれるとのことです。近年では、周辺地域でのサービスやフェリーを使ったサービスも開始されているとのことです。

No man is an island (When there is a book boat service available) (Scandinavian Public Library Quarterly, vol.43, no.4)
http://splq.info/issues/vol43_4/07.htm

(PDF版)
http://splq.info/issues/vol43_4/SPLQ-4-2010.pdf

参考:
CA1656 - 小特集 北欧のコミュニティと公共図書館:ノルウェー / マグヌスセン矢部直美

デジタル時代で変わりゆく図書館の役割(記事紹介)

2011年1月3日付けのHuffington Post紙に、“The Changing Role of Libraries in the Digital Age”と題した記事が掲載されています。執筆者は、米ソニーのDigital Reading Business部門のSteve Haber氏です。記事では、デジタル時代にあっても、図書館は情報とアイディアへのオープンかつ無償のアクセスを提供する中心的な役割を担い続けるだろうと述べられ、電子書籍を扱うようなテクノロジー産業は、図書館員に対して、電子書籍端末の扱い方等の研修や、資料への特別なアクセス方法、そして、テクノロジーの市場展望に関する知識等を提供することで、図書館を支援することができるし、またすべきであるとも述べているようです。最後に、米ソニーの立場から、上述の支援を行うことのできるものとして、“Reader Library Program”を紹介しています。

The Changing Role of Libraries in the Digital Age (2011/1/3付け Huffington Postの記事)
http://www.huffingtonpost.com/steve-haber/the-changing-role-of-libr_b_803722.html?ref=tw

参考:

オーストラリア・クイーンズランド州立図書館、Wikimedia Commonsに写真5万件を提供

オーストラリアのクイーンズランド州立図書館(State Library of Queensland)が、デジタルメディアを集積するWikimedia Commonsに、19世紀半ば以降の写真5万件を提供しています。Wikimedia Commonsのウェブサイトから、クイーンズランド州の都市ブリスベンで起きた洪水やストーリー・ブリッジの建設の様子等を見ることができるようです。

State Library of Queensland images on Wikimedia Commons(John Oxley Library Blog)
http://blogs.slq.qld.gov.au/jol/2010/12/22/state-library-of-queensland-images-on-wikimedia-commons/

State Library of Queensland donates 50,000 photos to Wikimedia Commons(News.com.au 2011/1/5付けの記事)

オープンアクセスをめぐる2010年の動向をまとめた記事

ズーバー(Peter Suber)氏による“SPARC Open Access Newsletter”の第153号に、オープンアクセスをめぐる2010年の動向をまとめた記事が掲載されています。資金提供機関や大学におけるOAポリシーの採択、OA誌やOAリポジトリの増加状況、OAアーカイビング、OA誌、データ共有、書籍とデジタル化、著作権とライセンシング、景気後退の影響、のそれぞれについて状況をまとめた後、出来事についてワースト10とベスト10があげられています。ベスト1は、多くの機関によるOAの義務化、となっています。

Open access in 2010(SPARC Open Access Newsletter, issue #153, 2011/1/2付け)の記事
http://www.earlham.edu/~peters/fos/newsletter/01-02-11.htm

米国議会図書館(LC)が選ぶ2010年の電子情報保存事業の進展トップ10

2010年12月29日付けの米国議会図書館(LC)のニュースに、LCが選ぶ2010年の電子情報保存事業の進展トップ10が掲載されています。これは、LCの電子情報保存事業のページ“digitalpreservation.gov”に掲載されたイベントや出来事等の中から選ばれたもので、LCに関連するものが多くなっているものの、世界の他機関での活動もカバーしているとのことです。取り上げられた内容は以下のとおりです。
(1) LCがTwitterの保存を開始
(2) ブルーリボン・タスクフォースが、持続可能なデジタル保存とアクセス問題に関する最終報告書を刊行
(3) Mementoプロジェクトが2010年の「デジタル保存アワード」を受賞
(4) 全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP)がデジタル情報保存に対する意識を高める動画を公開
(5) 国家デジタル管理連盟“National Digital Stewardship Alliance”(NDSA)やLOCKSS、Hathi Trust等の協同事業が拡大
(6) 欧州のPlanetsプロジェクトがタイムカプセル等の試みで注目を集める
(7) LCがパーソナル・アーカイビング・デーでアウトリーチ活動を行う
(8) 地理空間データの保存が注目を集める

読書推進運動協議会、2011年度「こどもの読書週間」の標語を募集

社団法人読書推進運動協議会が、2011年4月23日から5月12日の第53回「こどもの読書週間」の標語を募集しています。2010年度の標語は「たんけんしたいな 本の森」でした。

「こどもの読書週間」標語募集(読書推進運動協議会)
http://dokusyo.or.jp/jigyo/kodomo/11hyougo/11hyougobosyu.htm

こどもの読書週間(読書推進運動協議会)
http://dokusyo.or.jp/jigyo/kodomo/top.htm

米国カリフォルニア州の図書館、貸出用のギターの購入を計画

米国カリフォルニア州の図書館“East Palo Alto Library”で、利用者に貸出するためのエレクトリックギターの購入を計画していることがLibrary Journalで取り上げられています。この計画は同館に勤務するスウィーニー(Patrick Sweeney)氏が提案しているもので、ギターをアンプやケーブルと共に10本から15本購入するために、カリフォルニア州立図書館に5,000ドルの助成を求めているとのことです。

A Small California Library Hopes To Circulate Electric Guitars(Library Journal 2011/1/3付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/888606-264/a_small_california_library_hopes.html.csp

米国の専門図書館協会(SLA)、知識やアイデア共有のためのウェブサイト“Future Ready 365”を開設

米国に本部を置く専門図書館協会(SLA)が、ブログ形式のウェブサイト“Future Ready 365”を開設しています。このサイトは未来に向けて知識やアイデア等を共有するためのもので、質問に対する回答という形で協力者に自身の考え等を文字や画像で投稿してもらうようです。利用者の要求に応えるために現在行っているあるいはこれから行うことは何か、未来への備えに対する障壁は何か、といった質問が挙げられています。

SLA is Future Ready 365(SLA Blog 2011/1/1付けの記事)
http://slablogger.typepad.com/sla_blog/2011/01/sla-is-future-ready-365.html

Future Ready 365
http://futureready365.sla.org/

米国国立公文書館(NARA)がスマートフォン用アプリを公開

2011年1月4日に、米国国立公文書館(NARA)がスマートフォン用のアプリとして“Today’s Document”を公開しました。このアプリでは、1年365日それぞれの日に関連する記録文書を見ることができたり、記録文書をランダム表示や検索表示することができたり、あるいは文書の背景等も紹介したりしているようです。現在のところ、アンドロイド用のみとのことですが、近々Appleのマーケットプレイスにも登場するとのことです。

Today’s Document goes mobile! (2011/1/4付け NARAtionsの記事)
http://blogs.archives.gov/online-public-access/?p=4028

米国ノーマン・ロックウェル美術館、同館所蔵のノーマン・ロックウェル関係資料のデジタル化公開へ

米国マサチューセッツ州のノーマン・ロックウェル美術館は、同館で所蔵しているノーマン・ロックウェル関係の写真資料やスケッチ、絵画資料等5万点以上をデジタル化するプロジェクト“ProjectNORMAN”の成果を、2011年1月6日からオンライン公開すると発表しています。

ProjectNORMAN
http://www.nrm.org/collections-2/projectnorman/

Norman Rockwell Museum Announces Online Debut of ProjectNORMAN (2011/1/3付け Norman Rockwell Museumのプレスリリース)
http://www.nrm.org/2011/01/norman-rockwell-museum-announces-online-debut-of-projectnorman/

Norman Rockwell Museum Debuts Its Digitization Efforts (Web First) (2011/1/4付け Litchfield County Timesの記事)

京都府立盲学校での近代視覚障害者教育関係資料のデジタル化等の取り組み

2011年1月4日付けの京都新聞の記事で、大学院生等のボランティアが、日本初の盲学校である京都府立盲学校の所蔵する、近代視覚障害者教育関係資料のデジタル化等に取り組んでいる様子が紹介されています。

府立盲学校の資料をデジタル化 学生ら取り組み (2011/1/4付け 京都新聞の記事)
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20110104000055#