2010年9月17日にオスロで開催された、国際公文書館会議(International Council on Archives:ICA)の年次大会において、世界アーカイブズ宣言(Universal Declaration on Archives)が採択されました。宣言では、アーカイブズの持つ唯一無二という特徴と、記録が必要とされている限りそれへの継続的なアクセスを提供するための必要な管理について、簡潔に表明しているとのことです。
コンピューターと人文学協会(Association for Computers and the Humanities)という国際的な学会組織が、“Chronicle of Higher Education”の運営する“ProfHacker”とともに、デジタル人文学に関する情報共有の場としてQ&Aのウェブサイト“Digital Humanities Questions & Answers”を開設しています。ウェブサイトでは、デジタル人文学に関する、アプリケーションやツール、データベース、インターフェースなど、それぞれのカテゴリごとに質問と回答が掲載されているとのことです。
2010年9月28日、米国NBCの教育部門である“NBC Learn”が、米国科学財団(NSF)とナショナルフットボールリーグ(National Football League:NFL)とともに、アメリカンフットボールに潜む科学を動画形式で紹介する“Science of NFL Football”を作成・公開しました。このプロジェクトは、複雑な科学の概念を学生や教員に理解してもらうことを目的としたもので、“Science of NFL Football”では、“Vectors”といったすでに公開されている動画に加え、今後、7週間にわたって毎週新たな動画を追加するとのことです。なお、2010年2月に開催されたバンクーバーオリンピックの時期にも“Science of the Olympic Winter Games”として類似のプロジェクトが行われており、今回はその後継にあたるとのことです。
2010年9月23日、レイ・チャールズの記念図書館(Ray Charles Memorial Library)が、米国ロサンゼルスで開館しました。同日はレイ・チャールズの生誕80周年に当たるそうです。同館には、レイ・チャールズの舞台衣装やサングラスなどが陳列されているほか、レイ・チャールズのリズムとメロディをミキシングできる専門室やカラオケルームも用意されているとのことです。なお、同館は招待した学校の児童が利用できるのみで、一般公開は来年になるとのことです。
2010年9月20日付けのthe Blog Heraldのウェブサイトに、2010年現在の全世界のブロゴスフィア(ブログのつながりによって構成されたコミュニティ)の状況が図案化され公開されています。これは、世界のブログを日々分析するウェブサイト“BlogPulse”のデータを元に作成されたもので、作成段階でのブログの総計は約1億4600万件にのぼり、ブログ作成者の男女比では67%が男性、地域別では米国が48%、EU圏が26%を占めるようです。言語別に比較すると、日本語が37%と最も多く、ついで英語が36%、中国語が8%の順になるとのことです。