アーカイブ - 2010年 9月

9月 16日

9月 15日

博物館に関するテクノロジーの動向を占う、博物館版「ホライズン・レポート2010」が公開

2010年9月15日、米国のニューメディアコンソーシアム(New Media Consortium)は、博物館に関するテクノロジーとその実践について約5年先までの動向をまとめた、「ホライズン・レポート 2010 博物館版」(Horizon Report 2010 Museum Edition)を発表しました。それぞれの期間別に、下記の6つのテクノロジーを取り上げています。

1年以内:「モバイル」「ソーシャルメディア」
2年から3年以内:「拡張現実」「位置情報サービス」
4年から5年以内:「動作感知コンピューティング(Gesture-Based Computing)」「セマンティックウェブ」

The Horizon Report 2010 Museum Edition
http://www.nmc.org/pdf/2010-Horizon-Report-Museum.pdf

ニューヨーク市立大学、デジタル人文学に関するリソースガイドを公開

ニューヨーク市立大学(CUNY)のアカデミックコモンズのウェブサイトで、デジタル人文学に関するリソースガイドのページが作成・公開されています。このリソースガイドは、CUNYの“Digital Humanities Initiatice”というプロジェクトの一環で作成されたもので、デジタル人文学に関する包括的な情報提供を目的としたものではないものの、デジタル人文学に足を踏み入れようとする研究者に対して、重要な情報と有益なクイックレファレンスを提供するものとのことです。ウェブページは、デジタル人文学に関する定義やサンプルとしてのプロジェクトの紹介の他、「デジタル人文学に関するTwitter」「継続的に見るべきブログ」、「カンファレンス・イベント情報」「研究助成情報」「デジタル人文学の研究センター」「ツール」等、14項目に分けて情報提供を行っています。

Open Knowledge Foundation等10機関、"LOD2"プロジェクトを開始

2010年9月6日から8日にかけて、ドイツのライプツィヒで、欧州委員会の資金援助のもと、Linked Dataの統合・組織化を目指すプロジェクト“LOD2”のキックオフミーティングが行われ、LOD2プロジェクトが開始されました。このプロジェクトは、Linked Dataの大規模な統合・組織化を行い、メディアと出版等3つのアプリケーションシナリオにおいて、その利点を広く示すことを目的とするもので、ドイツのライプツィヒ大学や英国の“Open Knowledge Foundation”等の10機関が参加し、今後4年間継続されるようです。

LOD2
http://lod2.eu/Welcome.html

AKSW coordinates EU-funded research project LOD2 aiming to take the Web of Linked Data to the next level (2010/9/5付け Agile Knowledge Engineering and Semantic Webの記事)

学生は有料の文献調査ツールより、無料の検索エンジンを好むという研究報告(英国)

2010年9月8日に英国ノッティンガム大学で開催された“Association for Learnining Technology (ALT)”の第17回年次大会で、英国ミドルセックス大学のHanna Stelmaszewska氏らが、「電子リソース探索システム:それらは学術資料の調査に役立っているのか、それとも邪魔をしているのか?」(Electronic resource discovery systems: do they help or hinder in searching for academic material)と題する研究報告を行ったようです。報告では、大学図書館が高額の予算を使って電子書籍やフルテキストデータベース、電子ジャーナルを提供しているにもかかわらず、文献調査を行う学部学生にとっては、それらのシステムが複雑で時間のかかるものとなっており、その代わりに、操作しやすいGoogleやYouTubeといった無料の検索エンジンを好んで利用しているとの結果が発表されたようです。

Association for Learning Technology 2010のウェブサイト(研究報告のパワーポイント資料があります)
http://altc2010.alt.ac.uk/talks/15054

9月 14日

バチカン図書館、改修工事を経て3年ぶりに開館

バチカン図書館が、3年間の改修工事を終えて2010年9月20日に再開館するとのことです。同図書館は手稿や初期の印刷本(インキュナブラ)を含む貴重な資料を所蔵しており、年間4,000-5,000人程度の研究者が利用するとのことです。資料を借り出せるのはローマ教皇のみとのことです。改修工事には1000万ドル以上が費やされ、空調やエレベーターの整備などの設備面での改修に加え、資料へのマイクロチップの付与などが行われたとのことです。なお、1475年に開館されて以来、休館したのは初めてだったとのことです。

バチカン図書館が3年間の改修終了、20日に再オープン(2010/9/14付けロイターの記事)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-17212620100914

Vatican's Magnificent Library Restored After 3 Years, $11.5 Million Restoration(abcニュースの記事)
http://abcnews.go.com/Entertainment/International/vatican-library-reopens-year-restoration/story?id=11624928

社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会、ビジネスマン向けの著作権パンフレットを公開

2010年9月13日、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)がビジネスマン向けに著作権を解説したパンフレット『ビジネスマン必携!知って得する著作権』を公開しました。パンフレットでは、著作権の概要やビジネスシーンで犯しがちな著作権侵害の実例を会話形式で紹介しており、さらに、利用したいコンテンツについて著作権侵害を防ぐヒントなども解説しているとのことです。

「ビジネスマン必携!知って得する著作権」
http://www2.accsjp.or.jp/books/pdf/business.pdf

パンフレット「ビジネスマン必携!知って得する著作権」発行のお知らせ (2010/9/13付け ACCSの記事)
http://www2.accsjp.or.jp/activities/2010/news07.php

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、大学・研究図書館が持つ価値に関する報告書を公開

2010年9月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、大学・研究図書館が持つ価値に関する報告書“Value of Academic Libraries: A Comprehensive Research Review and Report”を公開しました。この報告書は、高等教育機関を取り巻く環境の変化に伴い、大学・研究図書館も、所属する機関のステークホルダーに対して、自館の実績を明確に説明することが求められるようになってきたことを背景に、(1)機関の内の一組織としての図書館という文脈上での、大学・研究図書館の価値に関する文献レビューを行い、(2)大学・研究図書館の価値を示す「次のステップ」を提案し、(3)研究図書館の価値をはっきりと主張するための「指針」(Research Agenda)を提供することを目的としているようです。

Value of Academic Libraries: A Comprehensive Research Review and Report
http://www.acrl.ala.org/value/

オランダ国立公文書館等がウィキメディア・オランダ協会と提携、歴史写真をWikipediaに提供へ

2010年9月13日に、オランダ国立公文書館(Nationaal Archief)と、オランダの歴史写真の保存を行っている“Spaarnestad Photo”が、ウィキメディア・オランダ協会と提携しました。これにより、オランダの政治家および政治的な出来事に関する1,000点以上の歴史写真が、Wikipediaの関連記事に掲載されることになるようです。

Dutch National Archive joins Wikipedia (2010/9/13付け Wikimedia blogの記事)
http://blog.wikimedia.org/blog/2010/09/13/dutch-national-archive-joins-wikipedia/

Nationaal Archief joins Wikipedia (2010/9/13付け Nationaal Archiefのプレスリリース)
http://www.nationaalarchief.nl/nieuws/nieuws/2010-09-13_NationaalArchiefjoinsWikipedia.asp

Ruim duizend nieuwe politici op Wikipedia (Spaarnestad Photoのプレスリリース)

英国研究情報ネットワーク、高等教育機関の図書館における財政動向を分析

英国の研究情報ネットワーク(RIN)が、1999年から2009年までの10年間の高等教育機関の図書館における財政の動向を分析したレポートを公表しています。分析は、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が英国の高等教育機関の図書館に対して行った調査のデータを使って行われたとのことです。図書・雑誌に係る費用や人件費に関する分析結果が掲載されているほか、米国の高等教育機関の図書館との比較も行われています。

Trends in the finances of UK higher education libraries: 1999-2009(RINのニュースリリース)
http://www.rin.ac.uk/our-work/communicating-and-disseminating-research/trends-finances-uk-higher-education-libraries-1999

37年前の卒業記念タイムカプセル内の作文を図書館員が修復

兵庫県稲美町立天満小学校の卒業生が37年前に埋めたタイムカプセル内の作文が読めない状態になっていたのを、兵庫県立図書館の図書館員が修復し、同窓会で作文が披露されたとのことです。地下水がしみ込んだことにより固まっていた作文の塊をエタノールで消毒して自然乾燥させた後、1枚1枚手作業でめくり、断片的にとれた用紙をつなぎ合わせて一部を読めるようにしたとのことです。

37年前埋め傷んで読めない作文 復元し同窓会で披露(2010/9/8付け神戸新聞の記事)
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0003409270.shtml

9月 13日

オープンアクセスに関する文献1,100点以上を収録した文献目録(英語)

ウェブサイト“Digital Scholarship”を運営するCharles W. Bailey, Jr.氏による、オープンアクセスに関する文献目録“Transforming Scholarly Publishing through Open Access: A Bibliography”が公開されています。1,100点以上の論文や書籍などの文献が、12の分野に分けて紹介されているとのことです。

Transforming Scholarly Publishing through Open Access: A Bibliography(目次、本文(PDF版)へのリンクあり)
http://digital-scholarship.org/tsp/transforming.htm

「嵐」が全国の全ての小・中・高校等へ図書『ニッポンの嵐』を寄贈

2010年9月10日、観光庁は、同庁による「観光立国ナビゲーター」にボランティアで協力している5人組のアイドルグループ「嵐」が、日本全国の各地でその地域の魅力や地域社会の直面する課題などをめぐって、それぞれ自ら体験したことなどをまとめた図書『ニッポンの嵐』を、全国の全ての小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・高等専門学校に対して、1校あたり2冊ずつ寄贈すると発表しています。なお、同書は非売品であるとのことです。

観光立国ナビゲーター「嵐」の皆さんによる図書(「ニッポンの嵐」)の全国の小・中・高等学校等への寄贈への協力について (2010/9/10付け 観光庁のプレスリリース)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news08_000048.html

国立国会図書館サーチ(開発版)の携帯電話版が公開

国立国会図書館サーチ(開発版)の携帯電話版が公開されています。サービス内容は、次のようなものです。
・PC版と同様に、34個のデータベースから収集した約5,500万件の文献情報等を検索できます。ただし、横断検索は行っていません。
・検索機能は、PC版の簡易検索と同等ですが、検索を支援する機能(検索結果の絞り込み・並べ替え、関連キーワード表示等)はありません。
・PC版と同様に、検索結果はグルーピングして表示されます。形態のことなる同一の著作は、青い線に囲まれて近くに表示されます。複数の機関で所蔵している同一の資料はまとめて表示され、詳細画面から所蔵している機関の一覧を見ることができます。ただし、所蔵している機関のサイトへのリンクは行っていません。

国立国会図書館サーチ(モバイル)
http://iss.ndl.go.jp/mobile/

アルゼンチン国立図書館が開館200周年を迎える

アルゼンチン国立図書館(Biblioteca Nacional de la República Argentina)が2010年に開館200周年を迎え、9月10日から9月16日にかけて同館ではコンサートや子供向けの催し物等、多数のイベントが開催されています。そのほかにも、これに関連して、イベロアメリカ国立図書館協会“La Asociación de Bibliotecas Nacionales de Iberoamérica”の第21回大会が開催されたり、国内の図書館員らの集会も行われたりするようです。

Días del bicentenario - Agenda (2010/9/7付け Biblioteca Nacional de la República Argentinaのニュース)
http://www.bn.gov.ar/noticia/dias-del-bicentenario-agenda

La Asociación de Bibliotecas Nacionales de Iberoamérica (イベロアメリカ国立図書館協会のウェブサイト)
http://abinia.ucol.mx/

La Biblioteca Nacional festeja sus 200 años (2010/9/10付け La Naciónの記事)

ニュージーランドのデジタル人文学のポータルサイト“Humanities Machine”

ニュージーランドのデジタル人文学に関するポータルサイト“Humanities Machine: A New Zealand Digital Humanities Portal”が公開されています。ウェブサイトデザイン及び構築を行っているのは、同国のカンタベリー大学の人文学コンピューティングユニットに所属するJames Smithies氏のようです。ウェブサイトには、ニュージーランドでデジタル人文学を研究するセンターの一覧やデジタルコンテンツあるいは芸術・人文学一般に関する助成・研究支援機関の一覧、デジタルコンテンツの提供ウェブサイトやニュージーランド国内での資料デジタル化等のプロジェクトの一覧等が掲載されています。

Humanities Machine: A New Zealand Digital Humanities Portal
http://www.humanitiesmachine.org.nz/

Humanities Machine -- A New Zealand Digital Humanities Portal (2010/9/12付け James Smithiesの記事)

国立国会図書館、近代デジタルライブラリー収録のための「著作者情報公開調査」の集計結果を公表

国立国会図書館は、2010年5~8月に実施した「著作者情報公開調査」の集計結果を公表しています。この公開調査は、近代デジタルライブラリーに収録するため、著作権者の連絡先が不明の明治期・大正期・昭和前期等の著作物について、国立国会図書館のホームページ上で行われたものです。

著作者情報公開調査
https://kokaityosa.da.ndl.go.jp/

9月 10日

米国に紙の本が全くない大学図書館が登場

2010年9月9日、米国テキサス大学サンアントニオ校(The University of Texas at San Antonio:UTSA)に、紙の本が全くない、応用工学・テクノロジー図書館(Applied Engineering and Technology Library)が開館しました。大学当局の発表によると、この図書館は紙の本を所蔵していない大学図書館としては、米国で初であるとのことです。メインキャンパスにあるジョン・ピース図書館の分館として位置づけられる同館には、80人が利用できるスペースがあり、今後は、所蔵する425,000冊の電子書籍と18,000タイトルの電子ジャーナルを、iPadやKindleなどの電子書籍リーダー等を通じて、学生に提供する予定とのことです。

UTSA opens nation's first bookless library on a university campus (2010/9/9付け UTSAのプレスリリース)
http://www.utsa.edu/today/2010/09/aetlibrary.html

カーリル、大学図書館の蔵書検索に対応した「カーリルアカデミア」を開始

日本全国の図書館の検索サイト「カーリル」が、大学図書館の蔵書検索に対応した「カーリルアカデミア」のサービスを正式に開始した、と発表しています。

大学図書館対応『カーリル・アカデミア』スタート!(カーリルのブログ「カリブロ」 2010/9/10付けの記事)
http://blog.calil.jp/2010/09/blog-post_09.html

カーリルアカデミア
http://calil.jp/academia

ニュージーランド地震によりカンタベリー大学図書館などで被害

2010年9月4日にニュージーランドのクライストチャーチで発生した地震により、カンタベリー大学やリンカーン大学の図書館などが被害を受けたようです。両大学の各図書館では1週間から10日程度休館するとのことです。カンタベリー大学のウェブサイトには、書架が倒れ資料が散乱する様子など、地震の被害状況を撮影した写真が公開されています。

Earthquake@UC Library(カンタベリー大学図書館)
http://library.canterbury.ac.nz/earthquake/

Photos of Campus(カンタベリー大学)
http://www.canterbury.ac.nz/photos.shtml

ページ