アーカイブ - 2010年 9月

9月 10日

スペインのカタルーニャ州政府、地域文化発信のポータルサイト“Culturcat”を公開

2010年9月8日、スペインの自治共同体のひとつ、カタルーニャ州の州政府(La Generalitat de Catalunya)が、カタルーニャ文化のポータルサイト“Culturcat”を公開しました。州政府のプレスリリースでは、“Culturcat”の特徴は以下のとおりとのことです。Culturcatは、カタルーニャ語をはじめ、カスティーリャ語(スペイン語)、英語、フランス語、そして南フランスのオック語(アラン語)の5言語で利用可能で、現在のところ500の記事、180の映像・音響資料、2,000の写真資料が掲載されています。コンテンツは、文学、映像芸術、ガストロノミー、舞台芸術、言語、歴史、ポピュラーカルチャー、科学、映画、思想、音楽、コミュニケーションメディアの12のテーマで分類されており、検索結果では、テーマや年代、地理情報などで検索語に関連する資料も同時に表示されます。ポータルサイトは、FacebookやTwitterなどとも連携しているとのことです。また、以上の特徴の他に、トップページでは時間軸での検索も可能のようです。

Culturcat
http://www20.gencat.cat/portal/site/culturacatalana

9月 9日

広島市まんが図書館、ブックディテクションで資料紛失が大幅減

広島市まんが図書館が、所蔵資料にICタグを取り付け、同館の出口にブックディテクションシステムを導入することで資料の紛失冊数を大幅に減らしたと報じられています。

広島市まんが図書館:“紛失”年間1500冊 ICタグ導入で1けたに激減(毎日jp 2010/9/7付けの記事)
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20100907ddlk34040550000c.html

京都大学の春秋講義、2010年度の秋季講義のメインテーマは「電子書籍と出版」

京都大学の2010年度の秋季講義(月曜講義)は、「電子書籍と出版」をメインテーマに開講されます。この春秋講義とは、京都大学における学術研究活動の中で培われてきた知的財産について、広く学内外の人々と共有を図るため、1988年(昭和63)年秋から月曜日と水曜日に開講されるものです。このメインテーマに沿った講義は、10月4日に教育学研究科の佐藤卓己准教授による「書物とウェブのメディア論」、10月18日に附属図書館の古賀崇准教授による「電子化の中の大学図書館」、そして、10月25日に法学研究科潮見佳男教授による「電子書籍と著作権法のゆくえ」の3つとのことです。なお、講義は、京都大学の百周年記念ホールだけでなく、事前申込制で東京オフィスでも同時中継で受講可能とのことです。

京都大学春秋講義 平成22年度 秋季講義
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h8/d2/news4/2010/101124_1.htm

アルゼンチンの公共図書館約600館、インターネット環境の一括整備へ

アルゼンチンの公共図書館国家委員会(la Comisión Nacional Protectora de Bibliotecas Populares:Conabip)が、国内の公共図書館のうち約600館に対して助成を行うようです。これは、インターネット環境のない図書館に対し、それぞれの設備状況に応じて7,550ドル等を助成することで、インターネット環境を整備を行うためです。これにより、利用者サービスを向上させるだけでなく、インターネットを通じて職員や図書館ボランティアの研修を行ったり、Conabipが公共図書館とともに開発した図書館業務ソフト“Digibepé”の利用を促したり、また、公共図書館のオンライン総合目録を作成したりすることも視野に入れているようです。

Las bibliotecas populares se integran en el mundo digital (2010/9/8付け La Nacionの記事)
http://www.lanacion.com.ar/nota.asp?nota_id=1302320

プリンストン大学図書館がHathiTrustに参加

米国の大学等による共同リポジトリ事業“HathiTrust”に、プリンストン大学が参加するとのことです。Googleとの提携でデジタル化したパブリックドメインの資料がHathiTrustに送られるとのことです。プリンストン大学の参加により、HathiTrustの参加機関数は29となりました。

Princeton University Library Partners With HathiTrust(2010/9/8付けプリンストン大学図書館のブログの記事)
http://libblogs.princeton.edu/blog/2010/09/08/princeton-university-library-partners-with-hathitrust/

HathiTrust
http://www.hathitrust.org/

Princeton University Library Becomes the Newest Member of the HathiTrust(2010/9/8付けResourceshelfの記事)
http://web.resourceshelf.com/go/resourceblog/60406

参考:
イェール大学図書館がHathiTrustに参加

オランダの「図書館コンセプトセンター」“DOK”の最近の取組みを紹介した記事

Library Journal誌に、オランダ・デルフト市の「図書館コンセプトセンター」“DOK”の様子を、DOKのErik Boekesteijn氏が紹介した記事が掲載されています。DOKは「世界で最もモダンな図書館になること」をミッションとする有料制の施設で、記事では、最近の3つの取組みが写真入りで紹介されています。
・「DOKアゴラ」(DOK Agora)は、モニタを組み合わせた約10m×3mのビデオの壁(video wall)とビデオ製作ステーションで構成されるもので、利用者は、写真やテキストを加えて自分の物語のビデオを作成し、それがモニタで公開されるとのことです。
・「デルフト・ヘリテージ・ブラウザ」(Delft Heritage Browser)は、テーブルに設置された大画面のタッチパネル式の画面で、デルフト市のアーカイブ資料を閲覧するもので、利用者の利用パスのICタグに含まれる年齢や住所の情報を読み取って、その年代や場所に関連する資料を表示する機能もあるとのことです。
・「Tank U」は、携帯端末へワイヤレスでデジタルファイルをダウンロードするための装置で、オーディオブックや動画がダウンロードできるとのことです。アムステルダムのスキポール空港にも導入されています。

奈良県立図書情報館、館内で公開する「あなたの書棚」を募集

奈良県立図書情報館は、100冊の資料で構成されるコレクションのリストを一般から募集し、その実物を館内で展示するというイベント「あなたの書棚、公開しませんか!」の募集を開始しています。応募者は自身が選択した100冊のリストと、その趣旨・内容の説明文を提出し、審査を通過したコレクションの実物が、2011年1月から約2か月間、同館内で展示されるとのことです。募集は2010年10月31日までとなっています。

国民読書年記念事業第1弾 電子書籍じゃ真似できない!頑張れ書物の3D「書棚」 「あなたの書棚、公開しませんか!」 応募募集 平成22年9月7日(火)~10月31日(日)(2010/9/1付け奈良県立図書情報館のイベント情報)
http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-469.html

9月 8日

「図書館海援隊」プロジェクトに11館が新たに参加、参加館は34館に

有志の図書館により結成されている「図書館海援隊」の参加館が11館増え、34館となりました。「図書館海援隊」は、地域の様々な課題に対する解決支援サービスとして、貧困・困窮者支援や、医療・健康、福祉、法務等に関する支援や情報の提供を行うという取組みです。今回加わったのは次の11館です。

仙台市民図書館、仙台市宮城野図書館、仙台市若林図書館、仙台市太白図書館、仙台市泉図書館、山梨県笛吹市立図書館、岡山県立図書館、佐賀県鹿島市民図書館、佐賀県鳥栖市立図書館、熊本県荒尾市立図書館、大分県宇佐市民図書館  

「図書館海援隊」プロジェクトについて(図書館による課題解決支援)(2010/9/8付け文部科学省のお知らせ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/09/1297446.htm

日本の“Library of the year 2010”、大賞候補となる優秀賞3機関が発表される

NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が企画・運営する、“Library of theYear 2010”の大賞候補となる優秀賞の3機関と、特別賞の1機関が発表されています。

<優秀賞>
・京都国際マンガミュージアム
・神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ事業
・カーリル
<特別賞>
・置戸町生涯学習情報センター

優秀賞3館については、2010年11月26日に第12回図書館総合展の会場において最終選考が行われ、大賞が決定する予定です。なお、特別賞は今回新たに設けられたもので、図書館界に特に影響を与えた館に対して贈られるものです。置戸町生涯学習情報センターは、「過疎の町における図書館」のモデルの一つとして、過疎地域自立促進特別措置法における地方債(過疎債)の対象に図書館が含まれるようになったことに貢献したことが評価されたとのことです。

Library of the Year 2010
http://www.iri-net.org/loy/loy2010.html

参考:
図書館総合展の恒例イベント“Library of the Year”、2010年は候補推薦図書館を公募
http://current.ndl.go.jp/node/16056

Library of the Year 2009が発表される(日本)

EDUCAUSE、「クラウドコンピューティングのセキュリティについて知っておくべき7つの事柄」を発表

2010年9月7日、米国のNPO・EDUCAUSEは、「クラウドコンピューティングのセキュリティについて知っておくべき7つの事柄」(7 Things You Should Know About Cloud Security)という文書を公開しました。文書では、クラウドコンピューティングのセキュリティとは何か?なぜ重要なのか?などについて、7項目に分けて解説されています。

7 Things You Should Know About Cloud Security
http://net.educause.edu/ir/library/pdf/EST1008.pdf

デジタル人文学の萌芽的研究への助成に関する報告書(米国)

2010年9月7日、米国の全米人文科学基金(National Endowment for the Humanities)内のデジタル人文学事務局(Office of Digital Humanities)が、2007年以来行っている、デジタル人文学の萌芽的研究への助成に関する報告書を公開しました。2007年から2010年までの間、デジタル人文学事務局が助成した研究は145件とのことです。報告書には、これまでの助成研究の一覧(分野別・機関別・年度別等)があるほか、申請と助成対象に関する統計とその分析などが含まれており、特に「図書館学・文書管理・資料保存」の分野では、これまで11件の研究に助成されているようです。

Summary Findings of NEH Digital Humanities Start-Up Grants (2007 - 2010)
http://www.neh.gov/whoweare/cio/odhfiles/Summary.Report.ODH.SUG.pdf

New from ODH: Summary Findings of NEH Digital Humanities Start-Up Grants (2007 - 2010) (2010/9/7付け Office of Digital Humanitiesの記事)

9月 7日

OCLCのカルホーン氏の日本での講演「図書館メタデータの将来」のスライドが公開

2010年9月6日から8日にかけて早稲田大学で開催されている、OCLCのメンバー評議会アジア・パシフィック会議東京大会及びOCLC ワークショップに関連して、9月8日のワークショップで講演を行うOCLCのカルホーン(Karen Calhoun)氏によるプレゼンテーションのスライドが公開されています。「図書館メタデータの将来」(“The Future of Library Metadata - A Presentaion for Japanese Librarians”)と題された全59枚のスライドです。

The Future of Library Metadata - A Presentaion for Japanese Librarians
http://www.slideshare.net/amarintha/calhoun-future-of-metadata-japanese-librarians4

文部科学省、「イノベーション促進のための産学官連携基本戦略」を発表

2010年9月7日、文部科学省は、産学官連携の推進に向けた検討結果を取りまとめ、「イノベーション促進のための産学官連携基本戦略~イノベーション・エコシステムの確立に向けて~」として公開しました。この中で、大学等の研究成果が市場に結びつくことなく死蔵されてしまう、いわゆる「死の谷」を越えるために、大学等と産業界との協働による「知のプラットフォーム」を構築し、産学官による「知」の循環を加速させる必要があること等が説かれています。

イノベーション促進のための産学官連携基本戦略 ~イノベーション・エコシステムの確立に向けて~ (2010/9/7付け 文部科学省のウェブサイト)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu8/toushin/1297355.htm

2010年の「国際識字デー」のテーマは「女性の識字」

毎年9月8日はユネスコの定める「国際識字デー(International Literacy Day)」で、2010年のテーマは「女性の識字」(The Power of Women's Leteracy)です。9月8日には、識字活動に尽力した人々への表彰や、研究者や実務家が情報共有や議論などを行えるオンラインのフォーラム“Knowledge and Innovations Network for Literacy”の立ち上げ、識字と女性のエンパワーメントについてのラウンドテーブルなどが行われるとのことです。ユネスコのサイトの情報では、7億9600万人の非識字者の約3分の2は女性とのことです。

UNESCO celebrates the power of women’s literacy on 8 September, International Literacy Day(ユネスコのサイトの情報)
http://www.unesco.org/en/literacy/dynamic-content-single-view/news/unesco_celebrates_the_power_of_womens_literacy_on_8_september_international_literacy_day/back/11922/cHash/b51afa133c/

富士通、SaaS型の図書館システム「WebiLis」を提供開始

富士通株式会社が、公共図書館向けのSaaS(Software as a Service)型の図書館業務システム「WebiLis」の販売開始を発表しています。同社のデータセンターから図書館業務支援ソフトウェアをインターネット経由で提供するというものです。

公共図書館業務支援ソフトウェアをSaaSで販売開始(2010/9/6付け富士通株式会社のプレスリリース)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/09/6-2.html

富士通、公共図書館業務支援ソフトウェア「WebiLis」をSaaSで販売開始(2010/9/7付けCNET Japanの記事)
http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20419557,00.htm

眠らない夜のイベント、スペイン国立図書館の白夜祭2010

2010年9月11日、マドリードにあるスペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de España)では、夜の9時から朝の3時まで、図書館付設の博物館が開館されたり、館内ではダンスや演劇を学ぶ学生らによって、フェデリコ・ガルシア・ロルカ(Federico García Lorca)等の詩のリズムに合わせてダンスを披露する“Poemas en danza”というイベントが開催されるそうです。これらのイベントは、パリをはじめとするヨーロッパの都市数か所で行われている白夜祭(White Nights / La Noche de Branco)に関連して行われるものです。スペインは2006年からこの白夜祭に参加しており、当日は、国立図書館以外にもマドリード各所の文化施設が夜間無料開館したり、文化イベントが多数開催されたりするとのことです。また、白夜祭は今後9月25日にルーマニアのブカレスト、10月2日にベルギーのブリュッセル等で開催予定とのことです。

La Noche en Blanco. Apertura extraordinaria del Museo de la BNE

欧州の4つの国立図書館による、電子図書館環境における長期保存業務の概要についての資料

英国図書館、オランダ王立図書館、ドイツ国立図書館、ノルウェー国立図書館の4つの国立図書館による、資料の長期保存に関する資料が公開されています。電子図書館環境における長期保存について、受入、保持、利用の各段階における業務の内容を記述したもので、図書館が業務に必要となるシステムを検討するためや、サプライヤーが図書館のニーズを理解するために用いることができるとのことです。記述内容は、これらの4つの国立図書館のコンセンサスを反映したものとのことです。

Long-Term Preservation Services
A description of LTP services in a Digital Library environment.
http://www.kb.nl/hrd/dd/dd_links_en_publicaties/publicaties/KB_Long_Term_Preservation_Services_2010-08-05.pdf

Long-Term Preservation Services: A Description of LTP Services in a Digital Library Environment(2010/8/29付けDigitalKoansの記事)

公共図書館の価値を実感した時の体験談を集め提供する“Voices for the Library”(英国)

2010年9月6日、英国で“Voices for the Library”というキャンペーンが始まりました。これは、マンチェスター大学のMimasという学術情報センターに勤めるBethan Ruddock氏らで運営されているもので、図書館を愛する全ての人が公共図書館の持つ価値を実感した時の体験談を共有し、それを提供するためのものです。この活動の背景には、英国全体で図書館資料の貸出と図書館のホームページの閲覧者が増えているにもかかわらず、図書館来館者が減少しているという一面のみで、図書館の予算をカットすることに危機感を抱いたことにあるようです。そのため、このキャンペーンは、(1)公共図書館と図書館員に関する肯定的な意見を共有すること、(2)英国における図書館利用について事実に基づいた情報を提供すること、(3)図書館に関する専門的知識を持つ人をメディアに提供することを目的としているとのことです。

Librarians and library users raise their Voices For Libraries (2010/9/6付け Voices for the Libraryのプレスリリース)
http://www.voicesforthelibrary.org.uk/wordpress/?page_id=67

Voices for the Library

文部科学省、図書館法施行60周年記念で図書館関係者を表彰

文部科学省は、図書館法施行60周年を記念し、図書館活動等の振興に功績のあった方等の功績をたたえるため、文部科学大臣による表彰を行うと発表しています。ボランティア活動で功労のあった方に対する区分も設けられ、合計105名が対象とのことです。表彰は、2010年9月16日・17日の全国図書館大会奈良大会で行われるとのことです。

図書館法施行60周年記念図書館関係者表彰
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/09/1297309.htm

9月 6日

モバイル端末からの学術情報等の利用に関する調査報告書が公開(米国)

2010年8月27日、カリフォルニアデジタルライブラリー(CDL)は、モバイル端末からの学術情報等の利用に関する調査報告書“Mobile Strategy Report, Mobile Device User Research”を公開しました。これは、2010年夏に、カリフォルニア大学の構成員(図書館員、学生、教員)に対して実施された調査に基づくものです。調査の結果、インターネットに「接続できない」モバイル端末をもっている人のほうが、インターネットに「接続できる」モバイル端末をもっている人に比べわずかに多いこと、インターネットはモバイル端末からではなくラップトップからの利用を望ましいと思っている人が聞き取り調査では多かったこと、学術書等の利用において電子書籍端末やタブレットを利用する人はほとんどいなかったこと、モバイル端末から図書館のデータベース、目録、リソースなどを利用することには関心が持たれていることなどが記されています。

Mobile Strategy Report
https://confluence.ucop.edu/download/attachments/26476757/CDL+Mobile+Device+User+Research_final.pdf?version=1

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