アーカイブ - 2011年 1月 18日

閉鎖の危機にある図書館への愛着を示すため、町の住民が図書館の本を全部借りてしまう(英国)

図書館予算削減により閉鎖の危機にさらされている、人口6000人の英国の小さな町Stony Stratfordの図書館で、住民が、図書館を支援するための運動の一環として、図書館にある本を全部借りてしまうということがおこったとのことです。2011年1月12日から15日にかけて1人が貸出上限の15冊まで借りて図書館を空にしてしまうようFacebookを使って呼びかけられ、図書館の蔵書(16000冊程度の模様)全てが借り出されたようです。

Library clears its shelves in protest at closure threat(2011/1/14付けGuardianの記事)
http://www.guardian.co.uk/books/2011/jan/14/stony-stratford-library-shelves-protest

Threatened library gets its patrons to clear the shelves(2011/1/14付けBoing Boingの記事。空になった棚の写真あり)
http://www.boingboing.net/2011/01/14/threatened-library-g.html

Save Stony Stratford Library(Facebookのページ)

米国カリフォルニア州での図書館関連予算削減案

米国カリフォルニア州では、2011年1月に就任したブラウン知事が示した2011/12年度の予算案では約125億ドルの支出削減が示されており、図書館関係では、公共図書館プログラムへの約3000万ドルの予算削減が示されているとのことです。予算削減対象には、州内での相互貸借などの協力事業を支援するCalifornia Library Services Act (CLSA)などが含まれているようです。カリフォルニア図書館協会(CLA)の会長は、厳しい財政状況は理解するが図書館は既に応分以上の予算カットをされているとし、州議会議員等に予算案に反対するよう呼びかける声明を出しています。

California Librarians Push Back Against Brown's Zero Budget for Public Libraries(2011/1/14付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/888818-264/california_librarians_push_back_against.html.csp

オックスフォード大学出版局、複数の大学出版局の単行書をオンラインで提供するプラットフォームを立ち上げへ

オックスフォード大学出版局(OUP)は、OUPの単行書をオンラインで提供する“Oxford Scholarship Online”を発展させた、他大学の出版局の単行書をも提供するプラットフォーム“University Press Scholarship Online”(UPSO)の立ち上げを発表しています。2011年3月からFordham大学出版局との試験プログラムが開始される予定で、2011年秋の正式運用に向けて他の大学出版局とも交渉中とのことです。

OXFORD UNIVERSITY PRESS ANNOUNCES MAJOR NEW ONLINE PLATFORM FOR CROSS-UNIVERSITY PRESS MONOGRAPH CONTENT(2011/1/7付けOUPのプレスリリース)
http://www.aboutupso.com/downloads/upso_release.pdf

教科書に関する大学生の意識調査、電子版より紙を好むという回答が多数(米国)

米国のBook Industry Study Group(BISG)の行った、大学の学生を対象とする教科書に関する意識調査の結果の概要が公表されています。それによると、75%の学生は電子版より紙版の教科書を好むと回答しており、その理由としては、見た目や感触に加えて、古本として売れるということも挙げられていたとのことです。一方、電子版を好むと回答した学生は、低価格、利便性、持ち運び可能性などを評価しているとのことです。また、15%の学生は海賊版の教科書をウェブで入手したことがあり、友人の教科書をコピーしたことがある学生も多かったとのことです。

College Students Want Their Textbooks the Old-Fashioned Way: In Print(2011/1/6付けBISGのプレスリリース)
http://www.bisg.org/news-5-603-press-releasecollege-students-want-their-textbooks-the-old-fashioned-way-in-print.php

BISG Survey Finds Students Prefer Print(2011/1/17付けPulishers Weeklyの記事)

デジタルキュレーションと保存に関する英語文献リスト第2版が公開

Digital Scholarshipのサイトに掲載されている、デジタルキュレーションと保存に関する英語文献のリストが第2版として公開されています。文献リストは、「デジタルキュレーションと保存に関する総論」や「デジタル保存における著作権問題」、「フォーマットと資料のデジタル保存」等、11項目に分類されており、主に2000年以降の論文や書籍等の書誌情報が掲載されているようです。

Digital Curation and Preservation Bibliography (Version 2)
http://digital-scholarship.org/dcpb/dcpb.htm

SPARC Japanが報告書「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」を公開

国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)のウェブサイトで、国立情報学研究所(NII)名誉教授で、SPARC Japan運営委員長の根岸正光氏による調査報告書「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」(2010年12月)が公開されています。また、報告書の内容等に関連した講演会が、2011年2月3日に、第8回SPARC Japanセミナー2010「世界における”日本の論文/日本の学術誌”のインパクト」として開催されるようです。講演者は、根岸名誉教授と、「科学研究のベンチマーキング2010-論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況-」を著わした、科学技術政策研究所主任研究官の阪彩香氏とのことです。

日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析 (2010年12月)
http://www.nii.ac.jp/sparc/publications/report/pdf/negishi_report_201012.pdf

「日本の学術論文と学術雑誌の位置付けに関する計量的調査分析」の公開について (2011/1/18付け SPARC Japanのニュース)
http://www.nii.ac.jp/sparc/2011/01/post_21.html

Twitterで図書館支援の輪広がる

2011年1月17日付けの英国Guardian紙によると、1月16日にTwitter上で公共図書館を支援する内容のツイートが拡大し、その際に使用されたハッシュタグ(#savelibraries)が、世界のツイートのトレンドに成長したとのことです。このきっかけとなったのが、英国シュロップシャーの一人の女性が洗濯をしている最中に、「図書館は重要です。なぜなら…(あなたの考えを入れ、リツイートしてください)#savelibraries」とツイートしたことにあったようです。その後、5,000人以上がこのツイートに呼応したのことです。これらのツイートの中でも、多くの人からリツイートされたツイートには、「Googleは多くの回答をもたらしてくれる。図書館員は一つの正しい答えをもたらしてくれる。」や、「図書館は重要です。なぜなら、子どものころの親友達は、本のページの中にいたからです。」等があったとのことです。きっかけをつくった女性は、大きな反応が寄せられることは予期していなかったと語っているようです。

Twitter support for libraries snowballs worldwide (2011/1/17付け guardian.co.ukの記事)

フランス国立図書館(BNF)の電子図書館Gallica、1年間でアクセス数が85%アップ

フランス国立図書館(BNF)が、電子図書館Gallicaの2010年におけるアクセス数は740万件で、2009年の400万件に比べて85%アップしたと発表しています。また、2010年における同館のウェブサイト(bnf.fr)のアクセス数も2009年に比べて400万件増加し1,800万件であったとのことです。

La fréquentation de Gallica a augmenté de 85 % en 2010
http://www.bnf.fr/documents/cp_gallica.pdf

米国ヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)、ヤングアダルト向けの優秀作品を発表

米国図書館協会(ALA)に属するヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、2011年のヤングアダルト向けの書籍・メディアの優秀作品を発表しています。日本の作品では『土星マンション』(Saturn Apartments)が、「ティーン向けの優れたグラフィック・ノベル」部門でトップ10に入っています。

YALSA names 2011 Great Graphic Novels for Teens(ALAのニュースリリース)
http://ala.org/ala/newspresscenter/news/pr.cfm?id=6094

Great Graphic Novels for Teens(ALA)
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/yalsa/booklistsawards/greatgraphicnovelsforteens/gn.cfm